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16話 地下の畑荒らし
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『ハイスクライン』
「切りが無いわね。どこからそんなに再生する体力が生まれるのよ。私の魔力はそんなに持たないっていうのに」
私に狙いを定める蔓を燃やして私は額の汗を拭う。
「俺の体力もそんなに持たねぇよ!」
ルクスはそう言って剣に巻き付いた蔓を鈍い音共に引き千切った後に剣を地面に挿して杖代わりにする。初めは攻撃を避けては剣を振り下ろしていたルクスも、直に体力が消耗してきて石柱の側で我武者羅に斬る手段を取っていた。
急に魔物が現れてから、どれだけ戦っているかわからない。だけど、ルクスの笑顔の中に溢れる途方もない絶望の表情を見ると少なくとも短時間ではないようだ。
時間が経つごとに消耗する私たちの魔力や体力を嘲るように、蔓の魔物は徐々にその猛攻に拍車をかけていく。戦闘中に成長しているのか、時間と共に頻度や命中力が上がっていく槍のような蔓の攻撃は、今ではルクスのサポートも合わせて何らかの魔法陣を常に展開させなければ善戦するのは不可能な状況になっている。全く勝機が見られないこの状況を善戦と言って良いのかは甚だ疑問だが、そうでも思っておかないと今でも精神が折れてしまいそうなのだ。
「倒し方がわかっていても、これじゃ勝つ前に魔力が切れておしまいじゃない…!」
「くっ、山小屋での話は嘘じゃなかったみたいだな!今までこんくらいなら一回で斬れたのに、全く刃が通らねぇぞ!」
ルクスはそう吐き剣をもう一度構えて石柱に巻き付いている蔓に回転斬りを繰り出した。その時に纏めて槍のように飛んでくる蔓も一蹴したが、それも意味を成さないのか直ぐに別のところから蔓は無限に生えてくる。
山小屋の話―魔眼の封印の内容は、今のところだと身体能力の低下で間違いないだろう。
「ほんとにどうしろってんだよ。消耗戦にも程があるって、いい素材落とさなかったらほんとに割に合わねぇぞ!」
「圧倒的な力で捻じ伏せられるのも好きじゃないけど、こうやってネチネチと追い詰められていくのも来るものがあるわよ」
私もルクスの攻撃に合わせるようにルクスの攻撃した蔓を炎弾で追撃する。
私の半分を切ろうとしている魔力を犠牲にして、石柱に巻き付いている蔓は1度本体から離れれば再生しないことに気付くことができたのだ。
だけど、巻き付いている蔓はあと四本以上。そして蔓一つを離すのに消費した魔力は三割。しかもここから更に魔物が強化されて行くとなると、絶望は容易に理解できるだろう。
「だけんどイルさん。ここで諦めるのはおかしいよな!」
ルクスの顔を見て私は忘れかけていたものを思い出す。
そうだ、私は魔王を倒すために旅をしていた。魔王を倒すまでにこの程度の絶望が無いなんて決めた時は考えていなかったわけでもない。軽く見ていたんだ。油断していたんだ。
私はルクスに喝を入れられて小さく頷く。こんな程度じゃ、私は諦めきれないのだから。
◇◇ ◇◇
洞窟の中には古い廃坑があった。いつからあるのか、誰が掘ったのかは誰にも知られていない。しかし、廃坑の中にはある程度の休憩スペースがあり、そこに目をつけたドワーフ族が改良してそこに里を作っていた。
ドワーフ族―坑夫族という呼び方もあり、その名の通り生涯を採掘と製鉄や鉱石・魔石細工に費やす鉱石加工のスペシャリストであり、その一生が地下で終わる者も珍しくない。
「今日はやけにガーブさんが上機嫌だっただな。そんだけオラのツルイバラの実が楽しみなんだっペかな」
古臭い坑木に吊るされた鉄製のランプの下を小さな影が潜っていく。ランプの影から現れた老輩のドワーフは自身の顔と同じくらい太い手足を楽しそうに前後に振ってお腹まで伸びる土色の髭を靡かせる。
その姿はとても嬉々としていて、なにか特別な楽しみが待っているかのようだ。目的地に付いた途端にその顔が蒼白になることなど知りもしないように。
「さぁて、オラの可愛い可愛いツルイバラの実たちはどんだけ育ってるかの~」
ドワーフは鼻歌交じりにスキップをして岩に擬態した取手に手を掛ける。そして勢いよく横開きの扉を開け、部屋の様子を見た瞬間にドワーフの表情は完全に無の状態になった。
