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天使のホワイトデー 後編
プロデューサーの誤算
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実はお姫様に、『俺が来るまで何も喋らないでくれ』と頼んでおいた。
それと部屋の前にいる兵士には、『これから来るヤツらを、俺が現れるまで1人もお姫様に合わせるな』とも頼んでおいた。
「「ルシア様。申し訳ありませんでした! どうかお許しくださいませ──」」
しかし、ヤツらには土下座して、許してもらえるまで謝ってこいと言ってある。
ああ、土下座のやり方は、事前にお姫様の部屋の扉に貼り付けておいた。
異世界人には土下座のやり方が分からないだろうし、俺は親切で優しいからね。
「おーーっ、壮観だね。見る人が見たら卒倒しそうな光景だね。いいよー、キミたち。実にいい! 俺に構わずに、続けて続けて。おい……誰が頭を上げろって言った? ここで終わりにするか? 嫌だよな? なら、ちゃんとやろう。今から姫が御成りになる。図が高い! 控えおろう。クズ共が!」
したがってこの光景は意図して作り出したものである。この部屋の前で無様に頭を下げて、姫の御成りを待つしかない天使たちの図は。
あー、満足した! こういうのが見たかったんだよ。
これで、お姫様への狼藉も許してあげてもいいかなぁと思う。
あと、お前の方がクズだという意見は受け付けない。
「姫殿下。ルシア様の御成り」
「ははっ──」
俺の合図で扉の前の兵士たちが扉を開く。
こんなこともあろうかと思ってな、こないだ練習しておいたんだ。
使う機会があったし、やっておいて良かった。
「このように土下座にて反省を示し、己の過ちを悔い、この先の人生は人々の役に立つことを彼らは決意しております。これで、このエロ天使たちを許してやってくだせぇ……──おやーーっ?!」
俺の予想では、『何? どうしたのよ?』とお姫様が現れ、かくかくしかじかと説明し、『まぁ、私のために!? プロデューサーさんありがとう!』となる予定だ!
……しかし、その予定は大きく外れたようで、開いた扉からは憤怒の怒りを纏う姫が現れた……。
「貴様、そこまでは言ってないぞ。ヒッ──」
「これ以上、お姫様を怒らせるな。死ぬぞ。許されないし、しぬ」
ぶっちゃけると俺も怖い。とても怖い。
思わず天使たちと同じ体勢になってしまった。
何かがおかしい。こんなはずではないのにーー。
「あわわわわっ──」
「気持ちは分かるが落ち着け。つーか、おっさんがあわあわ言うな。気持ち悪い」
俺がお姫様の部屋を出て、天使たちと個別に話して謝りに来させた。この間に実は、セクハラの被害者をお姫様の元に差し向けた。
この場面で被害者の涙の一つもあれば、天使たちはより悔い改め、お姫様は友達をたいそう慰めるだろうと考えていたからだ。
そうなれば俺への追求はないだろうとかも考えていたからだ。だが、予定外の事態が起きている。
「この人たちです。この人たちにセクハラされました。私……私……」
迫真の演技なのか涙目のミルクちゃん。
目にいっぱいの涙をためて、この人たちにと指をさすのだが、この人たちの中には俺も入っているのは気のせいだよね? ね?
「ミルク。もういいわ。何も言わなくていいのよ」
「姫さま。私……」
姫祭り後から城へと泊まっているミルクちゃん。
彼女もお姫様が大好きなので、快復したお姫様を見るまでは帰らないと頑なで、城へと留まっているのだ。
「ありがとう。よく知らせてくれたわね。この人たちとは私が話します。貴女はもう休みなさい」
「はい」
彼女、口調が本気の姫モードだ。久しぶりに猫かぶりだしたよ。
これは本気でヤバい気配だ。なんか俺も怖いです。
「土下座とは最大級の謝罪を表すものであると、ここに書いてありますね。貴方がたの謝罪の気持ちは理解しました。立場のある方がするのだから、本当に反省もあるのでしょう。しかし──」
「ルシアさん? か、彼らは反省しています。処分というか裁量は、このプロデューサーに任せてはいただけませんでしょうか? その、ボクが責任者なので」
「…………。分かりました。貴方の面子も必要ですものね。それなりの対応を期待します。以上です」
そう言うだけ言って、お姫様は部屋へと引っ込んでしまう。拍子抜けというか、ミカとのバトル以降、お優しくなられたんだろうか?
