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第2章 幼年編
420 披露宴 第2部 立食パーティー
しおりを挟む「今日はよく集まってくれたな兄弟」
「「「うおーーーっ!」」」
「「「ロジャー!」」」
「遠くは中原の果てから駆けつけてくれた兄弟たちもありがとうな」
「「「うおーーーっ!」」」
「「「ロジャー!」」」
うわっ!すげぇ人気だなぁロジャーのおっさん!
「兄弟たちに紹介するな。俺の隣にいるのがミランダ。
こんなおっさんの俺と結婚してくれるっていう女だ」
「「「うおーーーっ!」」」
「「「ミランダー!」」」
「なっ。いい女だろ」
「「「うおーーーっ!」」」
「「「ロジャー!」」」
「「「ミランダー!」」」
「お前ら兄弟に俺は何度も何度も助けられた。たまには俺が助けたかもしれないがな。
でもな、これからは‥‥このミランダを助けて俺は生きていくつもりだ」
「ロジャーお前が助けてもらうんだろうが!」
「ロジャー、おむつもはかせてもらうんだろうが!」
ワハハハハハ
ギャハハハハ
わははははは
「ガハハハ。そうかもしんねぇーな。
でもな、これからはいい歳したおっさんの嫁になってくれるミランダと2人で‥‥おおそうだわ、もうすぐガキが産まれるんだったわ。
そんなわけで3人で頑張っていくわ」
「「ロジャー順番
が違うじゃねーか!」」
ワハハハハハ
ギャハハハハ
わははははは
「まーあれだ兄弟。
とにかく今日はたらふく飲んでくれ。たらふく食ってくれ。以上!」
「「「うおーーーっ!」」」
「「「ロジャー!ロジャー!ロジャー!‥」」」
「「「ミランダ!ミランダ!ミランダ!‥」」」
なんだよおっさん。やることやってんじゃねぇか!
◯ 立食パーティー屋台メニュー
・揚げもの
串カツ、オークカツ、ハムカツ、コロッケ、メンチカツ、キーサッキーフライ、エビフライ、魚フライ、アメリカンドック、揚げパン、カレーパン、ポテチ
・小麦粉由来
ピザ、パスタ、スパゲティ、カレーパン、焼きそば、お好み焼き、クレープ、パン、サンドイッチ
・米由来
どんぶりもの(限定食のカレーライスとかつ丼)、ビーフン、米粉パン、リゾット。
・その他
・飲み物
お酒もジュースも飲み放題
【 円卓No.1side 】
「ユダよ。このパンの白さには驚くのぉ」
「仰るとおりですな大君」
「麦の皮をここまで削る道具とそれを扱える潤沢な魔力。麦由来の目新しい料理もすべてがその魔力由来だの。これはますます狐仮面君に会わねばの」
「はは大君」
それは同じ円卓にいるエルフ族の2人にも。
「このぽてちとあめりかんどっぐ、揚げパンの油は植物の種よね。揚げものの嫌な臭いがまったくしないわ。
それに対して串カツやころっけの油は魔獣かしら。油の旨みをかんじるわね。
そしてさらに海のものと陸のものとで揚げ油を換えてるわね。
狐仮面はいったいどこからこれほどの知識を‥」
「いえ、さすがはネビュラ女王陛下。そこまでわかるのはネビュラ様の素晴らしい舌でございます」
「何言ってるのよ。エルフならそんなことくらい誰だって当然わかるはずよ。あなたもそうでしょクリスティ?」
「は、は、はい。あははは‥‥」
仕事はできるがエルフ族では稀に見るバカ舌のクリスティ・スカイであった。
「魔獣串だけでこれほどの種類があるとはのお。実にうまい。ガハハハハハ」
「これを付けるとさらに美味いですぞ大殿」
「これかペイズリー」
「はい。このまよねえいずとかれえまよねえいずにつければさらにうまさ倍増ですぞ!」
「なるほどのお。こりゃうまいわ」
ガハハハハハ
わははははは
【 武闘大会8傑side 】
「「すまなかった」」
海洋諸国代表のトマスとアレクの2人がモーリスに頭を下げる。
「気にするな。お前が俺より強かっただけのこと。でも次は負けないからな」
「それでもだ」
「「すまなかった」」
(なぜアレクが‥?)
「「すまなかった」」
エルフのナダルとアレクが獅子獣人のライルに頭を下げる。
「謝辞を受け入れる。お前は俺より強かっただけのことだ」
「それでもだ」
「「すまなかった」」
(なぜアレクが謝る?)
「すまなかった」
「キー!あんな高いところから死ぬかと思ったんだからね!」
「やり過ぎた。ごめんって」
「キー狐仮面めー!」
ポカポカと俺の頭を叩くリゼ。もちろん子リスの背の高さにあわせて俺は屈んでるよ。
「なんだよトマス!なんだよナダル!お前ら俺にも一緒になって謝ってくれよ!」
「「‥‥意味わからん」」
わはははは
ハハハハハ
あはははは
そこに帝国代表のマルコが声をかける。
「なんか俺らの出番が少なくないかジューダス?」
「まぁ俺はマルコに負けたから仕方ないよ」
カザール法国代表のジューダスが言った。
「俺マルコとジューダスと闘ってないから後で闘ろうぜ」
「お前なぁそれじゃあ試合の意味がないだろう」
「あーモーリスとも長いこと闘ってないや。モーリスとも闘りたい!ライルとも闘りたい!」
「お前‥‥ただの戦闘狂だろ」
わはははは
ハハハハハ
あはははは
「まあせっかくのロジャーのおっさんのパーティーだ。とにかくいっぱい食ってくれよな」
「なんで狐仮面がそんなこと言うの?」
「なんでってリゼ。この料理全部俺が作ったもん」
「「「なにーー??」」」
「ええー!?じゃあ狐仮面がアレクなの?」
「し、し、しまった!バレた!」
「お前なぁ‥‥でもなんでバレたらダメなんだアレク?」
「あ、あ、あのね。ちょっといろんな事情があるんだよ!だからみんなも黙っててくれると助かる。お願い!」
「あーちょっといいか?俺里のエルフの先輩が去年この学園の卒業生でな。ちょっと小耳にに挟んだんだけどな、アレクは学園で『変態』だって聞いたぞ‥」
「あーやめーてー」
「ああ俺も獅子獣人の後輩からの話なんだがアレクが女の子のブラを剥いだって聞いたぞ」
「あーーやめーーてーー!」
「ああ俺も聞いた。女神教のシスター見習いの子の背中触って興奮してたって」
「あーーーやーーーめーーーてーーー!」
「ああ。だからモーリスが表彰式のときに俺たちに支えろって言ったんだな」
「ああ。そのとおりだ」
「あーーーやめーーーてーーー!」
「よし。狐仮面、黙っててやるよ。みんなもいいな」
「「「ああ(よし/うん)」」」
いつのまにか俺が変態になっていた……。
【 リゼ・ガーデンside 】
やっぱり狐仮面がアレクだったんだ。お姉様が手放しで誉めてた子。
そうだったのね。
わかった!アレクはリゼのことが好きなのね。
「ご歓談中のところ申し訳ありません。モーリス様‥」
「ん?わかった」
「(すまんなアレク。ちょっと席を離れる)」
「(ああわかったよモーリス)」
みんなと食べてたくさん話したんだ。もうね、昔からの友だちみたいな感じなんだ。
と。呼ばれていたモーリスが戻ってきたんだ。
「(アレクお前何かしたか?円卓1番が呼んでるぞ)」
「(マジか?)」
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