23 / 38
好きを探す ⑦
しおりを挟む
僕に彼女を連れて部活に参加するなんてことがあるとは夢にも思ったことはなく。
まさかヤバい男たちしかいない(部活中に限る)、いわば戦場に女の子がいる光景を見るとも思わなかった(女の子ではないため顧問は除く)。
黒川さんが嫌な顔をしたまま部室に入った時はどうなるのかと思ったが、「あかん、そういえば今日は総会やった。他の奴らがきたら言っといてくれ」と一度顔を出しただけで部長はすぐにいなくなり、夏休み前にそんなのあったなと僕は思い出した。
部活動が増え一度で済んでいた夏休み前の部活動の総会は、運動部と文化部系とに分けて行われ、どちらにも参加するのは生徒会のみ。
つまり生徒会長が何故だか現れる可能性はなく、遭遇する可能性もこちらから近づくことがなければないと僕は安心できた。
「えーーっ、全部持ち込みなのこれ!? 部費で買い漁っているのかと思った」
「新設の部だし部費はほとんどないって言ってたよ。あったら遠征して大会とか出てるだろうし。ほぼほぼ持ち込みなんだ」
「調理部の材料費が自前みたいなもんか」
黒川さんも部長がいなければ機嫌が悪いということもなく、むしろ興味ありそうに部室を見て回ったりしていたし。
明らかに最初は驚いていた部員たちとも、黒川さんの持ち前のスキルで友好的に過ごすことができた。
「いつも何やってんの? へー、これかー。動画で見たことある。ちょっとみんなでやって見せてよ」
「いや、今はぷよぷよが活動のメインだから! 部長に聞かないと!」
「今いないじゃん。ここはゲームやる部活でやるのがゲームなんだから、大丈夫だって」
そう言ったときはヒヤヒヤしたのだが、部長がいなければヤバい男たちのヤバさも半減という状況であり。
いいところを見せようと張り切り出して、急にスイッチが入った部員たちから逃れることもわりかし簡単だった。
「……なんか怖いね。いつもこんななの?」
「部長がいる時はもっと酷いよ。連携が大事なゲームだから常に声は聞こえているし、ガチな人たちだからなおさらかな。人数は足りてるから僕たちはぷよぷよしよ」
「放っておいていいの、あれ」
「いいよ、勝手に盛り上がってるだけだし。飽きることはないから離れていれば大丈夫だよ」
同じeスポーツ部だけど僕だけは普段からメインのゲームには関係がなく(人数的にも興味的にも)。
人数が足りない場合でもない限りは普段から別なことをしているから気にもならず、むしろ黒川さんがいるのだから彼女に構うべきだろうと判断した。
「で、これからなにやんの?」
「夏休み中にモールでぷよぷよの大会があるんだ。それに部活で出るからいま練習中みたいで、当日は一人用のモードなんだけど普通は対戦できるから対戦をって、黒川さんやったことある?」
「見たことあるけどやったことない。教えて」
部員たちもだったから意外とみんななのか、黒川さんが女の子だからなのか一から教えることになり。
当然だがそんな黒川さんに負けるわけもなく、僕はなるべく詰めるだけ積むようにして対戦した。しかし、
「だーーっ、意味わんない! どうすればいいのこれ!」
「四つで消えるんだから三つは繋げるようにして置いて、違う色を挟んだり横に立てたりして、消したところから繋がるようにする、」
「そんなの急にできるか! もっと手を抜いてよ!」
「そうしたいけど手の抜きようがあまりないゲームなんだよ。僕だってかなり考えながらやってるから、これ以上は無理だよ」
四つで消えるとしかわかっていない黒川さんは四つで消す動きが多く、消せないやつが溜まっていき自滅というパターンが多かった。
これでは三十分もすると飽きて違うゲームをやろうと言い始め、あとはただゲームをやって過ごしただけだった……。
「ただいま。いやー、揉めて長引いたわ」
「部長、お疲れ様でした」
「せっかく彼女さんきてくれたのに、留守にしてすまんかったな」
「私たちもう帰るんでお構いなく。帰るよ」
十七時過ぎに部長は戻ってきて、ちょうどその時に黒川さんは次のゲームを探しているところだったのだが手を止め、バッグを持ったかと思ったらそのまま帰ると言い出した。
黒川さんは部長に対してはすごくドライで、「これからはいつでも遊びにきてくれていいからな」と去り際に言われてもお辞儀するだけだった。
このあと夏休み中も僕が部活に出る時は黒川さんも一緒にくることになるのだが、あまり部長との関係は改善していない。
部長は黒川さんがいると「女の子がいると華がある」と言い、部員たちも黒川さんがくると喜んでいたが(顧問に女の子判定はないためだと思われる)。
僕は何故だかもやっとする時があり、これが嫉妬と言うのだと理解した。
◇◇◇
「今日もどっか寄ろうかと思ったけど今からだと遅くなっちゃうか。どうする?」
「明日休みだし構わないよ。遅くなるって言ってきたし」
