アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

558 ローズ家からの招待

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 「アレク、ローズの婆さんが明日の夜、メシを食いにきてくれってよ」

 「ん?なんでだよオヤジ?」

 「婆さん家の孫娘も武闘祭に出るってことはお前も聞いてるだろ」

 「ああ。けっこう頑張ってるってローズ婆ちゃんが褒めてたよ」

 「フッ。まぁお前の相手にはならんがな。
 でな、ついでにアリサも連れていってくれ。
 来年以降、アリサにとってはいい目標になるからな」

 「ん?魔法はまだしも、剣術ならアリサじゃ叶わない奴は学園にもいっぱいいるぞ?」

 「あーそれはいいんだよ。ローズ婆さんの孫娘に会わすだけでもいいんだよ」

 「ふーん?」

 「なんでかわかるかアレク?」

 「?‥‥わかんねぇ」

 オヤジがいつもの大人がよくやる可哀想な子どもを見る顔をしたんだ。

 「知らないよ‥‥あっ!わかった。
 土産だろ?孫娘は甘いのが大好きだって婆ちゃん言ってたもん。てことは賢人会のシュークリームが原因じゃね?」

 「ホントにお前って奴は‥‥‥‥まあいい。そのとおりだ。土産はシュークリームの一択だってよ。孫娘がめちゃくちゃ気に入ったんだとよ」

 やれやれと手を振ってオヤジが言ったんだ。

 「アリサ、明日俺と一緒にローズ婆ちゃんん家に行くぞ」

 「うん!わかった!」

 「じゃあわが家の明日の夜ご飯は‥‥デーツ、温めるくらいだからできるよな?」

 「もちろん!そのくらいなら俺でもできるよ」

 「おいアレク、俺は?」

 「オヤジは絶対ダメー!台所に近づいてもダメー!かわいいクロエを殺す気か!」

 「なにもそこまで言わなくてもいいだろうが!」

 「だってさ。クロエ、バブ婆ちゃん。オヤジとデーツ、夜ご飯はどっちに作ってもらいたい?」

 「「デーツお兄ちゃん(デーツ様)!」」

 「なっ。そういうことだよオヤジ」

 「あぁ‥‥」

 「父様クロエと一緒にデーツお兄ちゃんを応援しようね」

 「ク、クロエは優しいなぁ。ありがとうなぁ。うっうっ‥‥」

 「だからなんでそんなところで泣くんだよ!?」


 なんでだろ?ヴィヨルドで最初に会ったときのオヤジは強くてカッケーイメージだったのに。今じゃ娘2人にメロメロのダメオヤジだよ。
 こんなオッサンが前皇帝かよ。帝国も終わってんじゃねぇか?

 「アレク‥‥お前はホントに言いたい放題だな」

 グリグリ  グリグリ  グリグリ‥‥

 「痛い痛い!頭グリグリしないで!」








 そんなわけで、ローズ婆ちゃん家にアリサと一緒に夜ごはんをいただきに行ったんだ。

 「お兄ちゃん、アリサがんばるからね!」

 なぜかアリサが気合い十分だったけど?なんで?


 ローズ婆ちゃん家はわが家と同じ帝都スタッズの高級住宅街にある、立派な邸宅だった。

 お土産はリクエストどおりにシュークリームを12個用意したよ。


 「アレク様アリサ様お待ちしておりました。どうぞこちらへ」

 豪邸らしく男性執事さんから女性メイドさんに至るまで普通にいるお屋敷。やっぱオヤジの家やペイズリーさん家は例外だよな。でも俺はそっちのほうが合ってるけど。

 「ローズ婆ちゃん遊びに来たよー。メシも食わしてくれるんだって?」

 「いらっしゃいアレク坊、ようやく来てくれたね!」

 ブロンドの髪がきれいなローズ婆ちゃんは背筋もスッとして綺麗カッコいい婆ちゃんなんだ。

 帝国300年の歴史のなかで、女性で帝都騎士団長となったのはローズ婆ちゃんだけなんだよね。まぁ当時は婆ちゃんじゃなかったんだろうけど。

 「アレク坊待ってたのよ」

 「「お邪魔しまーす(お邪魔します)」」

 広いダイニングにはローズ婆ちゃん、その娘夫妻、孫娘3人のうち、2人がいた。

 「本日はお招きくださり、ありがとうございます。前皇帝アレクサンダーの娘アリサでございます」

 すっかり社交性も備えるようになったアリサもちょこんとカーテシーをして挨拶をしたんだ。アリサは元がかわいいからこんな姿はますます映えるな。てか俺よりぜんぜんまともじゃん……。

 「アレク坊、アリサちゃん。家族を紹介するよ。こっちが娘婿の‥‥」

 ローズ婆ちゃんの娘さんの旦那さん(マスオさんってやつかな)が笑顔で迎えてくれたんだ。柔和な見た目どおりの文官さん。

 「ボブだ。アレク君、僕も今日は君に会えるのを楽しみにしていたんだよ」

 「あはは。初めまして。帝都学園3年のアレクです」

 続いてローズ婆ちゃんの娘、ダリアさんが自己紹介してくれたんだ。

 「ローズの娘、ボブの妻ダリアよ。ようこそアレク君とアリサちゃん。アレク君は賢人会のたびに美味しいお菓子のお土産をありがとうね」

 「あははは」

 ダリアさんはローズ婆ちゃんの娘っていうのがハッキリわかる、目鼻立ちも整ったモデルみたいなブロンド美人だった。

 「ほら、あなたたちも隠れてないで。ご挨拶は?」

 続いてダリアさんの後ろで恥ずかしそうに隠れていた2女と3女が挨拶してくれたんだ。

 「「リコリス(サクラ)です。アレク様、いつもおいしいお菓子をありがとうございます」」

 3姉妹の次女リコリスは6歳。教会学校の3年生。
 3女サクラは同1年生。うちのクロエの仲良しらしい。

 2人ともブロンドの髪が美しい、将来が楽しみなかわいい子どもだった。リアルお人形さんだよ。

 ほへぇーーーっ!

 小さな天使のカーテーシもたまらんのぉ。

 「アレク、人様の子どもだぞ?わかってんな?」

 「なにその言い方!?しかもどういう意味だよシルフィ!」

 「そのまんまだよ。オメー絶対腹の匂い嗅ぐなよ!」

 「そ、そんなのあ、当たり前じゃん!」

 俺とシルフィがそんな会話をしてるとはきずかれないなか、ローズ婆ちゃんがまだこの場には現れない長女に向けて上を向いて声を上げたんだ。

 「アレク坊が来てるよ!早く降りといで!ほらフリージア早く!」

 ローズ婆ちゃんが大きな声で呼んでいると、階上からブロンド美人が降りてきたんだ。

 学校の階段みたく広い階段を優雅に降りてくるのは、見習いとはいえ騎士団の制服に身を包んだ麗人だった。

 なにこの子!女性だけのヅカ歌劇団みたい!

 握手するまでもなくわかるよ。へぇー!女子の剣士でここまでの魔力かぁ。マリー先輩は別格として、同年代でここまでの女剣士は初めて見るなぁ。

 「ほらフリージア挨拶して」

 「ローズお婆ちゃんお気に入りのアレク坊初めまして。私がフリージアよ」

 5年生?6年生?俺より年長だよな。でもさ、やっぱヅカ女優さんみたいだよな。ゴージャス!てか、美人の前だと緊張するんだよ俺。なんでだろ?

 「留学生のアレクです。きょ、今日はお、お招き‥‥あー無理だ。言えねーわ。俺はアレク。で、こっちが俺の妹のアリサ」

 「(もうお兄ちゃん!ちゃんと挨拶してよ!恥ずかしいよ)」

 「(いいんだよ。ローズ婆ちゃんとこだから)」

 「(お兄ちゃんダメなんだよ、そんなじゃ)」

 「フフフ。あら、アレク坊はアリサちゃんには頭があがらないのね」

 あーなんか同年代の女子に揶揄われてる気がするよ!

 「そんなことねぇよ」

 「フフフ。まぁ兄妹仲が良いのはいいことよね」

 ローズ婆ちゃんもアリサに声をかけたんだ。

 「アリサちゃんもずいぶん大人になったわね。アリサちゃんは私のことを覚えていないでしょ?
 まだアリサちゃんが小さいころ、私は抱っこしたものなのよ」

 「ローズ様‥‥ごめんなさい。よく覚えていなくて。
 でも帝国初の女性騎士団長だったローズ様のお名前は私もよく知ってます。ブロンドの戦姫の2つ名も」

 「フフフ、そう。どれアリサちゃん、私と握手をしようか」

 「はい」

 ぎゅっ
 ぎゅっ

 「なるほどね。アリサちゃんはアレク坊が鍛えてるのかしら?」

 「ああ婆ちゃん。毎晩火魔法の発現と魔力を高める訓練、弓の訓練はさせてるよ。
 どう?けっこういい線いってるでしょアリサは?」

 「そうね。アリサちゃんは何年?」

 「帝都学園の2年生です」

 「じゃあ5年か6年には学園1位をめざせるわねアレク坊?」

 「だろ婆ちゃん。来年の春は俺だから再来年の春はデーツ、その次はアリサが1位を獲れるまで成長してくれるといいんだけどね。
 ああ、その後は間違いなく次女のクロエが獲るからさ」

