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ループ、23
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案内されたのは使われていないであろう客室。
相手は国王に知られたくないらしい。
「ここですか?」
「はい。お入りください」
扉を開け、中へと促す。
中へと入るために踏み出すと同時に小さく『本当に申し訳ありません』と呟くのが聞こえた。
えっ?と振り向く暇もなく扉が閉まり、鍵が掛かる音が聞こえた。
「は?え?ちょっと⁉︎」
開けてと扉を叩くが開けられる事はない。
ドンドンドンと音が部屋中に響く。
「開け・・・」
「煩いぞ」
強引に手首を掴まれ、グルリと体を無理矢理反転させられた。
そこには、第2王子がいた。
「殿下が呼んだのですか?」
「俺が呼ぶ訳ないだろう。ここに来いと呼び出されただけだ」
「殿下も?」
じゃあ、呼び出しは王弟か。
でも、なぜ王子までここに呼んだのだろう。
「お前は何をしに・・・」
会話の途中で突然王子が胸を押さえて蹲る。
「殿下?」
「くっ・・・ハァ・・・」
酷く脂汗を浮き上がらせ、肩で息をする。
「大丈夫ですか?」
背中をさすろうと伸ばした手を思い切り掴まれた。
「くそっ・・・‼︎」
王子の呟きと同時に、気付いたら天井が視界に入る。
状況がわからないまま欲を孕んだ目で私を見つめる王子が見下ろしていた。
マズイと認識した瞬間、唇に噛み付かれた。
「ゔっ・・・んっ・・・」
予想だに出来なかった為、薄く開いた隙間から舌が侵入してくる。
気持ちが悪い。
悪寒が全身に巡り、王子の全てを体が拒否する。
「ゔゔゔ・・・っ」
ヌルヌル口内を舐め回され、溢れ出る程の唾液を飲み込まされる。
防衛剣術を習っていても、体格の良い王子を押しやれない。
不敬でもなんでもいい。目の前の男を何とかしたい。
暴れる体を全身で押さえ込まれ、手のひらで顎を固定された。
残りの手は下半身の中心へと這い上がる。
(嫌だ・・・嫌だ・・・)
柔やわと服の上から擦られる。
反応したくない。でも、意に反して硬くなり始める。
ソレに気付いた手が徐ろにベルトを外し始めた。
突っ張っていた手で王子の腕を押さえるが、止まらない。
緩められ、トラウザーズのボタンが外される。
隙間ができたそこから手が侵入してきたその時、バンッと大きな音が響いた。
「取り押さえろ‼︎」
バタバタと数人の騎士が私の上に居る王子を引き離して取り押さえた。
状況が飲み込められず呆けていると、焦った顔の国王がそこにいた。
フワリと抱き上げられる。
「うっ・・・うっ・・・」
「フレン、後を頼む」
「・・・今回だけですよ」
父様と騎士達を残して国王は私を抱き上げたまま客室を早足で出る。
止まらない足は城の更に奥へと向かい、国王の執務室へとたどり着いた。
相手は国王に知られたくないらしい。
「ここですか?」
「はい。お入りください」
扉を開け、中へと促す。
中へと入るために踏み出すと同時に小さく『本当に申し訳ありません』と呟くのが聞こえた。
えっ?と振り向く暇もなく扉が閉まり、鍵が掛かる音が聞こえた。
「は?え?ちょっと⁉︎」
開けてと扉を叩くが開けられる事はない。
ドンドンドンと音が部屋中に響く。
「開け・・・」
「煩いぞ」
強引に手首を掴まれ、グルリと体を無理矢理反転させられた。
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「殿下が呼んだのですか?」
「俺が呼ぶ訳ないだろう。ここに来いと呼び出されただけだ」
「殿下も?」
じゃあ、呼び出しは王弟か。
でも、なぜ王子までここに呼んだのだろう。
「お前は何をしに・・・」
会話の途中で突然王子が胸を押さえて蹲る。
「殿下?」
「くっ・・・ハァ・・・」
酷く脂汗を浮き上がらせ、肩で息をする。
「大丈夫ですか?」
背中をさすろうと伸ばした手を思い切り掴まれた。
「くそっ・・・‼︎」
王子の呟きと同時に、気付いたら天井が視界に入る。
状況がわからないまま欲を孕んだ目で私を見つめる王子が見下ろしていた。
マズイと認識した瞬間、唇に噛み付かれた。
「ゔっ・・・んっ・・・」
予想だに出来なかった為、薄く開いた隙間から舌が侵入してくる。
気持ちが悪い。
悪寒が全身に巡り、王子の全てを体が拒否する。
「ゔゔゔ・・・っ」
ヌルヌル口内を舐め回され、溢れ出る程の唾液を飲み込まされる。
防衛剣術を習っていても、体格の良い王子を押しやれない。
不敬でもなんでもいい。目の前の男を何とかしたい。
暴れる体を全身で押さえ込まれ、手のひらで顎を固定された。
残りの手は下半身の中心へと這い上がる。
(嫌だ・・・嫌だ・・・)
柔やわと服の上から擦られる。
反応したくない。でも、意に反して硬くなり始める。
ソレに気付いた手が徐ろにベルトを外し始めた。
突っ張っていた手で王子の腕を押さえるが、止まらない。
緩められ、トラウザーズのボタンが外される。
隙間ができたそこから手が侵入してきたその時、バンッと大きな音が響いた。
「取り押さえろ‼︎」
バタバタと数人の騎士が私の上に居る王子を引き離して取り押さえた。
状況が飲み込められず呆けていると、焦った顔の国王がそこにいた。
フワリと抱き上げられる。
「うっ・・・うっ・・・」
「フレン、後を頼む」
「・・・今回だけですよ」
父様と騎士達を残して国王は私を抱き上げたまま客室を早足で出る。
止まらない足は城の更に奥へと向かい、国王の執務室へとたどり着いた。
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