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17話 決められた不条理
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私の意識が覚醒すると、起き上がるより前に所見の顔が現れて私を何処かへ連れて行く。
先導していたのは何処かの兵士のような男。顔以外は薄めの鎧に身を包んでいて、移動中は私が目を開けたときの確認以外は一切顔を合わせなかった。
顔の印象は胸甲を覆うほどの髭はこめかみとつながっていて、鼻が大きく柔らかそうといったところだろう。全体的に顔は彫りが深く笑った顔があまり想像出来ないような人だった。
ずっと地下を掘り進めたような狭い洞窟の通路を進んだ私は、そのままその先にあった詰め所のような部屋に案内された。
その詰め所は通路より少し広めで、長年の土汚れで黒くなった椅子と机の他に壁には槍や盾が立てかけられていた。
髭の男は自身の鎧を脱ぎ槍掛けの隣りに立てかけられた防具立てに着させてこちらを見据える。
「座れ」
男は叱責にも聞こえるような声で、私を机の隔てた反対側の椅子を顎で示した。
拒絶する理由はないので従いはするけど、何をされるかわからないから警戒を解く気はない。
「なにするつもり?」
私が座りながらに目線を男に向ける。
明らかに目の合った男はそれでも聞こえなかったふりをして自信も向かい側の椅子に腰掛けて肘を立てた。
「今から尋問を始める。逃げようとしたら仲間がバラバラにされると思え」
「ちょっと待って。急に尋問だなんて、心当たりなんか」
「しらを切ろうたってそうは行かない。こっちには証人も居るんだ」
「証人もなにも、まず貴方が誰なのかも―」
「そろそろ黙れい。これ以上余分な口を開けばいつでもこいつを鳴らすぞ。お前の居た部屋にいた別の兵に伝えるんだ「まだ寝てる仲間を素材にする許可が降りた」ってな」
男は最後の忠告とばかりに瞳をギラつかせて饒舌になる。
状況を理解しようとしたのは間違いだったらしく、男は有無を言わせないように懐から呼び鈴を取り出した。かなり乱暴で机は体を揺らして軽く跳び上がる。鉄で出来たかなり重そうな呼び鈴は、もし私が止めようとしても引き戻そうとする前に鳴らされてしまうだろう。
男の凄む表情に打ち負けた私はやむを得ずに口を噤んだ。
諦めて下を向く私を前に男の尋問は幕を上げる。
尋問の内容は、ツルイバラというドワーフ族が代々大切に管理していた植物の畑を荒らした目的と方法。
名前に心当たりはなかったが、絵画に描かれたそれを見て私の顔は自分でも分かるほど引き攣っていく。私たちを襲った蔓の魔物に瓜二つだったのだ。
「どうやら知っているようだが?」
「知ってるも何も、私たちはそれに襲われたのよ」
「襲われた?そんな戯言がこのワシに通用すると思っとるんか。」
男はため息とともに乾いた薄笑いを見せた。
「ワシだって怒りたいわけじゃないんだ、本当に自己防衛のためだったってんならちょいと無賃労働してくれるだけで結構だ。だが故意なら―」
男の目線がまた鋭くなる。しかし、ここで怖気づいてしまっては弁明も出来ない。
「戯言って…。確かにあそこを目茶苦茶にしたのは認めるし、それが罪なら黙って償う。だけど、本当に襲われたから戦っただけで。ツルイバラのことを知っていたら戦おうなんて思わないわよ、あんなに再生する魔物みたいなやつ」
「無駄だ。お前が故意でしたのは分かりきっている」
男は呆れたようにその場を立ち上がり部屋の中を歩き回る。勿論呼び鈴も一緒だ。
「は、はぁ?」
私はおもず素っ頓狂な声を漏らす。しかし、男はそれについてなんの反応を見せずに続ける。
「俺はお前が荒らした畑を実際に見てきたんだよ。酷い荒れようだったな」
「蔓の魔物が勝手に暴れたのよ…!」
私は必死に言葉をひねり出す。誤解を解かなければ何をされるか分かったもんじゃない。
しかし男は私の返答なんか気にしてないように独りでに続ける。
「結構苦戦したみたいだな、いったい何体同時に戦ったんだ?」
「一体としか戦ってないわ。同時なんて無理に決まっているでしょ」
「なんだ対応の仕方もろくに理解していないのか。不思議だな処理はできるのにか?」
「処理?」
私は訝しげな表情を作って質問する。
「見事に魔石だけくり抜かれていたぞ?全てのツルイバラから」
男はそう言って私から素早く私から鞄を取り上げた。抵抗しようと鞄を引っばると、力の変わりに呼び鈴が目をちらついてしまう。
それから男は奪い取った鞄を暫く漁ったあと、ある物を取り出して私に見せつける。研磨剤で擦った心珠のようにランプの光に照らされている深みのある赤色の宝石のように見えた。
「あそこまでツルイバラを倒すのに苦戦してたくせに、どうしてこんな物を持っているのだ?」
私は静かにそれを受け取る。まじまじと見つめても、これが何なのか私には分からなかった。勿論どうしてカバンに入っているのかも。
「これはツルイバラの果実の中に付いている魔石だ。加工するまで傷つきやすい上に果汁からの魔力が絶たれて色が褪せていくはずなんだが、おかしいことにきれいな状態なんだ。どうして加工方法を知っている?」
次々に知らない展開が後出しジャンケンのように出されていく。それもそうだ、ツルイバラについての知識は朗らかに私のほうが劣っているのだから。
しかし、わかったことは一つだけある。私が、誰かにはめられたということだ。
「どうした?アホ面が醜いぞ人間。これでもまだ言い逃れできるというのか?」
男はドヤ顔で私の顔を覗いてくる。
私は必死にハメられた事を伝えられないかと思考を巡らす。そうすると、一つの可能性が浮かび上がってきた。とてもシンプルな可能性だ。
「私は洞窟で倒れていたのよ。ここに運ばれる前の部屋に行くまでに私は誰かに運ばれたのよね?ならその人が私の鞄にそれを入れていてもおかしくないじゃない」
ここまでの状況で考えると、私の中ではこれが最適解だった。
きっと私を運んでいったのはこの男の仲間。なら、魔石の加工知識があるのは確実と言っていい。
私はこめかみから垂れる汗を指で掬う。勝ちが見えてきて緊張が解けたのだろうか、急に汗が気になってしまったのだ。
「何を言い出すかと思えば、よく犯罪者が言い逃れに使う常套句じゃねえか」
自然と口角が上がる私とは対比的に男は肩を落としてがっかりとばかりに椅子に座る。
「運んだ奴と何か諍いがあったとかなら分かるが、お前とそいつは顔を合わせたことすらないだろ?動機がねんだよ動機が」
「…」
男は手慣れた様子でそう詰め寄る。
まさか感嘆に言い返されるとは思って無かった私は黙り込んでしまう。早くなにか言わなければ手遅れになってしまうのに、頬杖をつくこの男を納得させる言い分を思いつけないのだ。
「もうやめてくれ、俺に女を痛めつける趣味はないんだ。どうせ金儲けとかそんな事でも考えてたんだろ、逃げれねんだからさっさと白状してくれよ」
「…」
「そうか。話せない理由がもしあるってんなら、これは処遇を考えないといけなさそうだな。」
何もわからないのにこんなの横暴よ―なんて言った所でどうにもならないのは分かっている。向こうには私が黒という証拠はあっても、こっちに白という証拠はないのだから。
ここで男を振り切れば助かるだろうか?いや、出口がわからない以上いつかは捕まってしまう、ここでの逃亡は罪を重くするだけだ。
誰がなんの目的で私をはめたのかはわからないけど、これは尋問なんかじゃない。決められた不条理だ。
「どうせ逃げられん。仲間もすぐそっちへ行くだろうから、いつでも話なら聞いてやるぜ」
男は軽く私の腕を掴み無理やり立たせる。そして始めの通路を通ったように先導して別の出口から部屋を出た。
くすんだ色をした木の扉の先には壁掛け松明が一つも見当たらなくより古く廃れた坑木のみの通路になっていた。いつ崩れてもおかしくないようなボロボロの道をランプの光だけに縋り進んでいくと、右手の壁にいくつかの鉄棒が並んだ狭い部屋がいくつも現れてくる。中を覗くと生気のないランプの光も届かないような奥まった瞳の小動物たちがこちらを向いて光をただ見つめていた。
「アイツラは取り寄せた素材たちだ。子どもの動物を殺すのは酷いことだが、そんなこと言っとると毛皮なんぞ一生扱えん。嫌なら見んほうがいい」
「いや、私も解体は出来るから大丈夫だけど、ここまで痛めつける必要なんて」
「これも仕方がないことだ。知ってると思うが俺等はドワーフだ。同族同士で争い、それでも生き残ったような強靭な素材ばかりを選別する必要があるのだ」
つまり、精子をかけて争わせた後に、せっかく生き残った個体も殺めてしまうということだ。武具生成を生業とするドワーフたちにとっては普通かもしれないが、私たちにとってはかなり惨く感じてしまう。
「大丈夫。人間はそんなことにはならん。里を潰そうとせん限りはな。さあ入れ」
そう言って一つの部屋の前に立ち止まって蝶番を鳴らす。男が軽く押すと四角く囲われた鉄棒の扉がゆっくりと動いて私を部屋へ招き入れる。
「もしも本当に戯言を信じてほしいんなら、俺を納得させる説明でも考えていくんだな」
男はそれだけ言ってランプと共に部屋を離れる。部屋の中には鞄の取られた私と壁を伝ってむせび鳴く小動物の鳴き声だけが残った。
先導していたのは何処かの兵士のような男。顔以外は薄めの鎧に身を包んでいて、移動中は私が目を開けたときの確認以外は一切顔を合わせなかった。
顔の印象は胸甲を覆うほどの髭はこめかみとつながっていて、鼻が大きく柔らかそうといったところだろう。全体的に顔は彫りが深く笑った顔があまり想像出来ないような人だった。
ずっと地下を掘り進めたような狭い洞窟の通路を進んだ私は、そのままその先にあった詰め所のような部屋に案内された。
その詰め所は通路より少し広めで、長年の土汚れで黒くなった椅子と机の他に壁には槍や盾が立てかけられていた。
髭の男は自身の鎧を脱ぎ槍掛けの隣りに立てかけられた防具立てに着させてこちらを見据える。
「座れ」
男は叱責にも聞こえるような声で、私を机の隔てた反対側の椅子を顎で示した。
拒絶する理由はないので従いはするけど、何をされるかわからないから警戒を解く気はない。
「なにするつもり?」
私が座りながらに目線を男に向ける。
明らかに目の合った男はそれでも聞こえなかったふりをして自信も向かい側の椅子に腰掛けて肘を立てた。
「今から尋問を始める。逃げようとしたら仲間がバラバラにされると思え」
「ちょっと待って。急に尋問だなんて、心当たりなんか」
「しらを切ろうたってそうは行かない。こっちには証人も居るんだ」
「証人もなにも、まず貴方が誰なのかも―」
「そろそろ黙れい。これ以上余分な口を開けばいつでもこいつを鳴らすぞ。お前の居た部屋にいた別の兵に伝えるんだ「まだ寝てる仲間を素材にする許可が降りた」ってな」
男は最後の忠告とばかりに瞳をギラつかせて饒舌になる。
状況を理解しようとしたのは間違いだったらしく、男は有無を言わせないように懐から呼び鈴を取り出した。かなり乱暴で机は体を揺らして軽く跳び上がる。鉄で出来たかなり重そうな呼び鈴は、もし私が止めようとしても引き戻そうとする前に鳴らされてしまうだろう。
男の凄む表情に打ち負けた私はやむを得ずに口を噤んだ。
諦めて下を向く私を前に男の尋問は幕を上げる。
尋問の内容は、ツルイバラというドワーフ族が代々大切に管理していた植物の畑を荒らした目的と方法。
名前に心当たりはなかったが、絵画に描かれたそれを見て私の顔は自分でも分かるほど引き攣っていく。私たちを襲った蔓の魔物に瓜二つだったのだ。
「どうやら知っているようだが?」
「知ってるも何も、私たちはそれに襲われたのよ」
「襲われた?そんな戯言がこのワシに通用すると思っとるんか。」
男はため息とともに乾いた薄笑いを見せた。
「ワシだって怒りたいわけじゃないんだ、本当に自己防衛のためだったってんならちょいと無賃労働してくれるだけで結構だ。だが故意なら―」
男の目線がまた鋭くなる。しかし、ここで怖気づいてしまっては弁明も出来ない。
「戯言って…。確かにあそこを目茶苦茶にしたのは認めるし、それが罪なら黙って償う。だけど、本当に襲われたから戦っただけで。ツルイバラのことを知っていたら戦おうなんて思わないわよ、あんなに再生する魔物みたいなやつ」
「無駄だ。お前が故意でしたのは分かりきっている」
男は呆れたようにその場を立ち上がり部屋の中を歩き回る。勿論呼び鈴も一緒だ。
「は、はぁ?」
私はおもず素っ頓狂な声を漏らす。しかし、男はそれについてなんの反応を見せずに続ける。
「俺はお前が荒らした畑を実際に見てきたんだよ。酷い荒れようだったな」
「蔓の魔物が勝手に暴れたのよ…!」
私は必死に言葉をひねり出す。誤解を解かなければ何をされるか分かったもんじゃない。
しかし男は私の返答なんか気にしてないように独りでに続ける。
「結構苦戦したみたいだな、いったい何体同時に戦ったんだ?」
「一体としか戦ってないわ。同時なんて無理に決まっているでしょ」
「なんだ対応の仕方もろくに理解していないのか。不思議だな処理はできるのにか?」
「処理?」
私は訝しげな表情を作って質問する。
「見事に魔石だけくり抜かれていたぞ?全てのツルイバラから」
男はそう言って私から素早く私から鞄を取り上げた。抵抗しようと鞄を引っばると、力の変わりに呼び鈴が目をちらついてしまう。
それから男は奪い取った鞄を暫く漁ったあと、ある物を取り出して私に見せつける。研磨剤で擦った心珠のようにランプの光に照らされている深みのある赤色の宝石のように見えた。
