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第六章 ダンジョン発見
第七十二話 加勢
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暗闇のダンジョンへ突入したマスタングは、早速魔物を何体か轢きつつ進む。
ヘッドライトが魔物達の目を眩ませ、聞き慣れないだろうエンジンの轟音で物陰に消える。
「マスタング、調査隊の位置を魔力から特定出来るか?」
「問題ありません…特定しました。ナビゲートを開始します」
イズミはモニターを確認した。
マスタングであれば造作も無い距離だが、木々や草木がある分思うような加速は出来ない。
「地面を走っていると草木を巻き込んでスピードが出せない。少し飛ぼう」
マスタングが魔力を消費して宙に浮くと、直ぐに加速する。
「な、ななな、何事にゃ!?」
後部座席で目に映る物に理解きしれていないソラが叫んでいるが、急いでいるので放置する。
「ソラ、少し飛ばすから目を回すなよ」
イズミはマグナムをホルスターから抜いて、ショルダーホルスターに仕舞った。
やはりベルトホルスターと運転ポジションの相性は悪い。
オートマチックの拳銃ならまだマシだろうが、この44マグナムには難しい話だ。
木々の間を通り抜けるタイミングで、マスタングの車体が右に90度回転する。
「ふぎゃ!」
バックミラーをチラッと見たら、後部座席にいたソラが着座位置から地面側に落ちたのだ。
「そうだ…シートベルトを付けないと危ないぞ。言い遅れたな」
イズミはカレンにシートベルトの付け方をソラにレクチャーするように頼んだ。
「パニックで爪を立てないでくれよな」
カレンの説明を受けてシートベルトを付けたソラだったが、未知の経験に動揺してシートに爪でも立てられたら困る。
「だ、大丈夫にゃ!」
ピシっと両手を膝の上に乗せたソラをバックミラーで見たイズミは、調査隊が居るだろう目的地へと急いだ。
マスタングのハイビームが行き先を照らす。
V8エンジンの轟音が森林地帯に響き渡り、どの魔物達よりも己の存在を主張している。
モニターを確認すると、そろそろ遠目に調査隊が見えてもおかしくない。
「イズミさん、焚火が見えました」
カレンがいち早く見つけて、イズミへと報告する。
マスタングでそのまま進むと、調査隊が戦闘中なのが見えた。
「このまま突っ込む。カレンは窓を開けてクロスボウを撃ち込んでくれ」
イズミは飛んでいたマスタングを調査隊の少し手前で地面に降ろし、魔物に向かって突撃した。
調査隊は魔道具を守るようにして戦闘をしていた。
魔道具は森林地帯を丁度抜けた平原に設置されており、魔物は平原に展開していた。
マスタングが平原に出ると、魔物達の動きが調査隊からマスタングへと移った。
そのタイミングを逃さず、イズミはマスタングで魔物を轢いた。
車体が凹むのもお構い無しに、まずは目の前にいる魔物達を轢いた。
「マスタング、このまま暴れろ。俺は降りて加勢する」
イズミは後部座席の布袋とショットガンを持つと、急いでマスタングから降りて調査隊の元へ向かった。
マスタングはまた宙に浮いて攻撃態勢に入った。
イズミは先程マスタングで轢いた魔物達が動き出す前に、ショットガンを撃ち込んで止めを差す。
「無事か?」
ショットガンに弾込めをしつつ調査隊に声をかけた。
「あぁ、なんとか」
調査隊も今起きた出来事にまだ理解が追い付いていないようだ。
負傷者も居ないようだ。
「さっさと片付けよう。夜は長いぞ」
イズミはショルダーホルスターからリボルバーを取り出し、ベルトホルスターへと仕舞った。
ヘッドライトが魔物達の目を眩ませ、聞き慣れないだろうエンジンの轟音で物陰に消える。
「マスタング、調査隊の位置を魔力から特定出来るか?」
「問題ありません…特定しました。ナビゲートを開始します」
イズミはモニターを確認した。
マスタングであれば造作も無い距離だが、木々や草木がある分思うような加速は出来ない。
「地面を走っていると草木を巻き込んでスピードが出せない。少し飛ぼう」
マスタングが魔力を消費して宙に浮くと、直ぐに加速する。
「な、ななな、何事にゃ!?」
後部座席で目に映る物に理解きしれていないソラが叫んでいるが、急いでいるので放置する。
「ソラ、少し飛ばすから目を回すなよ」
イズミはマグナムをホルスターから抜いて、ショルダーホルスターに仕舞った。
やはりベルトホルスターと運転ポジションの相性は悪い。
オートマチックの拳銃ならまだマシだろうが、この44マグナムには難しい話だ。
木々の間を通り抜けるタイミングで、マスタングの車体が右に90度回転する。
「ふぎゃ!」
バックミラーをチラッと見たら、後部座席にいたソラが着座位置から地面側に落ちたのだ。
「そうだ…シートベルトを付けないと危ないぞ。言い遅れたな」
イズミはカレンにシートベルトの付け方をソラにレクチャーするように頼んだ。
「パニックで爪を立てないでくれよな」
カレンの説明を受けてシートベルトを付けたソラだったが、未知の経験に動揺してシートに爪でも立てられたら困る。
「だ、大丈夫にゃ!」
ピシっと両手を膝の上に乗せたソラをバックミラーで見たイズミは、調査隊が居るだろう目的地へと急いだ。
マスタングのハイビームが行き先を照らす。
V8エンジンの轟音が森林地帯に響き渡り、どの魔物達よりも己の存在を主張している。
モニターを確認すると、そろそろ遠目に調査隊が見えてもおかしくない。
「イズミさん、焚火が見えました」
カレンがいち早く見つけて、イズミへと報告する。
マスタングでそのまま進むと、調査隊が戦闘中なのが見えた。
「このまま突っ込む。カレンは窓を開けてクロスボウを撃ち込んでくれ」
イズミは飛んでいたマスタングを調査隊の少し手前で地面に降ろし、魔物に向かって突撃した。
調査隊は魔道具を守るようにして戦闘をしていた。
魔道具は森林地帯を丁度抜けた平原に設置されており、魔物は平原に展開していた。
マスタングが平原に出ると、魔物達の動きが調査隊からマスタングへと移った。
そのタイミングを逃さず、イズミはマスタングで魔物を轢いた。
車体が凹むのもお構い無しに、まずは目の前にいる魔物達を轢いた。
「マスタング、このまま暴れろ。俺は降りて加勢する」
イズミは後部座席の布袋とショットガンを持つと、急いでマスタングから降りて調査隊の元へ向かった。
マスタングはまた宙に浮いて攻撃態勢に入った。
イズミは先程マスタングで轢いた魔物達が動き出す前に、ショットガンを撃ち込んで止めを差す。
「無事か?」
ショットガンに弾込めをしつつ調査隊に声をかけた。
「あぁ、なんとか」
調査隊も今起きた出来事にまだ理解が追い付いていないようだ。
負傷者も居ないようだ。
「さっさと片付けよう。夜は長いぞ」
イズミはショルダーホルスターからリボルバーを取り出し、ベルトホルスターへと仕舞った。
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