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第2章 幼年編
552 シュークリームと農業大国
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552 シュークリームと農業大国
「「大殿お邪魔します」」
「よく来てくれたペイズリー。エリザベスも来てくれるのは何年ぶりかな。あの頃はよくこうしてみんなで‥‥うっうっうっ‥‥」
「あーもうオヤジ。湿っぽいだろ!今からうまい米食うんだぞ。そんな汚ねぇ鼻水流してたらメシまで不味くなるだろうが!」
「あ、ああアレク。すまん‥‥」
「(あなた大殿もすっかりアレク君に頭が上がらないわね)」
「(クックック。家族みんながいい笑顔じゃないか)」
「ええ。本当に」
ペイズリーさんと奥さんのエリザベスさん、娘のマリアンヌ先輩がわが家にやってきてくれたんだ。で、今から収穫したお米を食べてもらうんだ。
「楽しみだなお米は」
「ええ」
「マリーがデーツ君と一生懸命育てた稲だな」
「私たちだけじゃないわ。両家のみんなが育てたお米よ」
「「よう言うた。マリアンヌ」」
「えへへ。おじさま」
「はいはい。みんな座って座って。お米の収穫祭始めるよー」
わーいわーい
―――――――――――――――
それから少し後のこと。
【 賢人会side 】
「今日は朝メシを食わずに来いということじゃったな」
「おぉ。わしもそう聞いとるぞ」
「「「わしも(私も)じゃ」」」
「わしん家は息子の嫁と孫のほうがよう知っておったぞ」
「私の家もさね。今日はアレク坊の会議じゃ言うて、孫娘から必ず出席するようにと言われたわ」
「わしん家もじゃ。嫁や孫どもが五月蝿うて仕方ないわ」
「なんじゃペイズリー。お主なにを笑うておる?」
「いえ、この後のみなさんの驚く顔を思ったら‥‥クックック」
「「「??」」」
「ん?なんじゃ。ゴリラ3兄弟も揃ったのか」
「そりゃ兄貴ゴリラが2人も揃って息子ゴリラだけ来ないわけにはいきませんからな」
「「「よう言うたアーサー!」」」
わはははは
ガハハハハ
ははははは
「みなさんお集まりですかな?」
「老師、みなとうに揃っておるわい。アレク坊が何を食わしてくれるのか楽しみでの」
「「「そうじゃそうじゃ」」」
「しかもペイズリーと次男ゴリラが笑うておるからな。こやつらは何か知っておるな?」
クックック
クックック
「カッカッカッ。賢人会はいつのまにかアレク君を囲む集いとなったかの。良きかな良きかな。
それでは皆のお愉しみでもあるからの。
アレク君からの伝言を伝えるぞ」
「「「おぉ!」」」
「「「待っておった!」」」
『シュークリームを作ったからみんなで食べて待っていてくれ。
シュークリームは小麦粉、コッケーの卵、カウカウのミルクなどから作った。メイプルシロップ以外はすべて帝国にある食材だけで作った。
お茶は紅茶。これも帝国で栽培している茶葉から作った。
シュークリームを食べて紅茶を楽しんでくれ。そして帝国の進む未来に、中原1の農業大国は考えられないかどうかを話してくれ。
3点鍾もしたら学校が終わるから、必ず帰らず、腹を空かして待っていてくれとな」
「「「農業大国か‥‥」」」
「「「(わし(私)も考えていた)」」」
「「「それで。なんじゃしゅうくりいむとは?」」」
なんじゃ?
なんじゃ?
「「「腹を空かしてとはなんじゃ?」」」
なんじゃ?
なんじゃ?
「シュークリームは小ぶりにしたから食べ過ぎちゃだめだとアレク君が言うておったぞ」
「「「??」」」
「土産分は別に大きなものを用意してあるとな」
「「「おぉ~さすがアレク坊じゃ!」」」
「「「孫も喜ぶわい」」」
「「「で老師、しゅうくりいむとはなんじゃ?」」」
「わしも知らん」
「「「??」」」
「まぁ食うてみい皆の衆」
「「「お、おお(ああ)」」」
参加者の前に小皿に3つずつ、小さなシュークリーム(ベビーシュークリーム)を用意してもらったんだ。もちろん文官さんたちの分も用意したよ。少しだけどね。
「「「なんじゃこれは‥‥!?」」」
「「「甘いのぉ‥‥」」」
「「「やわらかいのぉ‥‥」」」
「「「うまいのぉ‥‥」」」
「「「しゅうくりいむ‥‥美味いのぉ‥‥」」」」
「なんじゃお主ら。美味いのか?不味いのか?
言葉を無くしてしもうたのか?」
「「「老師も食ってみい‥‥」」」
「美味いのぉ‥‥」
―――――――――――――――
【 チューラットside 】
「爪は切ってますか?」
「えっ?!」
「爪の中が汚くてラーメンが美味しくみえますか?」
「みえません」
「制服もちゃんと洗ってくださいよ」
「はい!」
―――――――――――――――
「みなさんおはようございます」
「「「おはようございます!」」」
「「「いらっしゃいませ!」」」
「「「いらっしゃいませ!」」」
「「「ありがとうございました!」」」
「「「ありがとうございました!」」」
―――――――――――――――
「ただいまー」
「チューラット今日はどうだった?」
「今日も覚えることばかりだよ」
「無理せずがんばってね」
「ああ。毎日が楽しいんだよ。充実してるんだ」
―――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――――――――――
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「「大殿お邪魔します」」
「よく来てくれたペイズリー。エリザベスも来てくれるのは何年ぶりかな。あの頃はよくこうしてみんなで‥‥うっうっうっ‥‥」
「あーもうオヤジ。湿っぽいだろ!今からうまい米食うんだぞ。そんな汚ねぇ鼻水流してたらメシまで不味くなるだろうが!」
「あ、ああアレク。すまん‥‥」
「(あなた大殿もすっかりアレク君に頭が上がらないわね)」
「(クックック。家族みんながいい笑顔じゃないか)」
「ええ。本当に」
ペイズリーさんと奥さんのエリザベスさん、娘のマリアンヌ先輩がわが家にやってきてくれたんだ。で、今から収穫したお米を食べてもらうんだ。
「楽しみだなお米は」
「ええ」
「マリーがデーツ君と一生懸命育てた稲だな」
「私たちだけじゃないわ。両家のみんなが育てたお米よ」
「「よう言うた。マリアンヌ」」
「えへへ。おじさま」
「はいはい。みんな座って座って。お米の収穫祭始めるよー」
わーいわーい
―――――――――――――――
それから少し後のこと。
【 賢人会side 】
「今日は朝メシを食わずに来いということじゃったな」
「おぉ。わしもそう聞いとるぞ」
「「「わしも(私も)じゃ」」」
「わしん家は息子の嫁と孫のほうがよう知っておったぞ」
「私の家もさね。今日はアレク坊の会議じゃ言うて、孫娘から必ず出席するようにと言われたわ」
「わしん家もじゃ。嫁や孫どもが五月蝿うて仕方ないわ」
「なんじゃペイズリー。お主なにを笑うておる?」
「いえ、この後のみなさんの驚く顔を思ったら‥‥クックック」
「「「??」」」
「ん?なんじゃ。ゴリラ3兄弟も揃ったのか」
「そりゃ兄貴ゴリラが2人も揃って息子ゴリラだけ来ないわけにはいきませんからな」
「「「よう言うたアーサー!」」」
わはははは
ガハハハハ
ははははは
「みなさんお集まりですかな?」
「老師、みなとうに揃っておるわい。アレク坊が何を食わしてくれるのか楽しみでの」
「「「そうじゃそうじゃ」」」
「しかもペイズリーと次男ゴリラが笑うておるからな。こやつらは何か知っておるな?」
クックック
クックック
「カッカッカッ。賢人会はいつのまにかアレク君を囲む集いとなったかの。良きかな良きかな。
それでは皆のお愉しみでもあるからの。
アレク君からの伝言を伝えるぞ」
「「「おぉ!」」」
「「「待っておった!」」」
『シュークリームを作ったからみんなで食べて待っていてくれ。
シュークリームは小麦粉、コッケーの卵、カウカウのミルクなどから作った。メイプルシロップ以外はすべて帝国にある食材だけで作った。
お茶は紅茶。これも帝国で栽培している茶葉から作った。
シュークリームを食べて紅茶を楽しんでくれ。そして帝国の進む未来に、中原1の農業大国は考えられないかどうかを話してくれ。
3点鍾もしたら学校が終わるから、必ず帰らず、腹を空かして待っていてくれとな」
「「「農業大国か‥‥」」」
「「「(わし(私)も考えていた)」」」
「「「それで。なんじゃしゅうくりいむとは?」」」
なんじゃ?
なんじゃ?
「「「腹を空かしてとはなんじゃ?」」」
なんじゃ?
なんじゃ?
「シュークリームは小ぶりにしたから食べ過ぎちゃだめだとアレク君が言うておったぞ」
「「「??」」」
「土産分は別に大きなものを用意してあるとな」
「「「おぉ~さすがアレク坊じゃ!」」」
「「「孫も喜ぶわい」」」
「「「で老師、しゅうくりいむとはなんじゃ?」」」
「わしも知らん」
「「「??」」」
「まぁ食うてみい皆の衆」
「「「お、おお(ああ)」」」
参加者の前に小皿に3つずつ、小さなシュークリーム(ベビーシュークリーム)を用意してもらったんだ。もちろん文官さんたちの分も用意したよ。少しだけどね。
「「「なんじゃこれは‥‥!?」」」
「「「甘いのぉ‥‥」」」
「「「やわらかいのぉ‥‥」」」
「「「うまいのぉ‥‥」」」
「「「しゅうくりいむ‥‥美味いのぉ‥‥」」」」
「なんじゃお主ら。美味いのか?不味いのか?
言葉を無くしてしもうたのか?」
「「「老師も食ってみい‥‥」」」
「美味いのぉ‥‥」
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【 チューラットside 】
「爪は切ってますか?」
「えっ?!」
「爪の中が汚くてラーメンが美味しくみえますか?」
「みえません」
「制服もちゃんと洗ってくださいよ」
「はい!」
―――――――――――――――
「みなさんおはようございます」
「「「おはようございます!」」」
「「「いらっしゃいませ!」」」
「「「いらっしゃいませ!」」」
「「「ありがとうございました!」」」
「「「ありがとうございました!」」」
―――――――――――――――
「ただいまー」
「チューラット今日はどうだった?」
「今日も覚えることばかりだよ」
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