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第2章
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連れ出された先は謁見の間。
パーティー会場とは少しだけ離れた位置にあります。
「遅れて申し訳ありません」
中に入るとすでに国王夫妻、お父様、殿下、マット様と魔術師長様が勢揃い。
私は場違い甚だしいのでは?
「リリアローズ、こっちだ」
手招きされて殿下のお側に寄ります。
皆様の、向かう目線の先はターミア。
首に魔封じの呪いが施された魔道具が嵌められていました。
手首のブレスレットは外されています。
「既に何個か使った形跡がありますね。先程の子息達の輪に紛れていた時に使ったのでしょう」
確認し終えた魔術師長様が陛下に報告をされます。
使った形跡があると言う事は、術に掛かった御子息がおられるのでは?
「マットを含む魔術師を何人か会場に配しているから、心配ない」
心情を汲み取って、殿下が私の肩を抱いて話してくださいます。
犠牲者が出なくて幸いです。
「さて。ターミアとやら、コレを何処で手に入れた?」
陛下の直接の問い掛けにターミアは震え上がっています。
「わ、わた、私は・・・」
「嘘、偽り等を口にした瞬間、どうなるか考えてから答えよ」
「あ・・・うぅ・・・っ」
こう言っては何ですが、ターミアは頭がお花畑な人です。
当然、自分に好都合な事しか考えていなかったのだと思われます。
だから、不都合が起きる事を前提とした考えが全く無いのでしょう。
あ、だの、う、だの・・・それしか発していません。
「答えられんか。では、誰に渡された?」
「・・・に・・・」
「何だと?」
「母に・・・貰いました」
「母とは、誰だ?」
「ターシャです」
「母親であるターシャから貰ったのだな?これは禁忌とされている魅了魔法が封じてあるのは知っていたな?」
「・・・はい」
「知っていて使ったと?」
「・・・はい」
「自分で全て考えて行動したのか?」
「いいえ‼︎やれって言われたから・・・‼︎」
「誰に?」
「母です‼︎沢山の高位貴族の息子に使えって・・・」
頭お花畑に命じるには、最適な理由ですね。
ターゲットが高位貴族の子息とは・・・。
「術に掛かった者は、いたか?」
「え・・・?」
聞かれた問いに理解できないのは当然です。
当然、ターミアは術が掛かっていると思っていたのでしょうから。
会場には魔術師様方が居られたので、ターミアが呪術玉を使ってもその都度解呪されていたのです。
当然、魅了魔法に掛かった御子息は誰一人居られないはずです。
「まさか・・・」
「誰もお前の思惑には掛からなかったという訳だ。さて、今度はお前の母親とやらの事を聞こうか」
現国王陛下の威圧が部屋の中を更に支配し始めました。
パーティー会場とは少しだけ離れた位置にあります。
「遅れて申し訳ありません」
中に入るとすでに国王夫妻、お父様、殿下、マット様と魔術師長様が勢揃い。
私は場違い甚だしいのでは?
「リリアローズ、こっちだ」
手招きされて殿下のお側に寄ります。
皆様の、向かう目線の先はターミア。
首に魔封じの呪いが施された魔道具が嵌められていました。
手首のブレスレットは外されています。
「既に何個か使った形跡がありますね。先程の子息達の輪に紛れていた時に使ったのでしょう」
確認し終えた魔術師長様が陛下に報告をされます。
使った形跡があると言う事は、術に掛かった御子息がおられるのでは?
「マットを含む魔術師を何人か会場に配しているから、心配ない」
心情を汲み取って、殿下が私の肩を抱いて話してくださいます。
犠牲者が出なくて幸いです。
「さて。ターミアとやら、コレを何処で手に入れた?」
陛下の直接の問い掛けにターミアは震え上がっています。
「わ、わた、私は・・・」
「嘘、偽り等を口にした瞬間、どうなるか考えてから答えよ」
「あ・・・うぅ・・・っ」
こう言っては何ですが、ターミアは頭がお花畑な人です。
当然、自分に好都合な事しか考えていなかったのだと思われます。
だから、不都合が起きる事を前提とした考えが全く無いのでしょう。
あ、だの、う、だの・・・それしか発していません。
「答えられんか。では、誰に渡された?」
「・・・に・・・」
「何だと?」
「母に・・・貰いました」
「母とは、誰だ?」
「ターシャです」
「母親であるターシャから貰ったのだな?これは禁忌とされている魅了魔法が封じてあるのは知っていたな?」
「・・・はい」
「知っていて使ったと?」
「・・・はい」
「自分で全て考えて行動したのか?」
「いいえ‼︎やれって言われたから・・・‼︎」
「誰に?」
「母です‼︎沢山の高位貴族の息子に使えって・・・」
頭お花畑に命じるには、最適な理由ですね。
ターゲットが高位貴族の子息とは・・・。
「術に掛かった者は、いたか?」
「え・・・?」
聞かれた問いに理解できないのは当然です。
当然、ターミアは術が掛かっていると思っていたのでしょうから。
会場には魔術師様方が居られたので、ターミアが呪術玉を使ってもその都度解呪されていたのです。
当然、魅了魔法に掛かった御子息は誰一人居られないはずです。
「まさか・・・」
「誰もお前の思惑には掛からなかったという訳だ。さて、今度はお前の母親とやらの事を聞こうか」
現国王陛下の威圧が部屋の中を更に支配し始めました。
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