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天使のホワイトデー 後編
寝て起きてもホワイトデー! ⑥
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♢22♢
お小遣いの額がおかしいと執事に文句を言い、お土産を買って戻ってきたルシアさんと合流し、観光物産センターを後にした。
現在は、本日のメインである水族館へと移動中です。
文句を言ったセバスからは、『金に困らぬように配慮したまでだ。それに、金の出所と言うがそれはな──』って衝撃的な事実を告げられた。
誰か、『悪魔のレート』という言葉を覚えているだろうか? いや、忘れている。もしくは知らないな……。
俺はめっちゃ覚えてるが、分からない人たちのために説明しようと思う。
あれは先月。ルシアさんにバレンタインを教えるために、バレンタインの売り場を見に連れて行った際のことだ。
俺は姫ドレスしか服を持っていなかったルシアさんに、妹の服を着せ家から連れ出した。
それで、バレンタインの売り場ことデパートに行く前に、ユ◯クロにて服を全身分買ってやったんだ。
何故、ユ◯クロなのかは、単に俺がユ◯クロ好きだからだ。 ──んなことは今はいいんだよ! 重要なのはこの後だ。
実はこの日、俺たちの後をつけていたセバス。ヤツはきちんとこの日のことを王様たちに報告し、ルシアさんも服を買ってもらったと言い、俺には王様から褒美が出たんだ。
異世界通貨である金貨が一袋。
しかし、そんなもん貰ったところでどうにもならない。でもこれ金じゃね? 金って換金できるんじゃなかろうか? ……やっぱ出所不明の金を換金とか無理だわ。ってなった。
そんな時だ。それを見透かしたようなタイミングで現れた悪魔は囁いた。『悪魔のレートでよければ、換金してやろうか?』と。
レートと零斗がかかってて面白い、じゃなくて! 唆された俺は、悪魔に異世界通貨を現金に変えてもらったんだ……。
その際、俺の手元には諭吉さんが20人きた。これは、ルシアさんの服を買った分の10倍の額だ。
移動費。しこたま買ったチョコレート代を合わせても破格の報酬だった。今思うとチョコレートも零斗が入ってるよな。 ──じゃなくて!
そこに問題というか、俺がショックを受けている原因がある。衝撃的だよ?
「あの悪魔執事は本物の悪魔だった……」
今日、ルシアさんの持っている100人の諭吉さんは、本当は俺のだったんだよ!
あの悪魔執事、『ちょっと』じゃあ済まない額をピンハネしてやがったんだよ! 8割も自分の懐に入れてやがったんだよ!
「えっ、すごい普通なこと言ってるわよ?」
そう、悪魔に頼んだ時点で駄目だったのだろう。悪魔はマジで悪魔だったんだから。
天使が全部、マジ天使でないのに対して、悪魔はマジで悪魔だった。ヤツは人間じゃない! 本物の悪魔だ!
「でもさ、あの時の金だって、こうして出掛けてたりする費用や、必要なものを買ったりするのに利用したんだぜ。それも、こないだの姫祭りの時の、クソ天使たちの酒代で全部消えたけどな……」
「じゃあ聞くけど、どうしたら満足するのよ? この本当は、自分の手元にくるはずのお金が手に入ればいいの?」
「そうは言ってない。例えそうなっていても結局、天使たちの酒代として回収されていただろうからな。俺が言ってんのは、ボリすぎだし! ってことだ。8割って……。そんなんないよ、ない」
「なら、今日はあたしがこれで何か買ってあげるわ。それでどう? 何もないよりはマシでしょ?」
確かに。何もないよりはマシだ。
あの金が『あったらなー』とは思うが、それを表に出してはいけない。
元々なかった。その上、何か買ってもらえる。そう思おう!
「よし、それでいこう! この水族館のお土産屋さんで、一番でかいぬいぐるみを──」
「……いるのそれ?」
「──全然いらない!」
「そうよね。よく考えなさい。まだ、水族館に入ってもいないんだから」
そうだった。まだ水族館内部に入ってすらいなかった。悪魔に気を取られている場合でもなかったな。
今は水族館。今はデートだ。
「よし、行こう!」
※
最後に来た時から時間が経っているからか、なんか入り口付近からして綺麗になっている気がする。
初めて知ったが、入り口は入館口というらしいね。ここでチケットを出して内部へと進む。
俺の記憶が確かならその際、パンフレットはここで貰えるので安心だ。
入館口にも、入ってからも内部地図はあった気がするが、パンフレットは大事だ。
順に見ていくつもりだが、変わってるところとかあるだろうし。
っと。まず、案内のパネルが変わってるわ……。
前はこんなデジタルなやつではなかった気がする。間違いなくタッチパネルではなかったな。
「おぉー、これ触ると変わるのね」
「中行こう? どうしてチケット持って、入り口のタッチパネルで遊んでんのよ」
「何事も挑戦よ。気になったら確かめなくちゃ」
俺も珍しいと思うんだから、初めてのやつが珍しいと思うのも当たり前か。
しかし、入る前でワクワクしている場合ではない。本番はこれからなんだから。
「ほれ、チケットだ。これをあのお姉さんに渡して中に入るんだ」
「……他の人は買ってるみたいだけど?」
ルシアさんは、他の人たちのようにチケットを買いにいかないのを不思議に思ったらしい。
それには当然理由がある。
「あぁ、俺は前もって買っておいたんだ。今時はコンビニで買えるからな。発券もそのままできるし。こっから混んでたりすると待ち時間なんかも短縮できるん……だ」
「どうしたの? キョロキョロして」
「いや、なんでもないっす。行きましょう」
「?」
記憶通りにチケットと交換でパンフレットを貰い、水族館の中へ。この水族館は4階建て。
フロアごと階ごとに生き物に違いがあった気がする。
まずはその1階部分。
いきなり薄暗い感じのところから始まる。
「なんで暗いの?」
「水槽を良く見せるためじゃないか?」
「なるほど」
2階に向けて歩いていく方向に水槽が並んでいて、小さい魚類が展示されている。
昔はダッシュして上に行きたかったんだが、今はこの水槽ひとつひとつに見入ってしまうな。
「ヤベェな。子供には楽しくないエリアだが、今はこのフロアのスゴさが分かる。生命の進化ね」
階ごとにテーマのようなものがあり、1階は生命の進化となっている。
現代に残る生きた化石というテーマらしいな。化石とか聞くと恐竜とか連想するよねー。
「──うぉ!? こいつスゲェ、ルシアさんも見てみろよ! ……っていないんだけど」
1人で夢中になってしまった。というか、ルシアさんはどこ?
今まで横にいた気がしたんだけど……。
「……」
横にいないと思ったら後ろにいたわ。それも上を見上げている。
俺は何回も見てるからスルーしてしまったが、初めての人は気になるらしい。アイツが。
「ねぇ、これは何?」
「名前はどっかにあった気がするけど知らん! しかし、相変わらずデカイし怖いな。これは」
ルシアさんが見上げているのは、5メートルくらいはあるだろうリアルな作り物の魚だ。
それも古代のやつ。なんか牙みたいなのが付いてる魚だ。
俺はスルーしたが、入ってすぐに目に入るのは間違いなくコイツだ。宙に吊るされていて、その牙でカブトガニみたいなやつをガッと咥えている。
これが子供がダッシュしたい理由だ。
俺は正直、昔はめっちゃ怖かった。だって、入るなりコイツが、デカイなりで獲物を咥えてこっちを見てるんだぜ? 軽くトラウマもんだ。
「もっと可愛らしいのかと思ってた……」
「気持ちは分かるがそれは作り物だ。可愛いのもいるから大丈夫だ! ほら、その入ってくる人全員にメンチ切ってるやつは放っておいて、他を見に行こう!」
インパクトはあるんだろうが、ちょっとやり過ぎだよ! 早速、ルシアさんのテンションが下がってるし!
なんとかヤツの衝撃から立ち直らせないと。
お小遣いの額がおかしいと執事に文句を言い、お土産を買って戻ってきたルシアさんと合流し、観光物産センターを後にした。
現在は、本日のメインである水族館へと移動中です。
文句を言ったセバスからは、『金に困らぬように配慮したまでだ。それに、金の出所と言うがそれはな──』って衝撃的な事実を告げられた。
誰か、『悪魔のレート』という言葉を覚えているだろうか? いや、忘れている。もしくは知らないな……。
俺はめっちゃ覚えてるが、分からない人たちのために説明しようと思う。
あれは先月。ルシアさんにバレンタインを教えるために、バレンタインの売り場を見に連れて行った際のことだ。
俺は姫ドレスしか服を持っていなかったルシアさんに、妹の服を着せ家から連れ出した。
それで、バレンタインの売り場ことデパートに行く前に、ユ◯クロにて服を全身分買ってやったんだ。
何故、ユ◯クロなのかは、単に俺がユ◯クロ好きだからだ。 ──んなことは今はいいんだよ! 重要なのはこの後だ。
実はこの日、俺たちの後をつけていたセバス。ヤツはきちんとこの日のことを王様たちに報告し、ルシアさんも服を買ってもらったと言い、俺には王様から褒美が出たんだ。
異世界通貨である金貨が一袋。
しかし、そんなもん貰ったところでどうにもならない。でもこれ金じゃね? 金って換金できるんじゃなかろうか? ……やっぱ出所不明の金を換金とか無理だわ。ってなった。
そんな時だ。それを見透かしたようなタイミングで現れた悪魔は囁いた。『悪魔のレートでよければ、換金してやろうか?』と。
レートと零斗がかかってて面白い、じゃなくて! 唆された俺は、悪魔に異世界通貨を現金に変えてもらったんだ……。
その際、俺の手元には諭吉さんが20人きた。これは、ルシアさんの服を買った分の10倍の額だ。
移動費。しこたま買ったチョコレート代を合わせても破格の報酬だった。今思うとチョコレートも零斗が入ってるよな。 ──じゃなくて!
そこに問題というか、俺がショックを受けている原因がある。衝撃的だよ?
「あの悪魔執事は本物の悪魔だった……」
今日、ルシアさんの持っている100人の諭吉さんは、本当は俺のだったんだよ!
あの悪魔執事、『ちょっと』じゃあ済まない額をピンハネしてやがったんだよ! 8割も自分の懐に入れてやがったんだよ!
「えっ、すごい普通なこと言ってるわよ?」
そう、悪魔に頼んだ時点で駄目だったのだろう。悪魔はマジで悪魔だったんだから。
天使が全部、マジ天使でないのに対して、悪魔はマジで悪魔だった。ヤツは人間じゃない! 本物の悪魔だ!
「でもさ、あの時の金だって、こうして出掛けてたりする費用や、必要なものを買ったりするのに利用したんだぜ。それも、こないだの姫祭りの時の、クソ天使たちの酒代で全部消えたけどな……」
「じゃあ聞くけど、どうしたら満足するのよ? この本当は、自分の手元にくるはずのお金が手に入ればいいの?」
「そうは言ってない。例えそうなっていても結局、天使たちの酒代として回収されていただろうからな。俺が言ってんのは、ボリすぎだし! ってことだ。8割って……。そんなんないよ、ない」
「なら、今日はあたしがこれで何か買ってあげるわ。それでどう? 何もないよりはマシでしょ?」
確かに。何もないよりはマシだ。
あの金が『あったらなー』とは思うが、それを表に出してはいけない。
元々なかった。その上、何か買ってもらえる。そう思おう!
「よし、それでいこう! この水族館のお土産屋さんで、一番でかいぬいぐるみを──」
「……いるのそれ?」
「──全然いらない!」
「そうよね。よく考えなさい。まだ、水族館に入ってもいないんだから」
そうだった。まだ水族館内部に入ってすらいなかった。悪魔に気を取られている場合でもなかったな。
今は水族館。今はデートだ。
「よし、行こう!」
※
最後に来た時から時間が経っているからか、なんか入り口付近からして綺麗になっている気がする。
初めて知ったが、入り口は入館口というらしいね。ここでチケットを出して内部へと進む。
俺の記憶が確かならその際、パンフレットはここで貰えるので安心だ。
入館口にも、入ってからも内部地図はあった気がするが、パンフレットは大事だ。
順に見ていくつもりだが、変わってるところとかあるだろうし。
っと。まず、案内のパネルが変わってるわ……。
前はこんなデジタルなやつではなかった気がする。間違いなくタッチパネルではなかったな。
「おぉー、これ触ると変わるのね」
「中行こう? どうしてチケット持って、入り口のタッチパネルで遊んでんのよ」
「何事も挑戦よ。気になったら確かめなくちゃ」
俺も珍しいと思うんだから、初めてのやつが珍しいと思うのも当たり前か。
しかし、入る前でワクワクしている場合ではない。本番はこれからなんだから。
「ほれ、チケットだ。これをあのお姉さんに渡して中に入るんだ」
「……他の人は買ってるみたいだけど?」
ルシアさんは、他の人たちのようにチケットを買いにいかないのを不思議に思ったらしい。
それには当然理由がある。
「あぁ、俺は前もって買っておいたんだ。今時はコンビニで買えるからな。発券もそのままできるし。こっから混んでたりすると待ち時間なんかも短縮できるん……だ」
「どうしたの? キョロキョロして」
「いや、なんでもないっす。行きましょう」
「?」
記憶通りにチケットと交換でパンフレットを貰い、水族館の中へ。この水族館は4階建て。
フロアごと階ごとに生き物に違いがあった気がする。
まずはその1階部分。
いきなり薄暗い感じのところから始まる。
「なんで暗いの?」
「水槽を良く見せるためじゃないか?」
「なるほど」
2階に向けて歩いていく方向に水槽が並んでいて、小さい魚類が展示されている。
昔はダッシュして上に行きたかったんだが、今はこの水槽ひとつひとつに見入ってしまうな。
「ヤベェな。子供には楽しくないエリアだが、今はこのフロアのスゴさが分かる。生命の進化ね」
階ごとにテーマのようなものがあり、1階は生命の進化となっている。
現代に残る生きた化石というテーマらしいな。化石とか聞くと恐竜とか連想するよねー。
「──うぉ!? こいつスゲェ、ルシアさんも見てみろよ! ……っていないんだけど」
1人で夢中になってしまった。というか、ルシアさんはどこ?
今まで横にいた気がしたんだけど……。
「……」
横にいないと思ったら後ろにいたわ。それも上を見上げている。
俺は何回も見てるからスルーしてしまったが、初めての人は気になるらしい。アイツが。
「ねぇ、これは何?」
「名前はどっかにあった気がするけど知らん! しかし、相変わらずデカイし怖いな。これは」
ルシアさんが見上げているのは、5メートルくらいはあるだろうリアルな作り物の魚だ。
それも古代のやつ。なんか牙みたいなのが付いてる魚だ。
俺はスルーしたが、入ってすぐに目に入るのは間違いなくコイツだ。宙に吊るされていて、その牙でカブトガニみたいなやつをガッと咥えている。
これが子供がダッシュしたい理由だ。
俺は正直、昔はめっちゃ怖かった。だって、入るなりコイツが、デカイなりで獲物を咥えてこっちを見てるんだぜ? 軽くトラウマもんだ。
「もっと可愛らしいのかと思ってた……」
「気持ちは分かるがそれは作り物だ。可愛いのもいるから大丈夫だ! ほら、その入ってくる人全員にメンチ切ってるやつは放っておいて、他を見に行こう!」
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