アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

174 連帯(前)

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物語でも現実でも、商業ギルドと冒険者ギルドはあまり仲が良くない。

ガチムチの武闘派揃いの体育会系団体と、生き馬の目を抜くごとく商い全般に逞しい商人団体とはその考え方自体がまるで違うからだ。

それでも双方に利があるのであれば、多少の考え方の相違や軋轢も我慢できる範囲となるはずだ。

しかも広域ではなく、領内の1冒険者ギルドと1商業ギルドの間であれば。




学園ダンジョンに潜る前に。

メイプルシロップを定期的に量産するために、これもやっておきたいことなんだ。


ーーーーーーーーーーーーーーー


ヴィンランド領の黒い森(黒の森)と言えば、強力な魔獣が棲む域とし怖れられている。

森とはいうが、その大きさは軽く平均的な1県レベルの面積を持つ。その危険度から格闘を主とする獣人でさえ、1人では分け入らないほどの場所が黒い森だ。

そんな黒い森で毎年春にホーク師匠と修行をするようになった俺。

モンデール神父様からもらった魔物避けのドラゴンの魔石と風の精霊シルフィのおかげで。何よりホーク師匠が鍛えてくれたおかげで、今では1人で魔獣狩りもできるようになった。最弱魔獣を代表する一角うさぎでさえビビりまくっていたのが嘘のようだけど。

(それでも身の危険を感じるような魔獣が出現しそうなときは、シルフィのアドバイスに従って速やかに逃げるようにしてるけど)


武闘祭の前。

いつものように1人で魔獣狩りをして、大きな木にもたれて休憩している俺に、地中から現れた精霊のノームが言ったんだ。

「ヒューマンの子、甘い木にもたれて休憩中かい?」と。

甘い木?

もしやと思ってよくよく見れば、それはカエデの木、樹液がメイプルシロップとして知られている木にそっくりだった。
もしや?

幹を切り樹液を舐めてメイプルシロップだと確信した俺。
1人マイムマイムを踊って喜んだんだ。
ついに砂糖の代わりを見つけたと。

ちゃらららーちゃららーちゃららーらら、マイムマイムちゃららー。

「やめてよ!アレク、悪魔の歌は!」

シルフィにはぽかすか頭を叩かれた。
でも悪魔の歌は酷すぎじゃないか‥。

それからは魔獣狩りもそこそこに、発現した瓶いっぱいに採った樹液に熱を入れて精製。メイプルシロップが出来上がったっていうわけ。


ーーーーーーーーーーーーーーー


「ミランダさんこんちはー」

「ああアレク君。聞いたわよー。10傑の3位になったんだって?」

「うん」

「ヴィンランド商業ギルドの若手ダントツの稼ぎ頭で尚且つ学園武闘祭の3位。そんな子はお姉さんあんまり聞いたことないぞー」

「えへ。よっ!さすがギルドの生き字引!何でもよく知ってるベテランのミランダさんだ!」

「キー!何ですってー!誰が行き遅れよ!」

「いや、俺そこまで‥」

「キー!アレク君ー!」


領都ヴィンランド商業ギルドの受付嬢ミランダさん。もちろん美女が3人並ぶ受付嬢の‥‥最古参だ。

でも元の世界なら絶対にモテモテの美魔女なんだけどなぁ。カチッとした知的なクールビューティーなんだけどねー残念!

プッ クククッ

若い受付嬢2人が必死で笑いを堪えているよ。


「それはそうとミランダさん」

「なによ!」

あらら、涙目になってるよミランダさん。

「ギルド長いる?」

「ふんっ。いるわよ。ちょっと待ってて」

おっ。すぐに仕事モードに戻ったよ。
さすがはお局さま!

「なんですって!」

「えー。俺まだなにも言ってないよ!」

(えっ!また心の声が漏れてた?)


「ギルド長にちょっと相談があるんだ。もちろんミランダさんも同席してね」

「‥‥待っててね」





面倒見のいいミランダさんは領都ヴィンランド商業ギルドの俺担当だ。

恰幅もいい商業ギルド長のカミール・ミョクマルさんは王国でも5指に入る王国ご用達 ミカサ商会のミカサ商会長の友人でもある。

この人もまた、いつも俺を気にかけていてくれる。



「いやあアレク君。マヨネーズは大当たりだよ。それからキーサッキーのことも聞いたよ。これも今じゃあちこちから注文のくる人気食材になりつつあるよ」

横ではミランダさんが引き攣った顔で笑っていた。
(ミランダさん、労働時間もますます増えたんだろうなぁ)

「キーサッキーも話だけして自分の登録にしないところは、なんともアレク君らしいね。

こないだ領都に行ってこの話をしたらミカサも大笑ってたよ、アレク君らしいって」

「あはは」

「で、アレク君。相談って言うのは?」

「ギルド長、ミランダさん。まずはちょっとこれを舐めてくれる?」

俺は小瓶に入れたメイプルシロップを1つずつ2人に差し出した。

「これは?」

蓋を取り、くんくんと匂いを嗅ぐ2人。そして持参してきたスプーンを2人に手渡す。

「色めも濃いものだね。甘い匂い‥蜂蜜に近いかな。トロッと粘りがあるね」

「本当。なんだか甘い匂いだわ」

メイプルシロップを一匙舐めた2人。

「「!」」

驚いたような顔で互いの顔を見、すかさず俺を見て叫んだ。

「「甘い!」」

「アレク君、これは一体なんだい?」

「これはね‥」

「甘ーい!甘ーい!」

ミランダさんはメイプルシロップの小瓶にスプーンを突っ込んで夢中で舐めだした。
ひょっとして熊獣人の血をひいてる?



「ミカサ商会さんにも砂糖を探してもらってるんだけどなかなか見つからないんだよね」


「ああアレク君の言うとおりだ。
砂糖は王族や一部の貴族階級だけにそのわずかな量が出回っている貴重品だからね。
だからもし砂糖を思うままに流通できたら‥それは商会レベルどころか領経営の在り方さえも変えることになるだろうね」


カミールギルド長の言う通りだ。
塩は人が生きていく上で欠かすことができないものだ。

だが、塩は海塩も岩塩もあり供給に問題はない。

甘味は違う。甘味は嗜好品なんだ。
だからこそ甘味は社会に階級格差がある限り、それは欠かすことができないステータスともいえるものなんだ。この世界で甘味は数少ない高級品の扱いなんだから。


俺は村で食べる果物、といってもわずかに野に生える自然の果物でさえそれなりに甘いと思う。

だけど砂糖や蜂蜜の甘さは、甘さとしての次元が違うからね。メイプルシロップはもちろん‥。



「カミールギルド長、この甘味どう思う?」

「どうってアレク君、間違いなく売れるものだっていうのは誰でもわかるよ。

そしてアレク君がこの話をミカサでなく僕のところへ持ってくるような何か難しいことがあるってことも」

さすがカミールギルド長。ミカサ商会長の友人だよな。俺の相談事を話す前に理解してるよな。

「これ、古い文献から見つけたやつだけどね」

「マヨネーズといい、アレク君はアイデアも豊富で信じられないくらい勉強家だね」

「あはは‥」

(すいません。本当は違うんですけど‥)

「これ、実は黒い森で採れるんだ」

「えっ?黒い森ってあの黒い森かい?」

「そう。獣人でさえ1人では入らないところ」

「‥‥」

「あそこでしか採れないんだ。特別な樹木でね。これはその樹液を煮詰めてあるんだ。採るにはちょっとしたコツがいるんだけどね」

ミランダさんは恍惚とした表情でメイプルシロップの瓶にスプーンを入れては舐めるを繰り返している‥。

「俺1人ならこれが1日で水桶1杯くらい。でも人数が増えたらそれなりの量が採れる。きちっと管理すればおそらくは未来にわたって採れ続けると思う」

「それはまた。金と同じかそれ以上に価値のある砂糖と同等の品がね‥‥」

「で、カミールギルド長に相談なんだけどね‥‥」

俺の説明っていうか、提案をしたんだ。

黒い森は商人だけでメイプルシロップを採取するのは危険だということ。もちろん俺は他にもやることがいっぱいあるから、誰かにこれをやってもらいたいこと。

そして販売には、これまでと同じで俺が表に出ることなくやりたいってことを。

「アレク君、これ何って言うんだっけ?」

「ああ、ごめんギルド長。これはメイプルシロップって言うんだ。それとね、これも食べてもらいたいんだけど。小麦粉にこのメイプルを粉末にしたものなんだよ」


そう言った俺はアレク袋のホットケーキミックスに水を差し、その場で発現した鉄板で焼いて食べてもらった。

焼きたてパンケーキはカミールギルド長もミランダさんも、美味しい美味しいと食べてくれた。

メイプルシロップをかけたパンケーキに至っては2人とも絶句していた。ミランダさんはなぜか無言になって、カミールギルド長の分まで食べ続けていた。


「アレク君‥‥僕のこれまでの経験で言うと、このメイプルシロップだけでミカサ商会レベル、或いはそれ以上の商い額になるよ」

「俺ね、これまでミカサ会長やサンデーさんが俺が表に出ない形でやってくれてるのをちゃんとわかってるよ。ヴィンランドでも何もせずに学園生をやれてるのも、カミールギルド長やミランダさんが同じようにやってくれてるってこともね」

「フフ」

ミランダさんが笑顔で頷く。

「もうすぐ学園ダンジョンに行くけど、今も学園ダンジョンのことだけ考えられてることはありがたく思ってるんだ。
それとね、このメイプルシロップは偉い人だけじゃなくってみんながふつうに食べてくれるようになったらうれしいなって思うんだ。

こんな甘いものを誰もがふつうに食べられたらいいなって。

でも。このメイプルシロップを売り出したら‥」

「無理だろうね」

カミールギルド長が即答した。

「マヨネーズやアレク袋以上に爆発的に売れるよ。
そして‥」

ゆっくりほほえみながら、カミールギルド長が言った。

「ツクネ、キーサッキー、マヨネーズ、アレク袋、粉芋、この夏のデニーホッパー村の花火大会。そしてこのメイプルシロップ。

アレクはどこの誰なんだ。なんとかこの人物と繋がりを持ちたいって話は必ず出てくるだろうね」

「俺ヴィンサンダー領デニーホッパー村のただの農民の子なんだけどね。はは」

「アレク君が危惧しているのは、このメイプルシロップをミカサ商会からの販売にしたらあんまり良くないことが起こり得るかもしれないってことだよね」

「うん」

さすがカミールギルド長。わかってるよな。

「ギルド長、それってどういう意味なの?」

ミランダさんが尋ねた。

「だって王族レベルが半ば独占しているのが貴重品の砂糖だよ。それに代わるものが安く出てきたら?しかも王家ご用達とはいえ、それを1つの商会が独占販売したら?

或いはその中心にいる人物が学園生だとわかったら?

面白く思わない人間も出てくるだろうね」

「ああ、たしかにそうだわ。カミールギルド長の言う通りだわ‥」

「シロップを入れたアレク袋の粉の販売はまったく問題ないと思うよ。何が入っているのかを含めてギルド登録の品だからね。
ミランダさん、この後にでも登録しておいて。

でもメイプルシロップだけの販売はね‥困ったなあ」

「俺、このメイプルシロップが世の中に行き渡ってみんなが幸せになる顔を見たいんだ。だって甘いもの食べたら、みんなが笑顔になるもんね」

「うん、僕もそう思うよ」

カミールギルド長も微笑んで頷いた。

俺はこのメイプルシロップを、ヴィンランドの商業ギルドと冒険者ギルド、ヴィンランド領の共同事業体でできないかということを提案したんだ。
元の世界じゃ当たり前の第3セクター方式だ。官民が一体で取り組むスタイルだよ。


「アレク君それはまた初めて聞く奇抜な発想だね。そんなやり方は中原でも例がないんじゃないか」

「うん。でもこのやり方なら、参加団体の誰もが平等でしょ。商業ギルドも冒険者ギルドも領主さんも俺たち末端の商人もみんなが得をする運命共同体っていうものにね」

「なるほどなるほど。おもしろいアイデアだね」

「俺、学園ダンジョンに行く前に冒険者ギルドにも行ってくるからさ、同じことをロジャーさんとタイランドさんにも相談していいかな?」

「おおアレク君、もう『救国の英雄』と知り合いになってたか!」

「きゅーこく?」

「ああヴィンランド冒険者ギルドのロジャー顧問。元の王都冒険者ギルド本部のギルド長だよ。戦時下の2つ名は国を救った英雄、『救国の英雄』さ」

「えっ!あのオッサンが!」

「ハハハ。アレク君にはオッサンかい。
よし、わかった。ロジャー顧問に、商業ギルドはカミールがすべて一任すると言ってたと伝えてくれよ。領主様のところへも必要なら一緒に出向くと。まずはミランダさん、アレク君と一緒に冒険者ギルドに行ってきておくれ」

「ギルド長、ロジャーのオッサンと知り合いなの?」

「ああ、昔ちょっとね。
ただアレク君もわかると思うけど、冒険者ギルドと商業ギルドの役員連中の仲は話にならんくらい悪いからね。ワハハ」


この後、ホットケーキミックス(シナモン焼きの素にした)の登録もした。
冒険者ギルドに顧問とギルド長のアポも取ったんだ。
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