アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

720 グラシア動乱⑦

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 【  ここまでのあらすじ  】

 夜半。グラシアに向かうサカスからの救援隊。
 グラシアに近づくにつれ、道中には馬車の輪、鍬や鋤、陶器や漆器といった人が生活で使う物ばかりが不自然に散乱していた。
 ハンス、トール、シナモンの10傑獣人の3人は辺りに漂う血の臭いからその理由を理解していた。
 10傑の1人、風魔法士のキャロルは産みの親、2人の弟を心配するのだった。

 夜明け前。早朝。ようやくたどり着くグラシア。
 これより24時間余り。ヴィヨルド史に残る魔獣との激戦が始まる。


―――――――――――


  ダッダッダ  ダッダッダ  ダッダッダ‥‥

 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‥‥



 「もう出てこないですね」

 「ああ1号機君。陽の光とともに消えるのは毎年同じなんだよ」



 「すいません。グラシアに着くまでちょっとだけ休憩します」

 「「了解」」

 「「ありがとな1号機君」」

 「いえ」

 バス馬車に戻ったんだ。



 「(1号機君のあの矢はまるでエルフだな)」

 「(200メル近づく前に全部倒すんだもんな)」

 「(未成年者中原首席‥‥俺たちとは次元が違うな)」

 「(その分心強いがな)」

 こくこく
 コクコク

 ダッダッダ  ダッダッダ  ダッダッダ‥‥

 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‥‥

 「「おーアレクお疲れ」」

 「「アレク君(ダーリン)お疲れさま」」

 「「お疲れアレク」」

 「お前、弓の腕もとんでもないな」

 「そうかぁ。まあホーク師匠に鍛えられたからな」

 「ホークさんって中原10指に入るナンバー1エルフだな」

 こくこく
 コクコク


















 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‥‥

















 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‥‥

























 「ねぇダーリン、さっきの会議でなんでうちだけ役割がないにゃ?」

 心配そうな顔をしてシナモンが聞いたんだ。

 「ごめんなシナモン。それと会議中よく黙っててくれた。えらいぞ」

 そう言ってシナモンの頭をぐしゃぐしゃっと撫でたんだ。

 「ダーリン!」

 にぱーっと笑顔全開になるシナモンだったけど……。

 「(アレク‥‥)」

 「(アレク君‥‥)」

 なぜかハンスとトールが頭を抱えていた。

 「シナモン、制服以外の服持ってきてるよな?」

 「当たり前にゃ。一日中着替えないのはダーリンだけにゃ!」

 こくこく
 コクコク
 こくこく

 「聞いたぞアレク。帝都学園の制服、最初白だったらしいな。それをお前がカレーをこぼすは、袖で口を拭くはで白は止めになったんだってな」

 「くっ‥‥」

 わははははは 
 ワハハハハハ  
 フフフフフフ  

 「い、いいじゃないか!」

 「まあアレクにも弱点はあるってことか」

 わははははは 
 ワハハハハハ  
 フフフフフフ 





 「‥‥じゃあ話を戻すぞ。シナモンはグラシアに着いたら私服で教会に入ってくれ」

 「いいけど?」

 「明日の朝まで教会の中からセーラを守ってくれ」

 「いいけど、セーラの聖壁ならブッシュウルフは越えられないにゃ」

 「違うんだよ。敵は内にいるんだよ」

 「まさかアレク‥‥」

即座にモーリスが反応したよ。

 こくこく

 「モーリスには悪いがな、俺はあのお貴族様の文官たちを信じていない」

 「いや、だってグラシアの危機なんだぞ!」

 「じゃあモーリス、グラシアで騎士団や冒険者、俺たちが全滅したらどうなる?」

 「まさか‥‥」

 こくこく

 「お貴族様の天下だろうな。少なくとも先にサカスに逃げてきた教会関係者、副市長、文官たちは俺たちが失敗したほうが嬉しいだろうな」

 「そんな‥‥」

 「モーリス、汚い大人はいくらでもいるぞ」

 「「「‥‥」」」

 「「「‥‥」」」


 「シナモンは私服になってセーラのそばにいてくれ。何もなきゃいいが、あるならブッシュウルフより人間のほうがヤバい」

 「わかったにゃ」

 「もしセーラを襲うヤツがいても殺すなよ。あとで背後関係がわかるからな」

 「わかったにゃ」

 こくこく
 コクコク













 

 早朝にグラシアの西門前に着いたんだ。
 道中に数多くいたブッシュウルフは陽の光とともにだんだんいなくなっていったよ。

 あれ?西門開いてない?

