人には言えないキモい男

しろくま

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第一章 キモイ男

男のルーティン

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ギラつく太陽の光に今日の始まりが憂鬱に感じる変わらない日常。

体の中が抜けきったようなだるさに唸り声を上げ、布団から立ち上がる。


脱いでそのままにしておいたヨレヨレのズボンを手にしてズボンを履き、ポケットに鍵,財布,スマホ,タバコ,フリスク,電子タバコなどの小物類を両サイドのズボンポケットに入れ、パンパンに膨らんだ状態でドタバタと下の階にまで伝わる生活音を出しながら玄関扉のノブを勢いよく回した男。


扉を開けた瞬間に差し込む光は全体を包み、片目開きで下を見ながら眩しさに耐え車を止めている駐車場まで、パンパンに膨らんだポケットにつっかえながら歩いて向かう。

トイレにも行かず、
歯磨きも昨晩のお風呂で磨き、それ以降は何も口にしていなければ朝は磨く必要がない。



おまけに、

髪は寝ぐせでボサボサ、、、、

頭もさえない状態、、、、



そんな姿と状態で、
駐車場に着き、パンパンに膨らんだポケットから小銭以外の小物類を取り出し、助手席にポイっと投げ捨て、車に乗らず家の向かいにある自販機で冷たい100円コーヒーを買う。



その日の気分で決まるブラックかカフェオレかのどちらか。



歯も磨いていない上に、砂糖は虫歯になる原因と言う事もあり今日はブラックと意味不明な理由でブラックを選ぶ。



一本買う事に自販機の小さな電子版に表示される4桁の数字。


ゾロ目が揃えば無料でもう一本。


何度、買っても当たった試しがない。


むしろ、興味すらもなくなった。


結果を確かめるどころか見向きもしない男。


クセでお釣りも出ない釣銭小口を必要以上にガチャガチャと手を入れて確認する。



コーヒーを手にして車に乗り込んだ男はエンジンをかけると、ONになったままのエアコンがエンジンの起動と同時に動き出し強烈な風が男をなびかせ、おでこが見える印象のいい髪型へと男を変えていく。


コーヒーのタブを開き、一口ジュルジュルと行儀の悪さが伺える音をさせながら飲み、ドリンクホルダーに置いた男は風になびきながら、常に自分に向くよう調節されたルームミラーをより目で確認する。




斜め45度。


自分の顔を見てジャケットになるようなキメ顔で自分の思いこんだカッコよさに納得をする。



車を発進させると、
男はタバコをくわえ火をつけ、コーヒーと併せて嗜みながら運転をする。




左手はハンドル。


右手の人差し指と中指でタバコを挟み、
肘を窓際に乗せ親指を立て、こめかみを親指に置き頭を支えながら考え事運転。


その姿と間に挟むコーヒーが、まるで外国映画であるようなシーンを想像させて、いかにも自分は仕事ができる人だと過信し酔いしれる。


男にとって、これが朝の出勤途中でする日課であり、1つのルーティンである。





そんな姿で、運転し車で走る事15分。


家の近くにもあるのに15分先にあるコンビニに立ち寄り真っ先にトイレに向かい入る。

男にとってこれも日課の1つである。



男が入ったトイレは男女共同のトイレ。


家の近くのコンビニは共同ではなく男女別であり、男はこれを嫌がる。


なぜなら、
男はコンビニのトイレで大をしながら置いてあるサニタリーボックスを開け、捨ててある生理用ナプキンを無言で触りたいからである。



最初は、
普通に手の甲でタッチし、
温かみが感じなければそのままで終わるが、温かみを感じれば広げて中身を見る。


さらに、
トイレ待ちで入れ替わりで出てきたのが、好みの女性であるとすぐにボックスを開けて温かみを確認し、温かみを感じれば入れ替わりの時の女性と断定して、中身を広げ見ながら女性の顔を想像する。


『こんなにたくさん出たんだ!!』
『今日は二日目かな?』
『もう終わりかけかな?』
などの想像を行い性的興奮をそそる。


男にとってこれが最悪な性癖や悪趣味とまでは言い難いが、歪で歪んだ楽しみであるのだ。


ちなみに、好みの女性のタイプは、
・若い
・可愛い
・綺麗
・イマドキ女子
・ギャル
・美魔女
・美熟女
・ちょうどいいブス
・ブスではないがなにかもう一つ足りない
などの定番な所~マニアック所までと幅が広めである。


もし、
入れ替わりの時の女性が、
好みでない女性で温かみを感じてしまうと結果が分かっているのにもかかわらず、一応広げてチェックはする。




結果、、、、


さらに萎えてしまい、、、、、


とりあえず、意味不明なうなずきを心の中で行い納得をする。



このように、男はこの為に家からわざわざ15分先にあるコンビニまで走り行っているのだ。



ちょうど、
男の入ったこのコンビニは、
繁華街からも近い事もあり仕事終わりの夜嬢が立ち寄る確率が高い位置にあると男は睨んで見つけたコンビニであり、好みの女性の使用率も高い。


おまけに、
深夜勤務のアルバイトは男性である事が多く、トイレ清掃も大まかである上に女性のナイーブな部分には入りにくい所を突くと、生理用ナプキンの処理をせず早朝の女性アルバイトに任せている事が多くある。


そうなれば、
深夜から朝にかけて貯まった生理用ナプキンが多く入っているので男にとっては理想のラッキーポイントである。


『ラッキーポイント』とは、
・男女兼用トイレ
・一瞬だけのぞき見が出来る場所
・干してある洗濯物で下着が見える家
などの女性の内部が見えたり触れたりできる場所を指す言葉で男が勝手に自分の中で決めて呼んでいる言葉である。


それを実現したコンビニこそが、
今、便座に座り朝まで貯まった腸の中身を放出しながら、横でサニタリーボックスを開けて楽しんでいるこの場所なのだ。



今日のサニタリーボックスは、
温かみを感じず手の甲のタッチだけで終わった。



温かみを感じた時、、、、、


先ほどの女性だと断定出来た時、、、、、


しかも、それが好みの女性だった時、、、、、


ロールになったふわふわな小さなお布団を、そっとテープを外し、ゆっくりと広げると共に見えて来る柘榴色に染まったお布団の内側。


まるで、柘榴の意味言葉を連想するように『忠実な真実に生命力を感じ勝利を掴んで得た男と女の友愛の証』


あの時の感動が男の歪んだ楽しみとして毎日の日課となった。。。。



そんな感動を感じる時の事をふと思いながらトレイを出た男。
おにぎりとお茶とホットスナックを購入し朝食を取りながら会社へと向かう。


会社に向かう間は、
運転をしながら歩道にいる人達に目を向ける。

特に、
歩道を歩く学生や自転車で走る学生に注目を置き、その後姿に焦点を絞る。


この夏の時期は、
学生は夏服で薄いブラウス一枚で登校をするので、薄い生地から透ける下着を【夏の風物詩】として男は楽しみに朝の登校する学生達の後姿を運転しながら見ているのだ。

だが、最近は、
透ける下着に対しての抵抗が強くなり、
下着の上にキャミソールを着用している学生も多くなってきた。

なので、
男が見たい下着の部分が透けなくなってきいる事が多くなったせいで、男にとってのラッキースケベが見れないので不利になってきている。


ラッキースケベとは、
・透ける下着,浮いた下着
・女性が前かがみでしゃがんだ時に首元から見えてしまう服の中身
・スカートでしゃがみ込みした時のスカートの中身
・階段下から覗き込んだ時に見えるスカートの中身
など偶然に遭遇した女性の下着や普段隠している部分が見えたり透けたりする事を指す言葉である。



そんなキャミソールの女の子が多い中で、不利な状況でも男は下着だけの女の子を見つけた時の感動が希少性の物を発見したように思え、今ではそんな事を気にせず希少な物を見つけるような感覚で学生達の後姿を見ている。


また、
反対側の歩道の学生達には胸の膨らみを見て、
・カップ数
・乳首の色と形
を推測し妄想をする。


そして、
その学生の顔を見て、
よりぽそうな【カップ数】と【乳首の色と形】をさらに鮮明に妄想をしていく。


ただ、
これを相手にバレないように見ないといけないのが難点である。

近年、
変な性に絡む事件が多くなり、
それを抑止する動きが警察だけではなく、本人と近隣住民で力を入れて小さな事でも取り組んでいくようになってきた。

その事で、
少しでも相手を見たりしたりすると、不審者扱いされ【凝視者】として警察などに報告や通報されSNSでの拡散に職務質問での検挙を目的に強化パトロールをされるので、妄想をする上での品定めには慎重に行わないといけなくなったのだ。

そんな不安を抱えつつも、
男の興味から派生した歪んだ楽しみは、この夏はさらなる飛躍を遂げるべく今日も行っている。


会社が近くなり、
後、1つの曲がり角を曲がれば会社がそばになる所で、曲がり角から自転車の学生が出てきた。

瞬時に出てきた学生に反応した男は、胸を見る。

すると、
大きめの胸をした学生と言う事もあり、制服から下着の形や表面の柄が浮いてきていた。

男にとって、
キャミソールを着用していない下着だけの学生な上に、大きい胸と隠している部分の形や表面がよく見える。


希少高いラッキースケベ。


すぐに妄想のターゲットとして胸と顔を見た。



その視線に気付いた学生。。。。。


男がどこを見ているのかも気付く。。。。。



学生は、
男に対して気持ち悪い物を見るような嫌な目で男を睨む。。。。。



相手にバレないようにしないといけないのに、相手にバレてしまった。。。。



このままでは、警察に報告や通報。。。。。



SNSで拡散されてしまう。。。




そんな恐怖に対して男は、、、





平然として、
学生への視線を変えずして、胸と顔を無表情で見続けていた。


実は、
この場合の対処法は、
【めげずに見続ける!】と言う事だった。


気付かれて目をそらすと不自然さが出てしまい、相手に対して変な目で見ていた事を確証させてしまう。

なので、
あえてめげずに無表情で見続ける事で、相手に関わりたくない気持ちを持たせる効果が生まれ、相手の方が目線を変えてくれるのだ。



もちろん、


これは男の経験上で得た技であり、男にしかできない事である。



そんな男の無表情の視線に、相手の学生が視線はそらした。。。。。


この瞬間、
相手からの『どうぞ、ご自由に見てください。』状態と勝手な判断をし、男は遠慮なしに見て妄想をする。



だが、


もちろん、



攻略をしたからと言って、
SNSや警察からの恐怖から逃れた訳でもない。



車のナンバーだって目撃されていたらさらに恐怖でしかない。



そういった恐怖に備えて、
警察を含む、第三者が絡んできたら見ていないと言い続ける事を徹底している。



どう言う事かと言うと、、、


相手は、
表情を変えずにこちらを見てきた。と主張をする。

だが、
もし変な目で見ていたら、多少なりとも表情が緩みリアクションが伝わる。

そうなれば、
その表情で見てきたと主張をすれば、やましい気持ちがある事が第三者からすれば感じるが、無表情なら勘違いの可能性も否定ができない。

だからこそ、
気付かれても無表情で見続けないと行けないと言う事なのだ。



結果、
相手の学生は自転車のスピードを上げて去っていった。


男は意味不明な勝利を感じ、「可愛い。」と発しながら、走り去る学生の動きを徐行運転をしながら視界範囲内から消えるまで目で追う。


学生が消えると瞬時に平常に戻り、前方の曲がり角手前に差し掛かり、一時停止線で止まる。


左右確認をしていると、会社のそばと言う事もあり、同じ時間帯に出社する同僚達の車が右から走ってくる。


1台、2台、3台と男の前を通過。


通過する車がいなくなり、左を曲がり会社に到着する。


男の仕事はルート営業で、
出社したら朝のミーティングを行い、終われば取引先へと営業に向かう。

出社後、
タイムカードを打ち、
軽い挨拶をすれ違う同僚達にして席につく。

後ろに座る同僚達がしている話が妙に気になり耳を傾ける。



同僚A
「そういえば、あの言ってたお店、、、N.Nが本当に出来ました。」

同僚B
「あー、性活clubな!言った通りに出来たでしょう!!」


この会話に男は、
周囲に気付かれないようにスマホを股間の部分に置き、左手で隠しながら右手でスマホを触りだす。


検索サイトで【性活club】を検索する。


1ページ目トップに出てきたのでスグにアクセスをする。

瞬時に人気嬢の日記を見出すと、あまりの際どい過激写真に少し反応しだしスマホを持つ右手で押しつぶすように抑える。


その瞬間、ミーティングが始まる挨拶の声がし出し、急いで内股になりスマホをしまい前を向いた男。


誰もがその不自然さに気付かない。


気付かれないままミーティングが始まる。



朝のミーティングは、
毎回、しなくてもいいと思う程の言わなくてもわかる内容のミーティング。


男を含め、社員全員が聞いているふりをした演技態度。


先導に立つ責任者も、
全員がどんな気持ちで聞いているのかもわかるのに、毎日同じようにしてこの立場でやらされている事に嫌気がさしているのがよく伝わる。


ほんの15分程度で終わる物に、全員が集まり全員で行うのは会社に対しての士気を高める事を目的にされている為であるが、全員がそんな会社にとっての高い気持ちなんか持っている事なんかあまりない。


それよりも、
早く仕事して早く帰りたい。ただ、それだけに尽きる。


男も同じように、
それに尽きる上で早く一人になり、自分だけの世界に入りたい。と思っていた。




ミーティングが終わり、
男は営業車に乗り込み会社を出て取引先へと営業に向かい出す。


毎日、回る取引先は一緒であり、
ルートが途中で変更になる事もなければ、問題が起きない限りルートから外される事もない。


大学卒業後から、
この仕事について10年目になった男は、この10年で各所々のラッキーポイントやラッキースケベがある場所を見つけてはインプットし、今で脳内はマップ化されルート営業の際はその場所に寄る事がルーティンとして確立されている。


今日も、いつものように取引先に向かっている途中で下着が見れるラッキーポイントの家付近を通る。


男は一旦、取引先に向かう道から外れ、わざわざ寄り道をしてラッキーポイントとなる家に向かい出す。


周囲は閑静な山を切り開いた住宅街。
時間帯的に、一台の車のエンジン音が家の中からでも聞こえやすい場所。


配達先を徐行しながら探している車であるように装い、ゆっくりとその家まで走行し向かう。



前方から、ラッキーポイントとなる家が見えてくる。



家までの距離が近づく度に、
その家のベランダの光景がハッキリと見えてき、『今日も洗濯物が干してあるな!』と確認がとれるまで近づいてきた。


さらに、ゆっくりゆっくりと近づく度に洗濯物のラインナップがハッキリとしてき、男の興奮度が距離が近づくと共にボルテージが上がっていく。



あと、ほんの寸前、、、、


視線を瞬時に顔ごと横に向け、
目の前を通過しきるまで目力を強く、光景を焼き付けるようにして記憶に押さえていく事に集中する。


そして、


家を通過する。。。。。




その光景は、、、、、



風で揺れて丸形の角ハンガーが回転し出し『黄色のブラジャー』がゆらゆらと見えていた。



天気も雲一つも感じない晴天級の良好で明るさも文句なしの鮮明に見える最高の洗濯日和。




この瞬間、男は『今日も干してある!!!よしよし!!』


『実家暮らしで母親が洗濯している上に家の外観から読み取れる築年数と下着の雰囲気からして20歳の大学生。あと2年はここで干されるな!!』

『あ~たまりませんな~ 昨日は水色、その前は赤と白と今日は久々の黄色!!』

と発しながら通過し、見て楽しんだ余韻を過ぎた後で浸る。


もう少し、見たい気持ちがあった男は、
周辺を一周し戻り、もう一度見ようと試みる。


周辺を一周する際は、
歩いている近隣の人達などに不審者として思われないよう、道に迷っている雰囲気をかもしだし、それが伝わるように首を左右に動かしながら運転をする。


その際に、
その周辺の家の洗濯物も必ずチェックも忘れない。


時たま、普段見れない家から見えた下着や、角度的に見えない部分でチラッと確認できた下着などが存在するからである。

こういった事があると、
男は『今日はいい事がある!!』と勝手な迷信のようにして喜ぶ。


この日は、そんな稀な事もなかったので、『今日は普通の日だな!』と独り言を言い無意味な納得をした。


そうこうしている内に、
先ほどの家にたどり着き、もう一度下着を見る。


変わらずして黄色の下着に、
『よし!!あるな!』と意味のわからない確認だけしてその場所を離れ取引先へと向かう。



向かう途中、信号待ちの場所で赤信号で止まっていると、今度は対向車線に右折してきた大型トラックに男の目は反応する。

視界の先には、30代後半の女性運転手であった。



男臭い汚くキツイ環境なイメージがあるトラック業界も、以前から人手不足での関係で職場と業務改革を求められていた。その成果で男性だけではなく女性が活躍できる仕事として近年は注目を集めている。

特に最近は、SNSや動画投稿サイトでも【トラック女子・トラックガール】などのキーワードで世間からのファンも増えているほど、女性でも働きやすくなっているのがトラック業界なのだ。

おまけに、見た目も世間からのファンが着くほどなのでビジュアル的にも問題がなく、むしろお近づきになりたいと思うほどである。

おまけに、AV業界でもこういった女性を出演させたイメプレ物の作品も出しているので、男の目も反応してしまうのだ。



男は、曲がってくるトラックはゆっくりと回る上に回り切るとギアチェンジしてゆっくりと加速していく事を利用し、女性の顔を思う存分と無表情で見続ける。

そのビジュアルは、白肌の明るい茶髪のロング髪を後ろでくくった明るい表情をした女性。

おまけに、その運転する横顔がまた美しい。



その姿に男は案の定の妄想で、


私生活ではどんな性行為をするのか?

悶える顔がこんなんで、、、


とろくでもない妄想を信号待ちの時間を利用してしだす。


ここでも、先ほどの学生と同様ですれ違う動きに目で視界範囲内から消えるまで追う。


目で追っている間に信号が青になった事すら気付かず、後続車にクラックションを鳴らされ、瞬時に我に返り車を慌てて発進しだす。

この時に自分自身のクセに対して、このまままではいかないと自覚をししっかりと営業先まで緊張感を持ち向かっていった。


到着した男は、さきほどの自覚がどっかにいってしまい、ここでも歪んだ気持ちで取引先の会社へと入っていく。



この日は、
新規契約の為、普段と違いルートでの業務と併せて商談が行われる日であった。


受付の女性に案内され、商談ルームへと向かっていく。



商談ルームまで先導している女性の後姿を真顔で見つめながら、着ている制服の肩部分に透けるブラ紐やキャミソールの紐を確認する。この時、色までも判別するかのように透視する目で見る。



もちろん、そんな事が出来るわけがない。



でも、男は、
ずっと見ていると色が若干霞んで浮いてくるように見えるようで、判別出来た色があれば『今日はこの子はこんな色を付けているんだ!!』『この制服の下は○○色の下着をなんだ!!』と妄想し楽しむ。


そして、
先導する女性が階段を上がろうとすると、視界をお尻に向け、片足が一段上がる度にびっしりと張って浮いてくる『パンティーライン』を確認。

それと同時に、
お尻の大きさとはち切れそうに浮いてくるパンティーラインが階段を上がる度にお尻が揺れ、男の性的好奇心を煽り出す。

そして、
お尻を見ながら後背位で激しく責める所をはじめ、女性の顔を思い出しながら喘ぐ姿を妄想する。



そんなラッキースケベをおかずに妄想している間に、男は商談ルームの前に着く。

女性は振り返り、男に頭を下げ部屋へと誘導する。

その姿に、つむじと胸の部分を見る。


つむじを見て別に何かを感じる訳ではないがとりあえす見てしまう。


その後の、胸は勝手にその女性のカップ数を推定し推定をすると心の中でうなずき無意味な納得をする。



最後に、
頭を上げた女性の顔をしっかり見て、お礼を言い、右胸の名札をしれっと見て、名前と顔をインプットして今晩の作業の材料にしていく。

男にとっての今晩の作業とは、
この名前をSNSや検索サイトでの検索をする事である。

つまり、気に入った女性の事をネットで探ると言う事である。

SNSや検索サイトで出てきた画像と顔が一致するかどうかの判断を行い、彼氏や配偶者の有無や出身や住まいの確認をする。また、共通が出来る趣味や情報を探しインプットする事で、次にあった時に偶然にも一致するかのように話を切り込む事で『ワンチャンありえるんじゃね~!!』と期待が出来るからである。


最後に、その女性のSNSのお友達なども同時に確認する。


さらにイイ女性がいるかの確認も行う事で、お友達申請を行い連絡などを取りあえる事を狙っていく上に、友達になれたら検索した女性に根回しなども出来るかもしれないからである。




もちろん、そんな事で成功した試しは一度もない。



入室後、
部屋の椅子で座っていると、
お茶を持ってきた違う女性に対して、
横に置こうとすると体の距離が近くなる事をいい事に気づかれないよう女性の肩から脇腹をかけてお尻まで舐めるように見る。



特に意味はないが、体のラインを確認をしている。



そして、
女性がお茶を机に置く瞬間の指先を見る。




綺麗な手だと舐めたくなるようだ。




とこんな所までも見て無意味な心の中でのうなずきで納得をする。


女性が部屋を去り、すぐさま綺麗な手で触ってもらった時の妄想をしようとした時に、商談相手がすぐさま部屋に入って来た。


妄想をする為に想像しやすいよう、顎を上げて目を閉じようとしていた矢先の入室だったので、変な姿を見られていないかと不安で恥ずかしい気持ちで立ち上がり挨拶をした。


特に商談相手も平然と何も気付いていないようだが、ここは大人として気にしないようにしようとしてくれているのだと思ってしまう男。

無表情で相手を見続ける自信があるからこそ、そこは前向きにこちらも何も気にせず商談に向き合いだした。



商談相手は男性である為に、
男にとってのラッキースケベなどは発生しないので歪んだ趣味趣向や気持ちは停止し仕事モードに入る。



そういった所のメリハリは男も出来るようだ。



だが、商談時間が20分を超えて来ると、男の脳は退屈な状態となり双方の話にも余裕が見えてくる。


この時に、
先ほど遭遇したラッキースケベの事が思い浮かんでしまう。。。。。



一度、思い浮かぶと気が済むまで妄想に浸りたい男は、、、



商談中にも関わらず、後背位で激しく責められ喘ぐ顔とAVでよくある風呂場でシャワーに当たりながら責めるシーンの映し方を想像しながら妄想をしてしまう。


もっと鮮明にイメージしたい気持ちと会話がおかしくならないように平然を装う姿の同時進行に脳が余裕が無くなり、商談中の中で時折、おかしな体の動きや笑ってごまかしたりするよう様子がでてしまう。


それでも、商談相手には気付かれていないと思い、さらに妄想を止めず行う。


商談は無事に終わり、会社を後にした男は車に乗り込むいなや無言無表情で再度同じ妄想を行い鮮明にイメージし性的好奇心を満たそうとする。


妄想が終わると、『いや~、よかった!』と独り言を発し、次の営業先へと出発する。



次の営業先へと向かう途中、違うラッキーポイントの付近を通過しよとする男はまたもやルートから外れ、しっかりとラッキーポイントへと向かうのであった。



ここでのラッキーポイントは、さきほどとは少し違い、最近開拓された新興住宅地。

先ほどは年齢が高めの住宅地であったが、ここは最近開拓された場所になるので、若年層が住む可能性が高い場所。

推定年齢は、
20代~40代の若奥様、お姉様、熟女世代の女性下着と10代の娘世代の求める世代の下着が潜む一石二鳥のポイントである。


最近の住宅地と言う事もあり、最近建てられた家ばかりで雰囲気も明るい。

おまけに、新築になるので家のローンの支払いで夫婦共働きで不在の家も多い。

何も気にせずに、ラッキーポイントの家に向かえる。



男は、何も気にせずしてラッキーポイントの家へと向かっていく。

ここでも向かっている途中に、普段見れない家から見えた下着や、角度的に見えない部分でチラッと確認が出来そうな家もチェックしていく。


もし、見れた場合は、その日はいい事がある。と思い込むが、そんな事もなく普通に通過していく。


だけど、男にとって何も気にせずに向かっていけるのが一番の安心でラッキーポイントならぬラッキースポット。





早くも、家が見え洗濯物も見えてきた。


この家の洗濯物は、ワインレッドの花柄夫人ブラジャーと中学生ぐらいのスポーツブラが干してる家だ。


この家は、普段日中は車が止まっていない事が多い共働きの家庭で平日は子どもも学校に行っているので家には誰もいない。と長年のルート経験で判断している。


それを、いい事に家の前に車を止め、干してある洗濯物を見る。


男は洗濯物にスマホを向けてカメラを起動し写真を撮り、写真を男のラッキーポイントの現場コレクションとして、また見返すために保存する。



写真が撮り終わると、その場所を離れ近くのコンビニに向かいだす。



なぜなら、新興住宅地は元々工場の跡地が多い事もあり、その時代からある長く経営するコンビニも存在する事で男女兼用トイレ率が高い。



その直感で当たり見つけたコンビニでいつもの日課のように寄っていく。



もちろん、ここでも男はトイレに入り大をしながらサニタリーボックスを開けて生理用ナプキンをチェックする。


ここでの特徴は、住宅街が近い事もあり従業員は主婦層の女性が多い。
特に、月の後半は女性の生理率は高いと予想が出来る上に、コンビニ支払い率も高い事と重なり、日中は働く従業員と支払いに来る女性が残した生理用ナプキンがある確率が高いのだ。


