アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

667 ドワーフ救出後の顛末

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 「ふ、2人とも大丈夫?!」

 今や物言わぬ骸になった海洋諸国人のことなんか、俺の頭にはこれっぽっちもなくなってたんだ。

 ガタガタガタガタガタ‥‥

 身体の震えが止まらなかった。

 もし、サンデーさんとヴァルカンさんの2人に何かあったら。俺は、俺は‥‥‥‥。

 「心配せんとええ。こんなことくらい、大したことはないわ!」

 「ええ。逆にちょっぴりスリルがあったくらいよ。フフフ」


 






















 「ごめん。俺がもっと用心してたらよかったんだ‥‥」

 「「気にするな(気にしないで)」」

 「うん。じ、じゃあもう少し待ってて。後片付けしてくるから」









































 「サンデーさんや」

 「はい、ヴァルカンさん」

 「ここだけの話じゃが‥‥」

 「はい。なんでしょう」

 「わしは正直不安になるんじゃよ」

 「アレク君のことですか?」

 「そうじゃ」

 「奇遇ですねヴァルカンさん。私も同じことをずっと思っています」

 こくこく
 コクコク

 「アレクは優しすぎるんじゃ。
 今のまま成長すると、アレクは必ず歴史に名を残すことになろう」

 「ええ。私もそう信じています」

 「じゃが‥‥あいつは優しすぎる。
 もし、今回のようにあいつが大切にしておる人が些細なことで死んだら‥‥あいつの心は‥‥保つのかの。保たんじゃろうな」

 「ええ‥‥ヴァルカンさん」


―――――――――――――――


 そこからはあっという間の収束劇だったんだ。

 「こんなとこまで来たからな、久しぶりにグレンのむさい顔でも見てくるか。またなアレク‥‥」

 そう言ったタムラさんは来たときと同じように、いきなり気配が消えたんだ。

 「あざーす。タムラさん‥‥」

 今度帝国に行ったとき、ちゃんとお礼しなきゃな。







 「狐仮面君先にやることがあるんだろ?賊の選別って言えばわかるってテンプル老師が言ってたぞ」

 ヴィヨルドの騎士団長さんが俺にこう訊ねてきたんだ。
 ヴィヨルドでも俺は狐仮面として認識されてるんだよね。

 「ああっ!そうでした。ちょっと待っててください」

 俺はその場に座っているサウザニア側の人間たちを集めて、声をかけたんだ。

 「今から言うことに正直に応えてくれ。今後の量刑にも関わることだからな」

 ざわざわ
 ザワザワ

 「まず、この3日間の襲撃の回数を聴きたい。
 今日まで何回襲ってきた?
 今日初めて襲ってきた奴はその場に立ってくれ」

 すくっ
 スクッ
 すくっ
 
 「「俺は初めてだ!」」

 「「俺もだ!命令で仕方なく襲ったんだ!」」

 「「ホントはやりたくなかったんだ!」」

 ほとんど全員の男たちが立ち上がって、口々にそう叫んだんだ。
 ひょっとして。昨夜は夜通し襲ってきたからこいつら全員が?
 大量の矢もほとんど使い果たしたくらいだからな。

 「(例のやつが始まったな)」

 「「「(ああ‥‥)」」」

 アザリアの騎士団員さんたちが残念な人を見るようにしてたのが印象的だったよ。

 「総督の息子、それと騎士団長とその側近。
 お前らは何回襲ってきた?どのくらい反省してる?」

 「今日が初めてです。心から反省してます。俺が悪かったです。うっうっ‥‥」

 カーマンの奴、泣きも演技かよ。

 「私も!私も初めてです。総督とカーマン様の命令を騎士団長として聞かざるを得ませんでした!反省してます!」

 「「俺たちも初めて襲いました!反省してます‥‥」」

 ほぼ全員が立ち上がったんだ。うん、座ってる人って1人もいない。

 「じゃあ今立った全員にもう1つ質問だ」

 みんな減刑されたと自分勝手に思い込んでるだろうな。中には笑顔を浮かべた男たちもいるのが印象的だったよ。

 「今から手を上げる奴は、量刑は手をあげない他の奴と変わらないからな。
 ただ、お前ら自身にはいいことなんじゃないか?

 じゃあお前らの善い心に問いかけるぞ。

 今後一切の悪事は犯さない。
 たとえ領主や総督に責められたとしても、これからは領民のために正しい騎士団員、正しい冒険者になる。
 そういう覚悟のある奴は手をあげてくれ。

 ああ、もちろん領主は変わらないだろうし、総督も変わらなければ手をあげた奴がどんな目に遭うか俺は知らないがな。どうだ?」

 ざわざわ
 ザワザワ
 ざわざわ

 なんと1人も手をあげなかったんだ。

 「じゃあ最後の質問だ。
 もう1度全員座われ。今日まで3回以上馬車を襲ったという正直な奴はその場で立ってくれ」

 すっ
 スッ
 すっ

 男たちの中から10人ほどが立ち上がったんだ。全員が騎士団員の制服を着ていたよ。
 冒険者はゼロ。

 「じゃあ答え合わせをするぞ」

 「「(答え合わせ?)」」

 「「(なんだなんだ?)」」




 「俺の矢にはな、特殊な魔法塗料が塗ってあるんだよ」

 ひそひそ (なんだ?)
 ヒソヒソ (どうなるんだ?)
 ひそひそ (大したことないぞ)

 「だから矢で射られた奴の回数がわかるんだよ。
 特殊塗料のおかげで、射られた回数が身体の色が変わってわかるんだよ。

 1回ならピンク、2回なら赤、3回なら紫ってな具合な」

 ざわざわ
 ザワザワ
 ざわざわ
 ザワザワ

 「3回以上襲ったって正直に話した奴。お前ら10人。
 刑は変わらないけど正直者は今からでも遅くないぞ。
 心を入れ替えてみたらどうだ?
 もう1度ちゃんとやり直せるんじゃないか?」

 「「「‥‥」」」


 テンプル先生の魔法塗料は、さらに改良されてたんだ。
 その発色期間も、発動の条件となる異なる呪文で短期と長期の2種類に分けられるって手紙で書いてあったんだよね。

 「3回襲ったお前らはこれから全身が紫色、まんまゾンビみたいになるぞ。外にはヤバ過ぎて出られない。
 まして夜出歩いたら、間違えて殺されるだろうな。

 だけどな、正直者のお前らは1週間くらいで身体の色が消えるようにしてやるからな。

 この1週間、生き方をもう1度よく考えて反省しろよ」

 そう言って簡単な呪文と発動の条件である手を叩いたんだ。

 パン!


















 サーーーッッ!
 サーーーッッ!
 サーーーッッ!

 みるみるうちに。顔と言わず手と言わず、全身が紫色に変わる10人の騎士団員たち。

 「「ゾンビだー!」」

 「「生きたゾンビだー!」」

 パニック寸前。
 本人たちはもとより、ヴィヨルドの騎士団員もみんなが驚いてたよ。
 アザリアの騎士団員は平然としてたけどね。

 「この10人は他の奴らよりは少し刑を軽くしてやってください」

 「わかったよ狐仮面君。お前たちはこちらに並べ」

 ゾンビみたいになりながらも、少しホッとしている騎士団員だったよ。
 
 「じゃあ残り、一気にいくからな。今日1回しか襲ってないと言った残りの騎士団員全員と冒険者。
 その言葉が本当なら、身体の色は変わらないはずだよな。1回射られた奴もその顔はピンク色になるだけだよな?」

 ざわざわ
 ザワザワ
 ざわざわ

 「もう1回聞くぞ?お前ら、今日初めて襲ってきたんだよな?」

 「「「‥‥」」」

 「よし、わかった。
 2回で赤色になる。3回ならゾンビになるからな」

 ひそひそ
 ヒソヒソ
 ヒソヒソ

 「そんじゃあいくぞ。
 ヴィンランドの騎士団さん。
 色の変わらなかった奴とピンク色の奴だけ、さっきの奴らよりやや軽めでお願いします。
 嘘つきの赤と紫色は‥‥言うまでもないですね」

 パン!










 「「ギャーーーッ!」」

 「「うわああぁぁ!」」

 「「ゾンビだぁぁ!」」

 なんと。全員がゾンビみたいな紫色になったんだ。
 なんだよ、カーマンたちも咲夜は襲ってきたのかよ!

 「お前らのそのゾンビ色、どんだけ洗おうが取れないからな。
 真面目に生きて運がよければ1年で取れる。

 相変わらず嘘ばっかついてめちゃくちゃな生き方してる奴は死ぬまで取れない。ゾンビだからな」

 ほぼすべてがゾンビになった中、カーマンと騎士団長たちは呆然と崩れ落ちていたんだ。

 「間違ってもダンジョンには入るなよ。他の冒険者から殺されるぞ」



















 サウザニアの騎士団と冒険者たちは武装解除されたあと、そのまま領都サウザニアまで連行されて行ったよ。
 
 道中はヴィヨルドの騎士団監視の下でね。

 ヴィヨルドの騎士団には王様からの勅命が下った(錦の御旗ってやつだね)から、他領といえどサウザニアの騎士団はヴィヨルドの騎士団には逆らえなくなったんだ。

 「アレク君じゃあまたあとでな。いつも弟と仲良くしてくれてありがとう」

 モーリスの兄ちゃん、若手騎士団のホープのヘンリーさんがそんなふうに声をかけてくれたよ。

 「こちらこそです。モーリスはどうでもいいけど、モモちゃんは食べたいくらいにめちゃくちゃにかわいいです!」

 「あ、あ、あ、そうだね‥‥」

 なぜかヘンリーさんが後ずさりしてた気がするけど。なんでだろ?






 「狐仮面君。わずか1年なのに、ずいぶんと背が伸びたな」

 「わかりますか!うれしいなぁ」

 領都ネッポの騎士団長のワグネルさんとも久しぶりに会ったよ。

 背が伸びたことを褒められるのは俺、何よりうれしいな。

 アザリアの騎士団員さんたちの真っ直ぐな瞳が正直眩しかったんだ。
 ヴィンサンダー領の騎士団は何やってんだよ!







 「じゃあ行こうか」

 俺たちの馬車は、領都ネッポの騎士団さんが護衛しながら領都に入ったんだ。

 1日休んだあと、俺とサンデーさんも一緒に王国の港まで一気に到着したよ。

 もちろん何事もなかったし。

―――――――――――

 顛末。

 ドワーフ虐待を命じた者。
 これはいつのまにか名前も知らないマルサだかマルスだか言うサウザニア騎士団長と、これまた名前も知らない商人の独断で勝手になされていたって公表されたんだ。

 もちろん死人に口なし。こう公表されたときには首と胴体は離れてるけどね。

 事態を憂いた王都にいるヴィンサンダー領主シリウスは、帝国に移ることになったドワーフの組合に詫び状と賠償金を送ったんだって。

 1人だけ殺されたヴァーリさんの家族にも弔意を表した多額のお金も送ったんだって。

 どっちも完璧な美談作りだよ!

 そんな美談。
 全部のストーリーを絵描いたのは王弟のドクトル・サンダースとその腹心キザールらしい。
 
 「何も知らなかった」カーマンの父親、ホセ総督はそれでも責任をとって自ら降格したんだって。
 今は反省の中、1商人としてヴィンサンダー領を盛り上げる気概に溢れているんだって。

 もちろんカーマンも、知らなかったとはいえドワーフに迷惑をかけたと涙を流しながら反省してたんだって。

 うん。絶対にうそだ。

 
 


 【  キルヒ・ワイヤルside  】

 「ホセ様はしばらく‥‥そうですな数年大人しくなされればよいかと思いますよ。
 その間、不肖キルヒがホセ様の名を汚さぬよう代わりの総督を一生懸命に務めさせていただきます。
 ご子息カーマン様もご卒業まであとわずかですからな。なんとかヴィンランド学園を退学せぬように手を回しておきましたからな」

 「何から何まで助かったぞキルヒよ」





 【  カーマンside  】

もう少しだったのに邪魔が入りやがったか。
 くそっ!あの狐仮面の奴にしてやられたよ。
 でもいいんだ。実質罰もないからな。
 
 もうすぐ武闘祭だ。
 準備もバッチリ整った。
 
 今度こそ暴れてやるよ!
 

―――――――――――


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