 「1号機君、西門が開いているだろ」

 先頭の騎士団さんが言ったんだ。

 「まんま開いてますね」

 「例年どおりなんだ。朝になれば奴等は一旦下がるんだよ」

 「そうなんですね」

 餌を求めて市街に入ったブッシュウルフも、陽の光とともに一旦棲家に帰るみたいなんだ。だから朝になると正門も西門も東門もすべて開放するんだって。

 「今日の夕方から‥‥いよいよ最後の闘いが始まるんだよ」

 「「頼むよ1号機君」」

 「はい‥‥」


 城壁内からいなくなったとはいえ、西門の周りに屯するブッシュウルフは60体もいた。耳を立てて警戒している様子は野良犬みたいだったけど、逃げたりしない雰囲気は人をなめてるような太々しさを感じたんだ。

 「あいつら‥‥なめてるよなハンス」

 「ああセロ、なめてるな‥‥」


 「ボイスさん」

 「ん?なんだい1号機君」

 「あそこの60体、学園生にもらっていいですか?」

 「もちろんいいけど?」

 「10傑のこいつらにもブッシュウルフを慣れさせたいんです」

 「なるほど!そういうことかい。好きにしていいよ」

 「ありがとうございますボイスさん」

 こくこく
 コクコク
 




 「お前らバス馬車から降りろ」

 「「??」」

 「「??」」

 「じゃあちょっと練習するぞ。
 モーリス、お前はブッシュウルフの首から心臓を狙え。頭は硬いから後から負担がくるからな。やめとけよ。硬い背骨を避けて横に薙ぐのはアリだからな。上段、刺突、横薙ぎ、筋肉が強張らないように工夫しろ」

 こくこく

 「じゃあいくぞ」

 「土遁,土壁!」

 ズズズズーーーーーッッ!


 「「「なんじゃこりゃ!」」」

 「「「ヒヒーーーーーンッッ!」」」

 「「「おおおおおぉぉぉぉぉーーーーーっっ!?」」」

 騎士団さんたちが驚くなか、西門の周りに屯してるブッシュウルフが飛び越えられないような10メルの壁で囲ったんだ。
 そこからさらに内壁を発現、ブッシュウルフ5体だけを隔離する形でモーリスと相対させた。

 「いけ2号機」

 こくこく

 「「ガルルルルルーーーーッッ!」」

 ダッダッダッダッダッ!

 即座に警戒モードになったブッシュウルフ5体が先頭に立つモーリスに向かって駆け出したんだ。

 向かってくるブッシュウルフに対し、半身に構えたモーリスはパスターソードを腰だめに構えて待ち構える。

 「「「ガアァァァァァーーーッ!」」」

 ブッシュウルフが一斉にモーリスに飛びかかる。
 対するモーリスは和弓を目一杯引き絞るみたいに、ギリギリと音が鳴るほどため込んだ力をブッシュウルフの牙や爪が触れる直前、一気に開放したんだ。

 斬ンンンッッッ!

 ブッシュウルフ5体に向けて横薙ぎのパスターソードが振るわれた。

 「「「ギャャャャーーーッッッ!」」」

 瞬殺。
 5対のブッシュウルフが半身となった。

 「「ヒューーーッ!」」

 「さすが2号機様!」

 セロとハンスが口笛を吹き、セバスが無条件の賛辞を送る。

 「2号機もっと力を抜け。お前の力なら7分か8分で充分斬れる。今からそんなんじゃ朝まで保たないぞ」

 「わかった‥‥」

 やっぱ天才だよモーリスは。1回の練習でやることを理解してくれたんだから。


 「次、アリシア、セロ、ハンスの東門組だ」

 こくこく
 コクコク
 コクコク

 「土遁。土壁!」

 ズズズズーーーーーッッ!

 「砂時計の出口にしたからな。本番と同じようにやってみ」

 こくこく
 コクコク
 こくこく

 ブッシュウルフを6体土壁で隔離して、出口を1、2体しか通れない狭路にしたんだ。砂時計が落ちる砂のの出口。

 即座に警戒態勢となったブッシュウルフが砂時計の出口に殺到したんだ。

 「「ガルルルルルーーーーッッ!」」

 「「ガルルルルルーーーーッッ!」」

 もちろん砂時計の出口仕様だから5体が並んで通れるわけはない。互いが譲り合えば2体は通れるだろうけど、我先に通ろうとするものだから‥‥‥‥押し出される形で出てくるブッシュウルフたち。

 アリシアが杖を構えてブッシュウルフの先頭に向けて火魔法を放った。

 「ファイアボール!」

 ゴオオオオオォォォッッッ!