ドワーフの頭の中に浮かんでいた景色は、宝石の原石やヒカリゴケが生え揃い真ん中に大きな石柱の在るドーナツ型の神秘的な大部屋だった。地面には天然の川が流れていて常に小さなせせらぎが聞こえていて、上にはツルイバラが沢山茎を垂らしていて金色にきらめく果実の光が反射して星空のように光っているのだ。
しかしドワーフの丸い瞳の中に映っている景色は、川は氾濫したように荒れ狂い石柱は巨大な蔓を纏って扉側へ倒されている、一目瞭然で神秘的で美しいという表現から明らかにかけ離れたような状況になっていた。
状況が飲み込めずに頭が真っ白になっていたドワーフは少しすると徐々に表現が強張っていき、同時に顎を下げて甲高く発狂した。
「オラの畑が!ツルイバラはどうじゃ!?」
急いで倒れた石柱をよじ登り上を見上げると、そこに記憶の中の星空はなく、変わりに不格好に生え伸びるツルイバラの群生のようになっていた。しかし、いくら野生のツルイバラといっても、果実が実っているものは堂々と茎を垂れ下げており果実も豪邸に取り付けられたランプのように辺りを照らしているはずなので、今の状況はもしかすると野生の群生地よりも酷い可能性すらあるのだ。
部屋の原状を頭が理解した途端、ドワーフはその場に横たわって大粒の涙を流す。
「どうして…昨日見た時は明日には収穫できる程順調だったはずだっぺ。これじゃ里の皆に叱られるっペぇ!…ん?誰か居るっペか?」
ドワーフが涙で滲む視界を必死に動かして何が起こったのか探っていると、部屋の中に二人の倒れた人影を見つけた。
石柱を降りた先に一人、そして川を超えた部屋の端を少し登った所にある、壁の割れ目の地面に一人だ。
急いでランプを持って石柱を滑り降りると、人影は朱色の髪に刃こぼれの酷い剣を持って倒れている人間の姿が現れていく。ルクスだ。
「人間!?どうしてこんな所に居るんだっペか。里に人間が来たなんて話聞いてなかったっペのに。にしても、どうしてこんなボロボロの剣を使い続けてるんだっペか。来たならガーブさんの所で直せただろうに」
ドワーフはルクスを片手で担ぎ上げて川の方を見る。いつもなら足首までしか流れていないはずなのに、氾濫のお陰で脛と同じくらいまで水深が上がっている。
堀を作っていて正解だったなんて考えながらドワーフは自慢の太い足で跳び上がる。ルクスを担いでもなお悠々と川を飛び越えたドワーフはそのままの勢いでもう一人の側まで走り寄ってランプで人影を照らした。全く手入れのされていないあれた黒髪の長髪に隠れてマントの毛皮が顔を出している。イルだ。
そばには一度折れたような雑な修復後の残る粗雑な杖も一本落ちていて、それを見つけたドワーフは不意に顔を顰めた。
「オラもそんなに武器に詳しくねえけんど。これが酷いっていうのは分かるっぺよ。状況から考えっと、こりゃツルイバラの習性を知らねかったな」
何かを察したドワーフはそう言ってイルの倒れている場所から部屋を一望する。真ん中の石柱が倒されたことで部屋はそこからでも全体が見えるようになっているのだ。
そしてそれはあっさりと見つかる。投げ割られて中身の果汁が溢れているツルイバラの実だ。
ツルイバラ―地下深くの洞窟の天井に生える特殊な食石植物で、実が重力によって落ちて割れるとそこから複数の蔓が飛び出し、周りの鉱石を破壊して栄養にする。その後には天井に向けて種を飛ばしてその個体数を増やすのだ。蔓を瞬間的に伸ばす栄養は果実の中に溜め込まれた果汁であり、果汁がなくなるまでツルイバラは実質不死身の魔物と化すのだ。自我を持っているわけではなく、果実のなかの魔石が魔力探知を行って鉱石を探すため、同じく魔力を持つ生き物たちも狙われることがある。因みに、このツルイバラの持つ魔石はドワーフの作る武具に組み込まれていることが多く、入手方法は熟練の冒険者でもなかなか知ってる人は少ないらしい。
ドワーフはそれからイルと杖を拾い上げもう一度天井を見上げる。
天井に垂れているツルイバラの茎たちを見れば、少し前の激戦が手に取るように分かる。果実が取られただけならまだしも、ここまで酷く荒されてしまうと元通りになるまで1年は掛かるだろう。
いくらツルイバラのせいだとはいっても、罰を受けるのはきっとこのドワーフになるだろう。
ドワーフは肩を落として下を向く。そして少し放心状態になったあと、誰もいない部屋の中で独り言が響いた。
