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第2章 幼年編
719 グラシア動乱⑥
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【 デイ・イレヴンside 】
それはアレクたち救援隊がサカスからグラシアに向けて出発する前のこと。
「イレヴン、なんで避難しないのよ!この期に及んでまだ賭け事なの!」
「仕方ないだろ!あと少しで勝ち目だったんだよ!」
「あんたにはもうほとほと愛想が尽きたわ。これ以上ついていけない!」
嫁が半狂乱になって叫ぶんだ。なんだよ。ブッシュウルフが襲ってくるっていうこんなときに!いい加減にしてくれよ。
グラシアの街は明日の満月にはブッシュウルフがエサを求めて入ってくる。でも今年は明らかにいつもと違うんだ。ちょうど俺がまだガキだったときみたいに……。
あんときのことはなんも記憶にない。ただ覚えてるのは両親やデイ家の家族、兄弟みんなに地下の貯蔵庫に入れられたってことだけ。
あんときは臭かったなぁ。貯蔵庫の上から糞尿をぶちまけられたっけ。真っ暗な貯蔵庫にエックス兄さんと2人ただ震えていたよ。ガタガタガタズドーンってありとあらゆる音や揺れがあったな。
いつのまにか眠った翌朝、エックス兄さんと貯蔵庫からでたら‥‥‥‥サンヨー商会は建屋ごとほとんどなくなっていやがった。街も焼け落ちてたし。
「俺が何をしたっていうんだよ!今だって俺のせいじゃない!勝手に湧いてきたブッシュウルフが悪いんだ!」
「そういってまた人のせいにするのね!賭け事の借金はますます酷るばかり!キャロルもあんたの賭け事の形になったみたいなものじゃない!どうしてまだ賭け事を止めないのよ!」
「大丈夫だ。さっきだってあと少しで取り返せたんだ。それをブッシュウルフにビビった奴らが逃げ出したから途中になったんだ」
「‥‥もうエックスお義兄さんも面倒みてくれないわよ」
「そんなことあるもんか!兄さんは最後の最後には弟の俺を助けてくれるんだ。これまでもずっとそうだったし、これからもそうんだから。
なんせ世の中でたった2人だけ生き残ったのディ家の兄弟なんだからな!」
「‥‥」
「心配するな。このブッシュウルフ騒ぎが終わったら制服の金が唸るほど入ってくるんだ。
あのときと同じなんだよ。街が壊れて復興するときは儲かるんだ。そのときにトロイ商会もさらにデカくなる!」
「‥‥」
「なにせ売れ筋のネタはいくらでもあるんだからなワハハハハハ」
「‥‥イレヴン‥‥エックスお義兄さんは最近のあんたがやってるそれ‥‥偽物だってとっくに知ってるわ」
「なに!?」
「お義姉さんもみんな知ってるわ‥‥」
「アハハハハハ。さすがエックス兄さんだよ。そうか、知ってたか」
「ええ‥‥」
「大丈夫。構うもんか。長くやるわけじゃない。少し儲けたらすぐにやめるよ」
「それでまた賭け事なんでしょ!」
「あと少し。あと少しで大勝ちできるところだったんだよ!あと少し‥」
「‥‥もういいわ。とにかく私はこれ以上あんたとはやっていけない。かわいそうだけど兄弟も別れさせる。弟のジュンクは私がサカスに連れていく。お義兄さんのお店で小僧から使ってもらうわ。
兄のヨンテはあなたの元に置いておくわ」
「‥‥そうか。キャロルと同じか。またエックス兄さんに取られるんだな」
「あんた‥‥なにが取られるよ!キャロルのときだってエックスお義兄さんがあんたの賭け事の借金を埋めてくれてお店の資金まで融資してくれたのに!キャロルを売ろうとしたじゃない!
あんたって人はすべて賭け事‥‥‥‥もう私も疲れたわ。ブッシュウルフが来るのがこの際いい機会かもしれない。
じゃあねサヨナラ」
「ま,待てよ!大丈夫だ。今度こそうまくいく!」
「‥‥ジュンク、お父さんとお兄ちゃんに挨拶しなさい」
「うん。父ちゃんサカスのおじちゃんのとこ遊びに行ってくるね」
「そうか。遊んでもらってこい」
「うん。ヨンテ兄ちゃんも行ったらいいのに」
「気をつけて行ってこいよジュンク」
「俺もすぐいくよジュンク」
「うんヨンテ兄ちゃん」
「「ばいばーい。またねー」」
そう言って嫁と次男坊は出て行ったんだ。ヨンテもジュンクもまだガキだから意味もわかんねぇんだろうな。なにせ長女のキャロルが出てった理由さえ知らねぇからよ。
キャロルには悪いとは思ってるよ。でも仕方ないだろ。今度こそ勝つ。勝ったらすべてうまいいくんだよ。
さっ、早めに店閉めて今日は静かにしてるかな。ブッシュウルフが入ってくると困るからな。明日からは勝つぞ。勝てばすべてうまくいくんだ。
【 ディ・ヨンミside 】
ジュンクと2人、サカスへ避難するこの日最後の隊に入れてもらったわ。商人さんを中心に300人を超える大規模な隊。商人さんお抱えの冒険者さんもいる。日が暮れるころにはブッシュウルフが現れない安全地帯まで行けるみたい。
「よし固まっていくぞ。女子どもは隊の真ん中だ。半日も歩けばヤバいグラシア一帯を脱するからな。それまでは遅れずみんなついてこい」
こくこく こくこく
コクコク コクコク
「もし遅れても‥‥面倒はみないからな。死ぬ気でついてこいよ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‥‥
ウーウーウーウーウー ウーウーウーウーウー‥‥
ガルルルルルーッッ ガルルルルルーッッ‥‥
一行がグラシアの西門を出たときから。
遠巻きに追随するブッシュウルフが10数体いた。
「(まさか‥‥女子どもが多いとはいえ300人からの隊だぞ)」
「(じゃあなんでついてくる?)」
「(有り得んだろ‥‥)」
「(ど、ど、どうする?)」
「(最悪‥‥依頼主さんだけ乗せて離脱だな)」
こくこく
コクコク
こくこく
「「「(だな)」」」
ウーウーウーウーウー‥‥
ガルルルーガルルルー‥‥
ウーウーウーウーウー‥‥
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ガルルルーガルルルー‥‥
―――――――――――
【 デイ・イレヴンside】
ガルルルルルーーーーーッッ‥‥
まだ満月の前だぞ!しかも今日じゃねぇだろ!
グラシアの街にまで入ってきてるのかよ!これじゃあ‥‥あんときと同じじゃねぇか!!
くそっ!
皆んなして逃げやがって!従業員のくせにこの制服の価値がわからないんだよお前らは!
粉芋の価値もわかんねぇ!粉芋入のアレク袋なんか明後日には20倍30倍の値がつくんだぜ!
しかも学生服の金も明後日には届く。はっきり言って大金持ちだぜ!
この金元手に最後にもう1勝負するぞ。そんで買ったら賭けごとから手を洗うんだ。
ドンドンドンドンッ!
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ‥‥
「痛い痛い痛いーっ!父ちゃん助けてーーーーーー!」
「痛いよーーー!父ちゃーーーーーんっ!」
ん?2階だぞ?
「ジュンク!?」
ドンドンドンドンドンドンドンドンッ!
慌てて2階のジュンクの部屋に行ったんだ。そしたら2階の窓から入り込んだブッシュウルフが1体、ジュンクの脚に噛みついていたんだ。
ジュンクの足首が千切れそうに噛んでやがる‥‥
「痛い痛い痛いーーーっ!」
「やめろーーーーッッ!俺の息子に何しやがる!」
ザスッッ!
もしものとき用の槍で無我夢中でブッシュウルフを突いてやったよ。
「ギャンギャンッッ!」
窓から逃げていきやがった。
「ハァハァハァ‥‥ハァハァハァハァ‥‥」
あゝ。こうやって俺の父ちゃんや母ちゃん、兄ちゃんたちは俺たち兄弟をまもってくれたんだな……。
「ジュンク、ちょっと臭いけど明日の朝まで先に寝てろよ」
へへっ。最後の最後まで負けまくったな。賭け事は向いてねぇな。
ガルルルーガルルルー‥‥
ウーウーウーウーウー‥‥
ガルルルーガルルルー‥‥
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【 デイ・イレヴンside 】
それはアレクたち救援隊がサカスからグラシアに向けて出発する前のこと。
「イレヴン、なんで避難しないのよ!この期に及んでまだ賭け事なの!」
「仕方ないだろ!あと少しで勝ち目だったんだよ!」
「あんたにはもうほとほと愛想が尽きたわ。これ以上ついていけない!」
嫁が半狂乱になって叫ぶんだ。なんだよ。ブッシュウルフが襲ってくるっていうこんなときに!いい加減にしてくれよ。
グラシアの街は明日の満月にはブッシュウルフがエサを求めて入ってくる。でも今年は明らかにいつもと違うんだ。ちょうど俺がまだガキだったときみたいに……。
あんときのことはなんも記憶にない。ただ覚えてるのは両親やデイ家の家族、兄弟みんなに地下の貯蔵庫に入れられたってことだけ。
あんときは臭かったなぁ。貯蔵庫の上から糞尿をぶちまけられたっけ。真っ暗な貯蔵庫にエックス兄さんと2人ただ震えていたよ。ガタガタガタズドーンってありとあらゆる音や揺れがあったな。
いつのまにか眠った翌朝、エックス兄さんと貯蔵庫からでたら‥‥‥‥サンヨー商会は建屋ごとほとんどなくなっていやがった。街も焼け落ちてたし。
「俺が何をしたっていうんだよ!今だって俺のせいじゃない!勝手に湧いてきたブッシュウルフが悪いんだ!」
「そういってまた人のせいにするのね!賭け事の借金はますます酷るばかり!キャロルもあんたの賭け事の形になったみたいなものじゃない!どうしてまだ賭け事を止めないのよ!」
「大丈夫だ。さっきだってあと少しで取り返せたんだ。それをブッシュウルフにビビった奴らが逃げ出したから途中になったんだ」
「‥‥もうエックスお義兄さんも面倒みてくれないわよ」
「そんなことあるもんか!兄さんは最後の最後には弟の俺を助けてくれるんだ。これまでもずっとそうだったし、これからもそうんだから。
なんせ世の中でたった2人だけ生き残ったのディ家の兄弟なんだからな!」
「‥‥」
「心配するな。このブッシュウルフ騒ぎが終わったら制服の金が唸るほど入ってくるんだ。
あのときと同じなんだよ。街が壊れて復興するときは儲かるんだ。そのときにトロイ商会もさらにデカくなる!」
「‥‥」
「なにせ売れ筋のネタはいくらでもあるんだからなワハハハハハ」
「‥‥イレヴン‥‥エックスお義兄さんは最近のあんたがやってるそれ‥‥偽物だってとっくに知ってるわ」
「なに!?」
「お義姉さんもみんな知ってるわ‥‥」
「アハハハハハ。さすがエックス兄さんだよ。そうか、知ってたか」
「ええ‥‥」
「大丈夫。構うもんか。長くやるわけじゃない。少し儲けたらすぐにやめるよ」
「それでまた賭け事なんでしょ!」
「あと少し。あと少しで大勝ちできるところだったんだよ!あと少し‥」
「‥‥もういいわ。とにかく私はこれ以上あんたとはやっていけない。かわいそうだけど兄弟も別れさせる。弟のジュンクは私がサカスに連れていく。お義兄さんのお店で小僧から使ってもらうわ。
兄のヨンテはあなたの元に置いておくわ」
「‥‥そうか。キャロルと同じか。またエックス兄さんに取られるんだな」
「あんた‥‥なにが取られるよ!キャロルのときだってエックスお義兄さんがあんたの賭け事の借金を埋めてくれてお店の資金まで融資してくれたのに!キャロルを売ろうとしたじゃない!
あんたって人はすべて賭け事‥‥‥‥もう私も疲れたわ。ブッシュウルフが来るのがこの際いい機会かもしれない。
じゃあねサヨナラ」
「ま,待てよ!大丈夫だ。今度こそうまくいく!」
「‥‥ジュンク、お父さんとお兄ちゃんに挨拶しなさい」
「うん。父ちゃんサカスのおじちゃんのとこ遊びに行ってくるね」
「そうか。遊んでもらってこい」
「うん。ヨンテ兄ちゃんも行ったらいいのに」
「気をつけて行ってこいよジュンク」
「俺もすぐいくよジュンク」
「うんヨンテ兄ちゃん」
「「ばいばーい。またねー」」
そう言って嫁と次男坊は出て行ったんだ。ヨンテもジュンクもまだガキだから意味もわかんねぇんだろうな。なにせ長女のキャロルが出てった理由さえ知らねぇからよ。
キャロルには悪いとは思ってるよ。でも仕方ないだろ。今度こそ勝つ。勝ったらすべてうまいいくんだよ。
さっ、早めに店閉めて今日は静かにしてるかな。ブッシュウルフが入ってくると困るからな。明日からは勝つぞ。勝てばすべてうまくいくんだ。
【 ディ・ヨンミside 】
ジュンクと2人、サカスへ避難するこの日最後の隊に入れてもらったわ。商人さんを中心に300人を超える大規模な隊。商人さんお抱えの冒険者さんもいる。日が暮れるころにはブッシュウルフが現れない安全地帯まで行けるみたい。
「よし固まっていくぞ。女子どもは隊の真ん中だ。半日も歩けばヤバいグラシア一帯を脱するからな。それまでは遅れずみんなついてこい」
こくこく こくこく
コクコク コクコク
「もし遅れても‥‥面倒はみないからな。死ぬ気でついてこいよ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‥‥
ウーウーウーウーウー ウーウーウーウーウー‥‥
ガルルルルルーッッ ガルルルルルーッッ‥‥
一行がグラシアの西門を出たときから。
遠巻きに追随するブッシュウルフが10数体いた。
「(まさか‥‥女子どもが多いとはいえ300人からの隊だぞ)」
「(じゃあなんでついてくる?)」
「(有り得んだろ‥‥)」
「(ど、ど、どうする?)」
「(最悪‥‥依頼主さんだけ乗せて離脱だな)」
こくこく
コクコク
こくこく
「「「(だな)」」」
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【 デイ・イレヴンside】
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まだ満月の前だぞ!しかも今日じゃねぇだろ!
グラシアの街にまで入ってきてるのかよ!これじゃあ‥‥あんときと同じじゃねぇか!!
くそっ!
皆んなして逃げやがって!従業員のくせにこの制服の価値がわからないんだよお前らは!
粉芋の価値もわかんねぇ!粉芋入のアレク袋なんか明後日には20倍30倍の値がつくんだぜ!
しかも学生服の金も明後日には届く。はっきり言って大金持ちだぜ!
この金元手に最後にもう1勝負するぞ。そんで買ったら賭けごとから手を洗うんだ。
ドンドンドンドンッ!
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ‥‥
「痛い痛い痛いーっ!父ちゃん助けてーーーーーー!」
「痛いよーーー!父ちゃーーーーーんっ!」
ん?2階だぞ?
「ジュンク!?」
ドンドンドンドンドンドンドンドンッ!
慌てて2階のジュンクの部屋に行ったんだ。そしたら2階の窓から入り込んだブッシュウルフが1体、ジュンクの脚に噛みついていたんだ。
ジュンクの足首が千切れそうに噛んでやがる‥‥
「痛い痛い痛いーーーっ!」
「やめろーーーーッッ!俺の息子に何しやがる!」
ザスッッ!
もしものとき用の槍で無我夢中でブッシュウルフを突いてやったよ。
「ギャンギャンッッ!」
窓から逃げていきやがった。
「ハァハァハァ‥‥ハァハァハァハァ‥‥」
あゝ。こうやって俺の父ちゃんや母ちゃん、兄ちゃんたちは俺たち兄弟をまもってくれたんだな……。
「ジュンク、ちょっと臭いけど明日の朝まで先に寝てろよ」
へへっ。最後の最後まで負けまくったな。賭け事は向いてねぇな。
ガルルルーガルルルー‥‥
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俺のスキルが無だった件
しょうわな人
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会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
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いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。

異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
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科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
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無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
異世界召喚されました……断る!
K1-M
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【第3巻 令和3年12月31日】
【第2巻 令和3年 8月25日】
【書籍化 令和3年 3月25日】
会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』
※ステータスの毎回表記は序盤のみです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
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クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
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クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
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俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
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フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
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400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
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「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
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異世界「エデンズガーデン」。
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※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
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