雨はやはり憂鬱で死ぬ

冷たい雨は永遠にやむことがない。
灰色の空が続き、水浸しのこの世界は、陸地を減らし、植物を枯らし、動物を溺れさせた。
なんとか生き残る主人公リュカは、夫を亡くしたばかりの妊婦ゾーイと出会った。
そしてリュカとゾーイは協力して生きていくこととなる。
食欲のままに生きていたリュカであるが、ゾーイを信頼していくなかで両親が話してくれた雨が降る前の世界について語った。
リュカは雨が降る前の素敵な世界を「見てみたいな」と呟く。
ゾーイはそれを聞いて、リュカの素敵な夢の手伝いをすると申し出た。
これはリュカとゾーイが、青い空を、白い雲を、鮮やかに咲く花を、水平線を、そして雨の降らない世界を見るための、長くも短い旅のお話。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,646 位 / 192,646件 ファンタジー 44,524 位 / 44,524件

あなたにおすすめの小説

神様に懇願されたので転移します!

りん
ファンタジー
ある日神様に頼まれて転移した世界には、魔物や動物しか住んでいなかった。 その地に最初に踏み込んだ主人公は、神さまから貰った家と精霊達、月に1人転移されて来る人とスローライフを送る!! でも、そう簡単には行かないようで・・・

アイテムボックスで異世界蹂躙~ただし、それ以外のチートはない~

PENGUIN
ファンタジー
 気付いたら異世界だった。そして俺はアイテムボックスが使えることに気付き、アイテムボックスが何ができて何ができないのかを研究していたら腹が減ってしまった。  何故アイテムボックスが使えるのかわからない。何故異世界に来て最初にした俺の行動がアイテムボックスの研究だったのかわからない。 第1章  『ただ、腹が減ってしまったため、食い物を探すために戦争をアイテムボックスで蹂躙する。』 え?話が飛んだって?本編を10話まで読めばわかります。 第2章  15話から開始  この章からギャグ・コメディーよりに 処女作です。よろしくね。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。

salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。 6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。 *なろう・pixivにも掲載しています。

雨の種

春光 皓
ファンタジー
【第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞 受賞作品】 【千年に一度、雨は死ぬ】 西暦二千五百年。 一年中、雨に包まれる世界。 人々は雨を原動力として、世界を発展させた。 雨は全ての命の源であり、世界は雨によって生かされている。 しかし、そんな雨にも寿命は存在する。 「神木様」 神がその姿を変えたといわれるその木は、世界中に雨をもたらす。 雨を降らす膨大な力は千年が限度とされ、神木様の寿命こそ、雨の寿命だった。 木船洸太郎は、雨の降らない世界を知らない。 新学期を迎え、幼馴染の大介と千歳、そして新しくクラスメイトとなった瑠奈とともに、洸太郎は「神木様」のある神社へと赴く。 数年振りに見た「神木様」の姿は、どこか昔と違っていた……。 雨と共に歩んだ人類の成長。 それは、『歴史は繰り返す』というレール上での進歩に過ぎなかったのだろうか――。

ずぶ濡れの夜

涼暮つき
BL
「その堅苦しいスーツといっしょに何もかも脱いじゃえば?  自由になりたいって思ったことない?  本当の自分になりたいって思ったことは──?」 ないといえば、それは嘘だ。 *1万文字の短編です *表紙イラストはunkoさんに描いていただきました。  作者さまからお預かりしている大切な作品です。  イラストの無断転載・お持ち帰りを固く禁じます!

悪役令嬢は処刑されました

菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。

さようなら、私の初恋。あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。

ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。 彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。 「誰も、お前なんか必要としていない」 最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。 だけどそれも、意味のないことだったのだ。 彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。 なぜ時が戻ったのかは分からない。 それでも、ひとつだけ確かなことがある。 あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。 私は、私の生きたいように生きます。