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19話 一人で二つ
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「おっと悪かった。脅かすつもりはなかったんだ」
どこからともなく聞こえてくる悍ましい声は、少しずつ形になり男性の声質に変わっていった。
「そう怯えてくれるな。俺は魔物なんかじゃない。健全な心を持ってる安全なゴーストだ」
「…いつからいたの」
「さっき、だと思うか?残念ながらお前たちが来るずっと前からここは俺の家だ。まぁ、結界に引っかかってでられなくなっただけだが」
ゴースト―なにかの事情で肉体と魂が分離した魂側の姿。普通、肉体を失った魂はその形状を維持出来ず崩壊するまでそう時間はかからない。しかし、屍術や瘴気などで無理やり形状を維持されたり、強い怨念や未練によって分散せず留まったりすると、目的のままに実行し続けるゴーストが誕生する。その魂に刻まれた想いは強ければ強いほど、ゴーストの持つ力は強く特異性を持ち始めるという特質も持つのだ。また、ゴーストは特定の姿を持たない。死ぬ直後に強く思い浮かんだ記憶のままにその原型を留める、つまり走馬灯に多く現れた姿がそのゴーストの形状になるのだ。自分の人生を振り返ったならそのゴーストは生前の形状を持つ。誰かに対して強大なる怨念を持ったなら、対象の姿になるだろう。
いつの間にか私達の目の前まで移動していたゴーストは、僅かに浮いた体を屈まし私たちに視線を合わせて手を差し出した。
近くで少しだけ容姿が見えるようになると、そこには170cmくらいの青白い白衣を着て足から熟練の戦士のような筋肉を見せる男が立っていた。
「俺はトレイド。人捜しの亡霊だ」
通路側の「」地面に生えた僅かなヒカリゴケではゴーストの表情こそ見えることはないが、その声に怒りや憎しみは感じられない。こトレイドという男がどうしてゴーストになったのかは知らないが、私たちには敵意がないことは確からしい。
ルクスはそれでもトレイドを気にすることなくのかずっと通路側へ視線を固定している。
「私はイル。元勇者パーティで今は冒険者をしているわ」
実態のない半透明な腕と私の腕を交差させると、青白かった腕は次第に人間と同じ肌色に変わっていく。私が驚いて腕を引っ込めると、再度伸びてきた腕にがっしりと掴まれて握手をした。
「そっちの、えーと」
「あっこの人はルクスよ。私の旅の同行者?といったほうが良いかしら」
「へー。同行者か、昔の俺と一緒だな。ちょっと顔見してくれよ」
ルクスはトレイドの言葉を無視したように通路を見続ける。
「なーおい。不貞腐れてんだがなんだかしらねえけど無視すんなよ」
「なんだよ」
あまりにしつこいトレイドにルクスは少しいらだちを見せながら振り返る。その瞬間、私はトレイドの纏う魔力が荒れ始めるのを感じ取ることが出来た。
それには隣の部屋で身を縮めていた動物たちも気付いたようで、弱々しかった鳴き声が少し荒々しくなったのような気がする。
「どうしたんだよ。握手か?」
しかし、魔力の持っていないルクスがそれに気付くはずもなく、ルクスはまるで子供をあやすような口調で腕を差し伸べる。
すると、トレイドの魔力は静まり変わりに腕が振り上げられた。
「お前の顔嫌いだわ」
トレイドがそう口にした瞬間、声しか聞こえなかった地下牢に乾いた音とが鳴り響く。始めにきいた地を這うような声で、雰囲気もさっきと打って変わって殺人鬼のように感じられた。
咄嗟のことで全く構えていなかったルクスは、そのまま体制を崩し鉄格子に体を打ち付け大きく鉄格子を鳴らしす。
私はすぐに警戒心を強く結び直して構える。杖はないので肉弾戦になるが、勇者パーティで無理な雑用を強いられて培った最低限の体力ならあるつもりだ。
「何だよ、そんなに警戒して。ムカついたら拒絶する。普通のことじゃないか」
「ルクスが何をしたっていうのよ」
「何をした?俺をムカつかせた、ただそれだけだ」
戦闘態勢をとる私とは対局に、トレイドは少し離れたところから鼻で笑ったような息を漏らしている。その様子は怒ったり拒絶しているようではなく、ただ呆れたように淡々と話すだけだった。
私の言葉もまるで彼には届いておらず、「お腹が空いたらご飯を食べる」と一緒とでも言いたげな雰囲気を醸し出していた。
「何なんだよお前。やろうってのか」
流石のルクスもこれには我慢しきれなかったのか顔の見えないトレイドの顔をめがけて拳を振り上げる。
こちらも声だけしかわからないが、きっと私に向けたことのないような形相をしていることが想像できた。
ルクスが私の側を離れて間もなく、骨を打ち鳴らす鈍い音が立て続けに響き続ける。動物たちも戦々恐々としていて、遂には鳴かなくなり、私の耳にはただ殴り合いの音が聞こえるのみとなってしまった。
止めるなら今だろうか―私はそう思い音の方に脚を踏み出す。すると、同時に奥から再び乾いた音が聞こえてルクスの体がこちらへ飛んできた。腕の何箇所かに打撲跡がついていて、かなりダメージを受けているようだった。
「いってぇこのやろ!」
「待ってルクス落ち着いて」
直ぐにでも駆け出そうとするルクスを私は腕を回して無理やり押さえつける。――嫌な予感がしたのだ。罪悪感の取り払われた純粋な悪意、悪霊特有の悍ましい魔力を。
私はつばを飲んで静止する。すると、徐々に魔力は抑えられ、また元の雰囲気に戻っていくのを感じた。
それから間もなくして、トレイドは再度ヒカリゴケの光にさらされ姿を表す。
「ごめん、傷治すよ。悪気はなかったんだ」
さっきの殺意が嘘のように優しい口調が飛んできて、私は思わず呆気に取られた。
「それは流石にー」
あれだけの殺意を向けておいてふざけているの?―私は出しかけた言葉をそっと喉の奥に隠して後ずさる。
せっかく今は襲われないのに、これ以上刺激してはどうなるか分かったもんじゃないからだ。これに関してはルクスにも言葉は不要だったようで、ゆっくり私の前に立ちトレイドから離れる。
「違うんだ。俺は昔から癇癪持ちで、時々体が言うこと聞かなくなるととがあってだな、その度に人を痛めつけてしまっていたんだ。自分でも恐ろしいんだが、どうにも魂だけになってからその衝動も強くなった気がして。」
トレイドは花が枯れてしぼむような勢いで私たちに弁明を続ける。その様子はとてもしおらしく、手が震えているところを見ると覚えているのがわかった。
「なら、どうして俺たちから目をそらすんだよ。信じてほしいなら目を見てもらわないと」
「…」
まだ頬を殴られたのが許せないのかルクスはとても冷たい口調でトレイドを貫き刺す。それでも、トレイドは目線を変えることなくずっと右の方を見ているので、ルクスは更に口を開く。
「どうして無視するんだよ。あれだけ殴っておいて、そこン所どうなんだよ」
「本当に申し訳なかった。たしかに殴ってしまったのはたまたま手があたったとかじゃない。だけど、本当にわざとじゃないんだ。言い方が悪かったかもしれない。俺は生前から俺じゃないもう一人といっしょに生活していたんだ。俺は誰かが傷つけるのも恐ろしいのに、もう一人の俺は真反対で、すぐに誰かを攻撃したり。さっき癇癪って言ったのは信じてられないかもって思ったんだが、だけどここまで来たら言わないとって。」
トレイドはなにかに取り憑かれたように早口になって私達に訴えかけている。
「一度でてきてしまったら、満足するまで俺は出てこれないから、できるだけ安静を保とうと思っていたんだが。今だって合わせればまたでてきそうで怖いんだ。許してくれ」
「…だとしても」
「取り敢えず、話をしましょう」
これ以上は不毛だと感じ、私はその場に座り和解を申し出る。
すると、ルクスもその場にあぐらをかいてトレイドの方向を睨んだまま頬杖をついた。「納得はいかないが私に任せる」まるでそう言いたげだった
「本当にありがたい」
トレイドも足も地面すれすれまで落として座るような姿勢を取る。
その時だった。
「さっきからドンカンドンカン五月蝿いぞ。仲間割れするのもいいがこの牢が崩れても俺等は責任をとらんからな」
「まっまぶしっ」
通路から眩しい光が近づいてくる。声の主は私たちを連れてきたドワーフの兵士―レーガルだろう。
相変わらずの冷淡な声で私たちに忠告をしながら近くの机に持ってきたランプをつけたまま置いた。ヒカリゴケのみの場所に慣れた身からすると目が眩むほど眩しいが、もちろんレーガルはそんな所に気を配るわけもなく、私のふとした独り言はオレンジの光に吸い込まれていってしまった。
「さっき言っていた相部屋仲間だ。殺してやるなよ」
どこからともなく聞こえてくる悍ましい声は、少しずつ形になり男性の声質に変わっていった。
「そう怯えてくれるな。俺は魔物なんかじゃない。健全な心を持ってる安全なゴーストだ」
「…いつからいたの」
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いつの間にか私達の目の前まで移動していたゴーストは、僅かに浮いた体を屈まし私たちに視線を合わせて手を差し出した。
近くで少しだけ容姿が見えるようになると、そこには170cmくらいの青白い白衣を着て足から熟練の戦士のような筋肉を見せる男が立っていた。
「俺はトレイド。人捜しの亡霊だ」
通路側の「」地面に生えた僅かなヒカリゴケではゴーストの表情こそ見えることはないが、その声に怒りや憎しみは感じられない。こトレイドという男がどうしてゴーストになったのかは知らないが、私たちには敵意がないことは確からしい。
ルクスはそれでもトレイドを気にすることなくのかずっと通路側へ視線を固定している。
「私はイル。元勇者パーティで今は冒険者をしているわ」
実態のない半透明な腕と私の腕を交差させると、青白かった腕は次第に人間と同じ肌色に変わっていく。私が驚いて腕を引っ込めると、再度伸びてきた腕にがっしりと掴まれて握手をした。
「そっちの、えーと」
「あっこの人はルクスよ。私の旅の同行者?といったほうが良いかしら」
「へー。同行者か、昔の俺と一緒だな。ちょっと顔見してくれよ」
ルクスはトレイドの言葉を無視したように通路を見続ける。
「なーおい。不貞腐れてんだがなんだかしらねえけど無視すんなよ」
「なんだよ」
あまりにしつこいトレイドにルクスは少しいらだちを見せながら振り返る。その瞬間、私はトレイドの纏う魔力が荒れ始めるのを感じ取ることが出来た。
それには隣の部屋で身を縮めていた動物たちも気付いたようで、弱々しかった鳴き声が少し荒々しくなったのような気がする。
「どうしたんだよ。握手か?」
しかし、魔力の持っていないルクスがそれに気付くはずもなく、ルクスはまるで子供をあやすような口調で腕を差し伸べる。
すると、トレイドの魔力は静まり変わりに腕が振り上げられた。
「お前の顔嫌いだわ」
トレイドがそう口にした瞬間、声しか聞こえなかった地下牢に乾いた音とが鳴り響く。始めにきいた地を這うような声で、雰囲気もさっきと打って変わって殺人鬼のように感じられた。
咄嗟のことで全く構えていなかったルクスは、そのまま体制を崩し鉄格子に体を打ち付け大きく鉄格子を鳴らしす。
私はすぐに警戒心を強く結び直して構える。杖はないので肉弾戦になるが、勇者パーティで無理な雑用を強いられて培った最低限の体力ならあるつもりだ。
「何だよ、そんなに警戒して。ムカついたら拒絶する。普通のことじゃないか」
「ルクスが何をしたっていうのよ」
「何をした?俺をムカつかせた、ただそれだけだ」
戦闘態勢をとる私とは対局に、トレイドは少し離れたところから鼻で笑ったような息を漏らしている。その様子は怒ったり拒絶しているようではなく、ただ呆れたように淡々と話すだけだった。
私の言葉もまるで彼には届いておらず、「お腹が空いたらご飯を食べる」と一緒とでも言いたげな雰囲気を醸し出していた。
「何なんだよお前。やろうってのか」
流石のルクスもこれには我慢しきれなかったのか顔の見えないトレイドの顔をめがけて拳を振り上げる。
こちらも声だけしかわからないが、きっと私に向けたことのないような形相をしていることが想像できた。
ルクスが私の側を離れて間もなく、骨を打ち鳴らす鈍い音が立て続けに響き続ける。動物たちも戦々恐々としていて、遂には鳴かなくなり、私の耳にはただ殴り合いの音が聞こえるのみとなってしまった。
止めるなら今だろうか―私はそう思い音の方に脚を踏み出す。すると、同時に奥から再び乾いた音が聞こえてルクスの体がこちらへ飛んできた。腕の何箇所かに打撲跡がついていて、かなりダメージを受けているようだった。
「いってぇこのやろ!」
「待ってルクス落ち着いて」
直ぐにでも駆け出そうとするルクスを私は腕を回して無理やり押さえつける。――嫌な予感がしたのだ。罪悪感の取り払われた純粋な悪意、悪霊特有の悍ましい魔力を。
私はつばを飲んで静止する。すると、徐々に魔力は抑えられ、また元の雰囲気に戻っていくのを感じた。
それから間もなくして、トレイドは再度ヒカリゴケの光にさらされ姿を表す。
「ごめん、傷治すよ。悪気はなかったんだ」
さっきの殺意が嘘のように優しい口調が飛んできて、私は思わず呆気に取られた。
「それは流石にー」
あれだけの殺意を向けておいてふざけているの?―私は出しかけた言葉をそっと喉の奥に隠して後ずさる。
せっかく今は襲われないのに、これ以上刺激してはどうなるか分かったもんじゃないからだ。これに関してはルクスにも言葉は不要だったようで、ゆっくり私の前に立ちトレイドから離れる。
「違うんだ。俺は昔から癇癪持ちで、時々体が言うこと聞かなくなるととがあってだな、その度に人を痛めつけてしまっていたんだ。自分でも恐ろしいんだが、どうにも魂だけになってからその衝動も強くなった気がして。」
トレイドは花が枯れてしぼむような勢いで私たちに弁明を続ける。その様子はとてもしおらしく、手が震えているところを見ると覚えているのがわかった。
「なら、どうして俺たちから目をそらすんだよ。信じてほしいなら目を見てもらわないと」
「…」
まだ頬を殴られたのが許せないのかルクスはとても冷たい口調でトレイドを貫き刺す。それでも、トレイドは目線を変えることなくずっと右の方を見ているので、ルクスは更に口を開く。
「どうして無視するんだよ。あれだけ殴っておいて、そこン所どうなんだよ」
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すると、ルクスもその場にあぐらをかいてトレイドの方向を睨んだまま頬杖をついた。「納得はいかないが私に任せる」まるでそう言いたげだった
「本当にありがたい」
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その時だった。
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「まっまぶしっ」
通路から眩しい光が近づいてくる。声の主は私たちを連れてきたドワーフの兵士―レーガルだろう。
相変わらずの冷淡な声で私たちに忠告をしながら近くの机に持ってきたランプをつけたまま置いた。ヒカリゴケのみの場所に慣れた身からすると目が眩むほど眩しいが、もちろんレーガルはそんな所に気を配るわけもなく、私のふとした独り言はオレンジの光に吸い込まれていってしまった。
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