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第三章 無宿人の宿命
第三十話 熱りが冷めるまで
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ミグルンの町を逃げるように飛び出し、魔獣の森に到着する頃には夕方になっていた。
追手が来る可能性を考慮して、何度かマスタングに広範囲探知をしてもらったが問題無いようだ。
森に入ると同時にマスタングを浮遊させ、ナビで川のある場所を探した。
少しの間拠点にするならば、水源の確保はしておきたい。
しばらく進むと小山になっている場所があり、マスタングのヘッドライトで辺りを照らすと洞窟があった。
洞窟の奥を確認する為に探知を頼んだが、特に魔獣や先住民は居ないようだ。
洞窟はかなり大きく奥行きもあったので、マスタングをバック駐車の形で洞窟の奥に停めた。
ドアを開けても壁にぶつからないのは、洞窟が広い証拠だろう。
入口付近に焚火の準備をして、カレンの魔法で火を点けて貰う。
マスタングのナビでは、近くに川が流れているとの事なので必要であれば汲みに行こう。
今晩はカレンが料理を作ってくれる事になった。
野菜や芋を使った鍋だそうだ。
俺は簡単な寝床を作った。
森の落ち葉等を集めて、焚火から距離を取って敷き詰めた。
その上にシーツがてらローブを敷いた。
「料理が出来ました」
カレンの言葉を聞いて焚火の元へ向かうと、しっかりと灰汁抜きされた鍋が鎮座していた。
町で買ったと言う木の器に盛って渡してくれた。
食べてみると野菜の甘みや鍋の温かさが身に沁みる。
翌朝の分を残しつつ、二人で美味しく頂いた。
今日はもう寝ようと思ったが、一連の出来事をアーリアに魔法通信で伝える事にした。
「イズミ。貴方ちょっとした有名人になってるみたいよ」
詳しい話をする前にアーリアが転移して来た。
どうやらあの戦闘を見ていた民間人が、俺の実力を話し回っていたようだ。
『ギルドの腕利きが攻撃する前に一撃で仕留めた』
とか
『男は馬の居ない馬車を従え、その馬車が男を守る盾となった』
と話題になっているそうだ。
フレイルにも確認してみたが、同じような話を耳にしているみたいだ。
「ま、ギルドも良い奴悪い奴いるからね」
これはアーリアの弁。
「ギルドの上層部は腐敗しているからな」
これはフレイルの弁だ。
兎に角、良い感じに暴れしてしまったのは事実なので、ここでしばらく身を隠すと話をした。
アーリアにはラムネを実体化させて渡すと、また進展があったら連絡すると言って帰ってしまった。
便利だな、転移魔法って…
流石に疲れたので焚火を消して眠る事にする。
カレンは木の上で寝るのかと思いきや、俺の隣にやって来た。
汗をかいたからどうかと思ったのだが、カレンは気にせずに俺の左腕を枕にした。
俺はマスタングに怪しい動きがあれば知らせる様に頼んで、眠る努力をする。
眠ろうとしてもカレンの温もりや寝息に気を取られてしまう。
寝るまでにはそこそこの時間が必要だった。
翌朝、鍋を温め直して食べる。
良い具合に味が染み込んでいて、これはこれで美味しかった。
俺が寝不足なのは言うまでも無い。
マスタングに頼んで周囲の探知を頼むと、大型動物も近くにはいないし亜人族の集落からも距離があると分かった。
ここでなら、カレンが入手したクロスボウの練習も出来るだろう。
拠点である洞窟から少し歩いた所にある木の表面をナイフで削り、カレンのクロスボウの的として目印を付けた。
カレンがクロスボウを構えて、まずは単発で撃った。
隣で聞いていたが、そこまで気になる音はしなかった。
俺のリボルバーとは大違いだ。
20m位の距離から何度も撃って調子を確認したカレンは、魔力の充填と矢を装填しなおしてから連射を試す。
連射音は独特なものであったが聞こえるのは近場だけであり、寝てる時に撃っても気付かない事もあるだろう静音性だった。
更に距離を取って、偏差射撃も行ってみる。
これには慣れが必要なので、カレンにはゆっくりと練習をしてもらった。
昼過ぎにカレンが洞窟へ戻って来た。
簡単に感想を聞くと、飛距離も連射性能も申し分無しだが少々重い。だそうだ。
