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天使のホワイトデー 後編
プロデューサーのターン! まであと少し
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塾帰りに妹がバイト先にやってきた。
その珍しいというか、あり得ない出来事に面食らってしまった。
店長はそんな俺を見たからか、何かありますと顔に書いてある妹を見てか、『ちょっとコンビニに行ってくるわ』と席を外してくれた。
変に気を使う人なんだ。元ヤンなのに。
そして、妹が今朝からの反応とか対応とかについて語り出した。
最初は何事だったのかと身構えて聞いていたのだが……。
「えっ、朝から様子が変だったのは、今日発売のカードを買えないから? そんなこと? そんなんでああなの!?」
「うん。いつもは予約しているのに、それすら忘れていた。もう売ってない。朝からネットで見てもない。きっと、もうどこにも売ってもない」
……らしい。
こう見えて以外と緊張していたということなのだろう。
俺は昨日知ったのだが、妹は高校を推薦にて合格しており、受験生でありながらもう受験は終わったらしい。
しかし、この妹をもってしても楽なことではなかったのだろう。最大の趣味の毎回楽しみにしている発売日に意識がいかないくらいには、緊張していたようだ。
分からない人のために説明すると、カードゲームの発売日は何故だか土曜日が多い。ゲームは木曜。CDとDVDは水曜に出るのが多い。
なお、これは俺の中での認識であり、実際には異なる場合があります。ご了承ください。
「シングルで買おうにも、もう高騰していて一愛のお小遣いでは手が出ない。今日直接、お店に行ければ買えたかもしれないけど朝から塾だし。れーとはバイトだし。もう夕方だし……」
そんなことで。と思ってしまうが、こんなに落ち込んでる妹は見たことがないかもしれない。
この瞬間もテンションは下がっていっていて、下手すると泣き出すかもしれない。
俺が泣かしたみたいになるから、それは困る!
「お姉ちゃんにも頼んではみたが、未だに返事がないところをみるとダメだったみたい。もうダメだ……」
そうか。ルイのやつも、『そんなことで!?』って思ったわけか。
そりゃあ言いにはこないね。納得したよ。
「おう、飲み物買ってきたぞ。好きなの取りな」
店の隣の隣の隣。角にあるコンビニに行っていた元ヤン店長が帰ってきた。
手にはコンビニの袋を両手に持っている。飲み物以外にもずいぶん買い込んできたようだ。
近くに一人暮らしの彼氏無しには、コンビニが生活に大事なようだ。スーパーもあるのにね。いかなそうだけどね。
「ありがとう、マコちゃん。いただきます」
「馬鹿な兄貴とは違って、妹は礼儀正しいな」
「……」
ああ、マコちゃんというのは元ヤンのことらしい。
真琴だからマコちゃん。似合わねーー。と、ずっと笑いを堪えている。
少しでも顔とか口とかに出したら危険だから。
「じゃあ、俺もいただきます。ごちそうさまです」
「『じゃあ』って何だ。テメェの分はねぇ。欲しけりゃ自分で買いに行け」
「マコちゃん」
「零斗。次、マコちゃんって呼びやがったらブッ殺すからな……」
今のはマジのトーンだったので、マコちゃんはやめます。これからも店長(元ヤン)でいきます。
「それで。兄妹喧嘩の話はついたのか?」
「いや、喧嘩じゃない。店長に説明して分かるか分からないけど──」
店長にする話は、君たちには冒頭と同じ話になってしまう。それは忍びない。
だから、店長について説明しよう!
彼女は現在は、実家のバイク屋の2号店を任されている、元ヤンキーのお姉さんだ。
年齢は聞いたことないから分からん! というか、聞いたら間違いなくシメられる。
俺が小学校の中学年の頃、店長は現役のヤンキーだった。あの当時が高校生だろう。
近所に響き渡るバイクの音は今も記憶にある。
身長はミカより少し高い。つまり160センチより少し上だ。俺の知る女性の中では高い方だ。
しかし、ある部分はお姫様よりない。
ツナギ着ている姿しか見ないからかもしれないし、サラシ巻いている可能性もゼロではないが、ない! と思われる。
髪は今は茶色だ。昔は赤とか青とかが入っていた。それからピアスとタバコ。まさにヤンキー! だ。
今も昔も大して変わらない。それが俺のマコちゃんの印象である。ざっとこんな感じです。
「──という訳なんです。女の子なのに趣味が男の子でして。こんなことで、お騒がせしてしまいすいません」
「カードの話は分からねぇが『こんなことで』で済む話じゃねぇな。それに、女だからって言われんのが一番嫌いだ。女がカードゲームが好きじゃおかしいか? そう思うなら、おかしいのはテメェの頭だ。趣味なんてのは人それぞれ。他人に迷惑かけるわけでもねえ。好きなもんに一喜一憂すんのは本気だからだ」
「「マコちゃん」」
一愛の趣味をバカにはしていないが、こうしてマコちゃんに言われて気づいた。本気だからと。
遊びだが本気でやっているし、今日発売のやつも本気で欲しかったのだと。
流石は女だがバイク好きのヤンキー。
昔、それを馬鹿にした男のヤンキーたちをブチのめしたという伝説は、わりとよく聞く話だ。
丸ごと壊滅させたとかだな!
「よし、ちょっと裏に来い」
「──なんで!? 今、元ヤンにしてはいいこと言うなー。って思ってたのに!」
「マコちゃんって呼んだら殺すって言っただろうが! それに元ヤンだと? 本気で死にたいらしいな……」
あっ、マコちゃんって言っちゃってた。だけど、元ヤンっていうのは本当のことなのに。
それをちょっと言われたからって、こうしてキレるというのは大人としてどうなのよ? しかし、逃げねばやられる!
「ボクも喉乾いたので飲み物買いに行ってきます!」
口実はあるんだ。コンビニから戻ってきたところで一愛を入り口から呼んで帰ろう。
ちゃんとコンビニには行くのかって? いくよ。1つ思いついたことがあるんだ。
※
「ただいまー」
飲み物を買うと出て行ったのに、飲み物は買っていない。その代わりにあるだけ買ってきた。
「戻ってきたな。ちょっと来い」
「ちょっと待ってください。ほれ、妹よ」
これで満足はしないだろうが、落ち込んでいるのが少しは回復するだろう。
「れーと、どうしたのこれ!?」
「どうしたのかを説明しよう!」
コンビニってカードゲームを置いてあるところがあるよな? マンガも。
そしてあれって店舗ごとに種類が違うよな。
マンガで説明すると、黙っていても入ってくるのは売れるやつ。
入荷しても売れなかった分は返品となり、次巻から入荷が少なくなり、それを繰り返すと最後には入荷がなくなる。となる。
何が言いたいのかというとだな。
たまにコンビニで、『何でこのマンガが!』ってなるの売ってるだろ? あれって、黙っていたら入ってはこないやつなんだ。
あれは店で取り寄せてるんだぜ。
売れるからか、面白いからかは分からないが、そう思うヤツがいるコンビニだと売っているわけだ。
これはカードゲームでも同じだと思う。
実は前から気になっていたんだ。
このバイク屋の近くのコンビニ。角にあり立地もいいし、朝昼は駐車場がいっぱいになり繁盛してる。このコンビニ。
何か変なところにこだわっている気がすると。
最初に『んっ?』って思ったのは、思い出すとあれも土曜日だったな。コンビニで1万近く使ってるヤツがいたんだ。
特別見るつもりはなかったが、ソイツは同じくらいの年齢に見えたし公共料金の支払いとかでもなさそう。ソイツは店員さんと親しげに話していた。
『いやー、いつも早くから店に出てて助かります。まさかコンビニに売っているとは────』
まあ、モブキャラの回想などいい。
このコンビニは、変に玩具とマンガの入荷の種類があるということだ。
「すいません。今日発売のカードゲームは置いてますか?」
「いらっしゃいませー。あるにはあるけど残り10パックだね。今回も結構、数を入れたんだけどね。箱でいく人もいてね」
「コンビニは、おもちゃ屋より早くから開いてますからね。それ目当てで来る人もいるでしょう。マンガも種類ありますもんねー」
「他との差別化というか、──趣味だね!」
「嫌いじゃないぜ。そういうの……。お兄さん。あるだけくれ」
「まいどありがとうございます!」
と、一愛の買い逃したカードゲームを10パックだけ入手した。
妹は喜んでいたし、店長はそれを見て俺をシメるのをやめたし良かったです。めでたしめでたし。
※
めでたしめでたし。だったところで、次回はプロデューサーのターンだ。
今回は俺の優しさが溢れていただろう?
だから、少しくらい次回から悪くなっても大丈夫だと思うんだ。
というわけで、プロデューサーのターン!
その珍しいというか、あり得ない出来事に面食らってしまった。
店長はそんな俺を見たからか、何かありますと顔に書いてある妹を見てか、『ちょっとコンビニに行ってくるわ』と席を外してくれた。
変に気を使う人なんだ。元ヤンなのに。
そして、妹が今朝からの反応とか対応とかについて語り出した。
最初は何事だったのかと身構えて聞いていたのだが……。
「えっ、朝から様子が変だったのは、今日発売のカードを買えないから? そんなこと? そんなんでああなの!?」
「うん。いつもは予約しているのに、それすら忘れていた。もう売ってない。朝からネットで見てもない。きっと、もうどこにも売ってもない」
……らしい。
こう見えて以外と緊張していたということなのだろう。
俺は昨日知ったのだが、妹は高校を推薦にて合格しており、受験生でありながらもう受験は終わったらしい。
しかし、この妹をもってしても楽なことではなかったのだろう。最大の趣味の毎回楽しみにしている発売日に意識がいかないくらいには、緊張していたようだ。
分からない人のために説明すると、カードゲームの発売日は何故だか土曜日が多い。ゲームは木曜。CDとDVDは水曜に出るのが多い。
なお、これは俺の中での認識であり、実際には異なる場合があります。ご了承ください。
「シングルで買おうにも、もう高騰していて一愛のお小遣いでは手が出ない。今日直接、お店に行ければ買えたかもしれないけど朝から塾だし。れーとはバイトだし。もう夕方だし……」
そんなことで。と思ってしまうが、こんなに落ち込んでる妹は見たことがないかもしれない。
この瞬間もテンションは下がっていっていて、下手すると泣き出すかもしれない。
俺が泣かしたみたいになるから、それは困る!
「お姉ちゃんにも頼んではみたが、未だに返事がないところをみるとダメだったみたい。もうダメだ……」
そうか。ルイのやつも、『そんなことで!?』って思ったわけか。
そりゃあ言いにはこないね。納得したよ。
「おう、飲み物買ってきたぞ。好きなの取りな」
店の隣の隣の隣。角にあるコンビニに行っていた元ヤン店長が帰ってきた。
手にはコンビニの袋を両手に持っている。飲み物以外にもずいぶん買い込んできたようだ。
近くに一人暮らしの彼氏無しには、コンビニが生活に大事なようだ。スーパーもあるのにね。いかなそうだけどね。
「ありがとう、マコちゃん。いただきます」
「馬鹿な兄貴とは違って、妹は礼儀正しいな」
「……」
ああ、マコちゃんというのは元ヤンのことらしい。
真琴だからマコちゃん。似合わねーー。と、ずっと笑いを堪えている。
少しでも顔とか口とかに出したら危険だから。
「じゃあ、俺もいただきます。ごちそうさまです」
「『じゃあ』って何だ。テメェの分はねぇ。欲しけりゃ自分で買いに行け」
「マコちゃん」
「零斗。次、マコちゃんって呼びやがったらブッ殺すからな……」
今のはマジのトーンだったので、マコちゃんはやめます。これからも店長(元ヤン)でいきます。
「それで。兄妹喧嘩の話はついたのか?」
「いや、喧嘩じゃない。店長に説明して分かるか分からないけど──」
店長にする話は、君たちには冒頭と同じ話になってしまう。それは忍びない。
だから、店長について説明しよう!
彼女は現在は、実家のバイク屋の2号店を任されている、元ヤンキーのお姉さんだ。
年齢は聞いたことないから分からん! というか、聞いたら間違いなくシメられる。
俺が小学校の中学年の頃、店長は現役のヤンキーだった。あの当時が高校生だろう。
近所に響き渡るバイクの音は今も記憶にある。
身長はミカより少し高い。つまり160センチより少し上だ。俺の知る女性の中では高い方だ。
しかし、ある部分はお姫様よりない。
ツナギ着ている姿しか見ないからかもしれないし、サラシ巻いている可能性もゼロではないが、ない! と思われる。
髪は今は茶色だ。昔は赤とか青とかが入っていた。それからピアスとタバコ。まさにヤンキー! だ。
今も昔も大して変わらない。それが俺のマコちゃんの印象である。ざっとこんな感じです。
「──という訳なんです。女の子なのに趣味が男の子でして。こんなことで、お騒がせしてしまいすいません」
「カードの話は分からねぇが『こんなことで』で済む話じゃねぇな。それに、女だからって言われんのが一番嫌いだ。女がカードゲームが好きじゃおかしいか? そう思うなら、おかしいのはテメェの頭だ。趣味なんてのは人それぞれ。他人に迷惑かけるわけでもねえ。好きなもんに一喜一憂すんのは本気だからだ」
「「マコちゃん」」
一愛の趣味をバカにはしていないが、こうしてマコちゃんに言われて気づいた。本気だからと。
遊びだが本気でやっているし、今日発売のやつも本気で欲しかったのだと。
流石は女だがバイク好きのヤンキー。
昔、それを馬鹿にした男のヤンキーたちをブチのめしたという伝説は、わりとよく聞く話だ。
丸ごと壊滅させたとかだな!
「よし、ちょっと裏に来い」
「──なんで!? 今、元ヤンにしてはいいこと言うなー。って思ってたのに!」
「マコちゃんって呼んだら殺すって言っただろうが! それに元ヤンだと? 本気で死にたいらしいな……」
あっ、マコちゃんって言っちゃってた。だけど、元ヤンっていうのは本当のことなのに。
それをちょっと言われたからって、こうしてキレるというのは大人としてどうなのよ? しかし、逃げねばやられる!
「ボクも喉乾いたので飲み物買いに行ってきます!」
口実はあるんだ。コンビニから戻ってきたところで一愛を入り口から呼んで帰ろう。
ちゃんとコンビニには行くのかって? いくよ。1つ思いついたことがあるんだ。
※
「ただいまー」
飲み物を買うと出て行ったのに、飲み物は買っていない。その代わりにあるだけ買ってきた。
「戻ってきたな。ちょっと来い」
「ちょっと待ってください。ほれ、妹よ」
これで満足はしないだろうが、落ち込んでいるのが少しは回復するだろう。
「れーと、どうしたのこれ!?」
「どうしたのかを説明しよう!」
コンビニってカードゲームを置いてあるところがあるよな? マンガも。
そしてあれって店舗ごとに種類が違うよな。
マンガで説明すると、黙っていても入ってくるのは売れるやつ。
入荷しても売れなかった分は返品となり、次巻から入荷が少なくなり、それを繰り返すと最後には入荷がなくなる。となる。
何が言いたいのかというとだな。
たまにコンビニで、『何でこのマンガが!』ってなるの売ってるだろ? あれって、黙っていたら入ってはこないやつなんだ。
あれは店で取り寄せてるんだぜ。
売れるからか、面白いからかは分からないが、そう思うヤツがいるコンビニだと売っているわけだ。
これはカードゲームでも同じだと思う。
実は前から気になっていたんだ。
このバイク屋の近くのコンビニ。角にあり立地もいいし、朝昼は駐車場がいっぱいになり繁盛してる。このコンビニ。
何か変なところにこだわっている気がすると。
最初に『んっ?』って思ったのは、思い出すとあれも土曜日だったな。コンビニで1万近く使ってるヤツがいたんだ。
特別見るつもりはなかったが、ソイツは同じくらいの年齢に見えたし公共料金の支払いとかでもなさそう。ソイツは店員さんと親しげに話していた。
『いやー、いつも早くから店に出てて助かります。まさかコンビニに売っているとは────』
まあ、モブキャラの回想などいい。
このコンビニは、変に玩具とマンガの入荷の種類があるということだ。
「すいません。今日発売のカードゲームは置いてますか?」
「いらっしゃいませー。あるにはあるけど残り10パックだね。今回も結構、数を入れたんだけどね。箱でいく人もいてね」
「コンビニは、おもちゃ屋より早くから開いてますからね。それ目当てで来る人もいるでしょう。マンガも種類ありますもんねー」
「他との差別化というか、──趣味だね!」
「嫌いじゃないぜ。そういうの……。お兄さん。あるだけくれ」
「まいどありがとうございます!」
と、一愛の買い逃したカードゲームを10パックだけ入手した。
妹は喜んでいたし、店長はそれを見て俺をシメるのをやめたし良かったです。めでたしめでたし。
※
めでたしめでたし。だったところで、次回はプロデューサーのターンだ。
今回は俺の優しさが溢れていただろう?
だから、少しくらい次回から悪くなっても大丈夫だと思うんだ。
というわけで、プロデューサーのターン!
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