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第1章
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只今、店員の方々に揉みくちゃにされております。
何故かって?
インスピレーションが沸いたとかで、飾られていたお洋服を手当たり次第私に着付けてきます。
「お父様・・・」
「ん?とても似合っているよ?」
ではなくてですね・・・。
「大変申し訳ないのですが・・・これ程のものを買うお金がありません」
「んん?父様が支払うよ?」
「え?自分の物は自分で払うのですよね?」
「・・・ちなみに、今までどういった物を?具体的に説明してくれるかな?」
「学園関連の物は必要経費で落とせました。個人的な物は刺繍や編み物などで作った物をバザーや小さなお店に置いて貰った物の収入で賄っておりました。結構、売れるんですよ?」
「リリアローズが使っていい必要経費があっただろう⁉︎」
普通の貴族なら、招待されたお茶会やパーティーなどで着ていくドレスや装飾品を新調する必要経費があるそうですが、私は姉が(自称)病弱だった為、義母に『姉が寝込んでいるのに、出かけるのか』と問われた事があったので、お誘いを全てお断りさせていただいておりました。
浮いたお金は姉の為に使うと言われ、私の所には回ってきておりません。
「ない、ですね」
ガクリと項垂れてしまわれたお父様。
ご気分でも悪くされたのでしょうか?
「お父様、大丈夫ですか?気分が優れないようでしたら、帰・・・」
「いや、大丈夫だ‼︎さぁ、店長‼︎次を持ってきてくれ」
まだ続くのですか?
まぁ、着るくらいはタダなので問題はありませんが・・・正直、疲れます。
「お父様・・・もう、よいのでは?」
「なら、着たもの全て買おうか。あと、オーダーメイドで卒業パーティー用のドレスと装飾品を作らないとな」
オーダーメイド⁉︎
人生初です。
不謹慎にも、少しワクワクしてしまいます。
「リリアローズも、どういった物がいいか考えておくように」
え?私の意見も聞いていただけるので?
「わかりました。ですが、今の流行がわからないのですが・・・」
「それは、デザイナーと相談するといい」
成る程。でしたら、デザイナー様にお任せしましょう。
近くに居られるのがデザイナー様ですね。
お願いする意味を込めて頭を下げると、あちらもお辞儀をしてくださいました。
流行りがどんなものなのか、楽しみです。
何故かって?
インスピレーションが沸いたとかで、飾られていたお洋服を手当たり次第私に着付けてきます。
「お父様・・・」
「ん?とても似合っているよ?」
ではなくてですね・・・。
「大変申し訳ないのですが・・・これ程のものを買うお金がありません」
「んん?父様が支払うよ?」
「え?自分の物は自分で払うのですよね?」
「・・・ちなみに、今までどういった物を?具体的に説明してくれるかな?」
「学園関連の物は必要経費で落とせました。個人的な物は刺繍や編み物などで作った物をバザーや小さなお店に置いて貰った物の収入で賄っておりました。結構、売れるんですよ?」
「リリアローズが使っていい必要経費があっただろう⁉︎」
普通の貴族なら、招待されたお茶会やパーティーなどで着ていくドレスや装飾品を新調する必要経費があるそうですが、私は姉が(自称)病弱だった為、義母に『姉が寝込んでいるのに、出かけるのか』と問われた事があったので、お誘いを全てお断りさせていただいておりました。
浮いたお金は姉の為に使うと言われ、私の所には回ってきておりません。
「ない、ですね」
ガクリと項垂れてしまわれたお父様。
ご気分でも悪くされたのでしょうか?
「お父様、大丈夫ですか?気分が優れないようでしたら、帰・・・」
「いや、大丈夫だ‼︎さぁ、店長‼︎次を持ってきてくれ」
まだ続くのですか?
まぁ、着るくらいはタダなので問題はありませんが・・・正直、疲れます。
「お父様・・・もう、よいのでは?」
「なら、着たもの全て買おうか。あと、オーダーメイドで卒業パーティー用のドレスと装飾品を作らないとな」
オーダーメイド⁉︎
人生初です。
不謹慎にも、少しワクワクしてしまいます。
「リリアローズも、どういった物がいいか考えておくように」
え?私の意見も聞いていただけるので?
「わかりました。ですが、今の流行がわからないのですが・・・」
「それは、デザイナーと相談するといい」
成る程。でしたら、デザイナー様にお任せしましょう。
近くに居られるのがデザイナー様ですね。
お願いする意味を込めて頭を下げると、あちらもお辞儀をしてくださいました。
流行りがどんなものなのか、楽しみです。
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