65 / 101
天使のホワイトデー 後編
ホワイトデーまで。あと少し。
しおりを挟む
♢10♢
俺と二クスのカードバトルから数日後。
いよいよとなったホワイトデーを前に、先月と同じ場所でアレがついに開催される。そう──
「はい、お待ちかねの第2回。ルイちゃんのお菓子講座です。今回はクッキーを作ります。みなさん拍手!」
前回のように記録係としての参加である俺。
撮っておいて損はないので、クッキーが出来るまでの様子をビデオカメラで撮影していく。
では、調理が始まる前に他の参加者を紹介しよう。
「零斗。別に撮るのはいいけど、お前も一応手を洗ってこい」
まずは、お菓子作りといえばこの人。
幼馴染大明神様ことルイちゃん。
バレンタインに続き、今回もお世話になります。
「お姉ちゃん。違うよ。そこは、『私を撮影したいなら綺麗な身体にしてきなさい。でないと指一本触れさせないわよ』って言わないと」
……次によく分からない発言をしている、我が妹の一愛ちゃん。
ここ数日、彼女は大変ご機嫌なので、それに伴い頭がゆるくなっているのだろう。大目に見てあげてほしい。
「ねぇ、こう? これであってる?」
最後にエプロンをつけようと四苦八苦している、天使ことミカエラちゃん。
何故、彼女は見本が近くにあるのに、自己流でエプロンをつけようとしているんだろう。どうしたらああなるんだろう。
「ミカちゃん。違うよ。まずは服を脱ぐんだよ。それで、裸にエプロンをつけるんだよ」
「そうなのね。んしょ──」
何を考えているのか一愛は嘘を教え、ミカはそれを素直に聞き入れる。
おかしいと考えもせず、普通に服を脱ぎ始め……。
「「──ちょっと待て!!」」
調理道具を用意しているルイとハモった。
だってスルーはできないよ? 止めないと本当に脱いでいたかもしれないよ? そうなったらなったで困るよ。
「ルイ、彼女にエプロンの正しい着用方法を教えてあげて。そして一愛! お前は何を考えているんだ。どういうつもりでそんな嘘を言う」
「れーとへのサービスだよ。ミカちゃんは素直だからやってくれるよ?」
「そ、それで俺が喜ぶとでも」
はっきりと否定はできないのが苦しいところです。
若干、『もったいなかったか』と思わなくもないです。
「流石にお姉ちゃんは無理だよ。せめて2人きりにならないとね。2人の時に言ってみな。なんやかんや、やってくれるかもしれないから」
こいつはどうした……。
いや、本来こういうヤツなんだ。
俺は厳しく接しているつもりだが、ルイが案外甘いし。天敵がいない現在、一愛を止めるのは大変かも。
こんなことなら天敵を用意しておくんだったな。
「とにかく! 以後はいらんことをせずにクッキーを作りなさい」
「はーい」
分かったのか。分かってないのか。
どうにも判別しにくい返事をして、妹もミカにエプロンのつけ方を伝授しにいく。
「まったく。もし、この場にお姫様がいたらと考えたら……。まあ、俺が被害を受けていただろう」
本日、お姫様は不在である。
理由はホワイトデーされる側のお姫様が、ホワイトデーのお返し作りに参加するわけにはいかないからです。
そういう意味ではルイもお姫様と同じなんだけど、俺たちだけでクッキーなんて作れないしな。
一応言っておくが、一愛に期待しているなら無駄だよ。アレは食うのが専門だから。
できないとまでは思わないけど、やろうとはしないからね。そういうのを見たこともないからね。
「よし、完成ね」
「ミカちゃん。似合ってるー」
「そ、そう?」
「嘘だよ」
「──嘘なの!?」
「嘘だよ。似合ってるよ」
おっ、ようやく全員の身支度が整ったようだ。カメラのスタンバイも、これで良し!
