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第六章 ダンジョン発見
第六十七話 ダンジョンの夜
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広場に到着したイズミは門の向こうを確認するも、まだ青空が広がっていた。
夕方になる気配も無いように見えた。
「カレン、交代しよう。地上で日が昇ったら戻ってきてくれ」
眠たそうなカレンと監視を交代すると、イズミは水筒の水を口に含んだ。
監視とは言っても、何も起きなければ退屈だ。
何も無い事を祈りつつ、睡魔と格闘しながら朝が来るのを待った。
腕時計が6時を迎えた時、ダンジョンの空模様に変化が訪れた。
尋常ではない早さで日が沈み始めたのだ。
夕方の薄暗さになったかと思えば、あっという間に夜になった。
広場にも光が入らなくなった為、夜目が効かず混乱しかけるも探索用ライトを点灯させて門を照らした。
「イズミさん、地上は朝になりました…って、暗いですね」
カレンが広場とダンジョンの暗さに驚き、魔法で明かりを出してくれた。
「ついさっき夜になったよ。こっちでの丸一日が、ダンジョン内での日中帯である可能性がある」
イズミが暗くなったダンジョン内をライトで照らす。
ヘッドを回転させてスポット調整をすると、光が遠くまで飛んでいる。
「燭台用のろうそくがあったはずなので、取ってきますね」
カレンがろうそくを取りに地上へと戻るのを見送ったイズミは、ダンジョン内をライトで再び照らした。
照らした先の草が変に揺れていた。
周囲の草が風で揺れる流れに逆らうような、違和感のある揺れ方をしていた。
イズミが首を傾げてもう一度確認すると、草を掻き分けて魔物が姿を見せた。
頭が2つの大型犬のような姿だった。
犬よりは猟犬や狼と表現した方が正しいかもしれない。
イズミはショットガンを握り直して、相手の動きを観察する。
アレは、此方の存在に気付いている。
そう直感で判断した。
動物が狩りをする直前の動作を見せたので、イズミはショットガンを構えて数歩後方へ移動する。
ガヴガヴ!
そうな雄叫びを出したと思えば、飛び掛かるように襲い掛かって来た。
イズミはショットガンを1発撃つ。
轟音が広場内に響き、魔物の2つある内の片方が見事に吹き飛んだ。
しかし立ち止まることも無く突撃してくる魔物が、遂に門をくぐり抜けた。
すかさずもう1発を撃ち込むと、やっと魔物が倒れ込んだ。
「…悪夢に出てきそうだ」
イズミはライトがダンジョンを照らす向きで床へ置くと、しゃがみつつ足で踏んで固定する。
照射されたライトの先を睨みながら、素早くショットガンの弾込めをした。
「イズミさん、大丈夫ですか!?」
銃声を聞いたカレンが階段を駆け下りて来たのか、息を荒げつつ聞いてきた。
「無事だ、魔物がコッチに入り込んで来ただけ」
イズミが床に置いたライトを持ち直してダンジョンを照らすと、まだ数体程の魔物が見えた。
「カレン、クロスボウを準備してくれ。俺の武器で複数体は処理しきれない」
ろうそくの入った袋を置いたカレンが、イズミの右隣に立ちクロスボウをダンジョンへと向けて構える。
クロスボウに追加したライトを照射して、魔物への牽制をしてくれた。
イズミもショットガンをダンジョンに向けて構え、魔物の攻撃に備えた。
夕方になる気配も無いように見えた。
「カレン、交代しよう。地上で日が昇ったら戻ってきてくれ」
眠たそうなカレンと監視を交代すると、イズミは水筒の水を口に含んだ。
監視とは言っても、何も起きなければ退屈だ。
何も無い事を祈りつつ、睡魔と格闘しながら朝が来るのを待った。
腕時計が6時を迎えた時、ダンジョンの空模様に変化が訪れた。
尋常ではない早さで日が沈み始めたのだ。
夕方の薄暗さになったかと思えば、あっという間に夜になった。
広場にも光が入らなくなった為、夜目が効かず混乱しかけるも探索用ライトを点灯させて門を照らした。
「イズミさん、地上は朝になりました…って、暗いですね」
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「ついさっき夜になったよ。こっちでの丸一日が、ダンジョン内での日中帯である可能性がある」
イズミが暗くなったダンジョン内をライトで照らす。
ヘッドを回転させてスポット調整をすると、光が遠くまで飛んでいる。
「燭台用のろうそくがあったはずなので、取ってきますね」
カレンがろうそくを取りに地上へと戻るのを見送ったイズミは、ダンジョン内をライトで再び照らした。
照らした先の草が変に揺れていた。
周囲の草が風で揺れる流れに逆らうような、違和感のある揺れ方をしていた。
イズミが首を傾げてもう一度確認すると、草を掻き分けて魔物が姿を見せた。
頭が2つの大型犬のような姿だった。
犬よりは猟犬や狼と表現した方が正しいかもしれない。
イズミはショットガンを握り直して、相手の動きを観察する。
アレは、此方の存在に気付いている。
そう直感で判断した。
動物が狩りをする直前の動作を見せたので、イズミはショットガンを構えて数歩後方へ移動する。
ガヴガヴ!
そうな雄叫びを出したと思えば、飛び掛かるように襲い掛かって来た。
イズミはショットガンを1発撃つ。
轟音が広場内に響き、魔物の2つある内の片方が見事に吹き飛んだ。
しかし立ち止まることも無く突撃してくる魔物が、遂に門をくぐり抜けた。
すかさずもう1発を撃ち込むと、やっと魔物が倒れ込んだ。
「…悪夢に出てきそうだ」
イズミはライトがダンジョンを照らす向きで床へ置くと、しゃがみつつ足で踏んで固定する。
照射されたライトの先を睨みながら、素早くショットガンの弾込めをした。
「イズミさん、大丈夫ですか!?」
銃声を聞いたカレンが階段を駆け下りて来たのか、息を荒げつつ聞いてきた。
「無事だ、魔物がコッチに入り込んで来ただけ」
イズミが床に置いたライトを持ち直してダンジョンを照らすと、まだ数体程の魔物が見えた。
「カレン、クロスボウを準備してくれ。俺の武器で複数体は処理しきれない」
ろうそくの入った袋を置いたカレンが、イズミの右隣に立ちクロスボウをダンジョンへと向けて構える。
クロスボウに追加したライトを照射して、魔物への牽制をしてくれた。
イズミもショットガンをダンジョンに向けて構え、魔物の攻撃に備えた。
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