アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

433 冬休みの依頼〜グランド(中洲)

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 アリアナ姫とピーちゃんの襲撃以降危惧していたデグー一族集団が襲ってくることがないまま2日が過ぎたんだ。

 でも時おり忘れたころに小さな船が1艘2艘襲ってくることはあったよ。
 もちろん近づく前に矢を射ったけどね。腕や足くらいに加減して。

 「アレクはその矢の飛距離がすごいよな」

 「ああトマス。他もだけどこればっかりは俺の力だけじゃ無理なんだよ」

 「すごいんだな精霊の力って」

 「ああ。俺に憑いてる精霊は本当にすごいんだ。いつも感謝してるんだよ」

 事実シルフィのおかげで50メルや100メル離れた的でも正確に軽々射ることができるんだよな。

 「あたぼうよべらんめぇ!」

 でた!謎の江戸っ子シルフィ!



 大河ロナウ河をゆったりと降っていく。
 船が揺れることはほとんどない。めっちゃ快適な船旅だ。

 2日間とも夜は誰1人として襲ってこなかったんだ。

 「なんでなんだトマス?」

 「ああ。ロナウ河では夜襲は絶対にしてはいけないっていう海洋諸国鉄の掟があるんだよ。何せ夜の大河は非戦闘員の女や子どもには危ないからな」

 「へぇー。でも破る奴もいるだろ?」

「いやそれは絶対にない。これを破ったら海洋諸国から絶縁されるんだよ」

 「それは非戦闘員のためにか?」

 「ああそうだ。
 俺たち海洋諸国の裏の顔を知るアレクには意外だろうな」

 「ああ。めっちゃ意外だよ」

 「俺たち海洋諸国は小さな国が集まってるだろ。だから民の支持、一族の結束は本土の中原人よりもはるかに強いんだよ。
 施政者は弱者、女子どもや奇異の目で見られがちな獣人の子どもを大事にしてるんだよ」

 「へぇーそうなんだ」

 「あとな、たとえ敵や仲間でなくても女子どもや獣人を虐げるのもタブーとされてるんだ」

 「へぇー」


 やっぱ意外だよ。海洋諸国って恐怖でまとめ上げてるイメージがあったんだけどなぁ。実は案外義理堅い世界なんだなって思った。暗殺や毒殺ってワードは好きじゃないけど。


 「さあそろそろグランド(中洲)が近づいてるぞ。
 大潮の満潮か。流れも緩くなってきたからな。
 そろそろ来るぞ」

 キム先輩が言ってるはなから中洲方面からワラワラと大小さまざまな舟が向かってきたんだ。
 帆船だけじゃない。手漕ぎの舟までやってきてるよ。やっぱ流れがさらに緩やかになったからだよな。

 「お前らいいな!」

 「「「へい若!」」」

 こっちの船の30人も気合も十分に待ち構えてるよ。

 もちろん護衛対象の商人親子には部屋から絶対に出ないでくれって言ってあるよ。


 「虫みたいに寄ってきたぞ」

 「ほんとだ」

 「あれに姫が乗ってるよな」

正面からは旗艦らしき大きな帆船も近づいてきている。

 「キム先輩どうしますか?」

 「あの1艘除いて沈めてくれるかアレク」

 「了解です」

 「こいつらここで永く暮らしてるからな。船から放り投げても死ぬことはない。
 だから船は沈めても構わないが人は」

 「殺すなでしょキム先輩」

 「ああ。悪いなアレク」

 「どうやるんだアレク?」

 「まあ見てろよトマス。船は手漕ぎ以外全部マストが付いてるだろ。雷は高いとこに落ちるからな。こんなふうに」

 「スパーク(雷)!」

 バリバリバリバリ‥

 カッッ

    ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!
 ドーンッッッ!

 マストのある船はすべて火がつくか、マストが折れて沈み出したよ。

 「す、すげぇなあ‥‥」

 残った手漕ぎ舟には‥‥

 「ウンディーネまた頼める?」

 「「「いーよいーよ」」」

 「「「今度は何して遊ぶの?」」」

 またまた水の精霊たちが現れた。

 「あのね残ってる舟をぜんぶひっくり返して」

 「「「いーよいーよ」」」



 「「「そーれそーれそーれ!」」」

 「「「そーれそーれそーれ!」」」

 「「「そーれそーれそーれ!」」」

 残った20艘ほどの小舟に乗ってた人はたまったもんじゃないはずだよ。
 だっていきなり舟がひっくり返るんだから。
 びっくりしただろうなぁ。なんかちょっぴりかわいそうかも。

