アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

603 蜘蛛襲来

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 ワーウルフの魔石がミスリルに覆われてるのには驚かされたな。
 てかさ、ミスリルで包まれてるって最強の防御じゃん。そんな防御力のある魔獣に攻撃されたら大変だな。

 「あーあーアレクのバカー。自分でフラグ踏んでやんのー!これでミスリル魔獣が来るの確定だよねー」

 「いやいやシルフィ。俺喋ってないし。心の中の声だし。
 だいたいそのJKみたいな言い方なに?!」

 アハハハハハハ

 「っつたくもう‥‥」




 【  狂犬団side  】

 「さあ5日経ったぞ。団長は10日もしたら帰ってくる。各部話をまとめろよ」

 「「「おぉ!(はい!)」」」

 「団長がふぃぎゅあ残してくれててよかったね兄ちゃん」

 「ああ。だから団長の理想どおりのものが作れる」

 「そうっす。何よりお金を気にしなくていいのは大きいっす!」

 「だからこそよ。初期は仕方ないけど、動きだして何年かしたら利益を上げるようにしなきゃ。事業が回らなくなるわ」

 「そうよね!」

 「ただな、金儲けが中心じゃないのだけは忘れるなよ」

 「チッ」

 「あー子狸がチッって言った!」

 「言ってないっす」

 「「言った、言った!私も聞いたー」」

 「言ってないっす!」

 「「言ったーー!」」

 「言ってないっす!」

 わいわい
 がやがや
 わいわい
 がやがや





 「(兄ちゃん、俺らますます学園卒業しても狂犬団に関わることになりそうだね)」

 「(まだまだ3年はあるけどな)」

 (てか俺はやっぱり団長と一緒に‥‥)


――――――――――


 「じゃあさシルフィ、ミスリルの槍でミスリルの盾をついたらどうなるの?矛と盾だだっけ?盾と矛だっけ?あれ‥‥なんの昔話だっけ?」

 「あんた‥‥本当に馬鹿ね。昔話じゃなくて諺(ことわざ)よ」

 「あははは。そうなんだ」

 「アレクはもうちょっと勉強してからこっちに来たらよかったのにね」

 「なんだよ、その電車やバスに乗ってきたみたいな言い方は!」

 「電車やバスと変わんないわよ」

 「そうなの?」

 「そうよ。たまたま転生で来てのよ。
 で、それが準備万端用意できないからおもしろいんじゃない。思い通りにいかないから人生なのよ」

 「‥‥なんかさ、ときどきいいこというよねシルフィって」

 「ときどきじゃねーわ!いっつもだわ!」

 ポカポカと俺の頭を叩きながらシルフィが言ったんだ。

 「ミスリル対ミスリル。どっちが強いのか。そりゃ当然魔力が多いほうよ」

 「じゃあさ、矢尻にミスリルつけたらいいんじゃね?」

 「いいけど‥‥恐ろしく高い矢になるわね」

 「あははは」

 そんなことを話しながら新ダンジョンを進んだんだ。

 「「!」」

 カサカサカサカサ‥
 カサカサカサカサ‥

 「アレク関!」

 「ああキザエモン!」

 それは斥候はもちろんのこと、隊全体に最大限の警戒モードを生んだんだ。

 おっさんでさえ、前方を睨んで手にした杖をぎゅっと握り締めてたよ。

 「なにかあったら俺様に任せろ!てめーらガキどもは俺の後ろにいろよ!」

 ただバリーさんだけは相変わらずの平常運転だった。
 俺とキザエモンは思わず顔を見合わせて苦笑いしたもん。

 「「あははは(がははは)」」



 カサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥

 カサカサとした音がどんどん、はっきりと耳に入るようになってきたんだ。そしてそれはもちろん視認もできるようになってきた。

 「キモっ!」
 「きしょ!」
 「こわっ!」

 第2分隊の3人のお姉さんが悲鳴をあげた。
 それは子犬くらいの大きさがある蜘蛛だった。
 そんなデカい蜘蛛が10体も向かってきたんだ。
 
 「これはデカい蜘蛛でごわすな」

 「キザエモン君、蜘蛛は平気なの?」

 第2分隊長のオリビアさんがキザエモンに聞いたんだ。

 「大丈夫でごわす。でも昆虫は食えないから興味ないでごわす」

 「そりゃそうよね‥‥」

 あーキザエモンにとって魔獣は食えるか食えないかが基準なのか……。

 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥

 地下鉄のプラットフォームに電車が入ってくるみたいな音。地面を這う10体の蜘蛛がカサカサ乾いた音を響かせながら向かってきたよ。

 「「「でけぇ!(デカい!)」」」

 これはたしかにキショいな。

 「ああ、わかった!こいつら蜘蛛のくせにデカいからカサカサと音がするんだぞ!」

 なぜかバリーさんが得意げに言ったんだ。でもそれは違うんだけどね。

 「お主‥‥」

 もうおっさんも何も言わなくなったよ。ただ憐れんだ視線をバリーさんに向けるだけで。

 メイズさんからの忠告を受けてもバリーさん本人にはあんまり響いてないみたいなんだね。ただ不貞腐れてただけなのかな。


 バリーさんが言うように大きな子犬サイズの蜘蛛だから地を這うときに音がする。それ 
は確かにそうなんだけど本当は違うんだよね。
 10体の蜘蛛が原因じゃないんだ。その後ろ。あとからやってくる本隊がカサカサする音の元凶……。その数は10体どころじゃない。


 子犬サイズの蜘蛛。灰色の胴体に青黒く輝く背中の8つの眼に8つの脚。あーこれは生理的嫌悪感だよ。だいたい体液も臭いし。
 うへっ、キモっ!

 「ようやくわしの出番じゃな!そこでよく見ておれ小童」

 おっさんがはりきって前に立ったよ。

 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥

 「ファイアーボール!」

 シュッッッ!

 ドオオォォォーーーンッッ!

 おっさんの杖先から発現された青白い炎弾が瞬時に2、3体の蜘蛛を火に包む。

 残った蜘蛛も騎士団員さんたちが瞬殺したんだ。

 「どうじゃ!わしの力は!」

 ドヤ顔になるおっさんだけど……。
 でもさ、おっさんもわかってるのに。

 「おっさん、こいつら先発隊じゃん。こんなのに高出力の魔法発現しても大丈夫なのかよ!」

 「当たり前じゃ。だから杖を使っておるだろうが!」

 「それならいいけどさ‥‥」

 そうなんだよね。魔法使いが杖を使うのには理由があるんだ。埋め込んだ魔石の魔力借りると体内魔力の消耗も少なく済むんだよね。省エネってやつ?

 「まぁわかってりゃいいよ、おっさん」

 「口の減らない小童め!
 いいじゃろう。蜘蛛なんぞわしが倒してやるわ。小童は後ろで見ておれ!」

 「わかった。でもヤバくなったら俺も出るぞ」

 コクコク
 こくこく

 「なんだ、蜘蛛はまだいるのかよクソガキ?」

 「あははは。バリーさん、今倒したのはただの先発隊ですよ」

 「マ、マジか!?」







 おっさんが火魔法で倒した2、3体を含めて先発隊の10体の蜘蛛はあっという間に駆逐したんだ。

 ワーウルフで勉強したからみんな魔石を避けて蜘蛛を倒した。頭と胴の間の接続部が蜘蛛の急所だからね。

 「みんな気を抜いたらだめだよ。すぐに本隊が来るよ!」

 「「「はい!」」」

 メイズさんのかけ声も的確だな。

 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥
 カサカサカサカサカサカサカサカサ‥‥

 「「来たぞ!」」

 蜘蛛の先発隊を倒した余韻に浸るまでもなく。斥候と前衛があっという間に会敵したんだ。

 シュッッッ!
 「ギャッッ!」

 レイピアを蜘蛛の後頭部に突き刺す斥候さん。

 ザンッッ!
 「ギャッッ!」

 片手剣で頭部と腹部を切断する前衛さん。

 ダンンッッ!
 「ギャッッ!」

 脚で蜘蛛を踏み潰す団員さん。

 ザンッッ!
 「ギャッッ!」

 斬ンッッ!
 「ギャッッ!」

 ダンンッッ!
 「ギャッッ!」

 ザンッッ!
 「ギャッッ!」

 斬ンッッ!
 「ギャッッ!」

 ダンンッッ!
 「ギャッッ!」

 蜘蛛の急所に狙いを絞って斬り捨てていく騎士団員さんたち。
 剣が間に合わないくらい襲ってくるから同時に足で踏み潰す。

 「どうだ!見たかー!くそ蜘蛛どもめー!」

 バリーさんが後方から握り拳をふりあげ吠えてるけど、誰もツッコミを入れてないよ。てかだんだん余裕なくないんだよね。
 だってさ後続の蜘蛛本隊の終わりがぜんぜん見えないから。


 「1番後ろにいますね」

 「アレク君なんとかなるかい?」

 「もう少しまっててください」

 50メル先、通路を左に曲がった先まで続く蜘蛛の群れ。
 ずっと続くクモ、くも、蜘蛛の大群の後に控えるのは蜘蛛の親玉。
 探知に引っかかるのは一際大きな蜘蛛だ。

 ピーちゃんに教わったから、魔法も曲げられるようになったけどさ、さすがに直角を曲げるのは無理だよ。

 
 「そろそろおいの出番でごわすな」

 リアカーを下ろしイボイボ棍棒を手にするキザエモンも臨戦態勢となったよ。

 「私たちも出番ね」

 第2分隊のお姉さんたちもいつでも闘える体勢だし。

 「アレク、1つだけヒントをあげるわ」

 「あざーす」

 「この蜘蛛はただの蜘蛛。毒はないわよ。粘着性のある糸で動きを止められるだけよ。捕まったら‥‥Gホイホイと一緒ね」

 「‥‥あざーす」

 どんどん「アーカイブ」の知識を蓄えているシルフィがアドバイスをくれたんだ。
 
 でもさ、なんだろう?
 シルフィの言葉はすごくわかりやすいんだけど‥‥なんか昭和の爺ちゃんや婆ちゃんの知恵なんだよね。ありがたいんだけどさ。

 「みなさん!こいつらに毒はありません。ただ尾から吐き出す糸には絶対に捕まらないでください」

 「「わかった!」」

 「「了解!」」

 「糸を吐くときに蜘蛛は尻を向けますから!」

 ブッシューーーッッ!
 
 「「来たぞ!」」

 「「気をつけろ!」」

 ササッッ!
 ササッッ!
 ササッッ!

 後ろ向きになった蜘蛛の1体が糸を吐いたんだ。
 もちろん誰もがサッと避けるよ。
 だけど……。

 「うわぁぁぁ!なんじゃこれぇぇぇ!と、と、取れないぃぃぃっ!」
 
 脚に蜘蛛の糸が絡みついたバリーさん。その粘着性の高い蜘蛛の糸が両脚に絡みついたんだ。それを取ろうと屈んで両手の指先を蜘蛛の糸に付けたから。
 立って靴紐直す人みたいなまま……。

 バターンッッ!

 「くそっ!くそっ!くそっ!なんで俺様だけなんだよおぉぉぉ!」

 「取れねぇ!取れねぇ!取れねぇ!なんなんだよおぉぉぉ!」

 まるでヨガをやってる人みたいな不思議な格好でバタバタと横になるバリーさん。
 もちろん誰も助けてあげる暇なんかないよ。

 「助けろ!ガキども!俺様を助けろ!」

 「バリー君ちょっと待ってなさい!」

 「バリー君あんただけよ‥‥」

 「そうよ第2分隊の恥よ!」

 あーこりゃ決定的だな。ダメな子認定……。

 俺?もちろんキザエモンも俺もガン無視だよ。だいたい今は助けてあげる暇なんかないし。

 「こんなもん圧倒的な火力で一蹴するのみじゃ!」

 「おっさん!カッケーけど魔力持つのかよ!?」

 「うるさい小童!見ておれ!」

 「ファイアーボール!」
 「ファイアーボール!」
 「ファイアーボール!」

 シュッッッ!
 シュッッッ!
 シュッッッ!

 ドオオォォォーーーンッッ!
 ドオオォォォーーーンッッ!
 ドオオォォォーーーンッッ!

 「おぉー!やるなおっさん!」

 「そうじゃろう!もっとわしを敬え!」

 「(分隊長、アレク君とルシウス軍団長ってあんがいいいペアかも?)」

  「(フフフ。そうね)」

 「ファイアーボール!」

 シュッッッ!

 ドオオォォォーーーンッッ!

 1撃で2、3体の蜘蛛を倒すおっさんはさすが魔法軍の軍団長だったよ。
 だけどそんなおっさんの攻撃力も、圧倒する蜘蛛の数の前では焼石に水になってきたんだ。
 だってまだまだ最後尾の親玉まで見えてないんだもん。

 「おっさん無理するな!まだ終わりも見えてないんだからな!」

 「わかっとるわ小童!」

 「ファイアーボール!」

 シュッッッ!

 ドオオォォォーーーンッッ!


 「私たちもいくわよ!」

 「「はい分隊長!」」

 いつしか乱戦の様相を呈してきたんだ。

 「ハァハァハァハァ‥‥ファイアーボール!」

 「おっさん無駄弾が多いぞ!」

 「う、うるさい小童!蜘蛛に火は天敵だろうが!」

 蜘蛛に火。それは正解なんだよ。
 だけどこんだけ蜘蛛がいたらおっさんの魔力が持たない。

 そろそろダメだな。おっさんも魔力切れも近いし。

 「おっさん、ぼちぼち俺も出るぞ」

 「ハァハァハァハァ‥‥仕方ない。小童にも手伝わせてやるわ!」

 「ありがとよおっさん!よくがんばった!」

 パーンっておっさんの背中を叩いたんだ。

 「フッ。小童めハァハァハァハァ‥‥」

 今にも膝をつきそうなおっさんの横に立ったんだ。

 「見直したよおっさん。おつかれさん」

 「くそっ!小童に褒められてもうれしくないわ!(なんじゃこの昂揚感は?)」

 おっさんの横に立った俺はそのままみんなに向けて大声で言ったんだ。

 「みなさん、その場て何人か背中合わせに固まってください!
 これから魔法を発現します!」




















 「取れねぇ!おいクソガキ!早く俺を助けろ!」


――――――――――


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