アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

715 グラシア動乱②

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 【  ここまでのあらすじ  】

 7の月。満月の夜。
 グラシアを襲うであろうブッシュウルフの大群に、策を講じる対策会議。
 されど会議は踊らず。教会関係者から行政に携わる者までが我が身可愛さに我先サカスへと避難してくる。
 士気の低さはそのまま都市陥落の危機に繋がる危惧さえあった。
 そんな中、領主次男モーリスの真摯な言動に救助に向かう面々の心は1つにまとまるのだった。

 一方アレクは、奇想天外な策を以てグラシアの街を救おうと立案する。


 ―――――――――――――――


 説明前に。
 サカスの騎士団長さんがこっそり俺のところにやってきたんだ。

 「(アレク君よく君がこの場にいてくれた。このことを何より女神様とヘンリー様にも感謝したい)」

 「(へっ?)」

 「(ヘンリー様はね、形だけは領都騎士団当時の私の部下にあたるんだよ)」

 「(あ~そうなんですね)」

 「(私はこちらのサカスに異動になってね。ヘンリー様から君のことは折に触れて聞いているよ)」

 「(あははははは)」

 くそっ!ヘンリーの兄貴、また俺の変態伝説を言ってやがる……。

 「(改めて感謝を。サカス騎士団長ボイスだ)」

 「(アレクです)」

 ぎゅっ
 ギュッ

 






 【  サカス騎士団長ボイスside  】

 領都ヴィンランドには毎月行くからな。その度に立ち寄る領都騎士団長のヘンリー様とは元上司ということで親しくさせていただいているんだ。
 ヘンリー様は入団当時、形ばかりの上司の私のことを礼節を以って相対してくれた。それは今も変わらない。

 「辺境の奇跡」などと揶揄されることも多い我がヴィヨルド領におそらく3代続くであろう英邁なご領主。   
 次代ご領主様のヘンリー・ヴィヨルド様。

 そんなヘンリー様が雑談の中でいつも楽しそうに語ってくれたのがアレク君なんだ。うちよりもはるかに貧しいヴィンサンダー領の開拓村出身のアレク君は、類稀な能力と努力によってメキメキと頭角を現わした。
 サンアレ商会という商いの才能。
 ヴィヨルド学園首席はもとよりロイズ帝国帝都学園の首席等々。
 天才のヘンリー様曰く、「俺なんか足下にも及ばないよ」と言わしめたアレク君。
 ヘンリー様がいかにも嬉しそうに語られる姿に、酒の席で思わず聞いたこともあるんだ。

 「ヘンリー様、その話しぶりは弟君のモーリス様とかわりませんな」

 「そうなんだよ。モーリスと同じでかわいくて仕方ないんだ。しかもな、ちょっぴり変態なところもあってな‥‥」

 アレク君の実力、我がヴィヨルド領への功績は言うまでもないな。
 中原未成年者随一の武人の顔。

 「ボイスさん、機会があればぜひアレク君と握手してみるといいよ。俺の話が決して大げさでもないことがわかるから」

 いつの日かアレク君と会えたのなら私も彼と握手をしたいと思っていたのさ。


 ぎゅっ
 ギュッ


























 す、すごい……。


―――――――――――


 「アレク、わかってるわね?ここは帝国じゃないんだからね!」

 サカス庁舎に着くまで。肩に乗るシルフィがそんなことを言ったんだ。

 「そんなの当たり前じゃん」

 「‥‥わかってないわ」

 シルフィがぶるんぶるんと頭をふって俺を全否定したんだ。

 「どういうことだよシルフィ?」

 「帝国であんたは前陛下をオヤジと呼び、武官から文官、さらには賢人会とすべての階級階層の人と円満な人間関係を築いたわ」

 「うん。帝国は俺大好きだよ」

 「ヴィヨルド領は?」

 「もちろん好きだよ。モーリスはもちろん兄貴もご領主様も先代様もみんなよくしてくれるし」

 「じゃああんた‥‥サカスとグラシアの役人を1人でも知ってる?貴族とうまくやれてる?騎士団員は知ってる?冒険者は?」

 「‥‥‥‥知らないよ」

 「いいアレク。人の闇、人の怖さは別格なのよ。それは悪魔よりも怖いわ。
 果てない欲望は妬み、嫉み、自分勝手、依存、約束の反故を生むわ……」

 「‥‥」

 「あんたはね、いい意味で優し過ぎるのよ。それは昔みたく人に嫌われたくないという負の経験の裏返し‥‥」

 「‥‥‥‥そのとおりだよ!」

 「でもね、あんたの善意という圧倒的な力は‥‥依存を生む。さらに要らぬ猜疑心も生む」

 「はぁはぁはぁはぁ‥‥」

 シルフィの指摘に何1つ反応出来なかったんだ。一瞬、過呼吸になった。あの忌まわしい日々が過った……。涙腺が崩壊しそうだった。




 「ニュートラルになれる狐仮面として、仲間と協力しなさい。そしてやれるだけのことをやりなさい。自分で全部やっちゃだめ!それはアレク自身のためにもね!」

 いつものように指を10本見せて俺に語りかけるシルフィ。

 「‥‥いつも本当にありがとうシルフィ」

 「ったりめぇよ、べらんめえ!」

 ワハハハハハ
 フフフフフフ




 「早くさ、あおちゃんと3人で旅したいよな」

 「ホントよー。あんたまともに3年会ってないからあおちゃんきっと怒ってるわよ」

 「俺ら3人、心の友って書く心友だもんな」

 「だよねー」
 

―――――――――――


 会議室にはなにかの花が咲きそうな植木鉢があったんだ。ギリ片手で持てる植木を両手で2鉢持ってきて。

 ひそひそ
 ヒソヒソ
 ひそひそ
 
 「「(なにするんだ?)」」

 「「(植木鉢だぞ?)」」

 「「(こんなことしてる暇なんかないぞ!?)」」

 ひそひそ
 ヒソヒソ
 ひそひそ

 「俺の作戦を言うぞ。採用されて‥‥そんでも俺のせいで失敗したら俺自身をグラシアで公開処刑にしてくれて構わない」

 「「公開処刑!?」」

 「「なんてことを!?」」

 「「アレク!」」

 「「アレク君!(ダーリン!)」」


 「じゃあ言うぞ」













































 「あっ!そうだ!その前に大事なことを忘れてた。2号機3号機あれを付けろ」

 「「あ、ああ‥‥」」

 「猫も付けろ」

 「はい‥‥」

 「(クックック。またアレクの空気を読まない話が始まった)」

 「(ハンス君そんなふうに言ったらアレク君がかわいそうだよ)」

 「(だってトールもそう思うだろ)」

 「(‥‥うん。まあね)」





















 モーリスとセバスが俺と同じ狐仮面を被ったんだ。セーラは猫仮面。

 「みなさんいいですか?ここにはご領主様の息子モーリスなんて奴はいません。だからお伺いを立てたり、気を遣う必要は一切ありません。
 俺が狐仮面の1号機、モーリスが2号機、セバスが3号機です。それとこっちが猫仮面です」

 「「「???」」」

 「(なんだ『ごうき』って?)」

 「「「???」」」

 「これからは俺ら個人を呼ぶときは1号機・2号機・3号機・猫と呼んでください。
 俺たち10人は未成年者だけど、年齢を能力の基準とした考えは捨ててください。皆さんと同じ、責任を以ってこの困難に立ち向かいますから」

 「「「‥‥」」」





 「なあ猫仮面!?」



































 「にゃんにゃんっ」

 セーラが小悪魔チックな猫ポーズをとって挨拶したんだ。

 「か、かわいい‥‥」

 「ブシャーーーッッ!」

 バリバリバリッッ!

 「痛い!痛い!シナモン爪でバリかくなよ!」

 「変態な顔してるダーリンが悪いにゃ!」

 「すいません‥‥」




























 「「「‥‥」」」

























 やっぱ狐仮面だよな。人目を気にせず、しっくりくるわー。

 「では改めて1号機からの対策案をみんなに言うよ。まず砂時計を見て」

 「「おぉっ!?」」

 「「土魔法か!?」」

 「「いつのまに!?」」

 俺が即席で作った砂時計に合わせて。植木鉢の鉢と土が見る間に減ったんだ。
 砂時計の表面はもちろんガラス製。ガラスを精製発現できるのは多分中原中で俺だけじゃないかな。てか、そんなこと誰も気付いてないけどね。

 本当はグラシア市街地1/120フィギュアを発現してやればもっとわかりやすいんだろうけど、これはあえてやめたんだ。シルフィの言うとおりだもん。依存するくらい期待してほしくないからね。

 俺1人ができることなんてたかが知れてる。言いたかないけどグラシアの街の全員は絶対に救えない。
 だけど1人でも多くの人を救いたい。万能にみえる魔法でも万能じゃないって理解してもらいたいんだ。

 「「「‥‥」」」

 即席の砂時計が下に落ちていくのをただ凝視する会議の参加者たち。

 「この砂がブッシュウルフ。落ちた下がグラシアの各門の中ってことで考え方はいいよね?」

 こくこく
 コクコク
 こくこく

 ここからは砂時計を手に説明しながら実演したんだ。

 「砂がもし途中で止まったら?
 もちろん溢れた砂はやがてグラシアに向くのを止めてサカスに流れていくだろうね」

 ズスズーーーッッ‥‥

 溢れた砂が塊のまま地図上のロナウ河沿いにサカスに向けて移動していく。

 「「「(すごい‥‥)」」」


 「砂時計に落ちる穴が大きくなって一気に砂が流れ落ちたら‥‥‥‥今度はグラシアが壊滅ってことだよね?」

 パリーーーーッッ!

 穴を大きく開けた砂時計が満タンになったと同時に割れたんだ。

 「「「(すごすぎる‥‥)」」」

 「そのとおりだよアレク君、じゃなかったな1号機君」

 サカスの騎士団長ボイスさんが言ったんだ。

 「じゃあさ、上手くコントロールできたとして‥」

 「「「こんとろおる?」」」

 「へっ!?あ、ああ、調整だよ調整」

 「中で溢れたブッシュウルフはどうするの?10,000体もいたら門の周りで溢れない?下手すりゃ守り手の俺たちの動きの邪魔にならない?」

 「「「そ、それはたしかに‥‥」」」

 「で、ここからが俺の作戦ね。南の正門の反対、つまりは北側のロナウ河からはブッシュウルフは襲ってこないじゃん」

 「「「そりゃそうだ」」」

 「「「そんなの当たり前だろ」」」

 卓上。地図の上に水を流したんだ。

 「「水魔法!?」」

 「「こいつダブルか!?」」

 「だったら攻め込んでくるブッシュウルフをこの砂時計のようにコントロールする。南門、東門、西門。倒したブッシュウルフを中に引き入れればいいんだよ。引き入れた後は北のロナウ河に流すんだよ」

