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20話 尋問後の休息
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ルクスのときと同じ。レーガルは冷酷な瞳を崩さずに格子状の扉を閉めてその場を去っていった。ただ1つ違うのは、投げ入れられたのが大きな袋だったということだ。
「何かしらこれ」
牢に入れられる私たちのことはなんの情も見せないのがあの男。食事も運ぶのが面倒くさくて纏めて持ってきたのかもしれない。
しかし、予想に反して袋を開けてでてきたのは気を失って眠っている年若い青年だった。ヒカリゴケの光に反射して映る顔はルクスより少しで鼻が高く、何処か野心家のようなイメージを彷彿とさせる。髪には黄ばんだのか元からなのかところどころシミの付いた黄土色のバンダナが括られていて、結び目から肩にぎりぎりかからない程度のポニーテールが顔を出していた。
風貌だけ見れば、私たちよりも冒険者が似合ってると言えるだろう。きっと冒険者なのだろうが。
「俺より年下くらいかな。何でこいつだけ袋に入ってたんだ?」
「事情聴取のときに逃げようとでもしたんでしょ。ルクスも素直について行かなかったらこうなってたかも」
青年は気絶したように目を閉じて固まっているが、顔のどこにも新しい傷は見当たらないので乱暴をされたというわけではないのが分かる。レーガルのことならそれすらも面倒だっただけの可能性もあるが、関係のない話だ。
「取り敢えず、起きるまで待ってみるか」
「そうね」
トレイドの言葉に私は頷いて袋を畳む。まだそこまでガタイも成長しきっていないようで、家事止まりの力仕事しかして来なかった私でも軽々と持ち上げることが出来た。
◇◇ ◇◇
イルたちを尋問した部屋を出て左に曲がっていくると、隣の部屋に小さな部屋が見えてくる。扉横の壁に貼り付けられた木のプレートには掠れた文字で『看守休憩室』と書いてあり、レーガルは右手にコーヒーカップを持ってそこへ入っていった。
内装はとても質素で、端に1人用のベッド、真ん中に長机と椅子が2つ置かれているだけ。他にも、小さな土棚が作られているが、コーヒーを淹れる魔道具とコーヒー豆しか入っていない。お世辞にも看守長であるレーガルを労う部屋として十分とは言えないが、レーガルはいつも仕事が終わるとそこへ入っていくのだ。
「あっお疲れ様です。レーガルさん」
レーガルが扉へ入っていくと、部屋の中には先人がいた。なめし皮で作られた、動きやすそうな鎧を着た赤色の目を持つ好青年だ。土汚れの目立つ青色の髪からは三角型の耳が飛び出していて興奮したようにレーガルの方を向いていた。獣人だ。
「何だ。来ておったのか、ラルコス。全く一人の時間も過ごせんわい」
レーガルは軽く髭をいじり疲れ果てたような声を絞り出す。一度に3人もの尋問を行ったので仕方ないとは言えるが、その態度は少し非情と受け取る人もいるだろう。
しかし、先ほどと変わらない厳格な表情に見えるレーガルの目尻が微かに下がったのをそのラルコスと呼ばれた獣人は見逃さなかった。まんざらでもないことを理解したラルコスは、すかさず笑顔を作りレーガルに持っていたコーヒーカップを受け取る。
ラルコスは湯気の立っている湯煎魔道具でコーヒーを注ぎながらにレーガルへ話しかけた。
「そんな事言って。本当は労ってくれる人がいて嬉しいんじゃありませんか?」
「何を馬鹿なことを。俺がそんなに甘い性格にみえるか」
カップに注がれるコーヒーをじっと見つめて自然な呆れ顔を作る。嫌な気がしないのは事実だが、それは不要な感情に感じたのだ。
「素直になってもいいのに」
「なにか言ったか?」
後ろ向きで且つコーヒーの滴る音の響くここでは小さな独り言はレーガルに届かなかったようだ。
「いえなにも」
「そうか。気の所為だったなら良い」
レーガルはその言動の通り、昔からあまり人と馴れ馴れしく接するのを苦手とする性格だ。それ故にあまり他の看守とは良くも悪くも関わりが薄く、こうして気楽に話せるのはこのラルコスと家族だけ。というのも、昔に看守の訓練を受けていたとき親に言われた「私情は不要」という言葉を広く受け取ってしまったのが原因だろう。
しかし、レーガルも他のドワーフを嫌っているわけではなく、ただ話し方を知らないだけなのだ。それを理解しているスコはレーガルを慕い初めてから毎日会話を交わすようにしている。そのかいもあって、いまでは出会った当初と比べて大分朗らかな性格になっている。ラルコスの前でだけだが。
「それより、どうして今日はそんなに疲れてるんですか?いつもなら直ぐに椅子になんて座らないのに」
溢れんばかりのコーヒーを机においてラルコスが口を開く。
すると、レーガルは待ってましたと言わんばかりの表情でラルコスの方を見上げた。相変わらずの硬い表情だが、ラルコスはしっかり表情の変化に気づき反対側の席につく。
「今日は久しぶりに恩知らずどもを牢に入れたんじゃ。しかも2度な」
一口コーヒーを飲んだあとに口を尖らせた。
レーガルのいう恩知らずとは、武具を提供しているドワーフに対して悪事を行った人間のことをさす。普段よりもその言葉が強調されてるのを見ると、きっと掴まだた人間の荷物からドワーフの作った武具が見つかったということだろう。
「いつも動物たちの監視ですもんね。少しは気分転換になったりしそうですけど?」
レーガルの顔を伺いながら少し冗談を言って和ませようとしてみる。しかし効果はあまりないようで、レーガルはラルコスから目を離さずに呆れ顔を強めていった。
「礼儀も知らん恩知らずどもを牢に入れることが気分転換?おかげで仕事が増えたんだぞ。全く、とんだ迷惑だ。そもそもー」
それから暫くレーガルの愚痴は続いた。
初めは一つ一つに反応していたラルコスも、次第に気負けしていき、今は相打ちを打続ける縦向きの首振り人形とかしてしまっている。
レーガルと話をするのは嫌いではないが、ここまで長くなると流石にしつこく感じてしまう。
なんとか話題かえずに愚痴をやめさせないとーその一心で目線だけ動かして話題を探すと、レーガルの手元に重なった2枚の羊皮紙に目が止まった。
コーヒーを淹れている間にレーガルが書いていた尋問の内容と記録だ。片方はあまり書かれていないが、重なっているもう片方は数行に渡り文字が綴られている。
「それ、今日の人たちのですか?」
指を指すとレーガルは話を止めて下の一枚をめくり上げた。ほとんど何も書かれていない羊皮紙だ。
「片方はお前もよく知っている通り、昨日今日にツルイバラの畑を襲った二人組みだ。二人ともをバラバラに尋問してみたが、どちらも容疑は認めるが動機を話したがらない」
「尋問部屋からでてきたスプリット君が他の兵士にも話してましたよ。顔は見てないですけど、結構厄介な感じなんですか?」
尋問の内容はなにもわからないが、被害者であるスプリットが道行く兵士に状況を報告していたので多少の情報は持っている。
もしスプリットが嘘をついていなければ二人の訳アリは確定する。しかし、話を聞く限りスプリットはその時一人だったことは確かなので、まだ黒と確定するのは難しいのだろう。
レーガルもラルコスの言葉に少し頭を悩ませている。
「そこまで頭が切れるようではなかったな。どちらかといえば真っ向から信じてもらおうと必死だったように見えた。単に混乱していただけなのか、純情を装い騙そうとしていたのか、今のままでは何もわからんのだ。この二人はまた尋問を繰り返して真実を見定めるとする」
何度目かのため息を付きながら羊皮紙を丸めて机にもう一度置く。
ラルコスがそれを手にとって広げると、「ツルイバラを知らないと供述」の一文が余白を持て余して真ん中に書かれていた。
「つまり、向こう側は何も話さなかったわけですか」
「そういうことだ。まぁ、これに関してはもう言うことはないだろう」
レーガルは丸めた羊皮紙と同じように二人組みの話をクシャクシャに丸める。
もう既にもう片方の羊皮紙を手に取っていて、そのまま口を開いた。
「それで、こっちはお前はしらんかもな。検問を通らずに無断で侵入した事で今朝兵士が連れてきた奴だ。二人組みとは違って正真正銘の恩知らず。ただの馬鹿野郎だ」
そういって手渡された羊皮紙を読んでラルコスは無意識にレーガルへ声を投げかけていた。
「へぇ、俺と同じ捨て子なんですか」
羊皮紙からレーガルへ視線を変えてもう一度口を開く。
「僕を助けてくれたレーガルさんに、この人の哀しみは通らなかったんですね」
「犯罪者に変わりはない。羊皮紙の通りだがそいつについても話そうか」
「何かしらこれ」
牢に入れられる私たちのことはなんの情も見せないのがあの男。食事も運ぶのが面倒くさくて纏めて持ってきたのかもしれない。
しかし、予想に反して袋を開けてでてきたのは気を失って眠っている年若い青年だった。ヒカリゴケの光に反射して映る顔はルクスより少しで鼻が高く、何処か野心家のようなイメージを彷彿とさせる。髪には黄ばんだのか元からなのかところどころシミの付いた黄土色のバンダナが括られていて、結び目から肩にぎりぎりかからない程度のポニーテールが顔を出していた。
風貌だけ見れば、私たちよりも冒険者が似合ってると言えるだろう。きっと冒険者なのだろうが。
「俺より年下くらいかな。何でこいつだけ袋に入ってたんだ?」
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青年は気絶したように目を閉じて固まっているが、顔のどこにも新しい傷は見当たらないので乱暴をされたというわけではないのが分かる。レーガルのことならそれすらも面倒だっただけの可能性もあるが、関係のない話だ。
「取り敢えず、起きるまで待ってみるか」
「そうね」
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内装はとても質素で、端に1人用のベッド、真ん中に長机と椅子が2つ置かれているだけ。他にも、小さな土棚が作られているが、コーヒーを淹れる魔道具とコーヒー豆しか入っていない。お世辞にも看守長であるレーガルを労う部屋として十分とは言えないが、レーガルはいつも仕事が終わるとそこへ入っていくのだ。
「あっお疲れ様です。レーガルさん」
レーガルが扉へ入っていくと、部屋の中には先人がいた。なめし皮で作られた、動きやすそうな鎧を着た赤色の目を持つ好青年だ。土汚れの目立つ青色の髪からは三角型の耳が飛び出していて興奮したようにレーガルの方を向いていた。獣人だ。
「何だ。来ておったのか、ラルコス。全く一人の時間も過ごせんわい」
レーガルは軽く髭をいじり疲れ果てたような声を絞り出す。一度に3人もの尋問を行ったので仕方ないとは言えるが、その態度は少し非情と受け取る人もいるだろう。
しかし、先ほどと変わらない厳格な表情に見えるレーガルの目尻が微かに下がったのをそのラルコスと呼ばれた獣人は見逃さなかった。まんざらでもないことを理解したラルコスは、すかさず笑顔を作りレーガルに持っていたコーヒーカップを受け取る。
ラルコスは湯気の立っている湯煎魔道具でコーヒーを注ぎながらにレーガルへ話しかけた。
「そんな事言って。本当は労ってくれる人がいて嬉しいんじゃありませんか?」
「何を馬鹿なことを。俺がそんなに甘い性格にみえるか」
カップに注がれるコーヒーをじっと見つめて自然な呆れ顔を作る。嫌な気がしないのは事実だが、それは不要な感情に感じたのだ。
「素直になってもいいのに」
「なにか言ったか?」
後ろ向きで且つコーヒーの滴る音の響くここでは小さな独り言はレーガルに届かなかったようだ。
「いえなにも」
「そうか。気の所為だったなら良い」
レーガルはその言動の通り、昔からあまり人と馴れ馴れしく接するのを苦手とする性格だ。それ故にあまり他の看守とは良くも悪くも関わりが薄く、こうして気楽に話せるのはこのラルコスと家族だけ。というのも、昔に看守の訓練を受けていたとき親に言われた「私情は不要」という言葉を広く受け取ってしまったのが原因だろう。
しかし、レーガルも他のドワーフを嫌っているわけではなく、ただ話し方を知らないだけなのだ。それを理解しているスコはレーガルを慕い初めてから毎日会話を交わすようにしている。そのかいもあって、いまでは出会った当初と比べて大分朗らかな性格になっている。ラルコスの前でだけだが。