そして、夕方以降は、
学校帰りの学生がコンビニに寄り残すなど、この場所は下着以外での一石二鳥ポイントでもある。


その中で、月の後半だとしたら、かき入れ時で量もたくさん触れ合えると男は喜んでいる。



トレイを出た後、
20代後半の女性店員がトイレ待ちで待っていた。


男はもっと遅くトレイに向かっていれば、入れ替わりで入りすぐにサニタリーボックスを開き店員さんの物かどうかをチェックできたのに、、、、と悔やんでいた。


そんな悔やみに、冷たいコーヒーが入った冷蔵庫の取っ手を強く握り扉を開ける。




すると、さきほどの女性店員がトイレが出てきたのが見えた。





もしかすると、、、、、


ダメだ。。。。。それは、ダメだ。。。。。。


それをすると、、、、、いや、一回ぐらい、、、、


よし、一回だけでも!!



男は、トイレにもう一度戻る為にお腹を痛そうにして向かい出した。


短い距離にも関わらず、してはいけない罪悪感を感じながらも体はトイレに向かうように動く。


トイレにあと少しの所で、大きな体のおじさんがトイレに入っていった。。。。。。




しまったと思う男に、
トイレ内でベルトをガチャガチャと鳴らし、ズボンをおろす音が聞こえだす。。。。。



もしかすると、、、、、



感ずいた男は急いでトレイから離れようとした時、、、、





ブチュブチュブチューーーーーー


ブチュっ、、、、ぶちゅ、、、、ブっ、




男は一瞬で萎えだし、
何かに冷め切った表情でとりあえずレジに向かう。


あまりのやる気を失う音と、それを出したおじさんの顔とそれを出す姿が自然と頭の中で想像してしまう。。。。



うわっぁぁぁぁぁ

力むな、力むな、、、

てか、出て来るな、、、、




壮絶な想像を止めようとする気持ちと勝手に想像し出す脳内に何かを失った。。。。




特に、これと言って失う物はないが、
まるで、大切な物を失ったように抜けきった表情でレジの前で、買い足しの予定もないタバコを買う。



店を出た男、、、
額に落ちてきた冷めた温度の水滴に上を向くと、ポツポツと次第に早く落ちて来る一粒一粒の水滴に男の顔全体を伝うように首筋へと水滴が落ちていく。服に染み込みだし、着ていたポロシャツが体のラインを表していくほど急に降り出し強く降る雨に急いで車に走り乗り込む。


車に乗り込みスマホを開き、天気予報を見た男は、まさかの夜までの雨だと知り予定が狂ってしまった事に心底落ち込む。



この後のラッキーポイントで下着が見れない。。。。


もしかすると、先に今日は雨が降ると知っていて既に干してなかったりしているのか、、、


いや、どのみちもう見れない。。。。


男はこの後の予定に肩を落とし、今日を生きる気すらも持てなくなり、今日はいい事がない日だと悟った。




夕方になり、
ルート営業も終わり、会社に帰社をする途中に駅前のコンビニに立ち寄る。

ちなみに、男は夕方になれば【駅前のコンビニ】を狙いに行く。

その理由は、夕方以降は学生バイト、学生、帰宅する女性会社員率が高く、サニタリーボックスを利用する女性がいる事が多いからである。

そうなれば、男にとってアフターファイブの活動なのである。



おまけに、
夜の仕事をする女性の出勤する時間帯もこの時間帯が多い事もあり、露出の高い服装の女性に遭遇できれば、チラ見も期待が出来る。

ましては夏になれば、
部活帰りで汗で透ける制服姿もある上にデフォルトで露出が高くなる服装からのチラ見なども期待が出来る。


実は、
男にとって1年中毎日がウハウハモードなのである。


このように、男はルート経験と立地で推測できる要素で当てたラッキーポイントと遭遇するラッキースケベを基準に日々の日課として送り、モテない独身生活を過ごしている。


男には結婚願望はある。女性も大好き。

だけど、モテない上に仕事上出会いもなく仕事と家の往復で一日を終えてしまう。

それでも、女性への欲望が強く、彼女がいて結婚していればこんなに執着したキモい事なんかしない。と思っている。

早く、彼女を作り結婚もして毎日がウハウハした生活を送りたいと夢を見て生きている。
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