カレンと一緒に昼食を準備していると、フレイルから魔法通信が来た。
昨日の件の続報だ。
「話を要約すると、イズミが攻撃した男達は厳密には冒険者ギルドの登録者では無かった」
どうやら元冒険者ギルドの魔術師と亜人で、素行の悪さから登録解除をされていたらしい。
そんな奴等を冒険者ギルドの上層部は秘密裏に雇い、厄介な仕事を頼んでいるケースが増加していると判明したそうだ。
俺はフレイルに感想の言葉を述べて魔法通信を切った。
面倒事は嫌いだが、面倒事の方が俺と仲良くなりたいらしい。
自然と溜め息が溢れた。
昼食はパンと茹でた乾燥豆と鍋の残りだ。
鍋の残りはスープにしてみたが、これも結構美味しかった。
今度町に行ったら調味料とかを見ておいた方が良いだろう。
そう思いながら、昼食を取り終えた。
午後は俺が銃の練習をする事にした。
かなり大きな音が響くので、洞窟から距離を取る為に川まで来た。
川の水は澄んでいてそのまま飲めそうだが、一度煮沸した方が良いと思い水汲みの準備だけしておく。
手頃なサイズの石を探して的代わりにした。
リボルバーを抜いて狙いを定める。
銃声と共に石が弾け飛ぶ。
近くにいた鳥達が銃声に驚いたのか一斉に飛び立った。
俺は合計で15発程撃って射撃練習を切り上げた。
残弾無しで歩くのは、どうも不安だったからだ。
水を汲んで洞窟に戻りカレンに銃声が聞こえたか確認すると、銃声は聞こえていなかったようだ。
汲んできた水を煮沸して保存する。
これで今日明日の飲水は確保出来たので、少し気が早いが夕食の準備でもしようと思う。
カレンは俺が洞窟から離れている間、寝床の改良と町で購入していた豆を煎っていた。
「コーヒーでも作るのか?」
俺が聞いてみると、カレンは頭にクエッションマークを浮かべているような顔をしていた。
この世界ではコーヒーとは呼ばれていないのだろうか?
「豆を煎って作る飲み物が美味だと町で聞いたものでして」
興味本位で購入したらしい。
豆を削る道具は買っていなかったので、マスタングに実体化を頼むべくイメージをした。
すぐに実体化したので、グローブボックスを確認する。
するとコーヒーミルとドリップポット、ペーパーフィルター不要のドリッパーが揃っていた。
マスタングよ…やはりお前は最高だ。
そう呟いて俺はマスタングのステアリングを撫でた。
追手が来る可能性を考慮して、何度かマスタングに広範囲探知をしてもらったが問題無いようだ。
森に入ると同時にマスタングを浮遊させ、ナビで川のある場所を探した。
少しの間拠点にするならば、水源の確保はしておきたい。
しばらく進むと小山になっている場所があり、マスタングのヘッドライトで辺りを照らすと洞窟があった。
洞窟の奥を確認する為に探知を頼んだが、特に魔獣や先住民は居ないようだ。
洞窟はかなり大きく奥行きもあったので、マスタングをバック駐車の形で洞窟の奥に停めた。
ドアを開けても壁にぶつからないのは、洞窟が広い証拠だろう。
入口付近に焚火の準備をして、カレンの魔法で火を点けて貰う。
マスタングのナビでは、近くに川が流れているとの事なので必要であれば汲みに行こう。
今晩はカレンが料理を作ってくれる事になった。
野菜や芋を使った鍋だそうだ。
俺は簡単な寝床を作った。
森の落ち葉等を集めて、焚火から距離を取って敷き詰めた。
その上にシーツがてらローブを敷いた。
「料理が出来ました」
カレンの言葉を聞いて焚火の元へ向かうと、しっかりと灰汁抜きされた鍋が鎮座していた。
町で買ったと言う木の器に盛って渡してくれた。
食べてみると野菜の甘みや鍋の温かさが身に沁みる。
翌朝の分を残しつつ、二人で美味しく頂いた。
今日はもう寝ようと思ったが、一連の出来事をアーリアに魔法通信で伝える事にした。
「イズミ。貴方ちょっとした有名人になってるみたいよ」
詳しい話をする前にアーリアが転移して来た。
どうやらあの戦闘を見ていた民間人が、俺の実力を話し回っていたようだ。
『ギルドの腕利きが攻撃する前に一撃で仕留めた』
とか
『男は馬の居ない馬車を従え、その馬車が男を守る盾となった』
と話題になっているそうだ。
フレイルにも確認してみたが、同じような話を耳にしているみたいだ。
「ま、ギルドも良い奴悪い奴いるからね」
これはアーリアの弁。
「ギルドの上層部は腐敗しているからな」
これはフレイルの弁だ。
兎に角、良い感じに暴れしてしまったのは事実なので、ここでしばらく身を隠すと話をした。
アーリアにはラムネを実体化させて渡すと、また進展があったら連絡すると言って帰ってしまった。
便利だな、転移魔法って…
流石に疲れたので焚火を消して眠る事にする。
カレンは木の上で寝るのかと思いきや、俺の隣にやって来た。
汗をかいたからどうかと思ったのだが、カレンは気にせずに俺の左腕を枕にした。
俺はマスタングに怪しい動きがあれば知らせる様に頼んで、眠る努力をする。
眠ろうとしてもカレンの温もりや寝息に気を取られてしまう。
寝るまでにはそこそこの時間が必要だった。
翌朝、鍋を温め直して食べる。
良い具合に味が染み込んでいて、これはこれで美味しかった。
俺が寝不足なのは言うまでも無い。
マスタングに頼んで周囲の探知を頼むと、大型動物も近くにはいないし亜人族の集落からも距離があると分かった。
ここでなら、カレンが入手したクロスボウの練習も出来るだろう。
拠点である洞窟から少し歩いた所にある木の表面をナイフで削り、カレンのクロスボウの的として目印を付けた。
カレンがクロスボウを構えて、まずは単発で撃った。
隣で聞いていたが、そこまで気になる音はしなかった。
俺のリボルバーとは大違いだ。
20m位の距離から何度も撃って調子を確認したカレンは、魔力の充填と矢を装填しなおしてから連射を試す。
連射音は独特なものであったが聞こえるのは近場だけであり、寝てる時に撃っても気付かない事もあるだろう静音性だった。
更に距離を取って、偏差射撃も行ってみる。
これには慣れが必要なので、カレンにはゆっくりと練習をしてもらった。
昼過ぎにカレンが洞窟へ戻って来た。
簡単に感想を聞くと、飛距離も連射性能も申し分無しだが少々重い。だそうだ。
カレンと一緒に昼食を準備していると、フレイルから魔法通信が来た。
昨日の件の続報だ。
「話を要約すると、イズミが攻撃した男達は厳密には冒険者ギルドの登録者では無かった」
どうやら元冒険者ギルドの魔術師と亜人で、素行の悪さから登録解除をされていたらしい。
そんな奴等を冒険者ギルドの上層部は秘密裏に雇い、厄介な仕事を頼んでいるケースが増加していると判明したそうだ。
俺はフレイルに感想の言葉を述べて魔法通信を切った。
面倒事は嫌いだが、面倒事の方が俺と仲良くなりたいらしい。
自然と溜め息が溢れた。
昼食はパンと茹でた乾燥豆と鍋の残りだ。
鍋の残りはスープにしてみたが、これも結構美味しかった。
今度町に行ったら調味料とかを見ておいた方が良いだろう。
そう思いながら、昼食を取り終えた。
午後は俺が銃の練習をする事にした。
かなり大きな音が響くので、洞窟から距離を取る為に川まで来た。
川の水は澄んでいてそのまま飲めそうだが、一度煮沸した方が良いと思い水汲みの準備だけしておく。
手頃なサイズの石を探して的代わりにした。
リボルバーを抜いて狙いを定める。
銃声と共に石が弾け飛ぶ。
近くにいた鳥達が銃声に驚いたのか一斉に飛び立った。
俺は合計で15発程撃って射撃練習を切り上げた。
残弾無しで歩くのは、どうも不安だったからだ。
水を汲んで洞窟に戻りカレンに銃声が聞こえたか確認すると、銃声は聞こえていなかったようだ。
汲んできた水を煮沸して保存する。
これで今日明日の飲水は確保出来たので、少し気が早いが夕食の準備でもしようと思う。
カレンは俺が洞窟から離れている間、寝床の改良と町で購入していた豆を煎っていた。
「コーヒーでも作るのか?」
俺が聞いてみると、カレンは頭にクエッションマークを浮かべているような顔をしていた。
この世界ではコーヒーとは呼ばれていないのだろうか?
「豆を煎って作る飲み物が美味だと町で聞いたものでして」
興味本位で購入したらしい。
豆を削る道具は買っていなかったので、マスタングに実体化を頼むべくイメージをした。
すぐに実体化したので、グローブボックスを確認する。
するとコーヒーミルとドリップポット、ペーパーフィルター不要のドリッパーが揃っていた。
マスタングよ…やはりお前は最高だ。
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