「それより、どうして今日はそんなに疲れてるんですか?いつもなら直ぐに椅子になんて座らないのに」
溢れんばかりのコーヒーを机においてラルコスが口を開く。
すると、レーガルは待ってましたと言わんばかりの表情でラルコスの方を見上げた。相変わらずの硬い表情だが、ラルコスはしっかり表情の変化に気づき反対側の席につく。
「今日は久しぶりに恩知らずどもを牢に入れたんじゃ。しかも2度な」
一口コーヒーを飲んだあとに口を尖らせた。
レーガルのいう恩知らずとは、武具を提供しているドワーフに対して悪事を行った人間のことをさす。普段よりもその言葉が強調されてるのを見ると、きっと掴まだた人間の荷物からドワーフの作った武具が見つかったということだろう。
「いつも動物たちの監視ですもんね。少しは気分転換になったりしそうですけど?」
レーガルの顔を伺いながら少し冗談を言って和ませようとしてみる。しかし効果はあまりないようで、レーガルはラルコスから目を離さずに呆れ顔を強めていった。
「礼儀も知らん恩知らずどもを牢に入れることが気分転換?おかげで仕事が増えたんだぞ。全く、とんだ迷惑だ。そもそもー」
それから暫くレーガルの愚痴は続いた。
初めは一つ一つに反応していたラルコスも、次第に気負けしていき、今は相打ちを打続ける縦向きの首振り人形とかしてしまっている。
レーガルと話をするのは嫌いではないが、ここまで長くなると流石にしつこく感じてしまう。
なんとか話題かえずに愚痴をやめさせないとーその一心で目線だけ動かして話題を探すと、レーガルの手元に重なった2枚の羊皮紙に目が止まった。
コーヒーを淹れている間にレーガルが書いていた尋問の内容と記録だ。片方はあまり書かれていないが、重なっているもう片方は数行に渡り文字が綴られている。
「それ、今日の人たちのですか?」
指を指すとレーガルは話を止めて下の一枚をめくり上げた。ほとんど何も書かれていない羊皮紙だ。
「片方はお前もよく知っている通り、昨日今日にツルイバラの畑を襲った二人組みだ。二人ともをバラバラに尋問してみたが、どちらも容疑は認めるが動機を話したがらない」
「尋問部屋からでてきたスプリット君が他の兵士にも話してましたよ。顔は見てないですけど、結構厄介な感じなんですか?」
尋問の内容はなにもわからないが、被害者であるスプリットが道行く兵士に状況を報告していたので多少の情報は持っている。
もしスプリットが嘘をついていなければ二人の訳アリは確定する。しかし、話を聞く限りスプリットはその時一人だったことは確かなので、まだ黒と確定するのは難しいのだろう。
レーガルもラルコスの言葉に少し頭を悩ませている。
「そこまで頭が切れるようではなかったな。どちらかといえば真っ向から信じてもらおうと必死だったように見えた。単に混乱していただけなのか、純情を装い騙そうとしていたのか、今のままでは何もわからんのだ。この二人はまた尋問を繰り返して真実を見定めるとする」
何度目かのため息を付きながら羊皮紙を丸めて机にもう一度置く。
ラルコスがそれを手にとって広げると、「ツルイバラを知らないと供述」の一文が余白を持て余して真ん中に書かれていた。
「つまり、向こう側は何も話さなかったわけですか」
「そういうことだ。まぁ、これに関してはもう言うことはないだろう」
レーガルは丸めた羊皮紙と同じように二人組みの話をクシャクシャに丸める。
もう既にもう片方の羊皮紙を手に取っていて、そのまま口を開いた。
「それで、こっちはお前はしらんかもな。検問を通らずに無断で侵入した事で今朝兵士が連れてきた奴だ。二人組みとは違って正真正銘の恩知らず。ただの馬鹿野郎だ」
そういって手渡された羊皮紙を読んでラルコスは無意識にレーガルへ声を投げかけていた。
「へぇ、俺と同じ捨て子なんですか」
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