73 / 101
天使のホワイトデー 後編
天使のホワイトデー ④
しおりを挟む
俺がアマテラスを利用する目的の1つに、広範囲への情報の発信というのがある。
終戦宣言を可能な限り多くの人に聞いてもらいたい。出来ることなら見てもらいたい。
──それにはどうすればいいのか?
テレビでもあれば話は簡単だったのだが、異世界にテレビはない。テレビ局も当然ない。あとラジオもない。
これではリアルタイムでというのは不可能だ。
そこで、何でもありの悪魔たちに何とかならないかと相談したのだが、情報や報道というワードには、珍しくいい返事が返ってこなかった。
セバスは『諦めろ』とだけ言い、二クスは『難しいですねー』とやんわりと無理だと言いやがった。
そんな中で唯一、『……後で少しお話しが』とナナシだけが含みをもたせた。
その場はそれでお開きにして、俺はセバスたちに気づかれないように執事からアマテラスの話を聞いた。
執事が俺にした話には、初めて天国に行った時からずっと気になっていた、ガブリエルさんのアレコレが関わっていた。
目もないのに見えていたし、耳もないのに聞こえていたという不思議な現象。
あれはどういう仕組みなのかと、あれも天使のスキルなのかと考えていたんだ。
しかし、それを担うのがアマテラスという警備システムだと知り、ガブリエルさんはその管理者だと知った。
後は、それをなんとか借りるべく行動したという感じだ。
初めは知り合いの天使たちに、『ガブリエルさんにアマテラスを貸してくれないか聞いて?』と言ったのだが誰1人として『うん』とは言わないし、全員逃げだすというありさまだった。
そうなっては俺が直接交渉しに行くしかないとなったのが……結果は散々だったよね。
今こうしてアマテラスが俺の手にあるのは、あの時に俺の知らない何かがあったからだよね。
と、分からないことを気にしても仕方がない。ここまで長くなってしまったが、アマテラスは無事借りられ、扱いに関しても及第点を頂いた。
残る疑問は、『アマテラスに何が出来るのか』ということだろう?
空にあるアマテラスからどうやって情報を発信するのかといと、ヤツにはそんなことが可能になる装備が星の数くらい搭載されている。
簡単かつ分かるようにいうとね、アマテラスにはガ◯ダムとかに出てくるようなビットが大量に搭載されているんだよね。
そのビットの種類は3種。目と耳と手だ。ちなみに口は全部に付いている。つまりよく喋る!
目と耳は説明不要だと思うから省略する。で、手についてだがこいつは何もビットに指があるわけではない。
アマテラス本人に聞いたわけではないのだが、俺はこの手について見覚えがあった。
理屈とかの詳しい事は俺には分からないが、あれは見た感じ天使ビームと同じものだと思う。
そいつが伸縮可能な指となるようだ。次に──
『長いですご主人様。アマテラスは飽きました。もう帰りたいです』
…………。飽きたらしいので手早く終わらせる。あと、ご主人様については触れないでほしい。
俺が呼ばせているわけではないとだけ理解してほしい。では、実際にやってみよう!
『ご主人様、がんばってー』
まったくヤル気の感じられない頑張ってだったね。この調子では本当に手を貸す気は無いらしい。
回線とかがショートして死ねばいいと思う。
「16個というところか。しかし」
オート操作が出来ない(ヤツが空気なので)俺は、マニュアル操作にてビット攻撃を行わなくてはならない。
しかし、ニュータイプでない俺には無理だろう。
1個1個を自力で動かすとか死ぬくらいに疲労する。こういった場合には、予め用意してあった技名を叫ぶように設定しておいた。
「プリズン」
意味は分かるな? 技名を唱えたことにより会場内のビットが必要数勝手に集まり、狙った場所に繋ぎ合わされる。すると、ビットより発射された天使ビームで囲われた牢獄が完成する。
鉄格子のやつをイメージするといいと思う。
「えっ、プロデューサー殿。アマテラスを使えるんですか?」
アマテラスにて構成されている今日の舞台である足場が、突如として牙を剥いたクソ執事とミカエルのおっさんは一瞬で檻の中。
呆気にとられているクソ執事と、ビックリするほど真顔のおっさん。
「ふん、何を今更。このまま地上に落とすのもいいかもしれないな。もはや全て俺のさじ加減1つだし」
「馬鹿な。これでは……」
「何を言ってんだ。貴様が俺にすすめたんだろうが! こんな事が出来るようになるまで、どれだけ俺が無茶な努力させられたと思ってんだ!」
血の滲むような……実際、血は多少出たけど。努力があったんだ。
このくらい出来るようにならなければ、もう本当にやってられない。休みを消費して何をしていたんだよとなってしまう。
「いや、ガブリエル殿もアマテラスの補助も無しで操作するとか! 実はプロデューサー殿は人間ではなかったのですか!?」
「──かもな! それよりどうなりたい。大人しく席に戻るか、そのまま地上に戻るか選べ! 余計な手間をかけさせやがってーーっ。あと、手を貸せと言ったのに一切何もしやしない!」
勝手なヤツしかいないのか。クソ野郎共が。
ビーム出るなら全員ハチの巣にしてやりたいくらいだ。
『また、オシオキですか。ご主人様』
「──ご主人様って言うな! あと、『また』って何だ。どこからそんな言葉が出てくるんだ!」
『そう言いつつ後でオシオキするんでしょ! ──とか。──とかするんでしょ!』
しない。というか、しようがないよ?
確かにブン殴れるなら殴りたいけど、姿もないヤツにどうやって何かするのよ。
それと、どっからその禁止用語は出てくるのか……。
※
「お呼びですか。お姫様」
「──来るのが遅い!」
ミカエルのおっさんを席に戻し、執事はその隣に置いてきた。次は放り投げると釘を刺し、見張りとして目を残してきた。
それで、やっとお姫様のところまでたどり着いた。ここまで来るのに怒られるくらいの時間がかかった……。
「すいません。無数のおっさんたちとバカと役立たずのせいで遅くなりました。で、なんか問題か?」
「さっきからミカの挙動がおかしい……。時間が経つごとにおかしくなってるの」
どうやらミカの緊張は限界を迎えているらしい。
仕方ないと言えば仕方ないのだが、まだ始まってないのにそれでは不安しかない。
これはお姫様に相談するわけにもいかないし、俺がフォローするしかないか。
「単なる緊張だろ。どれ、このプロデューサーに任せなさい!」
アマテラスにお姫様とお話ししていなさいと頼み、ミカのところへと向かう。
これなら役立たずも素直に聞くだろうからね!
『ねぇねぇ、お姉様。アマテラス、お姉様に聞きたいことがあるの』
「うっ──、あんたどっから声が出てんのよ」
『この小さいやつだよ。それに、あんたじゃなくてアマテラスだよ』
「慣れない。何回見ても聞いても慣れない! ちょっと、周りをブンブン飛ばないで! これ置いていかないでよ!」
『お姉様。これ、じゃなくてアマテラスだよー』
ほらね、あいつもお姫様大好きだからね! いったいどうなってんだよ。あと、お姉様って何だよ!
まあ……どうでもいいか。しばらくソイツを頼むぞ、お姉様。
「ミカ、大丈夫か? お姫様も心配してるぞ」
「だだだだ、大丈夫よ。なななな、何も問題ないわ!」
カタカタ震えてるし、それが口にも影響している。
ミカはそれらを誤魔化そうと水の入ったグラスを持つが、震えで中身が全部こぼれてなくなる。
「バグってんのかというくらいに大丈夫じゃないな。あんまり考え過ぎるな──」
「──無理に決まってんでしょ! せっかくのご馳走も喉を通らない。もっと言うと吐きそうよ! もう帰りたい!」
ここまでやって帰られては困るので、もう始めるしかないか。
準備が出来たとアマテラスが言ってこないのだが、ミカが限界みたいだからな。
「アマテラス。お姫様が嫌がってるからこっち来なさい」
『それは嫉妬? ご主人様は嫉妬深いタイプなの?』
このように一応。呼べば来る。言うことを聞くかどうかは別問題だが呼べば来るのだ。
しかし、正直やかましいし、ロクなことを言わないので黙っていてほしい。
「違う。もう始める時間になっただけだ。それと繰り返すが、ご主人様はやめなさい。それでだね。頑張ってもらってるとこ申し訳ないが、キミ少し準備に時間がかかりすぎだよ」
『それならとっくに終わってるけど?』
「……聞いてないんだけど?」
『聞かれてないんだけど?』
「──いつから準備が終わってた!」
『ここで前回までを振り返ると──、くらいから』
「ずいぶん前からだね。言えよ!」
終戦宣言を可能な限り多くの人に聞いてもらいたい。出来ることなら見てもらいたい。
──それにはどうすればいいのか?
テレビでもあれば話は簡単だったのだが、異世界にテレビはない。テレビ局も当然ない。あとラジオもない。
これではリアルタイムでというのは不可能だ。
そこで、何でもありの悪魔たちに何とかならないかと相談したのだが、情報や報道というワードには、珍しくいい返事が返ってこなかった。
セバスは『諦めろ』とだけ言い、二クスは『難しいですねー』とやんわりと無理だと言いやがった。
そんな中で唯一、『……後で少しお話しが』とナナシだけが含みをもたせた。
その場はそれでお開きにして、俺はセバスたちに気づかれないように執事からアマテラスの話を聞いた。
執事が俺にした話には、初めて天国に行った時からずっと気になっていた、ガブリエルさんのアレコレが関わっていた。
目もないのに見えていたし、耳もないのに聞こえていたという不思議な現象。
あれはどういう仕組みなのかと、あれも天使のスキルなのかと考えていたんだ。
しかし、それを担うのがアマテラスという警備システムだと知り、ガブリエルさんはその管理者だと知った。
後は、それをなんとか借りるべく行動したという感じだ。
初めは知り合いの天使たちに、『ガブリエルさんにアマテラスを貸してくれないか聞いて?』と言ったのだが誰1人として『うん』とは言わないし、全員逃げだすというありさまだった。
そうなっては俺が直接交渉しに行くしかないとなったのが……結果は散々だったよね。
今こうしてアマテラスが俺の手にあるのは、あの時に俺の知らない何かがあったからだよね。
と、分からないことを気にしても仕方がない。ここまで長くなってしまったが、アマテラスは無事借りられ、扱いに関しても及第点を頂いた。
残る疑問は、『アマテラスに何が出来るのか』ということだろう?
空にあるアマテラスからどうやって情報を発信するのかといと、ヤツにはそんなことが可能になる装備が星の数くらい搭載されている。
簡単かつ分かるようにいうとね、アマテラスにはガ◯ダムとかに出てくるようなビットが大量に搭載されているんだよね。
そのビットの種類は3種。目と耳と手だ。ちなみに口は全部に付いている。つまりよく喋る!
目と耳は説明不要だと思うから省略する。で、手についてだがこいつは何もビットに指があるわけではない。
アマテラス本人に聞いたわけではないのだが、俺はこの手について見覚えがあった。
理屈とかの詳しい事は俺には分からないが、あれは見た感じ天使ビームと同じものだと思う。
そいつが伸縮可能な指となるようだ。次に──
『長いですご主人様。アマテラスは飽きました。もう帰りたいです』
…………。飽きたらしいので手早く終わらせる。あと、ご主人様については触れないでほしい。
俺が呼ばせているわけではないとだけ理解してほしい。では、実際にやってみよう!
『ご主人様、がんばってー』
まったくヤル気の感じられない頑張ってだったね。この調子では本当に手を貸す気は無いらしい。
回線とかがショートして死ねばいいと思う。
「16個というところか。しかし」
オート操作が出来ない(ヤツが空気なので)俺は、マニュアル操作にてビット攻撃を行わなくてはならない。
しかし、ニュータイプでない俺には無理だろう。
1個1個を自力で動かすとか死ぬくらいに疲労する。こういった場合には、予め用意してあった技名を叫ぶように設定しておいた。
「プリズン」
意味は分かるな? 技名を唱えたことにより会場内のビットが必要数勝手に集まり、狙った場所に繋ぎ合わされる。すると、ビットより発射された天使ビームで囲われた牢獄が完成する。
鉄格子のやつをイメージするといいと思う。
「えっ、プロデューサー殿。アマテラスを使えるんですか?」
アマテラスにて構成されている今日の舞台である足場が、突如として牙を剥いたクソ執事とミカエルのおっさんは一瞬で檻の中。
呆気にとられているクソ執事と、ビックリするほど真顔のおっさん。
「ふん、何を今更。このまま地上に落とすのもいいかもしれないな。もはや全て俺のさじ加減1つだし」
「馬鹿な。これでは……」
「何を言ってんだ。貴様が俺にすすめたんだろうが! こんな事が出来るようになるまで、どれだけ俺が無茶な努力させられたと思ってんだ!」
血の滲むような……実際、血は多少出たけど。努力があったんだ。
このくらい出来るようにならなければ、もう本当にやってられない。休みを消費して何をしていたんだよとなってしまう。
「いや、ガブリエル殿もアマテラスの補助も無しで操作するとか! 実はプロデューサー殿は人間ではなかったのですか!?」
「──かもな! それよりどうなりたい。大人しく席に戻るか、そのまま地上に戻るか選べ! 余計な手間をかけさせやがってーーっ。あと、手を貸せと言ったのに一切何もしやしない!」
勝手なヤツしかいないのか。クソ野郎共が。
ビーム出るなら全員ハチの巣にしてやりたいくらいだ。
『また、オシオキですか。ご主人様』
「──ご主人様って言うな! あと、『また』って何だ。どこからそんな言葉が出てくるんだ!」
『そう言いつつ後でオシオキするんでしょ! ──とか。──とかするんでしょ!』
しない。というか、しようがないよ?
確かにブン殴れるなら殴りたいけど、姿もないヤツにどうやって何かするのよ。
それと、どっからその禁止用語は出てくるのか……。
※
「お呼びですか。お姫様」
「──来るのが遅い!」
ミカエルのおっさんを席に戻し、執事はその隣に置いてきた。次は放り投げると釘を刺し、見張りとして目を残してきた。
それで、やっとお姫様のところまでたどり着いた。ここまで来るのに怒られるくらいの時間がかかった……。
「すいません。無数のおっさんたちとバカと役立たずのせいで遅くなりました。で、なんか問題か?」
「さっきからミカの挙動がおかしい……。時間が経つごとにおかしくなってるの」
どうやらミカの緊張は限界を迎えているらしい。
仕方ないと言えば仕方ないのだが、まだ始まってないのにそれでは不安しかない。
これはお姫様に相談するわけにもいかないし、俺がフォローするしかないか。
「単なる緊張だろ。どれ、このプロデューサーに任せなさい!」
アマテラスにお姫様とお話ししていなさいと頼み、ミカのところへと向かう。
これなら役立たずも素直に聞くだろうからね!
『ねぇねぇ、お姉様。アマテラス、お姉様に聞きたいことがあるの』
「うっ──、あんたどっから声が出てんのよ」
『この小さいやつだよ。それに、あんたじゃなくてアマテラスだよ』
「慣れない。何回見ても聞いても慣れない! ちょっと、周りをブンブン飛ばないで! これ置いていかないでよ!」
『お姉様。これ、じゃなくてアマテラスだよー』
ほらね、あいつもお姫様大好きだからね! いったいどうなってんだよ。あと、お姉様って何だよ!
まあ……どうでもいいか。しばらくソイツを頼むぞ、お姉様。
「ミカ、大丈夫か? お姫様も心配してるぞ」
「だだだだ、大丈夫よ。なななな、何も問題ないわ!」
カタカタ震えてるし、それが口にも影響している。
ミカはそれらを誤魔化そうと水の入ったグラスを持つが、震えで中身が全部こぼれてなくなる。
「バグってんのかというくらいに大丈夫じゃないな。あんまり考え過ぎるな──」
「──無理に決まってんでしょ! せっかくのご馳走も喉を通らない。もっと言うと吐きそうよ! もう帰りたい!」
ここまでやって帰られては困るので、もう始めるしかないか。
準備が出来たとアマテラスが言ってこないのだが、ミカが限界みたいだからな。
「アマテラス。お姫様が嫌がってるからこっち来なさい」
『それは嫉妬? ご主人様は嫉妬深いタイプなの?』
このように一応。呼べば来る。言うことを聞くかどうかは別問題だが呼べば来るのだ。
しかし、正直やかましいし、ロクなことを言わないので黙っていてほしい。
「違う。もう始める時間になっただけだ。それと繰り返すが、ご主人様はやめなさい。それでだね。頑張ってもらってるとこ申し訳ないが、キミ少し準備に時間がかかりすぎだよ」
『それならとっくに終わってるけど?』
「……聞いてないんだけど?」
『聞かれてないんだけど?』
「──いつから準備が終わってた!」
『ここで前回までを振り返ると──、くらいから』
「ずいぶん前からだね。言えよ!」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~
昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる