日本という社会で私は

romi

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恐怖と日本社会の闇

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しろ子は秋の空気のなか、いい気持ちで広い公園を見渡していた。
池にはよく見ると亀もいる、子供たちがはしゃぎまわって平和だ。
砂道をふみしめ、ジャリジャリ歩く。
途中に川みたいなのも通っている。

そのうち罵声みたいな声がきこえてきた。
(え、なんなの)
イヤなかんじがするけど、見に行かずにはおられなかった。
恐る恐る歩いていくともう遠くからオラオラ!と聞こえてくる。
ドキドキしながら近づけるところまで近寄ったが近寄れなかった。
遠くでガリガリのホームレスの中年男性がヤンキーみたいな学生に殴られ蹴られているのだ。

しろ子は固まった。

どうしたらいいのかわからない、しろ子の気持ちを表すように救急車がサイレンをならして通りかかっていった。
とにかく近寄らないでいようと思った、こわくてもう走っていた、通りすがり近くにいる男性が、
「警察ですか、○○公園です、はい」
と電話している。
警察を呼べばいいのかとおもうが怖くてそれどころじゃない、逃げる、こわい、
(なんなの!?)
逃げる。
走って走ってゼエゼエして、公園の出入口まできた。
もう大丈夫だろう、周りはいつも通りの景色だ。
(なぜ、こんなめにあったの?)
しろ子は恐怖体験に帰ってきても、考えざるを得なかった。
しろ子は考えた。社会の闇、神崎ひとみ、ホームレス、社会的弱者が私のまわりによく現れるけど、なんなんだろう、わからない、よくわからないけど、そのことについて、
(私に何ができるかしら?)
そう思い始める。わからない。
しろ子供はひとみにラインしようとしてその指を止めた、もっとちゃんと考える必要があると思った。
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