アレク・プランタン

かえるまる

文字の大きさ
上 下
242 / 722
第2章 幼年編

243 休憩室別腹協奏曲

しおりを挟む



 「アレク君このタマネギーは刻むんだよね?」

 「はい。あとポテトサラダ用に2個スライスして晒しておいてください」

 「この芋は茹でて皮を剥いポテトサラダだね」

 「はい。味付けもお願いします」

 「了解ー」


食事の準備。
下拵え、調理に、シャンク先輩が手伝ってくれる。美味しい食事を作るのにシャンク先輩の力は欠かせないよ。
何せ元々俺よりも調理が上手くて、センスがいいときてるからね。


この世界の料理はとってもシンプルだ。一般庶民はほとんどの食材を茹でるか焼くかの2択。味付けもそこに塩を付けるしかない。

シンプルで素材の味がわかるなんていうのは嘘ばっかりだ。だって肉は血抜きも満足じゃないことが多いし、解体してから食べるまで時間も経っている。だいたい冷蔵庫も無いから肉の臭みがとても強いんだ。

そんなこの世界の食事情だから、俺が持ち込んだ元の世界の料理は美味しく思えるんだと思う。そこにシャンク先輩の手が加わってさらにレベルアップしてると思うよ。
もちろん俺は肉の解体・血抜きもちゃんとしてるし、すぐにクーラーボックスで冷やすから肉の素材本来の味が出てるしね。


じーーーーーっ

よだれを垂らして見てるのはオニール先輩とリズ先輩。

 「オニール先輩、リズ先輩、こっち来ちゃダメですよ!つまみ食い禁止ですからね!」

 「「えー。ケチ~!」」

 「ケチじゃありません!」


じーーーーーっ

なぜか睨んでくるのはセーラ……。

 「セーラはこっちに来んなよ!理由は‥‥まぁアレだ、うん」

 「フッ」

あー!シャンク先輩が大人がよくやる笑いをセーラにしたぞ!

 「チクショー」

セーラが恨みがましくシャンク先輩を睨んでいたよ。

でもセーラ‥‥なんかめっちゃ変わったよな。飾らなくて自然でいいんじゃないかな。







 「お待たせしました。今日の夜ごはんです」

 「「「よっ、待ってました!」」」

パチパチパチパチパチパチ

 「「早く食いたい(の)!」」

特にオニール先輩とリズ先輩の食いつき具合がすごいな…。



◯30階層休憩室夜ごはんメニュー

サンドワームやオーク、魚などいろいろから揚げとフライ
骨付きオーク肉のグリル
オーク肉のツクネ(ハンバーグ)
スープ
タマネギーの酢漬け
ポテトサラダ
パン


シャンク先輩が美味しそうに盛り付けてくれる。
料理の盛り付けはセンスなんだよね。基本は、手前を低く奥を高く高低をつけると美味しく見えるんだ。あとは彩りだね。


入院生活の長かった俺の楽しみは、2次元世界だけだった。
リアルな生活の楽しみはたまにある行事食。彩りのいい食事は数少ない楽しみだった。といっても味の薄い病院食だったけどね。


閉鎖環境にあるダンジョンでは、せめて食事くらいは美味しいものを食べてもらいたいんだ。何を作っても美味しいってみんなは嬉しいことを言ってくれるんだけどね。


今日はアメリカンドックを作ったから、そのまま油を使った料理がメイン。

揚げものの油は劣化しやすい。だから何度も使い回さずにすぐに使い切りたいんだ。

特に肉や魚を揚げた油は匂い移りがてきめんだからね。
今日使った油は明日以降の野営照明になるよ。残りは新作の武器用にするんだ。


基本的に、魔獣の肉は肉本来の旨味が濃いんだよね。だからから揚げも美味しいよ。
小麦粉と片栗粉をブレンドしたカリカリの衣と相まって、熱々で美味しいから揚げになったんだ。

挽いたパン粉を付けて揚げたフライも。
今回は少しアレンジしてある。
森で採れた木の実から、衣にアーモンドスライスや砕いた胡桃をまぶして揚げたんだ。
特に魚がこの調理法に合うと思う。これも絶対美味いよ。


オーク肉の骨付きグリルや粗挽き肉で作ったツクネ(ハンバーグ)は毎回人気の定番メシ。
オークは上質な牛赤身肉に近いからグリルしただけでも美味しいんだよね。

ツクネはもはやど定番メシ。やっぱり食べ飽きずにみんな喜んで食べてくれるよ。

骨からダシをひいたスープも定番の美味しさ。3日あるから、明日以降は風魔法で顆粒ブイヨンも作らなきゃな。


休憩室全体に美味しい肉の匂いが漂う。
作ってる俺のお腹もぐーぐー鳴ってるよ。


 「さあ召しあがれ」

 「「「アレクお母さん、いただきます!」」」


だーかーらー、お母さんじゃないって!


 「旨い!やっぱオーク肉はうめーよな」

 「うめえなギャハハ」

みんな骨付きオーク肉をバクバクやっている。
手づかみでかぶりつくオーク肉のグリル。
オリジナル香草塩がオーク肉本来の旨さを引き立ててるよ。
外は焦げめがあるんだけど、ガブっとやると中から肉汁じゅわわなんだ。やっぱオーク肉は旨いよなあ。


 「ツクネは安定の美味しさだね。僕は今日のデミグラスソース?この味も好きだなぁ」

ビリー先輩も気に入ってくれたツクネ(ハンバーグ)のデミグラスソース。

ツクネ(ハンバーグ)も定番の美味しさなんだ。今日はいつもよりさらに粗挽きで歯応えも楽しめるようにした。赤身のオーク挽肉は熱々で、肉汁が中から溢れてくるよ。
今日は下ろしたタマネギとオーク肉のダシからとったデミグラスソース仕様。
肉もソースもオーク肉由来だから一体感のある美味しさだね。


 「から揚げも美味しいよ。味がお肉によっても違うのね」

セーラも気に入ってくれたから揚げ。魔獣肉によって微妙に味も歯応えも違うところがおもしろいよね。


 「フライは木の実の食感も楽しいわ。でも木の実好きのエルフでさえ、こんな料理法は知らないわよ」

 「魚のフライはこんなふうに旨くなるんだな。海の魚ならもっと旨いだろうな」

スライスアーモンドをまぶした魚フライ。
マリー先輩もキム先輩も気に入ってくれた。木の実はスライスして衣にすると、食感もいいんだよね。



 「タイガー先輩、パンにタマネギーの酢漬けを敷いてツクネを挟んでも美味しいですよ」

シャンク先輩がパンにデミグラスソース味のツクネをサンドしたものをタイガー先輩に作っている。ハンバーグサンドだ。
うんうん、俺も好きだなハンバーグサンドは。

 「モグモグ。シャンク、これはすごく旨いぞ!たまらんぞ!」

 「タイガーそんなに旨いのか?」

 「ああゲージ、めちゃくちゃ旨いぞ!」

 「シャンク、そんな旨いもんならオイにも作ってくれよ」

 「はい、ゲージ先輩」

 「シャンク、俺にも作ってくれよ」

 「私も食べたいの」

 「はい、ちょっと待っててくださいね」


わいわいがやがや
ぱくぱくモグモグ


みんなが揃っての夜ごはん。毎回楽しい時間だよな。








 「あ~腹いっぱいだよ」

 「美味しかったなぁ」

 「30階層でこんなにもご馳走が食べられるなんて思いもよらなかったの」


 「そういや去年‥‥いや‥‥やめよう。ヒューヒューヒュー‥」

チラチラとリズ先輩を見ながらオニール先輩が口笛を吹いている。

 「オニール、いい判断だ」

キム先輩はキム先輩で明後日の方向を見ながら言った。
俺もキム先輩が言った言葉の意味がなんとなくわかってきた。
うん、リズ先輩と目を合わせないぞ。

 「キムの言うとおりだね」

 「ふふ。そうね」

オニール先輩、マリー先輩も明後日の方向を見ながら和かに頷いていた。

でも・・・

 「フッ」

リズ先輩をしっかり見ながらセーラが鼻で笑った。


 「グラビティ!」
 「フライ!」

即座にセーラに向けて重力魔法を発現するリズ先輩に、自らそれを回避するセーラ。

 「フーッ!」
 「シャーッ!」


 「やめろ!お前ら。そういうのを『同じ穴のヨルムンガー』って言う――」

 「グラビティ!」
 「やっちゃえリズ先輩!」

 「うわぁぁぁ~~~やめろおぉぉぉぉ~~~」

 「リズ先輩ナイスです!」

お互いハイタッチをするリズ先輩とセーラがいた。
奈落の底まで落ちていったオニール先輩がいた……。







 「「今日の別腹は何なの?」」

うん、リズ先輩とセーラがハモるとなんか恐いね。


 「今日は25階層でも食べたジェラートなんですが、味が違うものを2つ用意しました。前と同じでコーンも食べてもらってもいいですからね」


 「「「お母さんはーい」」」

 「‥‥今日、明日、明後日と3回分の別腹ですから、お代わりは1人2回までですからね!いいですね!」

 「「「アレクのケチー!」」」

食べる前からケチと言うなよ……。
しかもなんでケチなんだよ!作ったら作っただけぜんぶ食べちゃうじゃないか!前回は俺も食べたかったんだよ!ほんとにもう!


今日の別腹(デザート)は25階層でも食べたミルクジェラートの別バージョン。
まずはミルクジェラートに、26階層で採集した胡桃やアーモンド、カシューナッツなどの木の実を入れたもの。

ジェラートは木の実を入れたら、コクも出て味も濃厚になるよね。カリカリっとした食感も楽しいし、何よりジェラートがさらに美味しくなるんだ。


もうひとつは栗。これもたくさん採れたから、ジェラートに蒸した栗をペーストにして練りこんだ。
茨城県や岐阜県で食べられる栗スイーツもめちゃくちゃ美味しいけど、ダンジョン栗も負けないくらいに濃厚な美味しさだよ。
たっぷり栗の実を練りこんだマロンジェラートなんだけど、まるで栗そのものを食べてるような濃厚な美味しさなんだ。


 「「「旨ーーーい!」」」

そんなジェラートの2種盛は大好評だった。


 「うまっ!」

 「美味しいのっ!」

 「ちょっ、何これ?」

 「か~うんめ~!」

特にセーラ、リズ先輩、マリー先輩女子3人プラスオニール先輩の食いつきがすごかったよ。




――――――――――――――




さて、楽しい食事も終わった。

マリー先輩とタイガー先輩は全体の打合せ。
その後にマリー先輩とキム先輩のボル隊チームの打合せ。
戦闘靴や武器装具の手入れなどみんな思い思いのことをしている。

俺もさっきの続き、弓の補充から始めようかな。

魔獣別の弓矢。
アンデット用の聖水仕様の他に、火魔法の効果を持つ矢を作るんだ。

アラクネほか昆虫型の魔物には火魔法が効くからね。それに準じた矢なんだ。
鏑矢みたいに矢尻に大きな袋をつけて、中に油を詰める。魔物に当たると、中の油が破裂するんだ。その後の2射目で火矢を放てば対象の魔物を油まみれにできる。

 「これはなかなかおもしろいね」

 「はい。ビリー先輩、30本くらい作れると思いますからね」

 「うん、じゃあ頼むね」

 「はい!」






――――――――――――――





いつもご覧いただき、ありがとうございます!
「☆」や「いいね」のご評価、フォローをいただけるとモチベーションにつながります。
どうかおひとつ、ポチッとお願いします!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どこかで見たような異世界物語

PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。 飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。 互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。 これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

ダンジョン世界で俺は無双出来ない。いや、無双しない

鐘成
ファンタジー
世界中にランダムで出現するダンジョン 都心のど真ん中で発生したり空き家が変質してダンジョン化したりする。 今までにない鉱石や金属が存在していて、1番低いランクのダンジョンでさえ平均的なサラリーマンの給料以上 レベルを上げればより危険なダンジョンに挑める。 危険な高ランクダンジョンに挑めばそれ相応の見返りが約束されている。 そんな中両親がいない荒鐘真(あらかねしん)は自身初のレベルあげをする事を決意する。 妹の大学まで通えるお金、妹の夢の為に命懸けでダンジョンに挑むが……

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)

丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】 深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。 前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。 そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに…… 異世界に転生しても働くのをやめられない! 剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。 ■カクヨムでも連載中です■ 本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。 中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。 いつもありがとうございます。 ◆ 書籍化に伴いタイトルが変更となりました。 剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~ ↓ 転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る

処理中です...