「準備はできたようだな。では、始めてください」
「手を洗ってこい。何度も同じことを言わせるな」
「そうでした」
よし、じゃなかったね。
将来の夢はお菓子屋さんのルイちゃんは、お菓子のことになるとマジなので指示に従います。
さもないと追い出されると思うので。それも暴力的に。
※
で、今日のクッキーについてだが、これは異世界に広めるためにではなく、あくまでミカからお姫様へのお返しのために作るということだ。
よって、クッキーの材料は市販のものが大半を占める。よって、材料調達クエスト等は発生しない! やったぜ!
どうしてお返しがクッキーなのかというと、作りやすいからに他ならない。
ホワイトデーまでで今日しかルイは予定が合わないし、1回習ってミカ1人でやれというのも無理があるだろう。
ならお菓子は、『手伝ってもらって』と最初に付いたとしても、作る気なら作ってしまうべきだとなったわけだ。
それに今日で、クッキー作りは終わらせないといけないという都合もあるんだ。
実はルイだけでなく、俺たちも忙しいからね……。
ミカは覚えることがたくさんあるし、まだ完成してないし。何より覚悟が必要だし。俺も打ち合わせとか、交渉とかあるんだ。
だいたい分かってきたと思うけど、時間が足りないや。企画から実行までの期間が短すぎる。
だから、『全部をプロデュースするのは不可能だ!』という結論に俺は至った。
なので、当日読む原稿はお姫様に頼んだ。
主役自らにやらせるのはどうかと思うけど、人手というか全体的に出来るヤツが足りない。脳筋しかいないし。
二クスではないが人材の確保は重要らしい。
ホワイトデーの後は、そこら辺を重要視しようと思っている。
しかし、今は目の前のことだ。重要なところから、1つずつ確実に達成していかなければ。それが一番の近道であると信じて。
「お姉ちゃん。クッキーってどうやって作るの?」
「えっ、一愛ちゃん。そんなレベルからなの」
思わず参加者のレベルの低さに驚いてしまった。
ミカが分からないのは当然だとして、いつも食べてるヤツが分からないとは。
なんだと思ってクッキーを食べているんだよ。
えっ、クッキーはクッキー?
そういうことではなく、こう……。
「なんだよ。じゃあ、れーとはわかんのかよ?」
「バカにするなよ。チョコレートを作れる俺に、そのくらいのことが分からないわけがなかろう」
と、口では言ってはいるが実際は分からない。なんか粉を使っているとしか分からん。妹の前で知ったかぶっただけだ!
「ふーん。なら材料を言ってみろよー」
「いいだろう」
だけど、どうせなんとか粉だろ? それに砂糖と卵。それらを混ぜて焼くだけだろ。
こな、粉。小麦粉……かな?
「小麦粉だ!」
これだ! 間違いない!
ホットケーキミックスかとも思ったけど、あれはいろいろ混ざってるやつだとバレンタインの時に聞いた。となれば、混ざっていないもの。つまり小麦粉に違いない。
「──違う、薄力粉だ。知ったかぶんな」
「「あははは──、かっこ悪い──」」
一瞬で違うと言われ、これでもかというくらいに笑われた。
粉はあっていたのに……。お前たちも知らないくせに。
「2つはどう違うの? 今後のために教えてください」
「薄力粉も小麦粉は小麦粉だが──」
「小麦粉なんじゃねーか! なんで違うって言ったんだよ! オマケで正解にしてよ」
「そんなわけにいくか。小麦粉と薄力粉は違うんだから、違うんだよ」
お菓子のことになると融通が利かない子ねーー。
この子は昔からそういうところがあるけど、お菓子になると本当に融通が利かない。
「ルイ。レートはいいから始めましょう」
「そうだよ。時間がもったいないよ」
今ので俺の威厳は失墜したらしい。
確かに、俺も何も知らないヤツのことなど適当にすると思う。それでもね、悲しいね……。
「あまりいじめてやるな。2人も分からなかったろ?」
「それは……」「……そうだけど」
やはり頼れるのは貴女だけです。
なんやかんや優しいです。融通が利かないとか思ってごめんなさい。
「分かればいい。じゃあ、始めるか」
俺と二クスのカードバトルから数日後。
いよいよとなったホワイトデーを前に、先月と同じ場所でアレがついに開催される。そう──
「はい、お待ちかねの第2回。ルイちゃんのお菓子講座です。今回はクッキーを作ります。みなさん拍手!」
前回のように記録係としての参加である俺。
撮っておいて損はないので、クッキーが出来るまでの様子をビデオカメラで撮影していく。
では、調理が始まる前に他の参加者を紹介しよう。
「零斗。別に撮るのはいいけど、お前も一応手を洗ってこい」
まずは、お菓子作りといえばこの人。
幼馴染大明神様ことルイちゃん。
バレンタインに続き、今回もお世話になります。
「お姉ちゃん。違うよ。そこは、『私を撮影したいなら綺麗な身体にしてきなさい。でないと指一本触れさせないわよ』って言わないと」
……次によく分からない発言をしている、我が妹の一愛ちゃん。
ここ数日、彼女は大変ご機嫌なので、それに伴い頭がゆるくなっているのだろう。大目に見てあげてほしい。
「ねぇ、こう? これであってる?」
最後にエプロンをつけようと四苦八苦している、天使ことミカエラちゃん。
何故、彼女は見本が近くにあるのに、自己流でエプロンをつけようとしているんだろう。どうしたらああなるんだろう。
「ミカちゃん。違うよ。まずは服を脱ぐんだよ。それで、裸にエプロンをつけるんだよ」
「そうなのね。んしょ──」
何を考えているのか一愛は嘘を教え、ミカはそれを素直に聞き入れる。
おかしいと考えもせず、普通に服を脱ぎ始め……。
「「──ちょっと待て!!」」
調理道具を用意しているルイとハモった。
だってスルーはできないよ? 止めないと本当に脱いでいたかもしれないよ? そうなったらなったで困るよ。
「ルイ、彼女にエプロンの正しい着用方法を教えてあげて。そして一愛! お前は何を考えているんだ。どういうつもりでそんな嘘を言う」
「れーとへのサービスだよ。ミカちゃんは素直だからやってくれるよ?」
「そ、それで俺が喜ぶとでも」
はっきりと否定はできないのが苦しいところです。
若干、『もったいなかったか』と思わなくもないです。
「流石にお姉ちゃんは無理だよ。せめて2人きりにならないとね。2人の時に言ってみな。なんやかんや、やってくれるかもしれないから」
こいつはどうした……。
いや、本来こういうヤツなんだ。
俺は厳しく接しているつもりだが、ルイが案外甘いし。天敵がいない現在、一愛を止めるのは大変かも。
こんなことなら天敵を用意しておくんだったな。
「とにかく! 以後はいらんことをせずにクッキーを作りなさい」
「はーい」
分かったのか。分かってないのか。
どうにも判別しにくい返事をして、妹もミカにエプロンのつけ方を伝授しにいく。
「まったく。もし、この場にお姫様がいたらと考えたら……。まあ、俺が被害を受けていただろう」
本日、お姫様は不在である。
理由はホワイトデーされる側のお姫様が、ホワイトデーのお返し作りに参加するわけにはいかないからです。
そういう意味ではルイもお姫様と同じなんだけど、俺たちだけでクッキーなんて作れないしな。
一応言っておくが、一愛に期待しているなら無駄だよ。アレは食うのが専門だから。
できないとまでは思わないけど、やろうとはしないからね。そういうのを見たこともないからね。
「よし、完成ね」
「ミカちゃん。似合ってるー」
「そ、そう?」
「嘘だよ」
「──嘘なの!?」
「嘘だよ。似合ってるよ」
おっ、ようやく全員の身支度が整ったようだ。カメラのスタンバイも、これで良し!