 「アレクすげぇなぁお前の魔法は‥‥」

 「大したことないよ。キム先輩に比べたら」

 「お前よっぽど兄貴に影響受けたんだな‥‥」

 「そうだよトマス。お前ならわかるだろ?」

 「ああ。俺は今まで‥‥そんな兄貴を認めるのが嫌だったんだ。
 お前が認める兄貴を‥‥俺は小さな男だったよ」

 「わかりゃいいじゃん!」

 「ああ。これからは俺もわからないことはちゃんと兄貴に聞くよ!」

 「前も言ったけどお前が羨ましいよ」

 「ありがとうな狐仮面」

 「なんでそこだけ狐仮面なんだよ!」

 「そりゃお約束だろうが」

 わはははは
 ははははは

 「(でもさ1個だけ聞いていい)」

 「(なんだよ声潜めて)」

 「(あのアリアナ姫ってキム先輩の許嫁なんだよな」

「ああ」

「(‥‥怒るなよトマス)」

 「(アレクが言おうとしてることはだいたい予想してるよ)」

 「(姫ってポンコツじゃね?)」

 「(あのな普段は違うんだぞ。ただ兄貴が絡むとポンコツになるんだよ)」

 「(よっぽどキム先輩が好きなのか?)」

 「(ああメロメロにな)」

 「(なんか悔しいわ!)」

 「(いいじゃないか。この件が終わったら姫の妹紹介してやるよ。今1歳になったぐらいかな。かわいいぞ!)」

 「(お前俺を変態だと
思ってないよな?)」

 「(違うのか?)」

 「(違うわ!俺が好きなのは小ちゃな子のお腹の匂いを嗅ぎたいだけだわ!)」

 「(それを変態って言うんだよ!)」

 「(えっ?そうなの?)」

 「(そうだよ狐仮面)」

 「(マジか‥‥)」






 旗艦以外の船はいなくなったよ。それでもどんどん近づいてくる大型帆船。

 「あの旗艦は突っ込んでくる。白兵戦になるぞアレクただ」

 「殺すなでしょ」

 「フッ。頼むな」


 ドンドンドンドンドンドンドンドン‥

 デグー一族の船上では士気を鼓舞するべく戦太鼓を打ち鳴らしている。

 「キム覚悟してよねー!」

 うーんどう見てもキム先輩に会えるのが嬉しい女子だよアリアナ姫って……。


 そしてついにアリアナ姫が指揮してる旗艦がこっちの船に突っ込んできたんだ。

 その距離15メルを切った。

 シュッ!
 シュッ!
 シュッ!
 シュッ!

 カンッッ!
 カンッッ!
 カンッッ!
 カンッッ!

 備え付けの盾に突き刺さる弓矢。今度はアイランド一族からの迎撃も弓矢の一斉射撃。

 シュッ!
 シュッ!
 シュッ!
 シュッ!

 カンッッ!
 カンッッ!
 カンッッ!
 カンッッ!

 へぇー、慣れたもんだな。攻めるほうも受けるほうも小気味よい流れの中で戦闘が進行してるよ。弓矢は挨拶代わりみたいなもんなんだな。

 「アレク行け!」

 「はい!アレク行きまぁーーーすっ!」


 もエあガぁれぇえーーーーーもエあガぁれぇえもエあガぁれぇえーあれくううぅぅぅーー


 「お前、お経を唱えるなよな!耳障りなんだよ!」

 お経言うか!俺の大好きなアニソンを!
 酷くないシルフィさん?




 父さんにだってぶたれたことないのに‥ ‥

 ‥‥‥‥‥‥

 ‥‥‥‥

 ‥‥

 ‥





 「じーーーっ‥‥」

 これまでにないくらいシルフィの目から殺意を感じたんだ。

 ハッ!

 「ごめんなさいごめんなさい!ちゃんとやります!シルフィさん」

 






 「お前‥‥」

 「ち、ち、ちゃんとやりますシルフィさん。後ろから風お願いします!」

 「次やったら河に落とすからな」

 「はい‥‥」



 本当にシルフィが容赦ない今日このごろです……。


 ダンッッ!

 突貫にブーストを合わせて。さらには後ろからシルフィの風の援助を受けて15メルを一気に跳んでデグー一族の船首に立つ。


 「な、なんだこいつ!」

 「この距離を跳んだのか?!」

 「「「アイランドが来たぞ!」」」

 「「「気をつけろ!」」」
 
 急襲するはずが逆に船首にとりついた俺にデグー一族の全員が驚いているうちに。

 カッッ!
 ドーーッッ!

 モクモクモクモクモクモクモク‥

 トマスからもらった煙玉を甲板に撒き散らして視界を塞ぐ。

 シュッ!
 シュッ!

 先ずは弓矢を担いだ戦闘員の肩を連射していく。

 「ぐはっっ」
 「ガハッッ」
 「つっっ」
 「グハッッ」

 ダッッ!

 弓矢を放して背の刀を抜く。
 付近にいる戦闘員から順次刀の背で薙いでいく。クナイで向かってくる者は腕や肩に刺突を加えながら。

 「ぐはっっ」
 「ガハッッ」
 「つっっっ」
 「グハッッ」

 「ぐはっっ」
 「ガハッッ」
 「つっっっ」
 「グハッッ」


 ダンッッ!
 ダンッッ!
 ダンッッ!
 ダンッッ!

 右足、左足、右足、左足。ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ‥

 甲板を踏みしめる左右の足を勢いよくリズミカルに高速移動。船上で動くすべての戦闘員を斬り捨てていく。
 でも1人も殺してないからね。四肢の傷も軽めの損傷ぐらいだからね。


 「な、な、な、なにすんのよーー!」

 船首で仁王立ちしているアリアナ姫まで辿り着く時間はあっという間だった。

 「クソーッ!アイランドめー!これでも喰らいやがれ!ファイアボール!」

 姫の背後に控えていた戦闘員が火魔法を俺に向けて放ったんだ。

 ゴオオオオオォォォォォ!

 「船で火はだめよ!」

 俺が対処するまでもなくシルフィが強めの旋風を発現した。

 シュュュュッッッ‥‥

 忽ちたち消えるファイアボール。


 「船上で火はダメだろ!」

 ザンッ!

 刀の背で男の腹を薙ぐ。

 「ぐはっっ」



 「先に私が言ったんだからねアレク!」

 「さーせんシルフィさん。同じこと言いました‥‥」



 船に横付けしたアイランド一族が乗り込んだとき。すでに戦闘は終わっていたんだ。

 ところがね‥‥‥

 ところがだよ‥‥


 「狐仮面?こんな子アイランドにいたっけ?
 まあいいわ。アンタねー、なんてことしてくれんのよ!私のかわいい子分たちがかわいそうでしょ!」

 キッと俺を睨みつけたアリアナ姫がさも当然というように非難してきたんだ。

 「矢が刺さったら痛いでしょうに!刀で刺されても痛いんだよ!?わかる?」

 な、なんだよその正論は!?
 しかもめっちゃ綺麗な顔して俺を非難するのかよ!

 「ちょっと聞いてるの?狐仮面?ダメだよね?やられたほうは痛いよね?
 反省は?は・ん・せ・いっ!」






















 「す、す、す、すいません。やり過ぎました‥‥」

 「アハハハハ。アレクが謝ってやんのー!この子おもしろいわー!」

 シルフィが腹を抱えて笑っていた。








 「っつたくいつのまにこんな子がいるのよキム!」

 「フッ」

 大人と子どもの身長差なのに何故かアリアナ姫がモジモジして縮こまってるよ!喜んでるのかよ!顔も紅いし。
 なんだよこのデレ具合は!

 「(クククッ。アレクお前悪人だな)」

 「(なんでだよトマス!)」

 あーでもコレどう見ても俺のほうが悪人だよ!

 
 「キム今夜はこの子が出るのね」

 「ああこいつはアレクと言うんだ」

 「そう。次はギャフンと言わしてやるわ狐仮面!」

 なんだよ?なんの話だよ?

 「じゃあね。行くわよお前たち」

 「「「へい姫!」」」

 来たときと同じようにあっという間に去っていくアリアナ姫一行(デグー一族)だった。






 なんの茶番なんだよ!








 「キム先輩?」

 「今夜グランドでは年に1度の祭りがあるんだよ」

 「お祭り?」

 「ああ。お前ヴィンランドで武闘大会に出ただろ?」

 「はい」

 「それと同じようなもんだ。
 グランドでは歳が変わる前の満月の夜デグー一族の祭りがあるんだよ。そこに出る男から選ばれた1人が塔の4人衆に挑む。1人でも勝てたらデグー一族では尊敬を集めることができるんだよ」

 なにそれ?

 「ちなみに成人前、一生に1度しか出られないんだよアレク」

 「トマスはどうだった?」

 「ああ。予選は勝ったが3階で負けたよ」

 予選?3階?

 「キム先輩は?」

 「俺は5年前な。最後の5階は引分けで一応優勝したがな」

 5階?引き分け?優勝?

 「まあ一生に1度だ。いい経験になると思って参加してこい」

 「はあ?」




 「(なあトマス。姫のデグー一族と今闘ってるよね?でここはデグー一族の拠点なんだよね?)」

 「(そうだよ)」

 「(そんでデグー一族の祭りに参加‥‥わけわからんわ!)」








 これよりしばらく。
 キムが護衛対象の親子に声をかける。

 コンコン

 「ご主人様よろしいか」

 「なんじゃキム?」

 「失礼しますご主人様。グランドに着きました」

 「そうか」

 「今宵は冬至。グランドの祭りです。デグー一族も今日ばかりは掟に従い襲ってはきません。降りられますか?」

 「ケモノもおるグランドの地に降りるわけなかろう!」

 「さようでございますか。では我らは舟番を残して祭りに行きますのでご用はその者にお申し付けください」

 「わかった」

 「では明朝まで失礼します」


 ―――――――――――――――


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