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もふもふの都開国編
272話 寄り道
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ホームに戻る最中、大きな寄り道をする。
現地調査も終わり、次のステップも決まった最中――訪れるのならば、今が一番の好機と考えられた。
エアーの機動力は、初期の数倍に跳ね上がっている。
ナコの操作は日々上昇していき、その性能を最大限に発揮させていた。向かっている場所は陽の国サンサン、白雪たちに色々報告も兼ねてと――気付いたら、あっという間に到着した次第である。
直接、エアーでサンサンに上陸しては大騒ぎになるだろう。
なので、ライカとイノシシ風のモンスターを焼きながら、野宿をしかけていた危険区域に降り立ち――徒歩で向かうことにする。
「ナコ、操作が上手になったね」
「ふふ。少しずつですが、コツのようなものが掴めてきました。たまに、ライカと飛び回っているんですよ。最近、動物たちがいっぱいいる島を見つけまして――よく遊びに行っています」
行動力ぅっ!
ナコやライカの年代だからこそか――その成長力に感心する。特にこの世界は見るもの全てが新鮮で刺激に溢れているだろう。
僕も子供のころは――幾度となく夢見たものだ。
魔法が使えたら、特殊な力が使えたら、そういった想像を――毎日繰り返していた記憶がある。大人となって使えるようになった今は、嬉しいという感情よりこの世界をどう生き抜くかという現実的な意味合いの方が大部分を占める。
楽しめることは、良いことであり――羨ましいとも思う。
「ここが、噂のモーエン大陸なんですね」
「ナコは初めてだよね。僕とライカは――魔力の粒子になった時、運良くここに飛ばされたんだ」
「んんー、懐かしいねぇ」
ライカを知るキッカケとなった場所でもある。
少しずつではあるが、ライカが悪夢でうなされる頻度は減ってきた。過去のトラウマは根深いもので、完全に消え去るまではまだまだ時間がかかるだろう。今は僕とナコが一緒に布団に入ることで――ライカの心は大分落ち着いている。
ライカのように、同じ境遇の子を減らすためにも――僕の理想は絶対に叶えたい、叶える必要がある。
この世界の――常識を変える。
「師匠に、アドバイスでももらおうかな」
モーエン大陸には、ドラゴンの長――白雪がいる。
生態系は違えど、皆を率いている立派な主導者だ。僕も生半可な覚悟で国を建てるわけではない。
心構えなどがあれば、聞いておきたかった。
王都で留守番しているゴザルたちには悪いが、しばらくの間――サンサンに滞在するとしよう。
まず、僕たちは――紅桜組に足を運ぶのであった。
現地調査も終わり、次のステップも決まった最中――訪れるのならば、今が一番の好機と考えられた。
エアーの機動力は、初期の数倍に跳ね上がっている。
ナコの操作は日々上昇していき、その性能を最大限に発揮させていた。向かっている場所は陽の国サンサン、白雪たちに色々報告も兼ねてと――気付いたら、あっという間に到着した次第である。
直接、エアーでサンサンに上陸しては大騒ぎになるだろう。
なので、ライカとイノシシ風のモンスターを焼きながら、野宿をしかけていた危険区域に降り立ち――徒歩で向かうことにする。
「ナコ、操作が上手になったね」
「ふふ。少しずつですが、コツのようなものが掴めてきました。たまに、ライカと飛び回っているんですよ。最近、動物たちがいっぱいいる島を見つけまして――よく遊びに行っています」
行動力ぅっ!
ナコやライカの年代だからこそか――その成長力に感心する。特にこの世界は見るもの全てが新鮮で刺激に溢れているだろう。
僕も子供のころは――幾度となく夢見たものだ。
魔法が使えたら、特殊な力が使えたら、そういった想像を――毎日繰り返していた記憶がある。大人となって使えるようになった今は、嬉しいという感情よりこの世界をどう生き抜くかという現実的な意味合いの方が大部分を占める。
楽しめることは、良いことであり――羨ましいとも思う。
「ここが、噂のモーエン大陸なんですね」
「ナコは初めてだよね。僕とライカは――魔力の粒子になった時、運良くここに飛ばされたんだ」
「んんー、懐かしいねぇ」
ライカを知るキッカケとなった場所でもある。
少しずつではあるが、ライカが悪夢でうなされる頻度は減ってきた。過去のトラウマは根深いもので、完全に消え去るまではまだまだ時間がかかるだろう。今は僕とナコが一緒に布団に入ることで――ライカの心は大分落ち着いている。
ライカのように、同じ境遇の子を減らすためにも――僕の理想は絶対に叶えたい、叶える必要がある。
この世界の――常識を変える。
「師匠に、アドバイスでももらおうかな」
モーエン大陸には、ドラゴンの長――白雪がいる。
生態系は違えど、皆を率いている立派な主導者だ。僕も生半可な覚悟で国を建てるわけではない。
心構えなどがあれば、聞いておきたかった。
王都で留守番しているゴザルたちには悪いが、しばらくの間――サンサンに滞在するとしよう。
まず、僕たちは――紅桜組に足を運ぶのであった。
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