アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

695 快楽に堕ちる

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 「ハイル様、背中のホックを外してくださる?」

 「アウアウアウ‥‥こ、こう?」 

 「ええ。お上手ね英雄さん」

 「ハァハァハァ‥‥」

 「フフフ。どう?」

 「あうあうあう‥‥き、きれいです‥‥」

 「これが生まれたままの姿よ」

 「ハァハァハァハァ‥‥アウアウアウ‥‥あうあうあう‥‥」

 「じゃあハイル様もパンツを下ろしましょうね」

 スルスルっ‥‥

 「フフフ!元気ね」

 「そ、そ、そんな触ったらあかんです‥‥あ、あ、あああぁぁぁーーーっっっ!」

 「まあ!?」

 「ハァハァハァハァハァハァ‥‥」

 「フフフ。夜は長いわ。もっと楽しみましょ。小さな英雄さん」








 「ハァハァハァハァハァハァ‥‥」







 「ハァハァハァハァハァハァ‥‥」

 





 「ハァハァハァハァハァハァ‥‥」







 「ハァハァハァハァハァハァ‥‥」



























  (チッ、まるで盛りのついたゴブリンね、このガキは‥‥)


―――――――――――


 「どうだったかなハイル君?」

 「あのな、あのなおっさん!めちゃくちゃきれいで優しいお姉さんやったわ。ジュディさんは。
 そんでな、そんでな。俺、きれいなジュディさんに男にしてもろたねん。えーっと‥‥大人はこんなに気持ちのええことがあるんやな!
 それともこれが英雄の特権?」

 「ハッハッハッハ。そのとおりだよ。わかってくれて良かったよ」

 「うん!英雄になるとええことがあるんや!こんな気持ちのええのんもめちゃくちゃええらわー!」

 「それじゃあハイル君、遅くなったら心配されるだろ?」

 こくこく

 「君は馬車に乗って帰りなさい。僕はもう少し遊んでいくからね」

 「なんや残念やなぁ」

 「ワハハハハハ。そんなに気に入ったのなら、また連れていってあげようか?」

 「ええのかおっさん!?お、俺またジュディさんに会いたい!」

 「もちろんだとも。うん、そうだ。模擬戦も出ずに学園の仲間とも遊ばず、これからも寮で大人しく魔石を握っていてくれてたら‥‥毎週休養日の前の日にまた連れて行ってあげるよ」

 「ホンマか!?」

 「ああ本当だよ」

 「わかった!おおきにおっさん!俺これから毎日、寮で魔石握ってるわ」

 「うん。それがいいよ。だって魔石を握ってるだけで強くなれるんだからねハイル君は。
 そうそう、魔石を学園に持っていったり人には見せてはいけないよ。
 誰かに盗られたらもう手に入らないんだからね」

 「わかった。絶対人に見せへんわ!」






 


 「ジュディさん、こんにちは。また来たわ」
















 「ジュディさん、1週ぶり。こんにちは」



































 「ジュディ、待ってたで」





























 終末の土曜毎。
 人気のない歓楽街の空き地で裸になって眠るハイル。
 夢の中でサキュバスに遊ばれているとも知らずに……。


―――――――――――


 「なあハイル先輩ってなんか痩せてないか?」

 「ん?‥‥そういやそうだな」

 「目つきも鋭いってか怖くないか?」

 「「たしかに‥‥」」


―――――――――――


 ザスッッ!


 ザスッッ!ザスッッ!


 ザスッッ!ザスッッ!ザスッッ!


 「オラオラオラオラ、どうよ獣人めーーーっっ!
 ギャハハハハハハハアアアァァァァーーーーッッ!」

 「「「‥‥‥‥」」」















 ハイルの奴‥‥躊躇いもなく獣人を滅多刺しにしやがった。
 なんて奴だ……。
 だが、しかし‥‥






























 このバカは拾いもんだな。


―――――――――――


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