67 / 101
天使のホワイトデー 後編
ホワイトデーまで。あと少し。もう少し。
しおりを挟む
♢11♢
『……』
「……」
『…………。』
「…………!」
別にふざけているわけではないぞ。
機会を伺っているというか、『なんか喋って!』と思っているというか。無言だけど怒っている感じが、ひしひしと伝わってくるというか。
しかし、いつまでもこのままというわけにも……。
『──どうして。いえ、なんでここに来るのですか? この前、裏技を教えたはずですが』
やった。向こうが先に話しかけてきてくれた!
これなら会話に持ち込める。逃すな。このチャンスを。
「いやー、ミカの部屋から勝手に出て、天国を探検しようかとも考えたんですけど、なんとなくトラブルが発生する気がして」
『……具体的には?』
「なんやかんやあって天使たちに追い回されたあげく、脱出するべく戻ったミカの部屋で、うっかりお着替えシーンに遭遇。そんで天使たちを更に怒らせ、ミカも怒らせ、大人数に追われて捕まり、ボコられ、最終的には裁かれるとか?」
『なるほど。よほど日頃の行いが良いというわけですか。 ……帰りなさい』
あかん! 会話を切られたら終わりだ。この人とのアポの取りようがないんだから。
ミカは名前を出しただけで逃げた。えらーい天使たちはクソの役にも立たない。執事は呼んでも現れない!
超偉いはずのミカエルのおっさんも、『苦手だから無理!』ときている。となれば、俺が交渉するしかないのだ。
「ガブリエルさん。そう言わずに話だけでも聞いてくださいよー。いい儲け話があるんですよー」
『不誠実です。その揉み手をやめなさい』
和ませるつもりがガチトーンで怒られた。
やっぱりこの天使は相当に真面目で、融通が利かないらしい。まるで、お菓子が絡んだ時のルイのようだ。
実際会ったことはなく毎回こうして声だけだが、真面目でおっかない。そんな感じに間違いない!
だが、怯むわけにも逃げるわけにもいかないのだ。
「これは失礼しました! でもでも、ガブリエルさんが責任者だって聞いてー。俺以外は全員逃げ出しやがってー、もう大変なんですよー。助けてください! お願いします!」
『私が責任者?』
「その声を出すやつを貸してください。あと、映像を映すやつも。そんなんなくても、ここの警備は万全なんだから、少しくらい貸してくれてもいいと思うんだ」
『目的はそれですか。分かりました。貴方が私の質問に答えたら検討しましょう。貴方に余計な事を言ったのは誰ですか? ミカエラ。ナナシ。ミカエル。それとも他の者。いったい誰でしょうか?』
正直に言った場合、その人はどうなるのかな?
少なくとも無事では済まないよね。この人マジだし。
それに検討した結果、ダメだと絶対に言うよね。
「言ったところで貸してくれる保証がない。仲間は売らないし、そんなんで口を割ると思ってもらっては困る。あんた、俺を舐めすぎだ」
『分かりました。では、後で自分で確かめるとしましょう。話はおしまいです。帰りなさい』
「──何!? そんなのズルいぞ。そこは、『ふっ、仲間思いなヤツだ。力を貸してやろう』ってなるとこじゃないの?!」
『まったくもって勝手な理屈ですね……。つまみ出しなさい。いえ、まずはあの乗り物を壊してしまいなさい。あんな物があるからいけないのです。上から下へだけ移動できればいいでしょう』
文句を言われながら修理させたゴンドラを、ガブリエルさんの指示を受けた警備天使たちが天使ビームで狙う。
大量の天使ビームに一斉射撃されたら、あんなゴンドラは間違いなく大破するだろう。
「──やめろ、あれを壊したら下から上にこれなくなんだろ!」
『必要ないでしょう。それで困る者など、ここにはいないのですから』
「そんなんだから、いつまでも変わんねーんだ! この警備は何の為だ? どいつが一番ありもしない事をあると思ってんだ? お前ら天使だろうが! 人が頑張ってんのにそれを無駄にしようとすんな! クソ天使!」
『白夜 零斗。口先では何とでも言えます。私は貴方の努力は評価しましょう。しかし、結果の伴わない努力には意味もない。世界を変えるなど息巻いたところで簡単にはいかないんですよ。撃て──』
普通の人間に大量のビーム止める術などなく、唯一対抗できるはずの口先さえ通じない。打つ手なしだし、天使たちの攻撃はゴンドラに命中する。
「それをやんのにこうやって頼んでんだよ! クソババア!」
ビームに呑まれていき、跡形もなくなるゴンドラを見ながら、やけくその、単なる逆ギレの、それはもう悪口が口からでた。
『クソ……ババア……。なんて口の悪い。少し指導します。それを私のところまで連れてきてください。二度とそんな口を聞けないようにしてあげます』
ビームが命中して爆発してるし、爆音で悪口は聞こえはしないと思ってたんだ。
だけど、バッチリ聞こえたみたいだね。地獄耳みたいだね!
「やめてっ、連れて行かないで! 直に会いたかったのはほんの数秒前までで、もう対面したくないから! やめてーーーーっ」
ガブリエルさんの命令を受けた警備が、すぐさま飛んで来て四方を囲まれる。
あとは左右から腕を掴まれ、俺は宙に浮く。
ジタバタしてもすでに足は下についておらず、簡単に連行されてしまう。
『まったく誰に似たのか……』
※
きっとこのまま裁かれるんだ……。
見通しが甘かった。だいぶ甘かった。
見通しが甘かったから死刑になるのだろう。
「懲りんな貴様は。何度、我らの手を煩わせるのだ」
俺を掴んでいる右側の天使が話しかけてきた。
それも、俺のことを知っているような口ぶりでだ。
「……誰だ。お前は?」
「前回もこうして貴様を捕まえたのだが?!」
ああ、そう言われるとそんな人がいたような気もする。
だが、男となんて特に関わり合いになりたくないし、興味もない。したがってどうでもいい。
「いや、覚えてないな。馴れ馴れしいぞ、天使くん」
「それは覚えているのではないか!?」
「──まったく。いや……」
待てよ。こいつは確かミカが好き。
天使たち全体的に言えることだが、姫大好きマンの1人だったはず。
連行先は分からないが、連行されたら終わりだ。そうなる前に手を打たなくては。
「飛び立ってからで申し訳ないのだが、下に荷物を置いてきてしまった。取りに戻って」
「連行が先だ。天使長を怒らせたくはないからな」
「あの荷物にはミカエラさんの際どい、んんっ──、が入っているんだ。あのままにはしておけない」
「──何だと! なにが入っていると……。何でもない!」
右側は誤魔化したが左側のヤツは荷物を見ている。
聞こえたんであろう範囲のヤツらもだ。揃いも揃ってこの変態共め。
しかし、つけ入る隙はこれだな。
「お前に迷惑はかけない。お礼もしよう」
「この状態で貴様が何をしても迷惑になるだろうが!」
「俺が暴れるから手を離せ。それなら咎められもしないだろ?」
「貴様。もう結構な高さだぞ? 人間では無事では済まない高さだと思うが」
現在、地上というか雲的な足場から20メートルは上にいる。
やはり俺には天国の門は開かないようで、どこに連行するつもりなのかは分からないが、警備天使たちが連れていくのだろう。
これはそんなよくはない。おそらく初めてだろう事態だと思う。それならミスの1つくらい起きるのが普通だ。
「心配してくれるんだ。なんだー、意外といいヤツなんだね。心配してくれるなら落っこちる前にもう1回キャッチして。じゃあ、やるよ?」
「待て、誰もやるなどと──」
こうやって飛んでいるのに、どのくらいのバランスが必要なのかは分からないが、暴れる人間の腕しか掴んでいないなら十分だろう。
「やめて、変なところを触らないで! 変態、変態天使!」
これはオマケだが、動きに加えて動揺するだろう言葉。まあ、落下は成功するよね。
「貴様ーーーーっ!」
『いったい何をしているのです!? その高さはマズい。早く捕まえなさい!』
「これは違っ……──貴様ーーーー!」
しめしめ。だけど、思ったより落下すんの早くね?
これ、あの天使くん間に合わなくね?
俺、着地できるようなスキルとかはないんだけど……。
『……』
「……」
『…………。』
「…………!」
別にふざけているわけではないぞ。
機会を伺っているというか、『なんか喋って!』と思っているというか。無言だけど怒っている感じが、ひしひしと伝わってくるというか。
しかし、いつまでもこのままというわけにも……。
『──どうして。いえ、なんでここに来るのですか? この前、裏技を教えたはずですが』
やった。向こうが先に話しかけてきてくれた!
これなら会話に持ち込める。逃すな。このチャンスを。
「いやー、ミカの部屋から勝手に出て、天国を探検しようかとも考えたんですけど、なんとなくトラブルが発生する気がして」
『……具体的には?』
「なんやかんやあって天使たちに追い回されたあげく、脱出するべく戻ったミカの部屋で、うっかりお着替えシーンに遭遇。そんで天使たちを更に怒らせ、ミカも怒らせ、大人数に追われて捕まり、ボコられ、最終的には裁かれるとか?」
『なるほど。よほど日頃の行いが良いというわけですか。 ……帰りなさい』
あかん! 会話を切られたら終わりだ。この人とのアポの取りようがないんだから。
ミカは名前を出しただけで逃げた。えらーい天使たちはクソの役にも立たない。執事は呼んでも現れない!
超偉いはずのミカエルのおっさんも、『苦手だから無理!』ときている。となれば、俺が交渉するしかないのだ。
「ガブリエルさん。そう言わずに話だけでも聞いてくださいよー。いい儲け話があるんですよー」
『不誠実です。その揉み手をやめなさい』
和ませるつもりがガチトーンで怒られた。
やっぱりこの天使は相当に真面目で、融通が利かないらしい。まるで、お菓子が絡んだ時のルイのようだ。
実際会ったことはなく毎回こうして声だけだが、真面目でおっかない。そんな感じに間違いない!
だが、怯むわけにも逃げるわけにもいかないのだ。
「これは失礼しました! でもでも、ガブリエルさんが責任者だって聞いてー。俺以外は全員逃げ出しやがってー、もう大変なんですよー。助けてください! お願いします!」
『私が責任者?』
「その声を出すやつを貸してください。あと、映像を映すやつも。そんなんなくても、ここの警備は万全なんだから、少しくらい貸してくれてもいいと思うんだ」
『目的はそれですか。分かりました。貴方が私の質問に答えたら検討しましょう。貴方に余計な事を言ったのは誰ですか? ミカエラ。ナナシ。ミカエル。それとも他の者。いったい誰でしょうか?』
正直に言った場合、その人はどうなるのかな?
少なくとも無事では済まないよね。この人マジだし。
それに検討した結果、ダメだと絶対に言うよね。
「言ったところで貸してくれる保証がない。仲間は売らないし、そんなんで口を割ると思ってもらっては困る。あんた、俺を舐めすぎだ」
『分かりました。では、後で自分で確かめるとしましょう。話はおしまいです。帰りなさい』
「──何!? そんなのズルいぞ。そこは、『ふっ、仲間思いなヤツだ。力を貸してやろう』ってなるとこじゃないの?!」
『まったくもって勝手な理屈ですね……。つまみ出しなさい。いえ、まずはあの乗り物を壊してしまいなさい。あんな物があるからいけないのです。上から下へだけ移動できればいいでしょう』
文句を言われながら修理させたゴンドラを、ガブリエルさんの指示を受けた警備天使たちが天使ビームで狙う。
大量の天使ビームに一斉射撃されたら、あんなゴンドラは間違いなく大破するだろう。
「──やめろ、あれを壊したら下から上にこれなくなんだろ!」
『必要ないでしょう。それで困る者など、ここにはいないのですから』
「そんなんだから、いつまでも変わんねーんだ! この警備は何の為だ? どいつが一番ありもしない事をあると思ってんだ? お前ら天使だろうが! 人が頑張ってんのにそれを無駄にしようとすんな! クソ天使!」
『白夜 零斗。口先では何とでも言えます。私は貴方の努力は評価しましょう。しかし、結果の伴わない努力には意味もない。世界を変えるなど息巻いたところで簡単にはいかないんですよ。撃て──』
普通の人間に大量のビーム止める術などなく、唯一対抗できるはずの口先さえ通じない。打つ手なしだし、天使たちの攻撃はゴンドラに命中する。
「それをやんのにこうやって頼んでんだよ! クソババア!」
ビームに呑まれていき、跡形もなくなるゴンドラを見ながら、やけくその、単なる逆ギレの、それはもう悪口が口からでた。
『クソ……ババア……。なんて口の悪い。少し指導します。それを私のところまで連れてきてください。二度とそんな口を聞けないようにしてあげます』
ビームが命中して爆発してるし、爆音で悪口は聞こえはしないと思ってたんだ。
だけど、バッチリ聞こえたみたいだね。地獄耳みたいだね!
「やめてっ、連れて行かないで! 直に会いたかったのはほんの数秒前までで、もう対面したくないから! やめてーーーーっ」
ガブリエルさんの命令を受けた警備が、すぐさま飛んで来て四方を囲まれる。
あとは左右から腕を掴まれ、俺は宙に浮く。
ジタバタしてもすでに足は下についておらず、簡単に連行されてしまう。
『まったく誰に似たのか……』
※
きっとこのまま裁かれるんだ……。
見通しが甘かった。だいぶ甘かった。
見通しが甘かったから死刑になるのだろう。
「懲りんな貴様は。何度、我らの手を煩わせるのだ」
俺を掴んでいる右側の天使が話しかけてきた。
それも、俺のことを知っているような口ぶりでだ。
「……誰だ。お前は?」
「前回もこうして貴様を捕まえたのだが?!」
ああ、そう言われるとそんな人がいたような気もする。
だが、男となんて特に関わり合いになりたくないし、興味もない。したがってどうでもいい。
「いや、覚えてないな。馴れ馴れしいぞ、天使くん」
「それは覚えているのではないか!?」
「──まったく。いや……」
待てよ。こいつは確かミカが好き。
天使たち全体的に言えることだが、姫大好きマンの1人だったはず。
連行先は分からないが、連行されたら終わりだ。そうなる前に手を打たなくては。
「飛び立ってからで申し訳ないのだが、下に荷物を置いてきてしまった。取りに戻って」
「連行が先だ。天使長を怒らせたくはないからな」
「あの荷物にはミカエラさんの際どい、んんっ──、が入っているんだ。あのままにはしておけない」
「──何だと! なにが入っていると……。何でもない!」
右側は誤魔化したが左側のヤツは荷物を見ている。
聞こえたんであろう範囲のヤツらもだ。揃いも揃ってこの変態共め。
しかし、つけ入る隙はこれだな。
「お前に迷惑はかけない。お礼もしよう」
「この状態で貴様が何をしても迷惑になるだろうが!」
「俺が暴れるから手を離せ。それなら咎められもしないだろ?」
「貴様。もう結構な高さだぞ? 人間では無事では済まない高さだと思うが」
現在、地上というか雲的な足場から20メートルは上にいる。
やはり俺には天国の門は開かないようで、どこに連行するつもりなのかは分からないが、警備天使たちが連れていくのだろう。
これはそんなよくはない。おそらく初めてだろう事態だと思う。それならミスの1つくらい起きるのが普通だ。
「心配してくれるんだ。なんだー、意外といいヤツなんだね。心配してくれるなら落っこちる前にもう1回キャッチして。じゃあ、やるよ?」
「待て、誰もやるなどと──」
こうやって飛んでいるのに、どのくらいのバランスが必要なのかは分からないが、暴れる人間の腕しか掴んでいないなら十分だろう。
「やめて、変なところを触らないで! 変態、変態天使!」
これはオマケだが、動きに加えて動揺するだろう言葉。まあ、落下は成功するよね。
「貴様ーーーーっ!」
『いったい何をしているのです!? その高さはマズい。早く捕まえなさい!』
「これは違っ……──貴様ーーーー!」
しめしめ。だけど、思ったより落下すんの早くね?
これ、あの天使くん間に合わなくね?
俺、着地できるようなスキルとかはないんだけど……。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く


【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。
ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」
夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。
元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。
"カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない"
「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」
白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます!
☆恋愛→ファンタジーに変更しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる