絶命必死なポリフェニズム ――Welcome to Xanaduca――

屑歯九十九

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第01章――飛翔延髄編

Phase 75:住宅地、家族と選択

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《KAMIKAZEREX》ザナドゥカでの消火器シェアのおよそ75%を占めるメーカー。Sm機関を内包した噴霧器は最長で60年間の動作保証がされている。ただし、これは定期的な栄養補給を怠らなかったときに限られており、いざ使おうと思っても補給を忘れ、内部のSm器官が栄養失調によって仮死状態に陥ってることもあり。その結果、初期消火の失敗などの報告もある。しかし正しい使い方をすれば、その性能に間違いはなく、一部の政府管轄のユニットにも、同社の提供する消火機構が内蔵されている。













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 ゴブリンの頭頂部に刻まれた深い溝の中、刃の残光が円を描く。
 黒く炭化した裂傷と交差していた背骨は、断面からドロリとした黄身色の物質を垂らし、煙を立ち昇らせる。
 ゴブリンの無数の目が見開かれ、汚らしい口から吠え声が吹き上がった。
 闊達かったつに地面を蹴っていた後ろ脚が痙攣けいれんを起こし、ぎこちない伸展が不完全に地面を踏みしめ、巨体を横倒しに導く。
 ゴブリンの巨体は自らが揺らした道路を滑っていく。
 ジャーマンD7は上下になった溝を両足と得物を握る拳で支える。そうすることで投げ出されるのを防いだ。その目の前にトラックの荷台が迫る。
 ジャーマンD7は持っていた盾を荷台へ投じ、空いた手で直上のゴブリンの組織を掴むと、懸垂の要領で機械の体を持ち上げた。その下では、荷台の後部がゴブリンに激突する。
 スリップするゴブリンに接触したトラックは、押される形で加速した。
 荷台ではドラム缶が後ろへ滑り、運転席では歯を食い縛るリックがハンドルを急速に回して車体の均衡を守る。
 横滑りしたトラックは傾き、若干浮いたタイヤが地面に落ちると衝撃がリックを襲う。  
 心臓が弾けんばかりにリズムを刻むのを胸にあてた手で感じたリックは、生きていることを、言葉を経ずに自分自身に言い聞かせた。
 サイドミラーで視認した巨体の背中に深い裂け目が見て取れる。そこには、今ではすっかり見慣れたアンドロイドがいた。
 リックは慎重にトラックを反転させフロントをゴブリンの溝に向ける。それから外に向かって、どうなった!? と呼びかける。
 ジャーマンD7は、コッチが聞きタイ、と言って背骨を分つ裂傷を注視する。
 赤々とした肉の中に走る白い構造。それを横切る黒く深い一線は、煙を吐き、よく目立った。
 あれほど精強を誇っていたゴブリンが、ついに横たわり、保安兵たちは歓声を上げる。
 それに負けじとリックが声を張った。

「今のうちに脚を……!」

 最後まで言い切る前に、ゴブリンが仰け反った。それは巨体からしてみれば、わずかな動き。しかし、周囲からしてみれば災害だった。
 ゴブリンにしがみ付くジャーマンD7は勢いよく振られるも、片手で組織を掴み、飛ばされることを防ぐ。
 リックはギアをRに入れてアクセルを踏み込んだ。しかし間に合わず。動きを激しくするゴブリンの頭突きが、トラックのフロントに触れ。車体は無理やり向きを変えられる。
 老人の名を叫ぶアーサーの目に映るのは、飛び散るガラス。
 強烈な一撃を浴びて再度横滑りしたトラックは、一応、横転を免れた。
 頭突きを受けたのは助手席側で、アーサーがバイクで車体を回り込むと、運転席のリックがしかめ面を上げる。
 生存を確認し、胸をなでおろすアーサー。その後方では、ゴブリンの吐き出す舌が地面に転がるドラム缶を絡めとって口へと引き込む。
 ドラム缶は騒ぎの中で凹み、口を曲げ、内容物をわずかに保持していた。
 アーサーは舌に銃撃を浴びせる。固い弾丸は柔軟な舌に食い込んだが、動きを阻めない。
 運転席側のミラーで状況を悟ったリックは、慌てて発進してゴブリンと距離をとる、が、すぐにブレーキを踏む。
 ゴブリンの長く器用な舌はドラム缶を上手に巻き取った。
 リックはギアをRに入れ、一気にバックする。

「させるかああああ!」

 ドラム缶を巻き込んで丸められていく舌は、ゴブリンの下顎と急速に後退したトラックに挟まれ潰れた。
 アーサーがトラックの横にバイクをつける。

「大丈夫かリック⁉」

 リックはハンドルに突っ伏していた顔を上げ、ギアを変えて、急ぎ発進した。
 アーサーのことは分かったが今は無視して、後部の窓と重なる荷台の穴の向こうを睨む。
 小さい窓枠からの情報は限られたため。リックはドアの窓から身を乗り出し、どうなった!? と誰でもいいから問い詰めた。
 アーサーがゴブリンの顔面を確認し、舌はつぶれちまったみたいだが、と険しい表情で解説する。
 誰の目にも、舌がまだ動くことは明らかだった。リックは叫んだ。

「絶対にドラム缶を食わせるな! これ以上エネルギーを確保したら……」

 横倒しのゴブリンの上を影が跳躍する。その正体はアンドロイド。この町の保安兵たちの長。
 巨体から飛び降りたジャーマンD7。その手に携える眩い閃光は、落下に合わせて振り下ろされ、舌を切り裂き、ドラム缶も割断する。光の刃と黒い内容物が触れ、炎が誕生する。
 ゴブリンの餌が作った火柱がジャーマンD7の体を飲み込んだ。
 視界を染める赤色を浴び、アーサーは絶句する。
 リックは助手席の側のボンネットの下に潜って消火器を取り出し、窓から保安兵を呼ぶ。
 老人に指名さ入れたアーサーは、へ? と間の抜けた声を漏らすも投げつけられた上腕ほどの大きさの消火器を受け止める。
 それで火を消せ! とリックに命じられたアーサーは消化器のノズルを握り、引き金も掴んだ。後は上官を包む炎に駆けつけて消火作業をするだけ、なのだが。

「もしかして、このまま放置したら俺たちあのクソロボットから逃げられるんじゃね?」

 リックとアーサーは目が合った。

『聞こえているぞアーサー・ヒッグス』

 無線からの声。
 二人が火中に振り向くと同時に、発言の主が炎も構わず腰に手を当て。

「下ラン考えをする時間があるなら……」

 と言って部下に歩み出すジャーマンD7は、ゴブリンが大きく開けた口に食らいつかれた。
 あ、という感情希薄な声が各員から漏れる。
 しかしアーサーだけは

「やったぁぁああああああ!」

 と盛大に歓喜して両手を突き上げた。

「ざまあ見ろぉぉおお!」

 高笑いを上げる知人に、リックは渋い眼差しを向けざるを得なかった。
 男の粗野な歓声が轟く中、ゴブリンが盛大に開いた口から、大の字になって、左右から迫る顎を押し返すジャーマンD7が現れる。その体に立ち上る炎は、怒りを体現しているようだ。

「アーサー・ヒッグスッ!!」

 上官にフルネームで呼ばれた張本人は精悍な顔になり。

「ざまあみろゴブリン! 炎に焼かれて地獄に落ちろゴブリン!」

 と今までの喜びの理由を白々しく明言する。

 ジャーマンD7の体からは、だいぶ炎は弱まっていた。
 されど、ゴブリンの顎による左右からの圧迫が続くので手足を広げて抗い、助ケロ! と命じる。  
 リックが、顎の付け根を破壊しろ! と言って攻撃目標を指さす。
 アーサーは瞬時に理解し消火器を置いて、銃撃を開始した。
 同僚も総動員で射撃に加わり、おびただしい弾丸によって、ゴブリンの顎の周辺が削れていく。舌への射撃と違い、援護も加わったことで見るからに組織は蝕まれ、口腔内から顎は欠損していく。
 ジャーマンD7は、柔軟に限界まで開脚した両足で顎を支えると、飛び込むように前へ体を伸ばし、片手を支えにして地面を転がって炎を散らす。

『許容限界熱量を検知。消火機構起動――』

 ジャーマンD7の内部で響いた音声に続き、体中の装甲が浮き上がると内側から濃い白煙が噴出し機械の体を覆い隠す。冷気と水っぽさを含んだ密度の高い気体が炎を押し流す。
 噴出時間は短く、やがて白い煙が流れて消えると、露になるジャーマンD7。銀色の部品の至る所が黒く変色し、虹色の嫌な光沢を放っていた。
 体の調子を確かめるように関節をいくつか屈曲し、首を傾げるアンドロイドに向かってリックが。

「注射器はどうなった⁉ 投与は済んだか?」

 後ろを警戒したジャーマンD7は老人へと走る。途中、背中の装甲が浮き上がり、格納していた注射器が上空へ射出され、アンドロイドの手に落下し、黄色い眼とリックの目に検品される。

「薬剤も火を受ケタようだ」

「なら成分が変質してるかもしれんな。取り換えよう」

 その時、大の男たちの叫び声が聞こえてくる。聞きたくもない声に振り向くリックは案の定といった顔に驚愕の眼差しを宿す。
 皆の視線の先では、ゴブリンが腹を支えに身をよじり、体の前半分を起こして、顎下の瘤を回転させた。
 下半身では、脚が痙攣を起こして力なく垂れさがっている。だが進む意思は明白で下肢を引きずって、その場で瘤のタイヤが回り始める。動き出す巨体に蹴散らされる保安兵と車両たち。
 間一髪リックはトラックを走らせ、激突を回避する。
 ジャーマンD7は炎の影響を感じさせない駆動で疾走し、ゴブリンに横転させられた車両に飛び乗ると、車内の部下を気に留めずゴブリンの動きに注意する。

『おい! 聞こえるか!』

 ノイズがひどい老人の声が頭部に響いたジャーマンD7は、思わず側頭部をエナジーエッジの柄頭で小突く。

「アア、聞こえる。今グレーボックスを破壊スルのは……」

「グレーボックスを破壊して、あの胴体の制御が失われるだけでいいがなッ」

「グレーボックスを破壊したら具体的ニ何ガ起こると予想スル」

「最悪、ゴブリンの体の抑制が外れて、めちゃくちゃに動いて、ここら一体の構造物を壊しつくすかもしれん。実際、別の町だが大型Smで似た事例がある。グレーボックスに腫瘍が発生し、それが廃棄器官となって、損傷したグレーボックスによってSmが暴走した。事前に体内に仕込んだ鎮静剤チェンバーが作動して事なきを得た事例もあるが、そうじゃないなら、一ブロック町が崩壊するケースもあった」

 老人の懸念を証明するつもりか、ゴブリンはその場で旋回を繰り返す。
 集まっていた保安車両も止まっていた一般車両も巨体に悪戯にぶつけられ、飛んでいく破片やらが、周辺の建物を襲っていた。
ひとしきり走ったゴブリンは、トラックに背を向ける格好で静止し、鼻先を上下させて熱心に嗅ぎ始めた、かと思えば来た道を辿る旅に出る。

「ナゼ逆走スル……ッ?」

 内部データが照合と判断を繰り返し、ある画像の連続を視界の表層に出す。それはどれも、ゴブリンの頭部を掘削する場面で、クローズアップされるのは、蹴り飛ばし捨ててきた組織の塊。

「まさか……イヤ、吐瀉物を食らうナラ自身の一部モ食らうか」

 直立するジャーマンD7が、今スグ動ケル車両は! と音声を発したが、その場の保安車両の多くがゴブリンの旋回行動に巻き込まれ、横転しているか、あるいは押し退けられた衝撃で、街路樹や別の車両に激突していた。 
 リックもトラックを道路に対して横に向けていたから、状況が見て取れた。
 もはやこれまで、そんなようにうつむいてから、天を仰ぐと、サンバイザーに張り付けた子供たちの写真と目が合う。

「……マイラ……ソーニャ」

 血の繋がらない少女の必死な顔、泣き顔、笑顔、その顔に見合った様々な場面が思いだされる。
 もう一人が見せる眼差しは、子供のものとは思えない利発な印象を与える。
 そして、二人の写真には、それぞれ、レンズを覗く一枚があった。
 一方は、分解したセマフォの基板にはんだ付けをしている最中に撮ったもの。もう一枚は、ソファで本を読んでいるところを横から撮ったものだ。他愛もない日常を切り取った中で、その写真は微笑みながらも、どこか、まっすぐな目が訴える。

 ――お前は何者だ、と。

 どの写真も、老境に至った自分にとっては、つい最近のことのように感じさせる。それでいて遠く懐かしく、胸を突く。
 今動かなければ、何かを失ってしまうような焦燥を覚える。
 深く目をつぶってから、リックは強い眼差しを窓の外へ飛ばす。そして、アクセルを踏んだ。
 致命的な被害を免れた保安車両のピックアップトラックに横付けしたリックは、窓から顔を出して、言った。

「おい、後ろの薬品くれないか?」









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