「じゃあ今日はマックにするか」
「それならバスは逆回りの方が早く着くからバス停逆だよ」
バス停に向かい歩いていると自然とグラウンドが目に入り、ほぼ毎日活動している陸上部が休憩しているらしいところが見えた。
僕はその中に高木くんの姿を見つけ、教室ではタイミングがなく言えていなかった、黒川さんと付き合うことになったと報告するという約束を果たすことにした。
「ちょっと待ってて、高木くんに言うことあったんだ」
「懲りないね。まあ、いってらー。高木っちか……」
黒川さんを待たせているというのもあって小走りにグラウンドに向かうと、高木くんもこちらに気づいてくれ一人で近づいてきてくれた。
「一条。どうかしたのか?」
「高木くんにこないだの報告をしようと思って」
「あぁ、黒川の件か。教室で見るからそうかと思ったけど、無事に付き合うことになったんだな」
「うん、今も一緒に帰るところ」
「そうか。おめでとう。あと、頑張れ」
黒川さんをよく知っている高木くんは、これまでの黒川さんから判断して「頑張れ」と僕に言うのだろう。
確かに、からかい的な意味では頑張らないといけないのだが、もう高木くんの言うような「頑張れ」にはあまり意味がない。
僕たちは好きを探すことにしたからだ。
「……一条、それを聞いたからというわけじゃないんだが俺からも一つ言うことがある。夏休みから姫川が部活に復帰するようなんだ」
「復帰って、姫川さんて陸上部だったっけ?」
「今は違う。姫川はボランティア部だからな。だけど陸上を諦めたわけじゃなかった。陸上部に入るというのはそういうことだろう? 俺はその前に姫川に告白しようと考えてる」
「なんでそれを僕に?」
「迷惑をかけたからと……いや、それだけだ。別に一条にだけ言ったわけではないし、気にしてくれと言うわけでもない。ただ言っただけだ」
このとき僕は「応援してるから」と言い、高木くんは「ありがとう」と返した。
僕はこの時に「姫川さんには彼氏がいる」のだと、「実は自分も姫川さんに告白しようとした」のだと正直に言うべきだっただろう……。
姫川さんのとてもプライベートなことと、高木くんの真剣さを比べて前者を取り。
言う必要はないだろうと自分のことを棚に上げ、結果はわからないと自分に言い聞かせて、僕は知らないふりをした。
だけどきっと高木くんに「彼氏がいるからやめた方がいい」と、「だから素直には応援できない」と嘘でも言うべきだったんだ。
まさかヤバい男たちしかいない(部活中に限る)、いわば戦場に女の子がいる光景を見るとも思わなかった(女の子ではないため顧問は除く)。
黒川さんが嫌な顔をしたまま部室に入った時はどうなるのかと思ったが、「あかん、そういえば今日は総会やった。他の奴らがきたら言っといてくれ」と一度顔を出しただけで部長はすぐにいなくなり、夏休み前にそんなのあったなと僕は思い出した。
部活動が増え一度で済んでいた夏休み前の部活動の総会は、運動部と文化部系とに分けて行われ、どちらにも参加するのは生徒会のみ。
つまり生徒会長が何故だか現れる可能性はなく、遭遇する可能性もこちらから近づくことがなければないと僕は安心できた。
「えーーっ、全部持ち込みなのこれ!? 部費で買い漁っているのかと思った」
「新設の部だし部費はほとんどないって言ってたよ。あったら遠征して大会とか出てるだろうし。ほぼほぼ持ち込みなんだ」
「調理部の材料費が自前みたいなもんか」
黒川さんも部長がいなければ機嫌が悪いということもなく、むしろ興味ありそうに部室を見て回ったりしていたし。
明らかに最初は驚いていた部員たちとも、黒川さんの持ち前のスキルで友好的に過ごすことができた。
「いつも何やってんの? へー、これかー。動画で見たことある。ちょっとみんなでやって見せてよ」
「いや、今はぷよぷよが活動のメインだから! 部長に聞かないと!」
「今いないじゃん。ここはゲームやる部活でやるのがゲームなんだから、大丈夫だって」
そう言ったときはヒヤヒヤしたのだが、部長がいなければヤバい男たちのヤバさも半減という状況であり。
いいところを見せようと張り切り出して、急にスイッチが入った部員たちから逃れることもわりかし簡単だった。
「……なんか怖いね。いつもこんななの?」
「部長がいる時はもっと酷いよ。連携が大事なゲームだから常に声は聞こえているし、ガチな人たちだからなおさらかな。人数は足りてるから僕たちはぷよぷよしよ」
「放っておいていいの、あれ」
「いいよ、勝手に盛り上がってるだけだし。飽きることはないから離れていれば大丈夫だよ」
同じeスポーツ部だけど僕だけは普段からメインのゲームには関係がなく(人数的にも興味的にも)。
人数が足りない場合でもない限りは普段から別なことをしているから気にもならず、むしろ黒川さんがいるのだから彼女に構うべきだろうと判断した。
「で、これからなにやんの?」