 ダンッッッ!

 「ギャッッッ!」

 額にファイアボールの直撃を受けたブッシュウルフが倒れる。

 「アリシアもっと火力を落とせ。豆1粒のファイアボールでも穿てば即死だ。50発撃つところを300発撃たなきゃならないんだからな」

 「わかったわ1号機」


 その直後、今度は2体相次いで出口を潜り抜けてきた。

 「次は俺の番だな」

 ギュッッギュッッと棍を絞ったセロが目にも止まらぬ速さでブッシュウルフ2体の眉間、喉元を貫いた。

 「すごいねセロ君!」

 「やるなセロ!」

 「セロ文句なしだよ。ただその棍‥‥槍のほうがよくないか?」

 「だよな1号機。グラシアに入ったら夜までに槍を探すよ」

 「セロ、お前の棍捌きは一級品だからな、3人並びの真ん中に入ってうまく2人をコントロールしながら立ち回ってくれ。お前の狙いは眉間か首だ。一撃で仕留めろ」

 こくこく

 「ガルルルルルーーーーーッッ!」

 砂時計の出口に到達するブッシュウルフ3体。

 「最後は俺だな」

 「「がんばれハンス(ハンス君)!」」

 獣人仲間の2人の声援を受けて。ハンスが飄々とブッシュウルフの前に立ったんだ。こいつ‥‥めちゃくちゃ自然体じゃねえか。

 「ガルルルルルーーーーーッッ!」

 飛び出してきたブッシュウルフ2体をしっかりと待ち構えて、両手の鉄爪を上下にふり斬るハンス。

 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!

 すかさず残った1体の喉元に鉄爪を突き立てるハンス。

 ズンンッッッ!

 背中から飛び出た鉄爪から血しぶきが飛び散った。

 「ハンスも問題なしだ。
 ハンス、シナモン、トール。お前ら替えの鉄爪は‥‥ないよな?」

 こくこく
 コクコク
 こくこく

 「だったら今みたく余計自然体で闘ってくれ。替えの鉄爪、有り合わせでよければこれから打つからな」

 「「「頼むよ1号機(ダーリン)」」」

 「それとハンス、もし乱戦になったらお前の鉄爪だけが頼りだ。ブッシュウルフの鼻先を削る、目を貫いて脳まで刺突する。いろいろ試しながら、一撃か連撃で仕留めろ」

 こくこく

 「アリシアの魔力が尽きたら真ん中と左をセロが、ハンスは真ん中と右。これを交互にやれ」

 こくこく
 コクコク
 こくこく

 あとの10傑の仲間も問題なくブッシュウルフを殲滅したよ。

 「キャロル、トール、セバスも同じだ。キャロルの魔力が切れたら真ん中と左ををトール、右と真ん中をを3号機だ。
 アリシアとキャロルはまずは距離を覚えろ。無駄に魔力を消費すると困るからな。キャロルはエアカッターでブッシュウルフの前脚2本を削れ。前脚さえなきゃあいつらも怖くもないからな。2人ともも魔力がなくなったら矢だ」

 こくこく

 「トールは西門組のリーダーだからな。キャロルとセバスに指示を加えながら闘ってくれ。あと‥‥例のやつは絶対に使うな。もうあんな辛い想いはたくさんだからな」

 こくこく

 「「「???」」」




























 「なあ1号機俺にもなんかないのかよ!?寂しいじゃないか!」

 「セバスお前の武器はスピードだ。この領1番の天才レイピア遣いのヘンリーの兄貴もレイピアだからな自信を持て。ロイズ帝国の騎士団長もレイピアだったぞ」

 「あ、ああ‥‥」

 「急所を確実に突き刺せ。レイピアを骨に当たれば折れるんだからな」

 「わかった」

 「じゃあ残りの45俺がもらうぞ」

 「土遁、低い壁」

 5メルの壁にしたんだ。逃げるかもしれないけど、グラシアの仲間にも助っ人の実力を見せなきゃいけないからね

 「最後、いくぞ!」



 斬ンンンッッッ!

 「ギャンッッ!」

 斬ンンンッッッ!

 「ギャンッッ!」

 斬ンンンッッッ!

 「ギャンッッ!」

 斬ンンンッッッ!

 「ギャンッッ!」

 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!
 斬ンンンッッッ!

 「「「ギヤァァーーーーーッッ!」」」





 「よし。中に入るぞ」























 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!  
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!  
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!  
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!
 おおおおおぉぉぉぉぉーーっっ!



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