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わたしを憶えてますか?
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登校してきた生徒の耳に、昨日行われた生徒会役員選挙の結果が入ってきた。
後期生徒会役員選挙の投票結果を発表します。会長、当選森田あやかさん、次点川上日菜乃さん。副会長・・・・・
『えっ、なんで?』
日菜乃の頭は真っ白になった。それもそのはず、事前の予想では、日菜乃の当選を誰もが疑わなかった。なぜなら彼女は1年のときに学年代表、その後は生徒会執行部の1員として活躍していたからだ。それだけではない。成績は常にトップクラスでスポーツ万能。その容姿はアイドルと間違えられるほど。そして周りの人には優しく、自分には厳しい、まさにリーダーを絵に描いたような生徒だ。さらに幼い頃から水泳、英会話、フルートを習い、みんなは彼女のこと「お嬢~」と呼んでいた。才色兼備が彼女にはピッタリあてはまる。
「お嬢~落ちたんだって」
この話題で学校中持ちきりだ。でも不思議なことに、生徒からはかわいそうという声は聞こえてこない。
「もう家帰る、授業なんか出ない」
日菜乃は保健室で泣きじゃくっていて、養護教諭の大村はただただなだめるだけだ。
「つらかったね、でも結果が出たからしかたないじゃない。また、がんばりましょう」
「何ががんばりましょうなの。人ごとのように言わないで」
どんな慰めも今の日菜乃には通じない。多くのクラスメイトが保健室にやって来て、日菜乃を教室に戻るよう誘ったが、結局は終日保健室で過ごした。
「お母さん、聞いてられると思いますが日菜乃さん選挙で落ちて、それがショックで1日保健室で過ごされました」
心配になった担任の田坂は、放課後、日菜乃の母に事情を説明し、日菜乃の声を聞きたいと電話に出られないか願ってみたが、結局彼女の声は聞けなかった。
数ヶ月経ったある日、職員室に1本の電話が入った。
「南警察署です。そちらの学校の2年生に川上日菜乃さんっておられますね。実は川上さん、サンキュウースーパーで万引きしました。署の方にいますので、来ていただけないでしょうか?」
「お家の方は来ておられないのでしょうか?」
「それなんですけど、お母さんにお電話したんですけど、誰かとお話中で学校に連絡してほしいと頼まれました」
「分かりました、とにかく伺います」
田坂は南署に向かうと、そこには制服姿でうなだれる日菜乃の姿があった。
「川上、心配したぞ。どうもご迷惑をかけました」
田坂は署の方に深々と頭を下げて、日菜乃を車に乗せ署を後にした。
「川上、どうしたんだ。お前らしくないぞ」
「お前らしくって何?いつもいい子でなければいけないの私って?」
「いや、そんな意味じゃなくて。お家の方も心配されてるんだろ?」
「心配なんかするわけない。どうせ忙しいって言ったんでしょ。いつもそうなんだから」
「たまたま忙しかっただけじゃないのかなあ、お父さんだってきっと」
その言葉をさえぎるように、
「あんな人どうせ家にいないから。近ごろ見たこともない」
と泣きながらも絞り出してる日菜乃の言葉を、田坂はただただ受け止めるだけだった。
その日を境に、日菜乃の足が学校へ向かうことが無くなった。田坂が日菜乃の家に足を運ぶも、彼女の顔を見ることすらできなくて、どうしても日菜乃に伝えたいことがあり置き手紙をすることにした。
川上日菜乃様
日菜乃さん、どうしていますか。
生徒会長になれなくて残念だったね。先生も驚きました。でもぜひ知っておいてほしいのは、川上日菜乃は選挙に落選したのであって、川上日菜乃という人物そのものが否定されたのでも何でもありません。あなた自身がダメという烙印押されたのではないということだけは、心に留めておいてください。
それからあなたが万引きをしたからには、何か深い理由があったからでしょう。先生はその理由を聞きません。また聞く立場でもありません。ただ今後は決してしないことだけを願っています。それでももし今回のことを償いたいなら、将来人のために役立つことをしてみるのもいいんじゃないのかなと思います。
これからの長い人生を送るにはチャンスととらえ、また力がわいてきたら歩み始めてください。そしてそのとき、お話がしたいです。すぐにでなくても結構です。話す準備ができたら連絡ください。先生、いや先生方みんなでずっといつまでも待ってます。
3組担任 田坂 茂
それから何年もの月日が経った。当時の生徒が親となり、その子どもたちが、巻野内中学校に入学するようになってきた。
田坂はあいかわらずその巻野内中に勤務していて、今年定年を迎えることになっている。さすがに寄る年波には勝てず、かつての〝元気印田坂〟はなりを潜めていてる。いやそれどころかこのごろ風邪気味で、今日は学校近くの大学病院の待合室で、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。
「田坂さ~ん、田坂さ~ん。診察室へお入りください」
治療が終わり診察室を出てきたときに、先ほどの看護師が声を掛けてきた。
「田坂先生、ですよね」
ふいに声を掛けられた田坂は、キョトンとした。
「あっ、はい。えっとどこかでお会いましたか?もう歳で、忘れっぽくなりましてねえ」
「やだあ~、先生もう。まあ無理もないです、川上です、日菜乃です」
その看護師は、屈託のない笑顔で話を続けてくる。
「ですよね、あれから何年も経ってるんで。巻中の問題児、川上日菜乃です」
そう言われて田坂も記憶がよみがえってきた。
「あっ、思い出した。日菜乃さん。ずいぶん立派になって。ここで看護師してるんだ」
「よかった、思い出してくださって。あれから20年数年経つけど、言わなきゃいけなかったことがあるんです。こんな場ですみません」
突然で田坂もにわかに事態が飲み込めないが、その看護師の真っ直ぐな眼差しと、瞳から流れる一筋の涙を見て、ただ事ではないことは容易に理解できた。
「先生、お元気でしたか。私はご覧の通り看護師をしています。あのとき先生が何度も足を運んで、私を誘いに来てくれたこと。私のことで両親に訴えてくれていたこと。そして手紙を書いてくれたことなど、本当にありがとうございました。そのときどれだけお礼が言いたかったか。でも今日まできてしまいました。そうそう手紙ぐっときましたよ。何度も何度も涙しながら読み返していました」
看護師は、胸につけたネームケースの中から紙切れを出した。その紙切れは、紛れもなくあのとき田坂が日菜乃に送った手紙だった。それも手あかまみれの今にも破れんばかりのしわくちゃな紙切れが。
「先生、私選挙に落ちてすごく悔しかった。それまで失敗もなく、みんからもちやほやされていただけに、すごくショックでした。私がそんな立派な人間でないことぐらい自分が一番知ってたけど、何か勘違いしてたんですよね。でもそんな私を救ってくれたのが、ここに書いてある一言です。〝川上日菜乃という人物そのものが否定されたんじゃない〟ってねえ。すごくうれしかった。でもそのときは認めちゃうと何かに負けるとでも思ってたのかも。まったく変わった子でした」
話を聞いていると田坂も、かつて生徒に熱く語っていたころを思い出し、定年を間近にひかえ、情熱を失っていく自分を歳のせいにしていたことに、恥ずかしさを覚えてきた。
「あっ、それから、看護師になったのもあの手紙がきっかけだったんです。そう、先生はきっと覚えてないでしょうけど」
確かに田坂に思いは当たるふしはない。
「ほら、ここに」
先ほどの紙切れの中の1文を指さすと、そこには、
将来人のために役立つことをしてみるのもいいんじゃないのかな
の文字が。
「今、感染症禍で私たち看護師は毎日戦ってますが、辛いと思ったことは1度もありません。それどころかこの仕事で頑張れることに大きな喜びを感じています。こう思えるのも先生のおかげです。あの一言があったからこそ、今の私はいます、改めてありがとうございました。でもこれでようやく新たな川上日菜乃の人生がスタートを切れます。本当は鬼の田坂から怒鳴られると思ったので、かなりビビってたんですけどねフフフ」
そう憎まれ口をたたくと、看護師いや川上日菜乃は満面の笑顔に変わり、大切な人に握手を求めて手を差し出してきた。
「いつかは絶対に先生に会えると思っていました。だっていつまでも待っててくださったんですものね」
田坂はその手をギュッと握り返した。そしてこれまでの教員人生をしみじみと振り返りながら、がむしゃらに過ごしたあの頃を、懐かしく思い起こしていた。
病院からの帰り道、田坂の足取りが軽かったのは言うに及ばない。
後期生徒会役員選挙の投票結果を発表します。会長、当選森田あやかさん、次点川上日菜乃さん。副会長・・・・・
『えっ、なんで?』
日菜乃の頭は真っ白になった。それもそのはず、事前の予想では、日菜乃の当選を誰もが疑わなかった。なぜなら彼女は1年のときに学年代表、その後は生徒会執行部の1員として活躍していたからだ。それだけではない。成績は常にトップクラスでスポーツ万能。その容姿はアイドルと間違えられるほど。そして周りの人には優しく、自分には厳しい、まさにリーダーを絵に描いたような生徒だ。さらに幼い頃から水泳、英会話、フルートを習い、みんなは彼女のこと「お嬢~」と呼んでいた。才色兼備が彼女にはピッタリあてはまる。
「お嬢~落ちたんだって」
この話題で学校中持ちきりだ。でも不思議なことに、生徒からはかわいそうという声は聞こえてこない。
「もう家帰る、授業なんか出ない」
日菜乃は保健室で泣きじゃくっていて、養護教諭の大村はただただなだめるだけだ。
「つらかったね、でも結果が出たからしかたないじゃない。また、がんばりましょう」
「何ががんばりましょうなの。人ごとのように言わないで」
どんな慰めも今の日菜乃には通じない。多くのクラスメイトが保健室にやって来て、日菜乃を教室に戻るよう誘ったが、結局は終日保健室で過ごした。
「お母さん、聞いてられると思いますが日菜乃さん選挙で落ちて、それがショックで1日保健室で過ごされました」
心配になった担任の田坂は、放課後、日菜乃の母に事情を説明し、日菜乃の声を聞きたいと電話に出られないか願ってみたが、結局彼女の声は聞けなかった。
数ヶ月経ったある日、職員室に1本の電話が入った。
「南警察署です。そちらの学校の2年生に川上日菜乃さんっておられますね。実は川上さん、サンキュウースーパーで万引きしました。署の方にいますので、来ていただけないでしょうか?」
「お家の方は来ておられないのでしょうか?」
「それなんですけど、お母さんにお電話したんですけど、誰かとお話中で学校に連絡してほしいと頼まれました」
「分かりました、とにかく伺います」
田坂は南署に向かうと、そこには制服姿でうなだれる日菜乃の姿があった。
「川上、心配したぞ。どうもご迷惑をかけました」
田坂は署の方に深々と頭を下げて、日菜乃を車に乗せ署を後にした。
「川上、どうしたんだ。お前らしくないぞ」
「お前らしくって何?いつもいい子でなければいけないの私って?」
「いや、そんな意味じゃなくて。お家の方も心配されてるんだろ?」
「心配なんかするわけない。どうせ忙しいって言ったんでしょ。いつもそうなんだから」
「たまたま忙しかっただけじゃないのかなあ、お父さんだってきっと」
その言葉をさえぎるように、
「あんな人どうせ家にいないから。近ごろ見たこともない」
と泣きながらも絞り出してる日菜乃の言葉を、田坂はただただ受け止めるだけだった。
その日を境に、日菜乃の足が学校へ向かうことが無くなった。田坂が日菜乃の家に足を運ぶも、彼女の顔を見ることすらできなくて、どうしても日菜乃に伝えたいことがあり置き手紙をすることにした。
川上日菜乃様
日菜乃さん、どうしていますか。
生徒会長になれなくて残念だったね。先生も驚きました。でもぜひ知っておいてほしいのは、川上日菜乃は選挙に落選したのであって、川上日菜乃という人物そのものが否定されたのでも何でもありません。あなた自身がダメという烙印押されたのではないということだけは、心に留めておいてください。
それからあなたが万引きをしたからには、何か深い理由があったからでしょう。先生はその理由を聞きません。また聞く立場でもありません。ただ今後は決してしないことだけを願っています。それでももし今回のことを償いたいなら、将来人のために役立つことをしてみるのもいいんじゃないのかなと思います。
これからの長い人生を送るにはチャンスととらえ、また力がわいてきたら歩み始めてください。そしてそのとき、お話がしたいです。すぐにでなくても結構です。話す準備ができたら連絡ください。先生、いや先生方みんなでずっといつまでも待ってます。
3組担任 田坂 茂
それから何年もの月日が経った。当時の生徒が親となり、その子どもたちが、巻野内中学校に入学するようになってきた。
田坂はあいかわらずその巻野内中に勤務していて、今年定年を迎えることになっている。さすがに寄る年波には勝てず、かつての〝元気印田坂〟はなりを潜めていてる。いやそれどころかこのごろ風邪気味で、今日は学校近くの大学病院の待合室で、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。
「田坂さ~ん、田坂さ~ん。診察室へお入りください」
治療が終わり診察室を出てきたときに、先ほどの看護師が声を掛けてきた。
「田坂先生、ですよね」
ふいに声を掛けられた田坂は、キョトンとした。
「あっ、はい。えっとどこかでお会いましたか?もう歳で、忘れっぽくなりましてねえ」
「やだあ~、先生もう。まあ無理もないです、川上です、日菜乃です」
その看護師は、屈託のない笑顔で話を続けてくる。
「ですよね、あれから何年も経ってるんで。巻中の問題児、川上日菜乃です」
そう言われて田坂も記憶がよみがえってきた。
「あっ、思い出した。日菜乃さん。ずいぶん立派になって。ここで看護師してるんだ」
「よかった、思い出してくださって。あれから20年数年経つけど、言わなきゃいけなかったことがあるんです。こんな場ですみません」
突然で田坂もにわかに事態が飲み込めないが、その看護師の真っ直ぐな眼差しと、瞳から流れる一筋の涙を見て、ただ事ではないことは容易に理解できた。
「先生、お元気でしたか。私はご覧の通り看護師をしています。あのとき先生が何度も足を運んで、私を誘いに来てくれたこと。私のことで両親に訴えてくれていたこと。そして手紙を書いてくれたことなど、本当にありがとうございました。そのときどれだけお礼が言いたかったか。でも今日まできてしまいました。そうそう手紙ぐっときましたよ。何度も何度も涙しながら読み返していました」
看護師は、胸につけたネームケースの中から紙切れを出した。その紙切れは、紛れもなくあのとき田坂が日菜乃に送った手紙だった。それも手あかまみれの今にも破れんばかりのしわくちゃな紙切れが。
「先生、私選挙に落ちてすごく悔しかった。それまで失敗もなく、みんからもちやほやされていただけに、すごくショックでした。私がそんな立派な人間でないことぐらい自分が一番知ってたけど、何か勘違いしてたんですよね。でもそんな私を救ってくれたのが、ここに書いてある一言です。〝川上日菜乃という人物そのものが否定されたんじゃない〟ってねえ。すごくうれしかった。でもそのときは認めちゃうと何かに負けるとでも思ってたのかも。まったく変わった子でした」
話を聞いていると田坂も、かつて生徒に熱く語っていたころを思い出し、定年を間近にひかえ、情熱を失っていく自分を歳のせいにしていたことに、恥ずかしさを覚えてきた。
「あっ、それから、看護師になったのもあの手紙がきっかけだったんです。そう、先生はきっと覚えてないでしょうけど」
確かに田坂に思いは当たるふしはない。
「ほら、ここに」
先ほどの紙切れの中の1文を指さすと、そこには、
将来人のために役立つことをしてみるのもいいんじゃないのかな
の文字が。
「今、感染症禍で私たち看護師は毎日戦ってますが、辛いと思ったことは1度もありません。それどころかこの仕事で頑張れることに大きな喜びを感じています。こう思えるのも先生のおかげです。あの一言があったからこそ、今の私はいます、改めてありがとうございました。でもこれでようやく新たな川上日菜乃の人生がスタートを切れます。本当は鬼の田坂から怒鳴られると思ったので、かなりビビってたんですけどねフフフ」
そう憎まれ口をたたくと、看護師いや川上日菜乃は満面の笑顔に変わり、大切な人に握手を求めて手を差し出してきた。
「いつかは絶対に先生に会えると思っていました。だっていつまでも待っててくださったんですものね」
田坂はその手をギュッと握り返した。そしてこれまでの教員人生をしみじみと振り返りながら、がむしゃらに過ごしたあの頃を、懐かしく思い起こしていた。
病院からの帰り道、田坂の足取りが軽かったのは言うに及ばない。
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