「夏休み中にモールでぷよぷよの大会があるんだ。それに部活で出るからいま練習中みたいで、当日は一人用のモードなんだけど普通は対戦できるから対戦をって、黒川さんやったことある?」
「見たことあるけどやったことない。教えて」
部員たちもだったから意外とみんななのか、黒川さんが女の子だからなのか一から教えることになり。
当然だがそんな黒川さんに負けるわけもなく、僕はなるべく詰めるだけ積むようにして対戦した。しかし、
「だーーっ、意味わんない! どうすればいいのこれ!」
「四つで消えるんだから三つは繋げるようにして置いて、違う色を挟んだり横に立てたりして、消したところから繋がるようにする、」
「そんなの急にできるか! もっと手を抜いてよ!」
「そうしたいけど手の抜きようがあまりないゲームなんだよ。僕だってかなり考えながらやってるから、これ以上は無理だよ」
四つで消えるとしかわかっていない黒川さんは四つで消す動きが多く、消せないやつが溜まっていき自滅というパターンが多かった。
これでは三十分もすると飽きて違うゲームをやろうと言い始め、あとはただゲームをやって過ごしただけだった……。
「ただいま。いやー、揉めて長引いたわ」
「部長、お疲れ様でした」
「せっかく彼女さんきてくれたのに、留守にしてすまんかったな」
「私たちもう帰るんでお構いなく。帰るよ」
十七時過ぎに部長は戻ってきて、ちょうどその時に黒川さんは次のゲームを探しているところだったのだが手を止め、バッグを持ったかと思ったらそのまま帰ると言い出した。
黒川さんは部長に対してはすごくドライで、「これからはいつでも遊びにきてくれていいからな」と去り際に言われてもお辞儀するだけだった。
このあと夏休み中も僕が部活に出る時は黒川さんも一緒にくることになるのだが、あまり部長との関係は改善していない。
部長は黒川さんがいると「女の子がいると華がある」と言い、部員たちも黒川さんがくると喜んでいたが(顧問に女の子判定はないためだと思われる)。
僕は何故だかもやっとする時があり、これが嫉妬と言うのだと理解した。
◇◇◇
「今日もどっか寄ろうかと思ったけど今からだと遅くなっちゃうか。どうする?」
「明日休みだし構わないよ。遅くなるって言ってきたし」
「じゃあ今日はマックにするか」
「それならバスは逆回りの方が早く着くからバス停逆だよ」
バス停に向かい歩いていると自然とグラウンドが目に入り、ほぼ毎日活動している陸上部が休憩しているらしいところが見えた。
僕はその中に高木くんの姿を見つけ、教室ではタイミングがなく言えていなかった、黒川さんと付き合うことになったと報告するという約束を果たすことにした。
「ちょっと待ってて、高木くんに言うことあったんだ」
「懲りないね。まあ、いってらー。高木っちか……」
黒川さんを待たせているというのもあって小走りにグラウンドに向かうと、高木くんもこちらに気づいてくれ一人で近づいてきてくれた。
「一条。どうかしたのか?」
「高木くんにこないだの報告をしようと思って」
「あぁ、黒川の件か。教室で見るからそうかと思ったけど、無事に付き合うことになったんだな」
「うん、今も一緒に帰るところ」
「そうか。おめでとう。あと、頑張れ」
黒川さんをよく知っている高木くんは、これまでの黒川さんから判断して「頑張れ」と僕に言うのだろう。
確かに、からかい的な意味では頑張らないといけないのだが、もう高木くんの言うような「頑張れ」にはあまり意味がない。
僕たちは好きを探すことにしたからだ。
「……一条、それを聞いたからというわけじゃないんだが俺からも一つ言うことがある。夏休みから姫川が部活に復帰するようなんだ」
「復帰って、姫川さんて陸上部だったっけ?」
「今は違う。姫川はボランティア部だからな。だけど陸上を諦めたわけじゃなかった。陸上部に入るというのはそういうことだろう? 俺はその前に姫川に告白しようと考えてる」
「なんでそれを僕に?」
「迷惑をかけたからと……いや、それだけだ。別に一条にだけ言ったわけではないし、気にしてくれと言うわけでもない。ただ言っただけだ」
このとき僕は「応援してるから」と言い、高木くんは「ありがとう」と返した。
僕はこの時に「姫川さんには彼氏がいる」のだと、「実は自分も姫川さんに告白しようとした」のだと正直に言うべきだっただろう……。
姫川さんのとてもプライベートなことと、高木くんの真剣さを比べて前者を取り。
言う必要はないだろうと自分のことを棚に上げ、結果はわからないと自分に言い聞かせて、僕は知らないふりをした。
だけどきっと高木くんに「彼氏がいるからやめた方がいい」と、「だから素直には応援できない」と嘘でも言うべきだったんだ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる