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第2章 幼年編
157 ライラ
しおりを挟む「さあアレク、この勢いでガンガンいくよー!」
「はいシルフィさん‥」
俺以上に張り切っているシルフィと今日も頑張るぞ。
第3戦
「123番557番はGコートへ。123番557番はGコートへ。」
「さあ今度もギッタンギタンにやっちゃうわよー」
「はい‥」
「あっ!アレク隊員!」
「あっ!ユーリ隊長!」
まさかの対戦相手は寮の先輩ユーリ隊長だった。
ユーリ先輩はいつも朗らかで、俺たち後輩寮生への面倒見も良い真面目な先輩なのだが、覗きとなると人が豹変してなぜか隊長になる人だった。
勉強もちゃんとやっていて今も5年2組なんだけど、なぜか覗きだけは血がたぎるらしい‥。
「よし、アレク隊員力いっぱい全力で闘うぞ!」
「わかりました隊長!」
「では123番アレク君と557番ユーリ君、用意はいいね、構えて」
俺と同じ両刀剣を正眼に構えて合図に備えるユーリ先輩。
おお、ユーリ先輩から剣気をまったく感じないぞ。穏やかに、しかも構えがめちゃくちゃ自然体だよ!
知らんかったー!
ユーリ先輩ってこんな気も放つんだ。
スキだらけで逆に恐いくらいだ。
これはめちゃくちゃ強そうだよ、先輩。
俺もこんな気を放てたらいいなぁ。まるで寝てるときの師匠の雰囲気だよ!
「はじめ!」
「負けました」
「へっ?」
「・・・??」
「勝者123番アレク君」
ユーリ先輩が負けを認めたため、訳の分からないうちに勝負は終わった。
「アレク隊員、この先もがんばりたまえ!」
「はいユーリ隊長‥」
うーん、いったいなんだったんだろう?
◯ 第3戦 5年2組 ユーリ
剣術。敗北を宣言されアレクの勝利。
これで450から225人になった。
(ここで1人ラッキナンバーになった)
▼
「アレク君よろしくね。4年1組のライラよ。アレク君のことはシナモンからいつも聞いてるわよ」
「!!!(じーーっ/ガン見)
は、は、はい1年1組アレクです。よろしくお願いしますライラ先輩!」
第4戦は4年1組、獅子獣人のライラ先輩だった。
もうね、目が点になるっていうか、目が固まってしまったのよ俺。
同じ猫系獣人女子でもシナモンやアンナのような豹や山猫獣人女子は、スタイルの良いスレンダー系の美人さんなんだよね。それに引き換え、獅子獣人のライラ先輩はすごいのよ。ボッキュッボーンって言うの?グラマラスな美女なんだよね。特に胸部なんか破裂しそうなくらいの双丘なんだよ!
「・・・ク君、アレク君?」
「は、は、はいー!」
「いい?」
「だだだ大丈夫です!」
「構えて」
ライラ先輩は獣人らしく木爪仕様だ。
よし、俺も刀を置いて。
でも一気に勝敗をつけないと、捕まったら絶対ダメだよな。
「はじめ!」
ダッダーン!
俺は床を踏み締めて一気にトップスピードでライラ先輩の眼前に躍り出る。
ライラ先輩が構えた両手の爪を振り下ろすそのわずかな寸劇をぬって。
ビリビリビリーッ。
パチッ‥。
魔法着を破った。
同時に、ライラ先輩の前留めブラを外してしまった!
「あうっ!!」
瞬時に現れた生身の双丘の絶景。
(うおーー初めて見たよ!ラッキースケベ万歳!)
「勝者、123番アレク君」
審判の女教師が無表情に判定を告げた。
「!!・・・いやん」
一瞬呆然としたあと、ぺたんとその場に座り、両手を胸の前でクロスさせたライラ先輩。
「もう、アレク君のえっち!」
そう言いながらライラ先輩が軽く俺の顔を引っ掻いた。
ブッシューーーー!
その瞬間、俺の体内から迸る液体(鼻血なんだよ)が盛大に噴出して卒倒する俺なのだった。
「キャーーーアレク君しっかりして!大丈夫?そんな!わたし軽く触っただけなのに!」
「い、いえラ、ライラ先輩‥‥これは俺の鼻血です‥あ、ありがとうございました!」
「え?ありがとう?」
俺は試合に勝った。試合には勝ったが、倒されて負けた。倒されたんだけど、勝った。
ん?なんだこれ?幸せ感はいっぱいだ‥。
◯ 第4戦 4年1組 ライラ
体術(格闘術)。魔法着を破り、アレクの勝利。(後にアレク出血死)
112人まできたよ。
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