 「「「‥‥」」」
















 サカスの騎士団長ボイスさんが尋ねたんだ。

 「1号機君、ブッシュウルフを倒すのと捨てるのを同時にやらなきゃならないんだよね?」

 「もちろんそうだよ」

 「「「えっ!?」」」

 「意味はわかるがそんなに甘くはないんじゃないかな」

 ボイスさんがやや怒気を孕んで言ったんだ。

 「「そうだそうだ!」」

 「「団長の言うとおりだ!」」

 「「ガキの思うようになるもんか!」」

 「「こいつになんとか言ってくださいよモーリス様!」」

 わいわい
 ザワザワ
 わいわい
 ざわざわ









 あーまた毎度の光景だよ。一気にヒールになったよ俺。

 「ち、違うんだ。アレクは、こいつは、学園で首席で‥」

 「いや、いい2号機」

 「1号機‥‥」

 「よく聞けよお前ら。時間もねぇからもう遠慮なしでいくぞ」

 「「「なんだこのガキ!?」」」

 「「「急にエラソーになりやがった!?」」」

 騎士団員さんたちが皆、思わず立ち上がって叫んだんだ。
























 シューーーッッ‥‥
 シューーーッッ‥‥
 シューーーッッ‥‥

 見えるように、周囲を威嚇するように体内魔力を放出したんだ。
 もちろん背の刀に手は回さない。

 「「な、なんだ!?」」
 
 「「こ、こいつ!?」」

 カチャッ
 カチャッ
 カチャッ
 カチャッ
 カチャッ

 即座に腰の武器に手をやる騎士団員が‥‥5、6人いるな。

 「「あわわわわわっ‥‥」」

 バターンッ バターンッ
 バターンッ バターンッ
 バターンッ バターンッ
 バターンッ バターンッ
 バターンッ バターンッ

 荒事とは無縁の文官さんたちが卒倒。次々とひっくり返った。

 サカスの騎士団員さんたちは、震えていたり、ただ茫然としている騎士団員さんが多数いたんだ。

 「(モーリス、兄貴に知られたらこの人たち怒られるぞ!)」

 「(す、すまん‥‥)」

 うちの仲間は‥‥

 ふふふふ
 クックッ
 ハハハハ
 ワハハハ

 「「(喧嘩売るなよアレク)」」  

 「「(恥ずかしいでしょ!)」」

 いいね。こいつらも格段に強くなったよ。


 言葉に覇気を込めて言ったんだ。

 「文句言わずに聞け。
 いいか。まず正門の前を砂時計が落ちるみたくブッシュウルフがすこしずつ流れるように漏斗形の土塀を発現する」

 地図の上にU字鋼みたく狭い門を作ったんだ。ダンジョンの出口、スタンピード防止装置と同じ構造のもの。だんだん幅が狭くなる漏斗型の壁を。

 「「なに!?」」

 「「なんだこれ!?」」

 「「これも土魔法か!?」」

 「明日の夜、攻めてくるブッシュウルフが1,000体くらいなら大したことないんだよ。俺1人でなんとかする」

 「ダーリン!?」

 「いくらあんたでも‥‥」

 「「またこいつガキのくせに大口叩き‥‥」」

 「「騎士団なめんじゃねぇ!」」

 「「1人で1,000体相手できるもんか!」」


































 「いいえ1号機はできます。以前、ブッシュウルフどころかオークの群れ相手に1人で同じことをやりました」

 「「なに?」」

 「「マジか?」」

 「「う、うそ?」」

 「猫仮面それって1年のダンジョン‥‥」

 コクコク


 「「「‥‥」」」

 会議室が鎮まりかえったんだ。



 「正門前に1番多くのブッシュウルフが集まるようにする。だけど、常時出てくるのは1、2体だけだ」

 「今回ここが最重要攻略地点だ」

 「「「(なあ出口が2つないか?)」」」





 【  サカス冒険者ギルド長ゴスペルside  】

 わかった!思い出したわい。
 領都ヴィンランドでの会議の折、 未成年者初の銀級冒険者が我がヴィヨルド領から誕生すると報告があったわい。
 タイランド様の弟弟子だとロジャー様が仰られ、タイランド様が恥ずかしそうに、嬉しそうに笑われておられたわ。
 我ら下々からすれば神話の世界におられるお2人が語られる‥‥
 そうじゃ!狐仮面1号機君がその子なんじゃ。


―――――――――――


 不定期更新ですが、時間だけは午後9時とご理解ください。

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