アレク・プランタン

かえるまる

文字の大きさ
上 下
510 / 722
第2章 幼年編

511 クリスマス特別

しおりを挟む
511  クリスマス特別

 時系列の本編を離れて。今回はクリスマススペシャルです。

―――――――――――――――


 夏の終わり。コウメの爺ちゃんのジンさん(ジン・マッカーシー)が見せてくれた古文書を前に2人で話し合ったんだ。


 「どう思うかのアレク君?」

 「俺が見たのと変わらないです。やっぱ大昔の人たちはクリスマスのお祭り、行事をやってたんですね」

 そこにはクリスマスに関する驚くべき内容が書かれていたんだ。マジかよ?って思わず驚くくらいに。


 「アレク君こっちの本はな、3,000年前の中原の人々の生活を研究した、1,000年ほど前の古文書なんじゃよ」

 3,000年の1,000年?そりゃまた恐ろしく古いな。

 「1,000年前の学者たちが3,000年前に書かれた日記の文言をそのまま写しとったんじゃな。
 肝心のその日記帳は紛失して今はないんじゃよ。
 だから資料が少な過ぎて意味はまったくわからんのじゃよ」

 「へ、へぇー‥‥そ、そうなんですねー」

 そんなことを言いながら俺は、引き攣った顔がジンさんにバレないようにその古文書の表紙を見てたんだ。


 もうね、内容を見る前からわかるんだよ。遠目に見ても、題名だけでヘンテコな内容が丸わかりなんだよね。
 てか同じ日本人として恥ずかしいよ!
 だから本物の日記帳が紛失しててよかったよ‥‥


 そんなわけで古文書を詳しく見る前にだいたいのことが想像できたんだ。だって書き写された表紙のそれは俺並に下手くそな日本語で書かれた日記だったから。

 題は『俺様の優者☆HiiROU日記』って書いてあった。
 勇者もHEROもちゃんと書けなかったんだよコイツ‥‥。


 「ちょっと見ていいですかジンさん?」

 「もちろん良いぞ。勉強家のアレク君でも意味はわからんだろうがの」

 「あはははは」

 どれどれ‥‥




 『ヒャッハー!メリクリメリクリ、Merii Xmasだぜぇい。
 せっかくこんな夢の世界に点いしたんだからな。24日のXmasイブだけじゃあもったいないべ。やっぱ23日のイブイブもはやらせなきゃな。2回チャンスがあればちょっとはナウな俺っちもモテるかもしんねぇべ』


 (コイツ、絶対俺の遥か前にやってきた、異世界転生じゃなくって異世界転移の日本人だ。しかも昭和の北関東人だな‥‥)


 「どうだいアレク君?」

 「あはははは。まったくわかりませんねー。でも何度も書かれてるこのクリスマス‥‥ジンさんこのクリスマスの祭事を今の俺たちも流行らせましょうよ」

 「なぜじゃい?」

 「だって楽しそうじゃないですか。俺が読んだのには夜に教会に行ってから家族みんなで食事を楽しんで、朝目が覚めたら枕元に女神様からのプレゼントがあったなんて、夢みたいな話じゃないですか」

 「そりゃたしかにそうじゃの」

 「帝国は大国と並んで中原1の先進国なんだから、帝国で流行ればあっという間に中原中に広まりますよ」

 「そうじゃの。たしかにそれは面白そうじゃの。信心深くあれば健やかな人心の成長、平和な国づくりにも繋がるじゃろうの。よし、やろうかアレク君!」

 「はいジンさん!」


 そこからは俺が王国で見知った知識とジンさんの知識をすりあわせて、神話のストーリーをでっち上げ‥じゃなくて作りあげたんだ。

 だってみんながhappyになれる楽しいお話だし、子どもたちにとっても大人にとってもうれしいイベントだからね。


 「ではわしのほうで法国のハリー法皇に連絡を入れて12月24日の夜には中原中の教会で女神様ご聖誕のミサを開いてもらうよう働きかけるかの。娘さんの学友のアレク君もやる気だと付け加えての」

 「あははは。じゃあ俺は誰にもわかりやすい絵本を作って中原中の教会にバラ撒きますね」

 「頼んじゃよアレク君。わしとアレク君の共同作業、テンプルが悔しがる様子が目に浮かぶようじゃわ。わははははは」







 「デーツ。大、大、大至急絵本を作ってくれないか?」

 「ん?なんだよアレク?」

 「あのなデーツ、3,000年前に世界中でやってた女神様の誕生イベントを古文書で見つけたんだよ。
 だからそれを復活させるんだよ」

 「誕生いべんと?」

 「ああ。こないだのクロエみたいに女神様専用の誕生会だよ。
 デーツは俺が言う話に合った挿絵を描いてくれよ。文と絵で1冊の絵本を作るから。やってくれたら代わりにお前の朝ごはんと夜ごはんのお代わりも許してやるし、いつもより豪勢なメシにするからさ」

 「それはうれしいけど‥‥」

 「そうか!ありがとうなデーツ。とにかく大、大、大至急な。
 一大イベントが流行るか流行らないかは、絵本がキモになるんだからな」

 「アレク‥‥ひょっとしてそれはお前が作った嘘の話なのか?」

 「ち、ち、ち、ちげぇーよ!俺とコウメの爺ちゃんとが古文書から見つけた3,000年前の実話なんだぞ!」

 「ほ、本当か?本当にジン老師が?」

 「あ、ああ。マジだぞ!だからお前は3,000年前のイベントを現代に蘇させる女神様の使徒になれるんだぞ!」

 「そうなのか!そりゃすごいな!俺頑張って描くよアレク!」

 「おおよ。さすがは俺の弟だデーツ!」

 「弟じゃないぞ!」

 「俺に勝てるまではお前が次男なんだよ」

 「くっ‥‥」




 こうしてできた絵本の文章は字の綺麗なマリアンヌ先輩の筆とデーツの挿絵。
 活版印刷による墨1色の絵本はちょっぴり寂しいけどね。ミカサ商会の販路で中原中の教会に配ってもらったんだ。お金?あははは。ハチの父ちゃん曰く、俺の資産を使えば余裕でできるんだって。(いくらあるんだろう?)

 この世界の人は基本的にみんな信心深くて素直。だから、それぞれの心の中でさらに膨らんで、カラーに色付けされたストーリーになってると思うよ。

 Merry  Christmas!


―――――――――――――――

 
 クリスマスの贈りもの  
   ジン・マッカーシー
   アレク共同調査
   作画  デーツ
   文章  マリアンヌ
   出版  アレク工房




 むかしむかし、あるところにお金持ちの家族と貧乏な家族がいました。

 お金持ちの家族は、あり余るくらいの大金で建てた大きな家に住み毎日が贅沢ざんまいです。

貧乏な家族は、貧しくても心穏やかに過ごしていました。


 12月24日の夕方のことです。
 その日はしんしんと降り積もる大雪でした。

 コンコン  コンコン

 扉を叩く音が聞こえます。

 「こんな夜に誰だ?」

 お金持ちの家の外から女性の声が聞こえます。

 「大雪で道に迷ってしまいました。どうか少し休ませてくれませんか?」

 扉を開けずに外を見れば小汚い女性が1人立っています。

 「「「ダメよアンタ!(だめだよ父ちゃん!)」」」

 「ああ、もちろんだ。だれが家になんぞ入れるものか!」

 

 「誰が小汚いお前なんぞ入れるものか!早くどこかへ行け!」

 「邪魔だよ!」

 「あっち行け!」

 壊れた道具や石を女性に投げつける主人とその家族。石は女性の頭や身体に当たります。が、それを見て喜ぶお金持ちの家の子どもたち。
 女性は仕方なくお金持ちの家を去りました。



 コンコン  コンコン

 扉を叩く音が聞こえます。

 「こんな夜にどなたですか?」

 先ほどの女性が貧乏な家族が住む家の前に立ちます。

 「大雪で道に迷ってしまいました。どうか少し休ませてくれませんか?」

 「それはお困りでしょう。何もない家でよろしければどうぞお入りください」

 「お湯しかありませんがどうぞ温かいものでもお飲みください」

 貧乏な家の妻が言います。

 「すぐに部屋を暖めてますので」

 わずかばかりの薪木を焚べる貧乏な家の主人。

 「私たち家族と同じものですがパンをお食べください」

 2人兄弟の下の弟が女性にパンを手渡します。

 「お姉ちゃん食べて」

 それは1本のパンを半分に分けたものでした。半分を女性に分け、残りの半分を貧乏な家族4人で食べ始めますが、貧乏な家の主人も妻も2人の子どもも、不平不満は一切口にしませんでした。


 「雪は上がりそうもありません。こんな荒屋ですがよろしければお泊まりになってください」

 「子どもたちも喜びます。どうぞお泊まりください」

 「「泊まっていきなよお姉ちゃん」」

 そう貧乏な家の家族が言ったときです。

 カラーン  カラーン  カラーン‥

 どこからともなく澄んだ鐘の音が聞こえてきました。

 小汚い女性はあっという間にまばゆいばかりに美しい女性、女神様に変わっていました。

 「「「め、め、女神様!?」」」

 貧乏な家はいつのまにか暖かい暖炉のきれいな家に変わっていました。

 「メリークリスマス!今日は12月24日。私が生まれる前
日です。優しくしてくれたあなたたち家族に感謝を」

 テーブルの上には見たこともないようなご馳走が並んでいます。

 「さあ一緒に食べましょう」

 「「「ありがとうございます女神様」」」

 家族4人、これまで食べたことのない美味しいものばかりがならふ食卓です。
 女神様の笑顔、家族の笑顔。まるで夢のよう。

 貧乏な家の兄弟の弟が女神様にたずねます。

 「女神様。メリークリスマスはどういう意味なの?」

 「メリークリスマス。それはね、私の誕生を祝う古い言葉なのよ」

 「じゃあお兄ちゃんと僕の2人からもお祝いするね」

 「「メリークリスマス!」」

 「はい、ありがとうね」




 楽しくておいしい食事会が終わるころ。

 コンコン  コンコン

 「お邪魔しますよ。ホッホッホ」

 真っ白なお髭を伸ばしたお爺さんが家に入ってきました。

 「お爺ちゃんは誰?」

 「わしは女神様の従者サンタクロースじゃよ。ホッホッホ」

 「女神様、そろそろお戻りくださいますかな」

 女神様を迎えにきた従者のサンタクロースが膝をつきます。

 「サンタクロースのお爺さんはどこから来てどこへ行くの?」

 「わしは女神様の国から誕生日の女神様を迎えにきたんだよ」

 「じゃあサンタのお爺さんも一緒に女神様をお祝いしなきゃね」

 「はいはい。優しい子どもたちよ」

 「「「メリークリスマス!」」」

 「「「メリークリスマス!」」」

 お互いが笑顔でお祝いの言葉を交わします。

 「わしはいつもお前たちを見守っておるからの。ホッホッホ」


 「では私は神の国に帰ります。これからも優しい家族に幸あらんことを。
 最後にサンタさんにほしいものを願いなさい」

 そう言った女神様はサンタクロースに導かれて天へと昇っていきました。

 兄弟の2人が何を願ったのかって?
 さてさて。それは何でしょうね。




 翌朝。
 貧乏な家の子どもたち2人の枕元にはサンタクロースからのプレゼントがありました。
 それは兄弟が願ったプレゼントでした。

 「「サンタさんありがとう!」」

 天に向かって声をかける2人です。





 お金持ちの家族はその後どうなったかですって?

 翌日からどんどんどんどんお金がなくなりました。やがて春が来るころには豪華な家まで手離してしまいました。
 家族は散り散りにどこかへと去っていき、その行方はだれも知りません。

 貧乏だった家族はいつまでも幸せに暮らしました。

 翌年の12月24日から。毎年女神様の誕生日を祝う前夜になりました。


 メリークリスマス!



―――――――――――――――



 「スザンヌ、ヨハン。お兄ちゃんからプレゼントが届いたぞ」


 「ジャン、チャミー、ガンツ。アレク君からプレゼントが届いたぞ」


 「アンナ、デイジー。アレク君からプレゼントよ」


 「シャーリー。アレク君からプレゼントよ」


 「ミリア。アレク君からプレゼントよ」


 「レベッカお兄ちゃん(レベッカ)。アレク君から私たち兄妹にプレゼントが届いたわよ」


 「セーラ、キャロル、アリシア、シナモン。女子は1つずつ、俺たち男子はまとめて。アレクからプレゼントだ」

 「シルカ店長アレク君からプレゼントですよ」


 「レベちゃん、狐仮面からみんなにプレゼントが届いたぞ」

 
 「ステファニー、ステファン。アレク君からプレゼントだよ」

 トールが言った。

 
 「あなたメロンにアレク君からプレゼントよ」

「サンデー様、アレク様から‥‥」


 「「「アレク(君)からか!」」」

 ヴァルカンさん、ミューレさん、ヴァンさんには俺が作ったお酒(ウイスキー)を届けたよ。メリークリスマスのカードを付けてね。


 ミョクマル学園生を始めこれまでお世話になった大人の人たちにも同じようにお酒を贈ったんだ。メリークリスマスって。



 「工房長からクリスマスプレゼントだよ」

 アレク工房で働いてくれている人たちにもプレゼントを贈ったんだ。正確な人数も知らないからミカサ商会さんにお願いして大まかな数のクリスマスカードを添えてね。


プレゼントはクリスマス用に作った帝国産の小麦粉とメイプルシロップで焼き上げた焼き菓子の詰め合わせ。
 箱にはデーツが描いてくれたたくさんのプレゼント袋を背負ったサンタクロースの姿のイラスト付。










 

 「ディル神父様、アレク君からプレゼントが届きました」

 「わはははは。シスターナターシャ、帝国から彼奴が仕掛けた新しいクリスマスという名の祭事。そのプレゼントも自ら用意してわしらにくれるというのか!」

 「ええ。アレク君はいくつになっても、どこにいっても、私たちの自慢の弟子ですから」

 「私にはクリスマスに合わせて作った焼菓子ですって」

 「わしには酒だな」

 「えーっと神父様よくお聞きくださいね。『麦で作った強い酒ができました。師匠は歳を考えて飲み過ぎないように』ですって。フフフ」

 「なんと彼奴は!タイラーよりも早く生意気を言いおって。これは来年帰ってきたらシゴいてやらねばの」

 フフフフフ
 わはははは


 「アレクもようやく背が伸びてきたらしいですなシスター」

 「ええ。毎月1セルテずつ伸びてるらしいですよ」

 「来年がますます楽しみじゃわ」

 「ええ」




 【  ヴィンサンダー領領都学園教会  】

 「今日、この良き日に。3,000年ぶりに蘇った女神様の聖誕祭を生徒の皆と祝うことができます。

 クリスマスの物語を綴った1冊の絵本もすでに学生の皆さんの手元に届いていると思います。
 ロイズ帝国にてこの歴史的な事実を発見し、また絵本を作成してわが校に寄贈してくれたのはみなさんの先輩アレク君です。


 それでは始めましょう。女神様のご聖誕を祝う祭事を。

 メリークリスマス」

 「「「メリークリスマス!」」」





 「モンデール校長おつかれさまでした」

 「はいケイト先生もおつかれさまでした」


 「そうそうケイト先生、アレク君から私たちにもプレゼントが届いてますよ」

 「あらうれしい!なんですか?」

 「ケイト先生にはクリスマスにあわせて作ったクリスマス用の焼菓子だそうですよ」

 「きっとアレク君が作ったんでしょうね」

 「ええ」

 「モンデール先生には?」

 「私には帝国の麦で作ったお酒(ウイスキー)だそうです。酒精が強いそうですから飲み過ぎるなとアレク君の一筆もありますよ。ワハハハ」

 「モンデール先生、まさかこのお酒も?」

 「ええ。帝国では早国民的なお酒となっているそうですな」

 「フフフ」

 「明日から冬休み。さっ、ケイト先生も少し女神様のお恵みをいただきましょう」

 「まあうれしい。少しならいいかしら」

 「ええ、ええ。アレク君曰くお酒もまた女神様が呉れ賜うた女神様の水・オミキと呼ばれていたそうですからな」

 「フフフ。まあ優しい嘘ですこと」

 「ハッハッハ。いやいや、どうでしょうな。帝国1の知恵者ジン・マッカーシー殿との共同研究をやるくらいですからな。案外本当かもしれませんぞ」

 「フフフ。まあそういうことにしましょうか」

 「それではケイト先生、あらためて‥」

 「モンデール神父様ご自慢のサンタクロースのお弟子さんにも‥」

 「「メリークリスマス」」


―――――――――――――――


いつもご覧いただき、ありがとうございます!
「☆」や「いいね」のご評価、フォローをいただけるとモチベーションにつながります。
どうかおひとつ、ポチッとお願いします!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どこかで見たような異世界物語

PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。 飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。 互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。 これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。

俺のスキルが無だった件

しょうわな人
ファンタジー
 会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。  攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。  気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。  偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。  若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。  いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。 【お知らせ】 カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。

異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。

ファンタスティック小説家
ファンタジー
 科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。  実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。  無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。  辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。

異世界召喚されました……断る!

K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】 【第2巻 令和3年 8月25日】 【書籍化 令和3年 3月25日】 会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』 ※ステータスの毎回表記は序盤のみです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

処理中です...