「…この人間たちのせいにしたらオラ許されるっペかな」
「切りが無いわね。どこからそんなに再生する体力が生まれるのよ。私の魔力はそんなに持たないっていうのに」
私に狙いを定める蔓を燃やして私は額の汗を拭う。
「俺の体力もそんなに持たねぇよ!」
ルクスはそう言って剣に巻き付いた蔓を鈍い音共に引き千切った後に剣を地面に挿して杖代わりにする。初めは攻撃を避けては剣を振り下ろしていたルクスも、直に体力が消耗してきて石柱の側で我武者羅に斬る手段を取っていた。
急に魔物が現れてから、どれだけ戦っているかわからない。だけど、ルクスの笑顔の中に溢れる途方もない絶望の表情を見ると少なくとも短時間ではないようだ。
時間が経つごとに消耗する私たちの魔力や体力を嘲るように、蔓の魔物は徐々にその猛攻に拍車をかけていく。戦闘中に成長しているのか、時間と共に頻度や命中力が上がっていく槍のような蔓の攻撃は、今ではルクスのサポートも合わせて何らかの魔法陣を常に展開させなければ善戦するのは不可能な状況になっている。全く勝機が見られないこの状況を善戦と言って良いのかは甚だ疑問だが、そうでも思っておかないと今でも精神が折れてしまいそうなのだ。
「倒し方がわかっていても、これじゃ勝つ前に魔力が切れておしまいじゃない…!」
「くっ、山小屋での話は嘘じゃなかったみたいだな!今までこんくらいなら一回で斬れたのに、全く刃が通らねぇぞ!」
ルクスはそう吐き剣をもう一度構えて石柱に巻き付いている蔓に回転斬りを繰り出した。その時に纏めて槍のように飛んでくる蔓も一蹴したが、それも意味を成さないのか直ぐに別のところから蔓は無限に生えてくる。
山小屋の話―魔眼の封印の内容は、今のところだと身体能力の低下で間違いないだろう。
「ほんとにどうしろってんだよ。消耗戦にも程があるって、いい素材落とさなかったらほんとに割に合わねぇぞ!」
「圧倒的な力で捻じ伏せられるのも好きじゃないけど、こうやってネチネチと追い詰められていくのも来るものがあるわよ」
私もルクスの攻撃に合わせるようにルクスの攻撃した蔓を炎弾で追撃する。
私の半分を切ろうとしている魔力を犠牲にして、石柱に巻き付いている蔓は1度本体から離れれば再生しないことに気付くことができたのだ。
だけど、巻き付いている蔓はあと四本以上。そして蔓一つを離すのに消費した魔力は三割。しかもここから更に魔物が強化されて行くとなると、絶望は容易に理解できるだろう。
「だけんどイルさん。ここで諦めるのはおかしいよな!」
ルクスの顔を見て私は忘れかけていたものを思い出す。
そうだ、私は魔王を倒すために旅をしていた。魔王を倒すまでにこの程度の絶望が無いなんて決めた時は考えていなかったわけでもない。軽く見ていたんだ。油断していたんだ。
私はルクスに喝を入れられて小さく頷く。こんな程度じゃ、私は諦めきれないのだから。
◇◇ ◇◇
洞窟の中には古い廃坑があった。いつからあるのか、誰が掘ったのかは誰にも知られていない。しかし、廃坑の中にはある程度の休憩スペースがあり、そこに目をつけたドワーフ族が改良してそこに里を作っていた。
ドワーフ族―坑夫族という呼び方もあり、その名の通り生涯を採掘と製鉄や鉱石・魔石細工に費やす鉱石加工のスペシャリストであり、その一生が地下で終わる者も珍しくない。
「今日はやけにガーブさんが上機嫌だっただな。そんだけオラのツルイバラの実が楽しみなんだっペかな」
古臭い坑木に吊るされた鉄製のランプの下を小さな影が潜っていく。ランプの影から現れた老輩のドワーフは自身の顔と同じくらい太い手足を楽しそうに前後に振ってお腹まで伸びる土色の髭を靡かせる。
その姿はとても嬉々としていて、なにか特別な楽しみが待っているかのようだ。目的地に付いた途端にその顔が蒼白になることなど知りもしないように。
「さぁて、オラの可愛い可愛いツルイバラの実たちはどんだけ育ってるかの~」
ドワーフは鼻歌交じりにスキップをして岩に擬態した取手に手を掛ける。そして勢いよく横開きの扉を開け、部屋の様子を見た瞬間にドワーフの表情は完全に無の状態になった。
ドワーフの頭の中に浮かんでいた景色は、宝石の原石やヒカリゴケが生え揃い真ん中に大きな石柱の在るドーナツ型の神秘的な大部屋だった。地面には天然の川が流れていて常に小さなせせらぎが聞こえていて、上にはツルイバラが沢山茎を垂らしていて金色にきらめく果実の光が反射して星空のように光っているのだ。
しかしドワーフの丸い瞳の中に映っている景色は、川は氾濫したように荒れ狂い石柱は巨大な蔓を纏って扉側へ倒されている、一目瞭然で神秘的で美しいという表現から明らかにかけ離れたような状況になっていた。
状況が飲み込めずに頭が真っ白になっていたドワーフは少しすると徐々に表現が強張っていき、同時に顎を下げて甲高く発狂した。
「オラの畑が!ツルイバラはどうじゃ!?」
急いで倒れた石柱をよじ登り上を見上げると、そこに記憶の中の星空はなく、変わりに不格好に生え伸びるツルイバラの群生のようになっていた。しかし、いくら野生のツルイバラといっても、果実が実っているものは堂々と茎を垂れ下げており果実も豪邸に取り付けられたランプのように辺りを照らしているはずなので、今の状況はもしかすると野生の群生地よりも酷い可能性すらあるのだ。
部屋の原状を頭が理解した途端、ドワーフはその場に横たわって大粒の涙を流す。
「どうして…昨日見た時は明日には収穫できる程順調だったはずだっぺ。これじゃ里の皆に叱られるっペぇ!…ん?誰か居るっペか?」
ドワーフが涙で滲む視界を必死に動かして何が起こったのか探っていると、部屋の中に二人の倒れた人影を見つけた。
石柱を降りた先に一人、そして川を超えた部屋の端を少し登った所にある、壁の割れ目の地面に一人だ。
急いでランプを持って石柱を滑り降りると、人影は朱色の髪に刃こぼれの酷い剣を持って倒れている人間の姿が現れていく。ルクスだ。
「人間!?どうしてこんな所に居るんだっペか。里に人間が来たなんて話聞いてなかったっペのに。にしても、どうしてこんなボロボロの剣を使い続けてるんだっペか。来たならガーブさんの所で直せただろうに」
ドワーフはルクスを片手で担ぎ上げて川の方を見る。いつもなら足首までしか流れていないはずなのに、氾濫のお陰で脛と同じくらいまで水深が上がっている。
堀を作っていて正解だったなんて考えながらドワーフは自慢の太い足で跳び上がる。ルクスを担いでもなお悠々と川を飛び越えたドワーフはそのままの勢いでもう一人の側まで走り寄ってランプで人影を照らした。全く手入れのされていないあれた黒髪の長髪に隠れてマントの毛皮が顔を出している。イルだ。
そばには一度折れたような雑な修復後の残る粗雑な杖も一本落ちていて、それを見つけたドワーフは不意に顔を顰めた。
「オラもそんなに武器に詳しくねえけんど。これが酷いっていうのは分かるっぺよ。状況から考えっと、こりゃツルイバラの習性を知らねかったな」
何かを察したドワーフはそう言ってイルの倒れている場所から部屋を一望する。真ん中の石柱が倒されたことで部屋はそこからでも全体が見えるようになっているのだ。
そしてそれはあっさりと見つかる。投げ割られて中身の果汁が溢れているツルイバラの実だ。
ツルイバラ―地下深くの洞窟の天井に生える特殊な食石植物で、実が重力によって落ちて割れるとそこから複数の蔓が飛び出し、周りの鉱石を破壊して栄養にする。その後には天井に向けて種を飛ばしてその個体数を増やすのだ。蔓を瞬間的に伸ばす栄養は果実の中に溜め込まれた果汁であり、果汁がなくなるまでツルイバラは実質不死身の魔物と化すのだ。自我を持っているわけではなく、果実のなかの魔石が魔力探知を行って鉱石を探すため、同じく魔力を持つ生き物たちも狙われることがある。因みに、このツルイバラの持つ魔石はドワーフの作る武具に組み込まれていることが多く、入手方法は熟練の冒険者でもなかなか知ってる人は少ないらしい。
ドワーフはそれからイルと杖を拾い上げもう一度天井を見上げる。
天井に垂れているツルイバラの茎たちを見れば、少し前の激戦が手に取るように分かる。果実が取られただけならまだしも、ここまで酷く荒されてしまうと元通りになるまで1年は掛かるだろう。
いくらツルイバラのせいだとはいっても、罰を受けるのはきっとこのドワーフになるだろう。
ドワーフは肩を落として下を向く。そして少し放心状態になったあと、誰もいない部屋の中で独り言が響いた。
「…この人間たちのせいにしたらオラ許されるっペかな」
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