アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

556 襲撃

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 「騎士団の奴らは午後の5点鐘で帰るみたいだな」

 「ああ。そのあと1点鐘くらいしたら同じ服を着た奴らも帰るみたいだ」

 「じゃあ狙いはその1点鐘だな」

 「「「だな」」」

 「そういやよサル」

 「なんだウマ?」

 「あの服どっかで見たことあるんだよな。どこだったけか?」

 「知らねえよ。だいたい俺はまだその店でさえ見てねぇからな」

 「あっそうか」

 「まぁいいや。じゃあ明日襲うか?」







 「同じ服のジジイと若者。あと同じ服着たきれいな姉ちゃんも4人いたよ」

 「「いたいた」」

 偵察に出ていたネズミ獣人が言う。

 「金奪ってから男はぶち殺す。そんで女は持ち帰る。そんでいいな」

 「「「さんせーい」」」

 がははははは
 ヒッヒッヒッ
 ヒヒーーンッ
 ガルルーーッ
 チュチュッッ


―――――――――――――――


 「ギルド長に相談があります」

 「どうしましたかチューラット君」

 「開店準備中の港区のラーメン屋の店なんですが。よくない獣人たちが襲撃を仕掛けるかもしれません。
 あの‥‥俺、私もその‥‥昔はあんまりよくなかったから‥‥奴らの行動がわかるんです」

 「というと、どういうことをされますかなチューラット君」

 「たぶんですけど、騎士団さんが帰ったあとに奴らは襲撃すると思います。男は殺して女は連れ去ります。
 そして奴らは店に火をつけて自分たちの襲撃の跡を隠します‥‥」

 「そうですか。よく知らせてくれましたねチューラット君。
 だけどね、心配しなくて大丈夫ですよ」

 「えっ?だってギルド長、お、お、私はラーメン屋さんが燃やされたら困りますし、仲間の従業員さんが傷つけられたりしたらアレク工房さんに迷惑をかけるって思うと‥‥」

 「ハッハッハ。大丈夫です。騎士団さんはそんなことくらい充分お見通しですからね」

 「はい‥‥」





 「じゃあ俺たちは『帰る』からな」

 「「「了解です団長」」」

 「初の実戦だ。緊張してないか?フリージア、大丈夫か?」

 「ぜんぜん大丈夫です!」

 「フッ、まあそうだよな。俺は獣人たちがかわいそうになるよ。
 こんな虫も殺せないような可愛い顔してるのに闘うときゃ平気で急所狙うし、酷いことも笑ってやるんだからなぁ」

 「あら団長、平気で急所に酷いことって。それは私に対して失礼ですよ!」

 「そうかい。そりゃ失礼したな」

 わははははは
 ふふふふふふ

 「いいえ。強い団長が言うんですから仕方ないです」

 「フリージアの判断基準は強さだからなぁ」

 「当たり前じゃないですか。強いから言葉にも意味があるし、責任感も増すんです。弱者の言葉なんて負け犬の鳴き声にしかなりませんから」

 「ワハハハハ手厳しな」













 「あの服はたしかにどっかで見たなウマ」

 「だろサル」

 「どこだったか?」

 「「うーん?」」

 「まあいい。そろそろ騎士団さんたちがお帰りになるぞ。
 あとは弱そうなおっさんと若い男の2人ときれいな姉ちゃん4人だけだ」

 



















 「よーし、そろそろか。騎士団が帰ってだいぶ経つな。んじゃ行くか」

 「「「おおっ!」」」


―――――――――――――――


 「はいじゃあ今日はここまで。おつかれさまでした」

 「「「おつかれさまでした」」」




 「チューラットこのあとどうする?
 今日は給金ももらったことだし、たまには俺ら同期でメシにでも行くか?」

 「「「いーねー」」」

 「10万ぽっちだけどたまにゃあいいか」

 「あ、ああ。みんなすまん。実は俺の出身の港区‥‥あんまり治安もよくないだろ」

 「最近は特に酷いらしいな」

 「言いたかねぇが、徒党を組むのは若い獣人たちらしいな」

 「「「あー俺も聞いた」」」

 「俺の‥‥知り合いもいるんだ。
 でもさ、せっかくできたラーメン屋のお店になんかあると嫌だから俺も見張りにいこうって思っててさ」

 「「「そっか‥‥」」」






 「「「じゃあなチューラット」」」

 「おつかれさま」

 「「「おつかれさま」」」

 (せっかく給金をもらったからすぐにマイにみせてあげたいんだけど、何か嫌な予感がするんだ。
 奴らが港区の店を襲うのは今日のような気がするんだ。なんかあっても俺が止めなきゃ。急がなきゃ!)


―――――――――――――――


 ギギーーーッッ

 開店準備中のラーメン屋の扉を開ける若い獣人たち10人。

 「邪魔するぜ」

 先頭。細めの狐獣人が周囲に目配りしつつ店内へ。

 「ああ、逃げられないように鍵しなきゃな、ウマ」

 ガチャガチャガチャ

 「いいぜ」

 鍵をかけて出口を塞ぐウマ獣人は10人の中で1番大きな体格だった。

 「男2人は有り金出しな。すぐに出したら痛くないように殺してやるからなシャッシャッ」

 ぼろぼろの服の下から細かな鱗肌を見せる蛇獣人の男が細い舌をシュルシュル出し入れしながら言った。

 「お姉ちゃんたち4人は殺さねえからな。
 アジトに帰ったあとでせいぜい楽しませてくれやキッキッキッ」

 小さな猿獣人とネズミ獣人の5、6人がピョンピョンと飛び跳ねながら言った。

 ウマの横。一際異彩を放つのは長い金色の体毛をしたオランウータン。人族とミックスのサル獣人の男だ。























 「おおー本当に来たよーバカどもが!」

 若い男性が嬉しそうに声を上げた。

 フフフフフ
 ははははは
 あはははは

 年配の男性の1人が机の引き出しを開ける。隠していた刀を先ほどの若い男に手渡した。

 「あざーすおやっさん」

 さらに両手剣を1人の制服の女性に手渡しながら声をかける。

 「ハッハッハお見事!予想どおりでしたなぁ分隊長」

 他の3人の女性にも1人ずつ刀を手渡していく年配の男。

 「「「おやっさん、ありがとうございまーす」」」

 「あーあ。また分隊長の勝ちかー」

 「でしょー私の予感はよく当たるのよ」

 「あーん悔しい!また私の負けじゃん。仕方ないけど、今夜は私が奢るね」

 「「「ごちそうさま!」」」

 「「フフフ。分隊長に賭けてよかったわ」」




 「「「何言ってやがる!?」」」

 「お前ら人族は捕まってんだぞ!?」

 動揺する獣人たちを無視して分隊長の女性が同じ制服を着たブロンドの女性に声をかける。4人のなかでも一際若く美しい女性。

 「フリージアちゃん、どうする?」

 「えーっと‥‥唯一楽しめそうなあのおサルさんをもらっていいですか分隊長?」

 「もちろんいいわ。フリージアちゃん大丈夫?」

 「あはは。ぜんぜん緊張してません。だいたいこんなおサルさんに躓いてるようじゃローズお婆ちゃんに叱られますから」

 「あら、あなたやっぱり緊張してないのね?」

 「なによフリージア!かわいいくせにかわいくない子ね!」

 「フフフ。残念ながら平常心です先輩方」

 「「まぁ!フフフ」」

 「な、な、なにを言ってるんだお前ら!?」

 「この状況がわかんねぇのか!?」

 ここで初めて分隊長が獣人に顔を向けた。

 「あら、まだわからないの?私たち帝都騎士団よ。そろそろ襲ってくるころかと待ち構えていたのよ」

 さらに。2人の男性のうち、若い男が声をあげた。

 「まさか、本当にこんなカンタンな変装に引っかかるなんてな。やっぱオメーら2流どころか3流だよ。
 他の区のワルなんか警戒してぜんぜん引っかからないんだぜ。
 それに引き換え、おめーらはよぉ」

 シュッシュッと剣を左右に振った分隊長の女性が最後通告をした。

 「素直に捕まるなら痛い思いをせずにしてあげる。
 ああ、残念だけどもちろん今日は殺してあげられないわ。
 でも我慢して。あなたたちにはその最後を飾る舞台があるから」

 ワハハハハ
 フフフフフ

 「分隊長の言ってる意味がわかるか獣人?
 テメーらは港区のほかの悪い獣人たちへの抑止力ってことだな。
 だから見せしめのために縛り首になってもらうんだよ」

 「や、やばいぞ。俺は逃げ‥」

 シュッ!

 猿獣人の小男が最後まで言うことはできなかった。

 「ギャーーーッッ!」

 「はい。小猿1匹確保」

 年配の男性が弓を手に言葉を発した。

 「カーッ!おやっさんの毒矢は効くからなぁ。小猿、テメーは最後の夜なのに痛くて寝れねぇぞ」

 いつしか囲んでいたはずの獣人たちが騎士団から囲まれていた。

 店の外からは大声で統制を図る声が聞こえる。騎士団員が店を取り囲み始めたようだ。

 「サ、サル。ど、ど、どうする?」

 「どうしようもあるもんか。捕まりゃ間違いなく縛り首だぞ!」

 「お猿さんやっぱりあなたが1番賢いわ。じゃあ私が相手になってあげるね。
 私はフリージア。この中で1番の新入り、まだ見習い学生よ」

 「なのに隊では分隊長に次いで2番め強いのよねーフリージアちゃんは。ホント生意気だぞ!」

 「ごめんね先輩ちゃんたち」

 フフフフフ
 わはははは

 フリージアがレイピアを構える。妖しいまでに銀色に光り輝くその細剣は最愛の祖母ローズから贈られたミスリル製の逸品だ。

 クイクイ

 左手指先を曲げて、かかってこいとジェスチャーするフリージア。

 「(クッ。せめて剣を持てればな)」

 そう。オランウータンのミックス獣人は狐仮面(アレク)に斬られて以降、日常生活以上の物は持つことは疎かまるで扱うことができなかった。

 (せめてこの女を捕まえりゃ活路があるはず)

 ジリジリ  ジリジリ‥‥

 一足飛びで近づける距離までにじり寄るサルに、涼しい顔をしたフリージアが言った。

 「お猿さん、あなた人族とのミックスね。だから魔力を纏えるのね」

 「えっ?!なんで‥‥」

 「あなた、真面目にちゃんと生きて騎士団に入ってたらよかったのにね。そしたら、ぜんぜん違う人生だったでしょうに」

 「くそー!同じことを言いやがって!お前も狐仮面の仲間か?それともあいつが騎士団員だったのか?」

 「狐仮面?なにそれ?それよりほら。もう距離に入ったでしょ。かかってらっしゃい」

 「その細首捻り潰してやる!」

 ダンッッ!

 脚に魔力を纏い一気にフリージアに接近する猿獣人。

 だが、同じように脚に魔力を纏い、レイピアにも魔力を纏ったフリージアが接近するオランウータンの急所に刹那刺突を加えた。

 シュッッ!

 ザスッッ!

 「ギヤアアァァァーーーッッッ!」

 フリージアの目の前で赦しを乞うようにひざを折るオランウータンのミックス獣人。

 シュッ!

 プスッ!

 「ギャーーーッッ!眼が眼が眼がアアァァァァーーーッッ!!」

 フリージアがオランウータン獣人を一撃で下したのとほぼ時を同じく。

 女性分隊長が瞬時に獣人たちの中に分け入った。

 「ほら、よそ見してていいの?」

 斬ッッッ!

 「う、う、腕が‥‥ヒヒーーンッッッッ!」

 ウマ獣人の片腕が落ちた。

 左右に逃げたキツネ獣人とネズミ獣人もあっという間に運命が決した。

 「コーーーッッ!」

 「「チューーーッッ!」」

 それぞれの前に現れた若い女性騎士団員が逃げる獣人の背中に一文字の刃を浴びせる。

 「お前も逝っとこうか」

 若い男が蛇獣人に剣を振るった。

 「ギャーーーッッ!脚が脚がーーー!」













 わずかな時間で。すべての獣人が捕縛された。

 貧民街の若いゴロツキと帝都騎士団員。圧倒的な力の差であった。


 「じゃあビックス君あとは頼むねー。私たちは周りに仲間がいないか捜索に行こうか」

 「了解っすよー。ごゆっくり分隊長」

 「いい?ビックス君。殺してもやり過ぎてもだめよ」

 「やり過ぎんなよビックス」

 「いやだなぁ分隊長におやっさん。
 俺は犯罪者を逃げないように捕縛するだけっすよ」

 「(ねぇ先輩、ビックス先輩だけ残すの?なにかするの?)」

 「(あのね、ここだけの話、ビックス君は獣人嫌いなのよね。だから‥‥いつもちょっとやり過ぎるのよね)」

 「(‥‥)」

 「(それとね、中に私たちがいないほうがいいのよ。
 ひょっとして逃げた仲間が助けに戻ってくるでしょ)」

 「(なるほど‥‥)」













 「さてと‥‥」

 「ウウーーッ  ウウーーッ」

 後ろ手に縛って口輪を噛まして獣人たち10人を転がしていく男。 
 それは若い騎士団員の男、ビックス。

 「オメーら派手に暴れ過ぎたんだよ。もうちょい上手く立ち回りゃよかったんだよ。他の区の獣人みたくな」

 そう言いながら獣人の胸元と腰のポケットに手を入れていくビックス。

 「なんだよテメーら。シケてやがんな。金持ってるのはウマと大サルだけじゃねぇかよ」

 「「「ウゥーッ‥‥」」」

 「まっ、とりあえず獣人の証の尻尾は斬っとこうな。明日ひき回しのとき恥ずいだろ」

 ザクッ!
 ザクッ!
 ザクッ!

 「「「ヴヴヴヴヴッッ‥‥!」」」

 「まぁ最後の1晩だ。せいぜい仲間と楽しめや。動物だから喋れるだろ。んじゃ明日の舞台までな。バイバイ」


























 俺が現場に着いたとき。既にサルたち10人が全員捕縛されたあとだったんだ。

 サルは片目を潰されていたし。ウマは片手を斬られていた。蛇も脚を斬られていた。
 あとの全員もぼこぼこの有様だったんだ。

 「お前ら!?」










 「あーネズミ見っけ!あれ?お前ラーメン屋の制服着てるじゃん!なんで?」

 「ウウーーウゥッ!」

 「どうしたウマ?こいつは仲間なのか?」

 騎士団員さんに口輪を外されたウマが叫んだんだ。

 「こ、こいつは俺らのスパイだ」

 ウマは血走った眼で俺を睨みつけたんだ。

 「こいつはスパイなんだよ。だからアンタらと同じ服着てんだよ!」

 「えっ?なにを?私はなにも知りません!騎士団さん、私はなにも知らないよ!」

 「へぇーこのネズミさんはスパイかよ」

 ザスッ!

 「ギャァァァーッッ!」

 「悪い尻尾は斬らないとな。それと‥‥服も脱いどこうか」
 
 チューラットの服を脱がして自らの鞄にしまい込むビックス。

 「おっ、えらいぞ!ネズミ。お前はちゃんと金持ってやがったな。10万くらいあるじゃん!へへっ。ごちそーさん」

 「やめてください。それは私のお金です。やめて‥‥」

 「うるせー獣人!」

 ガーンッ!

 顎を蹴って意識を刈られるチューラット。

 「さてと、そろそろ俺の仲間も迎えにくるかな。
 お前らも最後の夜、楽しめよ。あばよ」

 



























 その日の夜半。いくら待てども帰ってこないチューラットを案じたマイもまたラーメン屋にまで探しに来ていた。

 それは虫の知らせのようなものを感じたのかもしれない。

 貧民街を夜半に女性が独りで歩く。だが自らが安全と確信していたのだ。

 それは身なりと歯の抜け落ちて貧相に成り果てた姿がまるで老婆のようであったから。

 寝ている子どもを家に置いてチューラットを探しにきたマイ。










 「チューラットいないの?」

 だが、そこは既に獣人たちはもぬけのからだった。

 月あかりに薄らと浮かび上がるのは、あたりに飛び散る血飛沫の跡。そして。

 「まさか‥‥」

 






 「うっ、うっチューラット‥‥」

 そこには捨てられた獣人の尻尾ともにに火傷の跡があるチューラットの尻尾もあった‥‥。

 「あなたは人族ですね」

 そこには矢を肩に担いだ1人の壮年の男ががいた。「おやっさん」と呼ばれていた男である。


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