 「フフフそう。アレク坊は帝国初の未成年者武闘祭も獲るんだからね。アレクサンダーんとこの子どもたちはみんなすごいもんじゃない」

 ここでフリージアがさも当然と言ったんだ。

 「ローズお婆ちゃん、学園はそうかもしれないけど今度の武闘祭は違うわ。
 お婆ちゃんお気に入りのアレク坊には悪いんだけど優勝するのは私よ」

 「フフフ。アレク坊、悪いけどフリージアと握手してやってくれる?」

 「い、いいけど‥‥」

 ズボンの腰あたりで右手をゴシゴシして顔を赤らめるアレクを見てアリサがヘソを曲げていることに気づいたのはローズだけだった。

 「「よろしく(よろしくね)」」

 ギュッ
 ギュッ

 「フリージアわかる?」

 「なにが?」

 「フリージア。アレク坊の手の皺と魔力の両方が分からなければ、アレク坊には到底及ばないわよ」

 「なによお婆ちゃん!ローズお婆ちゃんは最近やたらとアレク坊のことばかり褒めるじゃない!おもしろくないわ」

 「かわいいフリージア‥‥お前の才の高さを私はよく知っている。だけど、世間には同じような歳でもさらに大きな男もいるのよ」

 「そんなのいるわけないわ。帝都の同年代では私が1番強いわ。私に叶う人なんかいないわよローズお婆ちゃん」

 「フリージア。手のひらの皺とゴツゴツした硬い突起は努力の証しよ。
 そしてもう1つ。触ってわかるのは、その人の魔力量と魔法の適正なのよ」

 「そんなのわからないわよ!」

 「アレク坊、フリージアはどうだった?」

 「えっ?だって婆ちゃん‥‥?」

 「気にしなくていいわ。私が許可するわ。言ってあげて」

 「‥‥うん。じゃあ、フリージアは魔法の発現はできない。でも魔力を纏えるから‥‥おそらく手脚に纏っての剣技。腕の筋肉はあんまりないから剣はレイピア。刺突がメイン。こんなとこかな」

 「な、なぜ‥‥?お婆ちゃんが教えたんでしょ?!」

 「知らねぇよ。ただローズ婆ちゃんが自慢するくらい剣の腕が立つことは俺でもよくわかる。おそらく今の帝都の女性ではトップクラス‥‥」

 あっフリージアの顔がニヤついた。この子めっちゃ単純なのかも。

 「でもアレク坊の敵ではあり得ない‥‥でしょ?」

 ローズ婆ちゃん言い過ぎだって。こんなにきれいでレイピア使えるだけでもすごいじゃんか。たしかにこの速さなら学園でもそこそこやれるよ。10番以内にはなれるんじゃね?

 「(お兄ちゃん漏れてるって!)」

 あわわわっ!

 「フフフ。アリサちゃんは分かる?」

 「私はまだ少ししかわかりません。でもアレクお兄ちゃんの魔力量と剣の強さは帝国どころか中原1だと思ってます!」

 「よくわかっているわアリサちゃん」

 「(そんなことないわよ)」

 フリージアが不貞腐れてるよ。なんかかわいいじゃん。へへっ。



 【  フリージアside  】

 かわいいって。言葉は乱暴だけどアレク坊って案外いい子なのかしら。美味しいお菓子も作ってくれるし……。そういやこんなふうにふつうに喋ってくれる男の子ってはじめてかも。


 
 「さあさあ食事にしましょ」

 場の空気を変えるように明るい声を上げてくれたのはダリアさんだった。

 「あざーす。おばさん。俺、めっちゃ腹へってます!」

 「まあ。アレク君のお口に合えばいいんだけど」

 「(お兄ちゃんマナーを守るんだよ!ちゃんとしなきゃダメだよ!)」

 「(わかったよアリサ)」

 ぷっ

 フフフフフ
 わはははは

 あっ、フリージアも笑ってくれた。よかったー。雰囲気が悪くならなくて。




 「うまっ!」

 食事はとても美味かった。煮ものや焼きものにはパプリカを使った料理が多かった。ペイズリーさん家で食べた料理もこんな感じだったな。

 「帝国料理はパプリカを多く使うんですよね」

 「そうね。煮ものにも焼きものにもパプリカを使うのは帝国の伝統的なものね」

 「すごくうまいです」

 「アレク君はお料理もすごいんだってね。調味料はなにを使うの?」

 「マヨネーズはいろいろ使いますね。それと‥‥あっ!できたばかりの醤油があるんですよ。今日のお礼に今度醤油を持ってきますね」

 「しょうゆ?なにか知らないけどお料理の話を男の子とできるのはうれしいわ。家はご覧のように女の子ばかり3人だから男の子がほしかったのよねー」

 「へぇー」

 うん。俺、へーっとしか言えねえし。


 



 食後。シュークリームを食べながらそれぞれが楽しく過ごしたよ。アリサはローズ婆ちゃんとフリージアと3人で楽しそうに話してる。

 「アレク坊のお菓子はとっても美味しいから私が騎士団長になったらアレク坊を専属お菓子職人として雇ってあげるね」

 「あははは。あざーす」

 「アリサちゃん、他にどんなお菓子を食べたの?」

 「えーっと‥‥」






 「てことはアレク君、米は10年もすれば帝国で‥‥」

 「はい。帝国はますます栄えますよ」

 俺はボブさんと話が盛り上がったんだ。てか聞き上手なボブさんに俺が煽てられたよかな。
2女のリコリスと3女のサクラはいつのまにか俺の左右にぴったりとくっついている。

 「「アレクお兄ちゃんくすぐったいよぉキャッキャ」」

 「「やめてよーキャッキャ」」

 「絶対匂いかぐなよ!いいな!」

 よかった。シルフィさんがいてくれて。


――――――――――


 「そういやアリサちゃん毎晩火魔法発現してるっていうけど‥‥どこでやるの?お屋敷じゃ火事の危険もあるでしょ?」

 すっかり打ち解けたフリージアがアリサに聞いた。

 「フフフ家の地下に修練場があるんです。だから遠慮なく毎晩ぶっ放してます」

 「えっ?」

 思わずローズも首を傾げた。

 「あの屋敷の地下に修練場なんてなかったわよ?
 まさか‥‥」

 「はい、アレクお兄ちゃんが発現しました」

 「「「ええーー!?」」」






 「じゃあ作りますよ。本当にいいんですね?」

 「いいわよアレク坊」

 「そんじゃ家と同じやつを」

 「地下修練場いらっしゃーい」

 ズズッ ズズッ ズズズーーッッ!















 「「「‥‥」」」

 
――――――――――


 同じころ。
 カサンドラ商業ギルド長が帝都騎士団長へお礼の挨拶に向かっていた。

 「ギルド長、わざわざお礼などとそんな大袈裟な」

 「いやいや騎士団長殿、騎士団の皆さんには6店を同時に警備していただいたことは感謝しますぞ」

 「なんのなんの。帝都の繁栄はギルド長の手腕にかかっておりますからな。そのためには安心して新しい店を開いてもらうに限りますからな」

 「いやいや帝都の治安は騎士団の皆様のご尽力あってのものですからな」


 「それではお忙しい騎士団長殿の貴重なお時間をとってはいけませんの。そろそろお暇いたしますな」

 「わざわざようお越しくださいましたなギルド長」

 「いえ。ああ、1つ忘れるところでした」

 「なんですかギルド長?」

 「港区の店で治安を乱す獣人を捕縛。縛り首とされたとのこと。重畳重畳」

 「ハッハッハ。これにて港区の治安も少しは良くなりますぞ」

 「そうでしょうな」

 「それがなにか?」

 「たしか捕縛した獣人は10人だったかと聞いておりますがな」

 「ええ?」

 「縛り首となった獣人の数は11人と聞いてるおるのですがな団長殿」

 「はあ?」

 「実は捕縛の夜、騎士団員の方々が着ていてくれた制服と同じ制服のネズミ獣人がおりましてな。ちょうどその日は給金10万Gを‥‥」

 「ギルド長‥‥」

 「いえいえ団長殿がお気になさいますな。
 そうですな‥‥後日、何かの折に今回の経緯をお聞かせいただければ充分でございますので」

 「ギルド長がご納得いく説明を必ず‥‥」







 その後。帝都騎士団の1人の若い男が罷免となった。

 港区にはその後、貧民街に新しく教会が建てられた。もちろん休養日には狂犬団による炊き出しも行われている。



 「サラ先生。港区の教会さんから紹介された新しい子どもたちです」

 「2人とも、サラ先生にご挨拶しようか」

 「「よろしくお願いしますサラ先生」」

 「はい。2人ともよくきてくれたわね。今日からはここがあなたたちのお家よ」

 「「やったー!」」

 それはウマ獣人と金色の体毛が特徴的なサル獣人ミックスの子どもだった。



 マイのその後は誰も知らない。


――――――――――


 「ごちそうさまでした。じゃあまた」

 「また来ておくれアレク坊」

 「アリサちゃん今度は2人で修練場で稽古しようよ」

 フリージアがレイピアを振る真似をした。

 「はいフリージアさん」

 たしかにな。アリサの気分転換にもなるし、たまには剣の稽古もいいかもな。

 「「アレクお兄ちゃんまた来てね!絶対だよ!今度はクロエちゃんも連れてきて」」



――――――――――



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