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番外編
ループ、? ⑤
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ノヴァ王子の話は、本当に義母と関係ある事だった。
「私は前世でノヴァとして生きていました。幼少の時リチャード殿下とお会いして、国同士の繋がりとはいえ婚約者に選ばれました。嬉しかった。お慕いしている貴方と婚約出来たのですから。婚姻を結び、子を成し、貴方の側で一生を終えました。でも、気づいたらまた今現在のノヴァとして存在している。しかも、貴方とは幼少出会ったきり交流もほぼ無い状態。国王である父に聞いても婚約を約束していないと言われる始末。なぜなのかと悲しみに暮れました」
ホロリと一雫の涙が溢れる。
「夢だったのかと疑いました。けど、貴方に触れて貰った感触が体に残っている。これが、どうしても夢だとは思えなかった。だから、婚姻の打診を父にお願いしました。会えば何かが分かると思って・・・」
「それで、何か分かったのか?」
「まず、第2王子カルヴァイス様がおられない事。そして、リオン様がカルヴァイス様の婚約者ではなく、現王妃様となられていた事が驚きでした」
「ユーリという元男爵子息は知っているか?」
「はい。直接会った事はありませんでしたが、カルヴァイス様の恋人だった方だと」
「それの策略に嵌って、廃嫡された」
「えっ・・・?」
「子息が義母を前の様に断罪に持ち込む為にカルヴァイスを操り、それがバレて諸共刑に処された。カルヴァイスは廃嫡。子息は犯罪者が行く事になっている修道院に収監された」
「歴史が変わってる・・・?」
「それらを変えたのは父と公爵夫妻だ」
「な、何故?何故変えられるのです?知らないはずでしょう⁉︎」
「・・・私は当事者ではないから、本人達に聞くのが一番だろう。今から父達の元へ行こう」
使用人に先触れを頼み、ノヴァ王子を促して父の執務室へと向かう事にした。
「私は前世でノヴァとして生きていました。幼少の時リチャード殿下とお会いして、国同士の繋がりとはいえ婚約者に選ばれました。嬉しかった。お慕いしている貴方と婚約出来たのですから。婚姻を結び、子を成し、貴方の側で一生を終えました。でも、気づいたらまた今現在のノヴァとして存在している。しかも、貴方とは幼少出会ったきり交流もほぼ無い状態。国王である父に聞いても婚約を約束していないと言われる始末。なぜなのかと悲しみに暮れました」
ホロリと一雫の涙が溢れる。
「夢だったのかと疑いました。けど、貴方に触れて貰った感触が体に残っている。これが、どうしても夢だとは思えなかった。だから、婚姻の打診を父にお願いしました。会えば何かが分かると思って・・・」
「それで、何か分かったのか?」
「まず、第2王子カルヴァイス様がおられない事。そして、リオン様がカルヴァイス様の婚約者ではなく、現王妃様となられていた事が驚きでした」
「ユーリという元男爵子息は知っているか?」
「はい。直接会った事はありませんでしたが、カルヴァイス様の恋人だった方だと」
「それの策略に嵌って、廃嫡された」
「えっ・・・?」
「子息が義母を前の様に断罪に持ち込む為にカルヴァイスを操り、それがバレて諸共刑に処された。カルヴァイスは廃嫡。子息は犯罪者が行く事になっている修道院に収監された」
「歴史が変わってる・・・?」
「それらを変えたのは父と公爵夫妻だ」
「な、何故?何故変えられるのです?知らないはずでしょう⁉︎」
「・・・私は当事者ではないから、本人達に聞くのが一番だろう。今から父達の元へ行こう」
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