「あそこまでツルイバラを倒すのに苦戦してたくせに、どうしてこんな物を持っているのだ?」
私は静かにそれを受け取る。まじまじと見つめても、これが何なのか私には分からなかった。勿論どうしてカバンに入っているのかも。
「これはツルイバラの果実の中に付いている魔石だ。加工するまで傷つきやすい上に果汁からの魔力が絶たれて色が褪せていくはずなんだが、おかしいことにきれいな状態なんだ。どうして加工方法を知っている?」
次々に知らない展開が後出しジャンケンのように出されていく。それもそうだ、ツルイバラについての知識は朗らかに私のほうが劣っているのだから。
しかし、わかったことは一つだけある。私が、誰かにはめられたということだ。
「どうした?アホ面が醜いぞ人間。これでもまだ言い逃れできるというのか?」
男はドヤ顔で私の顔を覗いてくる。
私は必死にハメられた事を伝えられないかと思考を巡らす。そうすると、一つの可能性が浮かび上がってきた。とてもシンプルな可能性だ。
「私は洞窟で倒れていたのよ。ここに運ばれる前の部屋に行くまでに私は誰かに運ばれたのよね?ならその人が私の鞄にそれを入れていてもおかしくないじゃない」
ここまでの状況で考えると、私の中ではこれが最適解だった。
きっと私を運んでいったのはこの男の仲間。なら、魔石の加工知識があるのは確実と言っていい。
私はこめかみから垂れる汗を指で掬う。勝ちが見えてきて緊張が解けたのだろうか、急に汗が気になってしまったのだ。
「何を言い出すかと思えば、よく犯罪者が言い逃れに使う常套句じゃねえか」
自然と口角が上がる私とは対比的に男は肩を落としてがっかりとばかりに椅子に座る。
「運んだ奴と何か諍いがあったとかなら分かるが、お前とそいつは顔を合わせたことすらないだろ?動機がねんだよ動機が」
「…」
男は手慣れた様子でそう詰め寄る。
まさか感嘆に言い返されるとは思って無かった私は黙り込んでしまう。早くなにか言わなければ手遅れになってしまうのに、頬杖をつくこの男を納得させる言い分を思いつけないのだ。
「もうやめてくれ、俺に女を痛めつける趣味はないんだ。どうせ金儲けとかそんな事でも考えてたんだろ、逃げれねんだからさっさと白状してくれよ」
「…」
「そうか。話せない理由がもしあるってんなら、これは処遇を考えないといけなさそうだな。」
何もわからないのにこんなの横暴よ―なんて言った所でどうにもならないのは分かっている。向こうには私が黒という証拠はあっても、こっちに白という証拠はないのだから。
ここで男を振り切れば助かるだろうか?いや、出口がわからない以上いつかは捕まってしまう、ここでの逃亡は罪を重くするだけだ。
誰がなんの目的で私をはめたのかはわからないけど、これは尋問なんかじゃない。決められた不条理だ。
「どうせ逃げられん。仲間もすぐそっちへ行くだろうから、いつでも話なら聞いてやるぜ」
男は軽く私の腕を掴み無理やり立たせる。そして始めの通路を通ったように先導して別の出口から部屋を出た。
くすんだ色をした木の扉の先には壁掛け松明が一つも見当たらなくより古く廃れた坑木のみの通路になっていた。いつ崩れてもおかしくないようなボロボロの道をランプの光だけに縋り進んでいくと、右手の壁にいくつかの鉄棒が並んだ狭い部屋がいくつも現れてくる。中を覗くと生気のないランプの光も届かないような奥まった瞳の小動物たちがこちらを向いて光をただ見つめていた。
「アイツラは取り寄せた素材たちだ。子どもの動物を殺すのは酷いことだが、そんなこと言っとると毛皮なんぞ一生扱えん。嫌なら見んほうがいい」
「いや、私も解体は出来るから大丈夫だけど、ここまで痛めつける必要なんて」
「これも仕方がないことだ。知ってると思うが俺等はドワーフだ。同族同士で争い、それでも生き残ったような強靭な素材ばかりを選別する必要があるのだ」
つまり、精子をかけて争わせた後に、せっかく生き残った個体も殺めてしまうということだ。武具生成を生業とするドワーフたちにとっては普通かもしれないが、私たちにとってはかなり惨く感じてしまう。
「大丈夫。人間はそんなことにはならん。里を潰そうとせん限りはな。さあ入れ」
そう言って一つの部屋の前に立ち止まって蝶番を鳴らす。男が軽く押すと四角く囲われた鉄棒の扉がゆっくりと動いて私を部屋へ招き入れる。
「もしも本当に戯言を信じてほしいんなら、俺を納得させる説明でも考えていくんだな」
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