俺は今、『あっ、この天使たち。全員死んだな』と思うくらいだったのに。
「た、助かった……」
「流石という迫力だったな。あれで娘なのか……」
「あわわわわっ──」
「助かったぞ。プロデューサー」
なんか、おっさんたちからの信用が上がった気がする。
予定とは違うが、怪我の功名というか良かった。助かった。
「ま、まあな! 俺ってば、みんな仲良くがモットーだからな。よし、姫が気を変えないうちに会議室に行くぞ! ついて来い!」
『プロデューサーさん。少し話しがあります。少しよろしいですか?』
「…………」
初めて部屋へと行った時のように、澄んだ声で呼ばれてしまった。
久しぶりに感じるこれは間違いであってほしい。どうかお願いします。勘違いでありますように。
「俺は呼ばれてしまったから、みんなは先に会議室に行ってくれ。すぐに追いつくから。兵士くん。彼らを会議室まで案内してあげて」
天使のおっさんたちも兵士も何も言わない。ただ、頷いて去っていく。
まるで俺の身を案じるような目をしてだ。
「な、何のお話しでしょうか? 会議があるので手短にお願いします」
拭えない恐怖を感じながらも、意を決してお姫様の部屋に入った瞬間に目に入ってきたのは、嫌な笑みを浮かべる悪魔執事。
手には天使たちにのみ! 渡したはずの悪い方の写真のリストを持っている。
「もちろん、時間はかかりませんわ。セバス、音を消して!」
お姫様の台詞に合わせてパチンとセバスは指を弾く。おそらく部屋の外への音が消え失せたのだろう。
同時に怒れる姫が襲いかかってくる。
「──たんま! これから会議だから暴力はちょっと!」
「──知らないわ! これで、あたしを騙せると思ってるの。ミルクに何をしてんのよ!」
「な、なんのことだか……」
「しらばっくれんな! この写真を撮ってるの全部あんたでしょうが! よくもまあロクでもないことばかり思いつくわね。まずはあんたが悔い改めなさい!」
そうだった。この姫は名探偵でもあったんだ。忘れていたよ。ギャァァァァ──
本当に復活が違いようで良かったよ。ギャァァァァァァ──
※
「では、これより会議を始めます。二クスくん。全員に資料を配ってくれ」
「その前に少し……。白夜さん。どうされたんですか? それ」
「ちょっとな。姫が名探偵なのを忘れていた。執事が悪魔なのもか。久しぶりに痛かったヨ」
「大丈夫ですか? 日を改めましょうか?」
「大丈夫ではないがやろう。俺は予定が詰まっているんだ。今日しか話し合いの場は作れないんだ」
会議室に来たは来たがすでに満身創痍。正直なところは、もう帰りたいと思っている。
しかし、帰るためにはお怒りの姫の横を通らなくてはならないのだ。今戻ったらまたボコられる。
「……俺を見て分かる通り、お姫様は大変お怒りだ。何もしていない俺ですらこのありさま。天使くんたちには更に厳しい沙汰というか、暴力が待っていると思ってくれ。きっと、キミたちに明日はない……」
予想外のアクシデントではあった。だが、ならばそれすら利用して事を運ぶだけだ!
俺はミカの件でそれを学んだ。すでに詰んでる状態ではあるが、より良い結果を手に入れるのだ!
「……それは嫌だろう? なら、資料によく目を通してサインしたまえ。そうすれば、お姫様はなんとかしよう」
「それは脅しか?」
「──そうだ!」
「少し貴様を買いかぶっていたようだ。そんな安易な手段に出るとは底が知れる。国交があるのだ。我らには、いかにルシア様といえど手は出せない」
「ふーん。それは周りを見てから言ってるのかな? ここにいる二クスくん以外のメンバーはね、大して成果が上がらなかった罰として、調味料禁止中なんだよねー。それに脳筋だよ。あと、お姫様大好きマンでもある。お姫様うんぬんの前に、この部屋から無事に出れるかな? あと、俺が口を滑らすと大変なことになるよ? よく考えてから発言した方がいいよ」
「えぇ……」
それと部屋の前にいる兵士には、『これから来るヤツらを、俺が現れるまで1人もお姫様に合わせるな』とも頼んでおいた。
「「ルシア様。申し訳ありませんでした! どうかお許しくださいませ──」」
しかし、ヤツらには土下座して、許してもらえるまで謝ってこいと言ってある。
ああ、土下座のやり方は、事前にお姫様の部屋の扉に貼り付けておいた。
異世界人には土下座のやり方が分からないだろうし、俺は親切で優しいからね。
「おーーっ、壮観だね。見る人が見たら卒倒しそうな光景だね。いいよー、キミたち。実にいい! 俺に構わずに、続けて続けて。おい……誰が頭を上げろって言った? ここで終わりにするか? 嫌だよな? なら、ちゃんとやろう。今から姫が御成りになる。図が高い! 控えおろう。クズ共が!」
したがってこの光景は意図して作り出したものである。この部屋の前で無様に頭を下げて、姫の御成りを待つしかない天使たちの図は。
あー、満足した! こういうのが見たかったんだよ。
これで、お姫様への狼藉も許してあげてもいいかなぁと思う。
あと、お前の方がクズだという意見は受け付けない。
「姫殿下。ルシア様の御成り」
「ははっ──」
俺の合図で扉の前の兵士たちが扉を開く。
こんなこともあろうかと思ってな、こないだ練習しておいたんだ。
使う機会があったし、やっておいて良かった。
「このように土下座にて反省を示し、己の過ちを悔い、この先の人生は人々の役に立つことを彼らは決意しております。これで、このエロ天使たちを許してやってくだせぇ……──おやーーっ?!」
俺の予想では、『何? どうしたのよ?』とお姫様が現れ、かくかくしかじかと説明し、『まぁ、私のために!? プロデューサーさんありがとう!』となる予定だ!
……しかし、その予定は大きく外れたようで、開いた扉からは憤怒の怒りを纏う姫が現れた……。
「貴様、そこまでは言ってないぞ。ヒッ──」
「これ以上、お姫様を怒らせるな。死ぬぞ。許されないし、しぬ」
ぶっちゃけると俺も怖い。とても怖い。
思わず天使たちと同じ体勢になってしまった。
何かがおかしい。こんなはずではないのにーー。
「あわわわわっ──」
「気持ちは分かるが落ち着け。つーか、おっさんがあわあわ言うな。気持ち悪い」
俺がお姫様の部屋を出て、天使たちと個別に話して謝りに来させた。この間に実は、セクハラの被害者をお姫様の元に差し向けた。
この場面で被害者の涙の一つもあれば、天使たちはより悔い改め、お姫様は友達をたいそう慰めるだろうと考えていたからだ。
そうなれば俺への追求はないだろうとかも考えていたからだ。だが、予定外の事態が起きている。
「この人たちです。この人たちにセクハラされました。私……私……」
迫真の演技なのか涙目のミルクちゃん。
目にいっぱいの涙をためて、この人たちにと指をさすのだが、この人たちの中には俺も入っているのは気のせいだよね? ね?
「ミルク。もういいわ。何も言わなくていいのよ」
「姫さま。私……」
姫祭り後から城へと泊まっているミルクちゃん。
彼女もお姫様が大好きなので、快復したお姫様を見るまでは帰らないと頑なで、城へと留まっているのだ。
「ありがとう。よく知らせてくれたわね。この人たちとは私が話します。貴女はもう休みなさい」
「はい」
彼女、口調が本気の姫モードだ。久しぶりに猫かぶりだしたよ。
これは本気でヤバい気配だ。なんか俺も怖いです。
「土下座とは最大級の謝罪を表すものであると、ここに書いてありますね。貴方がたの謝罪の気持ちは理解しました。立場のある方がするのだから、本当に反省もあるのでしょう。しかし──」
「ルシアさん? か、彼らは反省しています。処分というか裁量は、このプロデューサーに任せてはいただけませんでしょうか? その、ボクが責任者なので」
「…………。分かりました。貴方の面子も必要ですものね。それなりの対応を期待します。以上です」
そう言うだけ言って、お姫様は部屋へと引っ込んでしまう。拍子抜けというか、ミカとのバトル以降、お優しくなられたんだろうか?
俺は今、『あっ、この天使たち。全員死んだな』と思うくらいだったのに。
「た、助かった……」
「流石という迫力だったな。あれで娘なのか……」
「あわわわわっ──」
「助かったぞ。プロデューサー」
なんか、おっさんたちからの信用が上がった気がする。
予定とは違うが、怪我の功名というか良かった。助かった。
「ま、まあな! 俺ってば、みんな仲良くがモットーだからな。よし、姫が気を変えないうちに会議室に行くぞ! ついて来い!」
『プロデューサーさん。少し話しがあります。少しよろしいですか?』
「…………」
初めて部屋へと行った時のように、澄んだ声で呼ばれてしまった。
久しぶりに感じるこれは間違いであってほしい。どうかお願いします。勘違いでありますように。
「俺は呼ばれてしまったから、みんなは先に会議室に行ってくれ。すぐに追いつくから。兵士くん。彼らを会議室まで案内してあげて」
天使のおっさんたちも兵士も何も言わない。ただ、頷いて去っていく。
まるで俺の身を案じるような目をしてだ。
「な、何のお話しでしょうか? 会議があるので手短にお願いします」
拭えない恐怖を感じながらも、意を決してお姫様の部屋に入った瞬間に目に入ってきたのは、嫌な笑みを浮かべる悪魔執事。
手には天使たちにのみ! 渡したはずの悪い方の写真のリストを持っている。
「もちろん、時間はかかりませんわ。セバス、音を消して!」
お姫様の台詞に合わせてパチンとセバスは指を弾く。おそらく部屋の外への音が消え失せたのだろう。
同時に怒れる姫が襲いかかってくる。
「──たんま! これから会議だから暴力はちょっと!」
「──知らないわ! これで、あたしを騙せると思ってるの。ミルクに何をしてんのよ!」
「な、なんのことだか……」
「しらばっくれんな! この写真を撮ってるの全部あんたでしょうが! よくもまあロクでもないことばかり思いつくわね。まずはあんたが悔い改めなさい!」
そうだった。この姫は名探偵でもあったんだ。忘れていたよ。ギャァァァァ──
本当に復活が違いようで良かったよ。ギャァァァァァァ──
※
「では、これより会議を始めます。二クスくん。全員に資料を配ってくれ」
「その前に少し……。白夜さん。どうされたんですか? それ」
「ちょっとな。姫が名探偵なのを忘れていた。執事が悪魔なのもか。久しぶりに痛かったヨ」
「大丈夫ですか? 日を改めましょうか?」
「大丈夫ではないがやろう。俺は予定が詰まっているんだ。今日しか話し合いの場は作れないんだ」
会議室に来たは来たがすでに満身創痍。正直なところは、もう帰りたいと思っている。
しかし、帰るためにはお怒りの姫の横を通らなくてはならないのだ。今戻ったらまたボコられる。
「……俺を見て分かる通り、お姫様は大変お怒りだ。何もしていない俺ですらこのありさま。天使くんたちには更に厳しい沙汰というか、暴力が待っていると思ってくれ。きっと、キミたちに明日はない……」
予想外のアクシデントではあった。だが、ならばそれすら利用して事を運ぶだけだ!
俺はミカの件でそれを学んだ。すでに詰んでる状態ではあるが、より良い結果を手に入れるのだ!
「……それは嫌だろう? なら、資料によく目を通してサインしたまえ。そうすれば、お姫様はなんとかしよう」
「それは脅しか?」
「──そうだ!」
「少し貴様を買いかぶっていたようだ。そんな安易な手段に出るとは底が知れる。国交があるのだ。我らには、いかにルシア様といえど手は出せない」
「ふーん。それは周りを見てから言ってるのかな? ここにいる二クスくん以外のメンバーはね、大して成果が上がらなかった罰として、調味料禁止中なんだよねー。それに脳筋だよ。あと、お姫様大好きマンでもある。お姫様うんぬんの前に、この部屋から無事に出れるかな? あと、俺が口を滑らすと大変なことになるよ? よく考えてから発言した方がいいよ」
「えぇ……」
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