「準備はできたようだな。では、始めてください」
「手を洗ってこい。何度も同じことを言わせるな」
「そうでした」
よし、じゃなかったね。
将来の夢はお菓子屋さんのルイちゃんは、お菓子のことになるとマジなので指示に従います。
さもないと追い出されると思うので。それも暴力的に。
※
で、今日のクッキーについてだが、これは異世界に広めるためにではなく、あくまでミカからお姫様へのお返しのために作るということだ。
よって、クッキーの材料は市販のものが大半を占める。よって、材料調達クエスト等は発生しない! やったぜ!
どうしてお返しがクッキーなのかというと、作りやすいからに他ならない。
ホワイトデーまでで今日しかルイは予定が合わないし、1回習ってミカ1人でやれというのも無理があるだろう。
ならお菓子は、『手伝ってもらって』と最初に付いたとしても、作る気なら作ってしまうべきだとなったわけだ。
それに今日で、クッキー作りは終わらせないといけないという都合もあるんだ。
実はルイだけでなく、俺たちも忙しいからね……。
ミカは覚えることがたくさんあるし、まだ完成してないし。何より覚悟が必要だし。俺も打ち合わせとか、交渉とかあるんだ。
だいたい分かってきたと思うけど、時間が足りないや。企画から実行までの期間が短すぎる。
だから、『全部をプロデュースするのは不可能だ!』という結論に俺は至った。
なので、当日読む原稿はお姫様に頼んだ。
主役自らにやらせるのはどうかと思うけど、人手というか全体的に出来るヤツが足りない。脳筋しかいないし。
二クスではないが人材の確保は重要らしい。
ホワイトデーの後は、そこら辺を重要視しようと思っている。
しかし、今は目の前のことだ。重要なところから、1つずつ確実に達成していかなければ。それが一番の近道であると信じて。
「お姉ちゃん。クッキーってどうやって作るの?」
「えっ、一愛ちゃん。そんなレベルからなの」
思わず参加者のレベルの低さに驚いてしまった。
ミカが分からないのは当然だとして、いつも食べてるヤツが分からないとは。
なんだと思ってクッキーを食べているんだよ。
えっ、クッキーはクッキー?
そういうことではなく、こう……。
「なんだよ。じゃあ、れーとはわかんのかよ?」
「バカにするなよ。チョコレートを作れる俺に、そのくらいのことが分からないわけがなかろう」
と、口では言ってはいるが実際は分からない。なんか粉を使っているとしか分からん。妹の前で知ったかぶっただけだ!
「ふーん。なら材料を言ってみろよー」
「いいだろう」
だけど、どうせなんとか粉だろ? それに砂糖と卵。それらを混ぜて焼くだけだろ。
こな、粉。小麦粉……かな?
「小麦粉だ!」
これだ! 間違いない!
ホットケーキミックスかとも思ったけど、あれはいろいろ混ざってるやつだとバレンタインの時に聞いた。となれば、混ざっていないもの。つまり小麦粉に違いない。
「──違う、薄力粉だ。知ったかぶんな」
「「あははは──、かっこ悪い──」」
一瞬で違うと言われ、これでもかというくらいに笑われた。
粉はあっていたのに……。お前たちも知らないくせに。
「2つはどう違うの? 今後のために教えてください」
「薄力粉も小麦粉は小麦粉だが──」
「小麦粉なんじゃねーか! なんで違うって言ったんだよ! オマケで正解にしてよ」
「そんなわけにいくか。小麦粉と薄力粉は違うんだから、違うんだよ」
お菓子のことになると融通が利かない子ねーー。
この子は昔からそういうところがあるけど、お菓子になると本当に融通が利かない。
「ルイ。レートはいいから始めましょう」
「そうだよ。時間がもったいないよ」
今ので俺の威厳は失墜したらしい。
確かに、俺も何も知らないヤツのことなど適当にすると思う。それでもね、悲しいね……。
「あまりいじめてやるな。2人も分からなかったろ?」
「それは……」「……そうだけど」
やはり頼れるのは貴女だけです。
なんやかんや優しいです。融通が利かないとか思ってごめんなさい。
「分かればいい。じゃあ、始めるか」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く


〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる