アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

478 エルフが家にやってきた(前)

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 サラさんに奴隷商バァムの館とその土地を購入して貧しい子どもたちのための宿舎と学校にしたいんだって構想を伝えたんだ。


 「いいんじゃないアレク君」

 「でしょ」

 そんな話をしながらあとは家に帰るだけだったんだ。


 「!」

 「!」

 「「アレク!(サラ!)」」

 「ありがとう。わかってるよシルフィ」

 6人の男たちが俺たちを待ち構えていたんだ。


 「サラみーっけ!」

 「「「ヘッヘッヘッへ」」」

 「俺たちまだツキに見放されてなかったな」

 「「「おおよ」」」

 「サラ。テメーは俺たちの金蔓なんだよ。
 これからはバァムのダンナに変わって俺たちがお前を飼い慣らしてやるからよ」

 ヘッヘッヘッ
 ガハハハハハ
 ヒャッハーー


 「ガキてめーはあの狐仮面の手下だろ。まぁあんまり金にはなんねぇけどオメーも奴隷くらいにはしてやるよ」

 「1回分の飲み代くらいにはなるぜ」

 「「「おおよ」」」

 ヘッヘッヘッ
 ガハハハハハ
 ヒャッハーー











 
 「サラさん。貧民街の子どもたちから救っていかないといつまで経ってもこんな奴らが弱い者を食いものにするんですよね」

 「そうね‥‥そして子どもたちも知らないうちにこんな大人になるのかもしれないわ」

 「ええ」




 「あなたたち学校には行ったの?」

 「学校?なんだそりゃ」

 「俺たちゃ教会の初級学校でさえほとんど行ってねぇよ。
 だがな学校になんぞ行かなくてもうまい酒のんで好きに生きていけらぁ」

 「「「おおよ」」」

 ヘッヘッヘッ
 ガハハハハハ
 ヒャッハーー



 「アレク君‥‥あなたの学校構想に私も参加させてもらうわ。
 こんな悲劇はもうたくさん。悪夢はこの人たちだけで終わらせなきゃいけないのよね」

 「うん。そうだねサラさん」



 「私が相手していい?」

 「い‥」

 「いいわよサラ。やっちゃえウェンディ!」

 「‥‥だそうです」

 「フフフフ」



 「「「なにテメーら勝手に話してんだよ」」」

 「「「殺すぞガキ!」」」

 「サラも外に出て調子に乗りやがって。
 ちょっとばかり痛い目に遭わないとわかんねえか」

 「久しぶりに外に出たからなんだろ。
 ちょっくら俺たちもかわいがって‥」

 ヘッヘッヘッ
 ガハハハハハ
 ヒャッハーー

 「「「えっ!?」」」

















 「どとん。土壁!」

 ズズズーーーッッ!
 ズズズーーーッッ!
 ズズズーーーッッ!
 ズズズーーーッッ!


 男たちの四方を外部から見えないように瞬時に土壁が囲った。

 「「な、なんだこれ‥‥」」

 「「お、おい‥‥」」

 「「ま、まさかこのガキ‥‥」」

 「「「コイツ狐のガキか!?」」」

 「「「マジか‥‥」」」

 「「「な、なぁガキ‥‥」」」

 「「「ゆ、許してくれよ‥‥」」」

 「「「か、勘弁してくれよ‥‥」」」

 「「「な、なあ狐‥‥」」」

 





 







 「弱い相手にはとことんまで虐げる。相手が強いとわかると手のひらを返す。
 そんなところなのよ‥‥」

 「だねサラさん」

 「あなたたちは弱くなって後悔の中で生きていきなさい。
 教会の炊き出しを受ける側になればわかるわ。自分の脚で歩けるってことだけでもありがたいってね。エアカッター!」

 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!
 スパッッ!



























 「「「ギャァァァァァァァーーーッッ!」」」




















 帰る前にサラさんの着替えやいるものを買ったよ。も、も、もちろんお店の外で待ってたから何を買ったかなんて知らないよ!下着買ったなんてもちろん知らないよ!


 「アレクお前そのうちホントに血流し過ぎて死ぬぞ‥‥」

 「気をつけますシルフィさん‥‥」







 「ただいまー。バブ婆ちゃん」

 「お帰りアレク。ん?お客さんかい?」

 「ああバブ婆ちゃん。こちらサラさん。今日から何日か泊まってもらうからね。
 サラさんバブ婆ちゃんには掃除や洗濯をやってもらってるよ」

 「アレク!エルフじゃないか!
 あ、あんた‥‥こんなきれいな子を拐かしてきたのかい!あんたって子は!子どものくせに人攫いかい!やっぱり変態だったんだね!」

 「違えーよ!」

 「プッ。ええっとバブちゃんね。アレク君には奴隷商に捕まってたところを助けてもらったのよ」

 「本当かい?あんたこの子に拐かされてないんだろうね?」

 「フフフ大丈夫よバブちゃん」

 「だから違うって言ってるだろ!」

 「それならいいんだよ。それときれいなエルフのお嬢さん。私はただの婆さんだよ」

 「いいえバブちゃん。エルフの私に比べたらバブちゃんなんてまだまだ子どもなのよ」

 「そうなのかい」

 「ええ。フフフ」

 「そういやサラさんって何歳なの?」

 「ナイショよ。アレク君女性に歳は聞くものじゃなくってよ」

 「ごめん。そういや俺マリー先輩に歳聞いたら怒られたもんな」

 「マリー?」

 「うん。ネビュラ女王の娘さん。マリー先輩が俺の王都学園での先輩なんだよ」

 「そう」

 (そうか‥‥あれから
10年以上‥‥何年も経ったらマリーも大きくなるはずよね)
 


 「お兄ちゃんお帰り!」

 玄関までクロエが駆けてきたんだ。

 「ただいまクロエ」

 「うわぁきれいなお姉さんだ!かわいい精霊さんもいるー!」

 「サラさん妹のクロエです。ご挨拶はクロエ?」

 「アレクお兄ちゃんの妹のクロエです。よろしくお願いします」

 「サラよ。よろしくねクロエちゃん。
 クロエちゃんはこの子が見えるの?」

 「うん。アレクお兄ちゃんに憑いてる子と仲間の子だよね」

 「そうね」

 「クロエちゃん。ウェンディよ。よろしくね!」

 「ウェンディちゃんかわいい!」

 クロエの目の前で飛んだり指先に座ったりする風の精霊ウェンディがいたんだ。


 「ウェンディちゃん!」

 「クロエちゃん」

 アハハハハ
 ウフフフフ
 


 「(サラさんクロエにも精霊が憑きますかね?)」

 「(ええ。間違いないわ。っていうかもうすぐにでも憑くんじゃない)」

 「(どんな子が憑くのかな)」

 「(アレク君‥‥だってもう水の子がいるでしょ?)」

 「(えっ?ああそうだね)」

 そう。クロエの後ろには穏やかに微笑むウンディーネがいたんだ。
 あとはクロエが気づいてウンディーネに名前をつけるだけだ。
 そしたらクロエにも生涯続く親友ができる。


 「あとはクロエちゃんが決めるだけよ」

 「うん!」

 「なんの話してるのアレクお兄ちゃん?」

 「クロエにもお兄ちゃんたちと同じように精霊さんの友だちができるって話だよ」

 「うわぁ!クロエもこんなかわいい精霊さんと仲良しになれるのね!」

 「「ああ(ええ)」」


 「アレク‥‥あんたがときどきそうやって独言言ってたのはせいれえと話してたんだね?」

 「そうだよバブ婆ちゃん」

 「たまげたねぇ!私にゃなんも見えないさね」

 「帝国で精霊が見えて話せる人族は俺とクロエだけだからね」
















 「サラさんあとここには長男‥‥今は俺が長男だから次男のデーツと長女アリサがいるから紹介するよ」

 「ええ」

 そして2階のアリサの部屋に行ったんだ。

 コンコン

 「入るぞアリサ」

 そこにはいつもと同じ眉間に皺を寄せて俺を睨むアリサがいたんだ。

 「アリサ。こちらはサラさん。しばらく家に泊まってもらうからな。いいな?」

 「エルフ!?フン!どうせあんたの言うとおりにしなきゃダメなんでしょ!」

 「当たり前だろ。この家では長男の俺が言うことが絶対だからな」

 「わかったわよ!フンだ!」

 「サラさん。こいつが長女のアリサです。このとおり、こいつはこんなにかわいいのにいっつも鬼みたいなんですよ」

 「誰がオーガよ!わかったからもう出てってよ!」

 「サラよ。アリサちゃんよろしくね」

 「‥‥よろしく‥‥」

 サラさんが出した手に自然と手を出したアリサ。こんなことだけでも少しは良くなったと思うよ。


 「ああアリサ。お前は今日から食事中と食後に特訓を始めるからな」

 「なにするのよ!」

 「まぁ食事中を楽しみにしてろ。あと今日のデザートはお前の好きなプリンだからな。じゃあな」

 一瞬目が輝いたように見えたアリサだった。

 「サラさん。俺地下に訓練所作ったんだ。暇なときアリサになんかアドバイスしてくれるとうれしいな」

 「わかったわ。地下に作った‥‥ねぇフフフ」














 「こいつがデーツ。図体ばっかでかい俺の弟だよ」
 
 「誰ガ弟ダ。俺ノホウガ歳上ダロ」

 「なんか言ったかデーツ?」

 プイと視線を逸らすデーツだった。

 デーツは今日もキャンバスに絵を描いていた。
 破り捨ててゴミのように散らかりまくってた絵がなくなっている。ちゃんとゴミ箱に入れてるんだな。


 「デーツ。サラさんだ。事情があってしばらく家に泊まってもらうからな」

 コクコク

 「サラよ。デーツ君よろしくね」

 「ヨロシク」

 「なんだデーツ!サラさんが美人だから照れてんのかよ!」

 「う、うるさい!」

 「おぉー声までデカくなったよ」

 「あっ!ウルサイ‥‥」

 デーツのやつ耳まで紅くなりやがって。

 「そうだ!あのなデーツ来月の10日クロエの誕生日だろ」

 コクコク

 「夜に誕生日会やるからさ、お前何か絵を描いてクロエにプレゼントしろよ。お前絵だけはめちゃくちゃ上手いんだからさ」

 コクコク

 「誕生日会やることはクロエには内緒だからな」

 コクコク






 「サラさん部屋どこにする?ここん家デカいし部屋だけはたくさんあるからさ」

 「そう。じゃあアレク君と一緒の部屋にしようかしら」

 「だ、だ、だ、ダメだよ!そ、そ、そんなうれしい‥」

 「だからあんたは変態って言われるのよ!」

 「え~知らなかったシルフィ。アレク君って変態なの?」

 「そうよウェンディ。こいつは変態で有名でね興奮したら鼻から‥」

 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。シルフィさん勘弁してください!」

 フフフフフ
 ふふふふふ


 「お部屋はどこでもいいわ。とにかく久しぶりに外に出れたからちゃんと身体を拭きたいわね」

 サラさんは10年も囚われていたというのに汚くなかった。
 ふつうにふつうだった。たぶん水魔法や風魔法で自分の身体を汚れないようにしてたんだな。


 「2階の真ん中の部屋にしてくれるかな。何にもないけど誰が来てもいいようにきれいになってるから」

 「そう。じゃあそこでお世話になるわね」

 「サラさん。先に風呂入って夜までのんびりしててよ」

 「風呂?」

 「うん。俺ここに住むようになって風呂掘ったんだ。1日中お湯が湧き出て気持ちいい温泉だからね」

 「アレク君握手してすごいのはわかってたけど温泉を掘ったっていうあなたの魔力‥‥間違いなくエルフよりすごいわ!さっきの無詠唱の土壁の強度も速さも。精霊魔法は誰から習ったの?」

 「師匠はホーク・エランドルさんだよ。師匠には今も毎年春に修行をつけてもらってるよ」

 「そう」

 「サラさんはホーク師匠知ってる?」

 「ええ少しね」


 「じゃあお風呂案内するね」

 「ええ!」



 夜ごはんの前。
 サラさんがうれしさいっぱいの声で言ったんだ。

 「このお風呂最高よ!」


 24時間かけ流しの温泉にサラさんは大喜びしていた。



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