アレク・プランタン

かえるまる

文字の大きさ
上 下
426 / 722
第2章 幼年編

427 それぞれの対応〜デニーホッパー村

しおりを挟む


 ヴィンサンダー領から遠く離れたヴィヨルド領で。なんだかんだと俺は充実した日々を送っていたんだ。

 ヴィンサンダー領には干ばつが来るよって言いっぱなしでね……。

 学園ダンジョンとロジャーのおっさんの披露宴に意識がいきっぱなし。故郷のことなんて頭の片隅にしかなかったって思う。

 そんな俺の気持ちとは関係なしにヴィンサンダー領には雨が降らない、干ばつの被害が全領で起こっていたんだ。




 「雨が降らなくなったなあ」

 「ええ。アレクちゃんの言ってたとおりになったわね」

 父さんと母さんは空を見上げて毎日同じ言葉を呟いていたんだって。


 この国の気候季節は日本列島の本州と同じ、春夏秋冬の四季がある温暖な気候だ。本来ならば春はのどかな陽春、夏はからっとした暑さがある盛りの盛夏になるはずなのだが。
 

 今年は違った。

 「まだ4の月なのにこの暑さはすごいな」

 「ええ。まるで8の月の暑さよね」

 雨のまったく降らない大地は熱をもった温泉のように熱かったんだ。


 『雨は冬まで降らないからね。干ばつとなるかもしれないよ』


 そんな俺の言った言葉とおりになりそうな春4月であったという。


 「よかったな。アレクが川の上流に「だむ」を作ってくれてるからまだまだ村まで引いた水路の水が枯れることはなさそうだしな」

 「ニャンタさんが猟で川の上流まで行ったらすごくすごく村よりも大きな池が出来てたって言ってたしね」

 「ああ。それが貯水池の『だむ』だろ。もしものときはこのダムの水を引けって言ってたよな」

 「あの子はいつもいつもほんとうに‥‥」

 「万が一の井戸も準備万端に掘り直してくれた。枯れることもないだろうし、俺たちはいつまでもあいつに頼りっぱなしだな‥」

 「そうよね‥」

 それ以上の言葉は出さない。それでもヨゼフもマリアも年々大きくなっていく愛する息子の存在が、少しずつ遠くなっている気がしているのだった。



 「わが家の芋も麦も野菜も、そしてアレクから託された稲も枯らすことなく栽培しなきゃな」

 「ええ、そのとおりよね!」

 「(でもさマリア‥‥)」

 「なによあなた。急に小さな声になって」

 「稲の説明本、シャーリーちゃんとミリアちゃんがいてくれてほんとに良かったよな。あれは本当によくできたわかりやすい本だよ」

 「プッ。それじゃあアレクちゃんがあんまりかわいそうよ!ゴブリンが書いた汚い字だなんて!」

 「あーーーマリアさん。俺は何も言ってないのだが?」

 「まあっっ!?」


 わははははは
 フフフフフフ



 「さてと。もう少し田を耕して空気を入れておくかな。畠も水田も毎日の手入れが大事だからな」

 「ええ。私たちは私たちにできることを一生懸命やりましょう。あの子が帰ってきたら美味しいお米を食べさせてあげたいわね」

 「ああそうだな」





 「「おじさーん、おばさーん」」

 「おお、ジャン君にガンツ君か」

 「2人とも今日も手伝ってくれるの?」

 「「はい!」」

 「あいつに託された稲を最後までちゃんと栽培してやらないとね」

 「親方の言うとおりです!村の英雄アレクさんの稲をしっかり守らなきゃ!」

 「(まっ、あの子が英雄ですって)」

 「(わははは。参ったなぁ俺たちは英雄の親かよ)」

 「おじさんじゃあ今日も雑草抜いて、あとは稲の間を歩けばいいんだね」

 「ああ頼むよ。歩けば歩くほど田の中に空気を入れられて稲がより良く育つらしいからね」

 「よーし。じゃあガンツはあっちからな。俺はこっちから行くぞ」

 「親方了解です!」




 ミリアのイラストとシャーリーの文章からできた「稲栽培~美味しいお米の作り方」

 紙の流通もあって、この後幾度かの改訂を経ながら産地中の農家に広がっていくまさに米栽培のバイブルになるのだった。







 「(おいお前ら野菜や芋は植えたきゃ?)」

 「(俺は半分くらいだがや)」

 「(なに?!お前んとこの家族は半分も植えたのきゃ?!)」

 「(お前んとこは?)」

 「(俺んとこは1/3くらいかにゃ)」

 「(あとの支度金
は?もう使ったのか?)」

 「(使ったに決まっとるがや!このサンデー商会の居酒屋で飲むお酒に決まっとるがや)」

 「(ワシんとこもにゃ)」

 「(お前んとこもかにゃ!?)」

 「(俺んとこもだ)」

 「「「ワハハハハ」」」

 それはこの春からデニーホッパー村に移住してきた農民の家族
4世帯。その世帯主たちが酒場で怪気炎を上げている話である。
 奇しくも彼等はナゴヤ村出身であった。

 「しかし雨が降らねぇなぁ」

 「もうすぐ麦の収穫も近いのになぁ」

 「「「ほーだのー」」」

 「まあ放っておいたらええんだわ。麦みたいなもんはそうしたもんだぎゃあ」

 「「「ほーだのー」」」








 「村長、やっぱり俺たちは納得がいかねえ」

 「「「んだ、んだ」」」

チャン村長に陳情に来ているのは、昨年または一昨年前から開拓村デニーホッパー村の新しい村民になった男たち4人だ。


 「人頭税を払えっていうご領主様たちに楯突く気はもちろんねぇ。だどもなぜみんな一纏めにして払わなきゃなんねぇんだべ?」

 「オラんとこは嫁と子ども3人だべ。だったら5人分の税金だけなんじゃろ?なして働けねぇジサマとかバサマや使いものになんね赤子抱えてる見ず知らずの他所の家の分まで払わねぇといけねぇんだ?」

 「ワシんとこは4人しかおらんのだぞ?なのになんで10人とかおる家と同じ金額なんじゃ?」

 「わしが気に入らんのはなんで昼間から偉そうに獣人が歩いているんだべ?」

 「おおよ、しかも獣人のくせにワシらより良い畠を持っとるじゃねぇか!」

 1度噴出した不平不満の言葉は止まることを知らない。ここぞとばかりに4人の口からは数多の不平不満が発し続けられたのだった。

 「チャン村長答えてくんろ!」

 「「「そうだ!そうだ!!!」」」










 「まずお主らはこの開拓村に来るときにした説明に納得しておったはずじゃ。
 畠仕事もそう、税金のこともそう。
 村全体がまとまってお互いを助け合う共同体なんじゃとな。
 
 よしんば仮に納得してのうてもお主らは署名をして入村しておるぞ」

 「そ、それは‥‥」

 「そいでも納得できんもんは納得できんのじゃ!」

 「「「そうじゃ!そうじゃ!」」」


 (シスターナターシャの仰ったとおりになったわい‥)

 村長であるチャンは、過年度シスターナターシャが言っていた「村が大きくなれば違う方向を向く者たちはいずれ必ず現れるわ」という言葉を思い出していた。


 結局、春先に始まったこの陳情というか一部農民の不平不満は形を変えてずっと長く続くのだった。

 それでもいつかは解ってくれる、不平不満は言葉だけのものであると思っていたのは、町長であるチャンの甘さであった。












 晩春あるいは初夏。雨はまったく降らない。

 それでも冬の麦踏み、畠起こしから一生懸命に取り組んできた農民の畠は例年より不作程度というもので済んだ。

 もちろん例年以上に朝早くから夕暮れまで畠仕事に精を出すことにはなったのだが。


 元来この開拓地が荒れ地であることを知る、開村当時からの農民にとって、日がな働くことはなんの苦労でもなかった。そしてそれは過半数の農民にとっては当たり前のことであった。

 ところがデニーホッパー村の良い評判だけを聞いてやってきた農民一家は少なからずいたのである。
 
 さらにそこに、他の開拓村にはない優遇された制度設計がそうした農民たちには悪く作用した。



 デニーホッパー村独自の入村者支援プラン。

 それは入村当初の半年、秋以降に入村した家族にはすでに麦を植えた状態の畠を供与。春から夏に入村した家族には芋や野菜を植えた畠の供与。さらには利息無しの支援金の貸付もあった。

 それらは新規で入村してくる仲間を思ってのことだったのだが‥‥。


 日がな働くことを厭い、手入れをせずに放置していた農民の麦は本来の1、2割しか収穫できなかった。

 さらには、麦の後の野菜類に至ってはほぼ壊滅だった。
 干ばつで干上がった畠から農産物が成育することがないのは農民であれば誰もが知る真理であるのにも関わらず……。


 春以降、チャンを始めとする村の執行部は毎月欠かさず、それはそれは口が酸っぱくなるくらいに『干ばつ対策は畠を耕して土を痩せさせないことしかない』『昼間は湯になる水を撒いても土壌には良くない。夜明け前か夜になって水遣りをしなさい』と多くの村民に説いて回った。

 そうしたアドバイスを聴かなかった農地はすぐに干ばつとなった。
 1度干上がった土が蘇るのにはかなりの時間がかかる。それは土壌そのものに含まれる栄養素や有用菌のすべてが死滅しているからだ。良く農地と接していた農民はそのことを体験から知っていたのだ。

 
 初夏。麦の刈り入れ時。
 結局200戸の大所帯となった開拓村デニーホッパー村の農民の収量は大きく3つのグループに分けられることになった。


 不作ながらも例年の7、8割収量できた農家。
 それは開村以来の古参農家と早くに移り住んできた中堅農家、新進ながら先達の助言を受け入れ真面目に努力をしてきた農家の合計130戸ほど。
 同じ方向を向いてきた農家たちだ。


 古参農家からの助言、忠言に聴く耳を持たなかった農家。そうした違う方向を向いた農家は古参農家の半分以下の収量となった。その数50戸ほど。


 180度違う方向の新規農家。農家としてはあり得ぬくらいに享楽的なグループ。彼らは古参農家1/10の収量、中には早々と干ばつの畠となった新参の農民もいた。その数、20戸。



 デニーホッパー村を襲い始めた干ばつはこうした3グループを結果的に生んだのだった。



 初夏。
 全村民が揃った緊急集会の席上。村長のチャンが一言一言を噛みしめるように発した。


 「デニーホッパー村200戸が同じ方向を向いていてほしいのは山々じゃが‥‥違う方向を向く者を咎めることはせん。これからも好きにやってもらって構わん。
 それでも規律を守らない者、盗み、税の未払い、人種差別など入村時に署名した法に従えん者はこの村に置いておくことはできん。 
 それだけは村長として言うておく」


 200戸が3つのグループに分かれたことを村長自らが宣言したときだった。


―――――――――――――――


 季節は進んで秋。相変わらず雨は降らなかった。このままでは来季の麦もその生育は厳しいだろう。

 「よしいいか?」

 「「ああ」」

 「やるべさ」

 デニーホッパー村からディル神父とシスターナターシャがヴィヨルド領に赴いている時。その事件は起こった。

 ギギギギギーーーーーッッ

 水門が開く。

 「こんなもんじゃダメだろ。もっと流せ」

 「よし」

 ザザザザザッパアアアァァァンッッッ

 勢いよくダムから放水が始まった。


 ―――――――――――――――


いつもご覧いただき、ありがとうございます!
「☆」や「いいね」のご評価、フォローをいただけるとモチベーションにつながります。
どうかおひとつ、ポチッとお願いします! 

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どこかで見たような異世界物語

PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。 飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。 互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。 これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

ダンジョン世界で俺は無双出来ない。いや、無双しない

鐘成
ファンタジー
世界中にランダムで出現するダンジョン 都心のど真ん中で発生したり空き家が変質してダンジョン化したりする。 今までにない鉱石や金属が存在していて、1番低いランクのダンジョンでさえ平均的なサラリーマンの給料以上 レベルを上げればより危険なダンジョンに挑める。 危険な高ランクダンジョンに挑めばそれ相応の見返りが約束されている。 そんな中両親がいない荒鐘真(あらかねしん)は自身初のレベルあげをする事を決意する。 妹の大学まで通えるお金、妹の夢の為に命懸けでダンジョンに挑むが……

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚  ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。  しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。  なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!  このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。  なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。  自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!  本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。  しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。  本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。  本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。  思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!  ざまぁフラグなんて知りません!  これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。 ・本来の主人公は荷物持ち ・主人公は追放する側の勇者に転生 ・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です ・パーティー追放ものの逆側の話 ※カクヨム、ハーメルンにて掲載

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)

丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】 深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。 前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。 そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに…… 異世界に転生しても働くのをやめられない! 剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。 ■カクヨムでも連載中です■ 本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。 中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。 いつもありがとうございます。 ◆ 書籍化に伴いタイトルが変更となりました。 剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~ ↓ 転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る

処理中です...