アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

474 狂犬団別働隊

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 そこからは早かったんだ。ハチが問いただすことにすらすらと応えていくリーダーとその仲間たちがいたんだ
よ。

 見た目は狸獣人みたいにかわいいハチ。
 なのにあの狡猾さや腹黒さといったら。

 俺とトンはもちろんだけど20人の大人の先輩たちでさえハチを見た目どおりじゃない怖い男と認めたんだ。


 「先輩たちはいくらで雇われたんっすか?」

 「ああハチさん。1人5,000Gだ」

 「20人だから全員で10万Gっすね」

 「「「ああそうだハチさん」」」


 へぇーそりゃまた大金だな。

 「では僕たち狂犬団が先輩たちを1人100,000Gで雇い直しましょう」

 「「(ええーっ!そんな金どこにあるんじゃい!)」」

 「「「1人じゅ、10万G!?」」」

 「「「マ、マジか!?」」」

 「「「あ、あり得ねぇ!?」」」

 「はい。1人10万Gですよ。6年10組からもらった10万Gは明日そいつらに返してもらいますけどね。
 今日はこれからあと1点鍾くらいお付き合いしてもらいますよ」

 「「「俺たちハチさんに一生ついてきます!」」」










 「(団長‥‥)」

 「(トン‥‥)」

 「「(なんだよハチについてくって!)」」

 「「(ハチ怖い‥‥)」」



 
 20人の配下?を得た俺たちは奴隷商のところに向かったんだ。
 するとそこには。


 「団長!トン様!ハチ!」

 「どうだおギン?」

 「動きはありません」

 奴隷商の館に通じる1本道の脇。
 そこには狂犬団の幹部会議にも出席してるギンや4、5人の海洋諸国人がいたんだ。

 あっそうか!ギンだからおギンなのか!
 海洋諸国の女子だからギンも黒髪美少女なんだよな。

 ひょっとしておギンには入浴シーンとかあるのかな。むふっ。

 「おい変態!テメー」

 「ハッ!すんませんシルフィさん」









 「俺こっからは仮面で顔隠すからな」

 「あーそれが噂の狐仮面ですね」

 「狐ちゃんかわいいわ団長」

 か、かわいいって言うな。かわいいって……。むふっ。

 「あんたね‥‥あっでも私もつけよーと」

 懇願されていたシルフィ用の狐仮面も完成したからね。

 「(ト、ト、トン様
団長の肩に小さな狐仮面が揺れてますよ。ゴーストかしら?)」

 「(見えない見えない
俺には見えない‥‥)」








 周囲を高い壁に囲まれた道の先に奴隷商の館があった。

 ふらっと迷い込みましたとは言い難い位置に建つ館。
 確実に奴隷を買い求めに来た人しか訪問しないであろうおどろおどろしい雰囲気に満ち満ちた館だった。

 屋号や看板といった類も何一つない。それでも奴隷商ってわかる館なんだ。

 



 「じゃあこれから奴隷商を潰してきますからね。先輩たちはこの店の表と裏、あと左右に分かれて逃げてくる奴らをとっ捕まえてくださいよ。あと鞄を持ってる奴はぜったい逃げられないようにしてくださいね。
 それと避難してきた人たちは保護してください」

 「「「ハチさん了解です!」」」

 「アレク団長。奴隷商には強い用心棒が必ずいますぜ?」

 「先輩たち。団長ですよ?」

 「「「ああなるほど」」」

 なぜか納得してた20人の先輩たちだった。


 「じゃあ俺たちは手筈どおり配置につきます」

 「頼みましたよ皆の衆」

 「「「はいハチさん!」」」

 「じゃあ行きましょうか」

 「「「‥‥」」」



















 「(おいハチ!そこまで言うからにはお前が先頭で歩け!)」

 「(そうだぞハチ!)」

 「(だって僕戦闘係じゃないし怖いっすもん)」

 「(なんでだよハチ!)」


 お前さっきからおギンの腰にしがみつきやがって!
 羨ましいだろ!俺もおギンに抱きつきたいわ!

 「あら団長。私でよかったらいつでも抱きついてくださいね」

 フフフフフ

 「ブホッ!」

 やめろおギン!そんな冗談は。恋愛経験値0の俺にはキツ過ぎる!本気にするだろ!

 「フフフフ。本気にしてくれていいんですよぉ?」

 「おいアレクここで鼻血出して倒れたら情けなさすぎだぞ」

 「ハッ!あざーす。おっしゃるとおりです!シルフィさん」













 「どうですか団長。ドン兄貴はいますか?」

 「うん。間違いなくドンはいる」

 ドンの魔力。その細い糸を見つけたんだ。

 「じゃあ行くぞ。トンとギンはハチを守りながらてついてこい。
 向かってくるやつは遠慮するなよ。お前らも海洋諸国人なら加減できるできないかの判断を間違えるなよ」

 「「はい団長」」

 トンとギンは腰に短刀を下げてるけどメインは毒針の吹き矢だ。矢尻には即効性のある麻痺毒が塗ってあるやつだね。


 奴隷商とはいえ訳もなく人の店で暴れたらそれこそ住居不法侵入だ。

 だけどその場所に仲間のドンが捕えられてるからね。これは逆に間違いなく未成年者略取誘拐にあたる。
 奴隷の中には許可なく非合法で捕まった浮浪児や貧民街の子どもたちもいるだろうしな。


 「団長が来るちょっと前に私、草にも連絡しましたからあとからうちの一族も来るはずです」

 「でかしたおギン」

 「団長どんどんやっちゃってください。僕
証拠なんてあとから幾らでも作りますから!」

 「(作るって言ったよね今!聞いたよねお前ら)」

 「「(うんうん)」」

 「「「ハチ怖っ!」」」


 おかげで無駄な力も抜けてリラックスしたよ。

 「いくぞ」

 「「「はい」」」



 ギギギギーーーーッッ

 そこは冒険者ギルドの受付に近い雰囲気のある事務所だった。
 ただいるのは若い女子じゃなくてもろにイカつい男。

 「なんだテメーら。ここは子どもが来るとこじゃねぇぞ」

 「お面被ったふざけた奴までいるじゃねぇか」

 「女。またオメーか。知らんぞオメーが言う子どもは!」

 「「帰れ帰れ!」」

 「生意気そうなお前も帰れよ!」


 俺の肩を掴もうとしたいかにも人相の悪い、若い男の顎を拳で撃ち抜く。

 ガンッッッ!

 「ガハッッ!」

 「なんだテメーら!ここが奴隷商バァムの館って知っててやってんのか!」

 「知んねぇよ。バームクーヘンの家なんて」

 「「なんだとガキども!」」

 「カチコミだー!」

 「「カチコミだぞー!」」

 そう言いながらも
10人ほどの男たちがわらわらと店の奥から出てきたんだ。


 「仲間返してもらいに来た。なにもしなかったらこっちも素直に帰ってやるよ。その代わり手出ししてきたら痛い目に遭わすからな」

 「「「なんだとコイツ!」」」


 「アレクもすっかりマリーやキムみたいに戦闘狂になったわね。
 まあいいわ。好きに闘りなさい。ドンって子は先に探してきてあげる」

 「サンキューシルフィ!」

 「仕方ないわね」と欠伸をしながらシルフィが先に飛んでいった。



 「テメーらみたいなガキにやられてちゃ俺らこの業界で食ってけないんだよ!」

 「「「痛い目に遭わすぞ!」」」

 「御託はいいからかかってこいよ」

 「そうかい。じゃあ遠慮なく死ねや」

 「「「やっちまえ!」」」

 「「「おおーっ!」」」

 刀を抜いた若者たちが10人俺に向かってきた。


 「ゲイル(疾風)!」

 ブオオオオオンンッッッッッ!















 館の1階に。
 即座に突風が吹き荒れる。事務所の机や椅子、等身大の石の置物も含めて。もちろん輩の10人もすべてが吹き飛んだ。

 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!
 ガンッッッ!


 「「「うっうっうっ……」」」

 「トン、おギン全員縛っとけ」

 「「はい団長」」


 シュッ  シュッ  シュシュシュッッ‥

 見るも鮮やかに仰向けにした10人の手足を縛りあげていくトンとおギン。

 「おギンすごいねそれ。動けないじゃん!」

 これなんとか縛りって言うんだよね。なんだっけか?

 「こうしておけば動けませんからね団長」

 「へぇーあとで俺にも教えてよおギン」

 「いいですよ団長」

 「覚えたらさ小生意気な狸の子ども縛るからさ」

 「ひどい!団長ひどいっす!」

 「お前だけいいことしてるからだハチ!」

 ふふふふふ
 わはははは

 
 あっ。シルフィが戻ってきた。

 「アレク地下には奴隷たちが繋がれた牢がたくさんあるわ。その1番奥にドンって子が繋がれているわよ」

 「ありがとうシルフィ!」
 
 「下行こうか。ドン取り返しに」

 「「はい!」」




 【  カクサーンside  】

 「旦那様ハチ様から早便が」

 「ん?父ちゃんハチがどうしたって?」









 「クックックッ。さすがハチ。よくった!」

 「「?」」

 「イチにサン。この手紙を持ってペイズリー様へ早う届けよ」

 「「わかった父ちゃん!」」


ーーーーーーーーーーーーーーー


 「カチコミだー!」

 ザンッ!

 「グハッ!」

 奴隷館にいる輩どもを一刀の下に斬り捨てていく。

 シュッ!

 「アウッ!」

 トンやギンの吹き矢で戦闘不能になる輩。


 直線を最短でドンのところまで進む。向かってくる奴は斬り捨てていく。潜んでいる奴にはトンとギンの吹き矢が当たる。

 もちろん誰も殺してないよ。トンたちの吹き矢の毒も麻痺して動けなくなるだけだし。


 「団長館の主人がいません」

 「隠れてるか逃げたかな。今はほっとけ」

 「「はい」」

 どんどん進んでいくと地下へ続く回廊があった。その先には電車2両分くらい牢屋が続いている。外観からはわからない広さだな。

 「団長奴隷牢ですね」

 「開けてくから逃してやれ」

 「「はい」」

 ガシャンッ
 ガシャンッ
 ガンッッッ
 ガンッッッ


 鉄の牢は俺の金属魔法が有れば鍵穴なんか関係ない。鉄の牢をグニャりと曲げてそのまま開いていくだけだから。

 牢屋にはたくさんの子どもたちがいたんだ。
 入口付近。牢屋に入れられているのは粗末な姿のままの子ども。これが奥にいくにつれて足に鎖をつけられた子どもから首環をつけた子どもに変わっていく。

 「首環のない子は出ていいよ」

 「外に出てたら待ってろよ。無理やり奴隷になった子どもは必ずなんとかしてやるからな」

 「「「うん」」」

 「「「狐さんありがとう」」」

 そう。無理やり奴隷商に捕まった子どもや甘言にのせられて奴隷になった子どもたちはこのあと大事な証言者となってくれるからな。
 ただ……。

 「首環が付いてる子はまだ出たらダメだよ!隷属魔法は勝手に
牢屋を出ると首が飛んだりするからね」


 そう。「希少価値」のある奴隷には隷属魔法が施された首環がついてるんだ。これは奴隷商の主人を捕まえてからでないと生命が危ないからね。


 「あ、ありがと」

 「「狐さんありがとう」」

 首環のない子どもたちからどんどん外へ
駆けだしていく。この中には獣人の子どもやドワーフの子どももいた。

 「「逃げろー」」

 「「助かったー」」

 ごく稀に正当な形から奴隷となった子ども
もいるだろうけどほとんどは違う。違法に捕まった子ばかりなんだ。

 そんな無理やり奴隷となった子どもたちの牢を開けて解放していく。


 
 「おい俺たちも出してくれよ!ガキばっか汚ねぇぞ」

 「まともな大人なら待ってろよ。犯罪奴隷なら別だからな」

 「「ケッ!」」

 うん。こいつらは犯罪奴隷確定だな。

 「アレク!」

 「ああシルフィ」




 牢屋の奥。




 この中では比較的綺麗な独居牢に。
 エルフの女性がいた。

 「あら?ヒューマンなのに珍しいわね」

 それは薄暗い牢屋の中で首環をした女性のエルフ。白銀の長い髪が輝くように見える痩せ細った女性が座っていたんだ。膝の上には力がなくなり消えかけた精霊も伏せっていたんだ。

 「あとで必ず助けます。その前に君は俺から魔力を受け取れる?」

 「珍しいわ。あなたヒューマンなのに‥‥」

 「でしょー。私はシルフィ。でこの子がアレクよ。
 このお面かわいいでしょ。アレクとおそろの狐さんなのよ」

 シルフィは風の精霊の子を安心させようとしてるんだな。
 よし。俺もこの子を助けなきゃな。

 「じっとしてるんだよ」

 「ええ‥‥」

 俺は手のひらを翳して精霊の女の子に魔力を注いでいく。誰に言われたわけでもなく、こうすることが良いと思ってしてるんだ。

 あっ!これってひょっとして回復魔法に繋がるのかな。

 「あなたの魔力‥‥懐かしい‥‥ひょっとして精霊王様が迎えに来たのかしら‥‥」

 「違うよ。君は絶対死なせない。だいたい俺ただの人間だからね」

 「フフフ。ただのヒューマンにこれだけ魔力を注いでもらって助けてもらうのね‥‥」

 「団長?」

 「団長どうしました?」

 「ちょっと待ってくれ。エルフさんに精霊さんが憑いているから」

 「「あーなるほど」」

 「どおりで俺たちには見えないわけだ」

 「そうですねトン様」

 
 じっくりと俺の魔力を流していったら、消えかかってた精霊の女の子の実体が少しずつはっきりしてきたんだ。

 「うん。もう大丈夫だよ。
 じゃあちょっと待ってて。先に仲間を助けてまた来るから」

 「あ、ありがとうね‥‥アレク、シルフィ‥‥」

 
 「よし。行こうか。ドンはすぐそばだ」

 「「はい!」」


 それは地下牢の最奥だった。
 ドンの気配を‥‥1番奥から感じる。

 「いた!」



 そこには手足を鎖に繋がれ意識を失くしたたドンがいた。

 「兄貴!」

 「ドン様!」

 「「誰だお前は!」」



 ドンの横には‥‥不安定に魔力を垂れ流す男が1人がいた。
 コイツは‥‥敵で間違いない。


 ギーーッ  ギーーッ  ギーーッ‥

 ドンの横。揺れ椅子に座わる長身の男がいたんだ。
 男は煙草を燻らせていた。煙草?いや違う。麻薬だ。
 麻薬特有の甘い臭いを漂わせながら男が呟いたんだ。

 「まだガキじゃねえか。またこんなガキを殺さなきゃなんねぇのかよ」


 こいつ‥‥知ってる人にそっくりだ。








 「おっさん‥‥おっさんはひょっとしてコジローさんの家族か?」


―――――――――――――――


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