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15話 地下の秘境
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どうして二度もこんなに暗い道を歩かないといけないのだろう―足元のゴツゴツした真っ暗闇の道を延々と歩きながら私は二の腕をこする。
吹雪の中を進んだ毛皮のマントがあるから、別に寒いというわけではない。ただ、恐ろしい。
「私は独り、このまま誰にも救われず消えてしまうのだわ」
ここに居ると、サモネアの村のことを思い出す。どうしてまたこんなところに来たのかは分からない。ここに来るまではきっと幸せで、絶望なんて一つもなかったはずなのに。
ここを更に進んだ先に、一体何があるのだろうか。光?それとも記憶?何もわからな。だけど、きっと光はやってこない。
一度の体験で私は超がつくほど臆病者になってしまったのだ。とくに、孤独や絶望とか、先の見えないものが大の苦手になってしまった。
「…いつまでやってんだ?それ」
私は合わせた腕を降ろして声の聞こえた方を振り向く。すると、私の杖の先も見えないような暗闇で霞んだ視界の中から薄っすらと朱色の髪の毛が浮かび上がってくる。
それは徐々に原型を留めていき、遂にはルクスの顔が完成した。
「しょうがないでしょ。何かしていないとこんな所、気が狂れてもおかしくないわ」
「このまま重い雰囲気で元気がなくなっていくのと、暗闇で発狂するのと。どっちも状態異常みたいになるのは変わらないと思うけどな…」
ルクスは私の目をじっと見詰めて冷たくあしらう。
さっきまで考えていたことはあながち間違いではない。たしかに、ここはあそことは違って絶望から見る精神世界ではなく、ルクスもいてくれる。だけど、暗闇で目を凝らして漸く見えるルクスの姿など、前を歩いてしまえばあそこと環境は何も変わらない。
少々茶番が過ぎたところもあるかもしれないけど、こんなことでも考えていないとおかしくなってしまうので、少しは許容して欲しいところである。
「やめて欲しいなら早くこの道を終わらせてほしいわ。もうどこまで歩いたか分からないし」
「そんなこと言ったって、俺もどこだか。というより、ただでさえ暗闇で嫌なのにそれに加えてイルさんの絶望物語を延々と聞かされる俺の身にもなってくれよ」
「それは、ごめん」
暗闇のトラウマで少しおかしくなっていたのかもしれない自分を諌めて口を閉じる。いつもな太陽の下で元気な反応を示すルクスが、さっきから口数を減らし黙々と歩き続けていて静寂が続いていたのも理由の一つかも知れない。
「…そういやさ、何でランプつけてないんだ?」
ルクスの一言で私はハッとした。すぐに鞄を漁り、忘れていた手提げランプを一つ取り出して橙色の光を灯す。
ランプの光によって周りの視界が回復してくると少し黄色がかった青色の岩肌が視界の全体を覆い尽くす。
「洞窟だもんなぁ…まさか…」
ルクスが肩を落として唯一ランプの光が届かない真上を見上げる。
「クレバスに落ちるなんてね」
そして私も上を向く。どうしてこんなところを歩くことになったのかを思い出しながら。
◇◇ ◇◇
「イルさん、あそこに狼の群れいない?」
誕生日の聞いた休憩所のベンチを立ち上がるとルクスが少し道を外れたところを指さして言う。
真昼の眩しい空の光を手をかざして遮ると、少し遠くの斜面を降りた先に、雪の上を移動する狼の群れが見えた。
羊の魔物のときの素材を売った路銀はマントで使い切ってしまったから、狼を狩って素材を補充するのは良いかもしれない。
「本当だ。もしかして一人でやるつもり?危ないでしょ」
ルクスは山小屋での事を根に持っているかのように声を張った。
「見せてやるよ。俺が足手まといじゃないってな!」
ルクスは左腰の鞘から剣を抜いて狼の方へ走り出す。そして三歩目を踏んだ瞬間ルクスは足元の雪と共に私の視界から姿を消した。
私が驚いてルクスのいた所まで走り下を見下ろすと、深くて狭い溝の底に頭からはまっていた。
「ちょっと!ルクスー!?大丈夫なの!?」
必死に捻り出した私の声は、顔の埋もれたルクスには聞こえていそうになかった。
基礎魔法しか使えない私には応用的な念力魔法などは使えないので、風魔法と重力魔法を上手く重ね掛けして無理やり雪からルクスを引き抜いて救出する。
ルクスの肩を揺すって意識を確認すると、なんとか意識の残っていたようでボソボソとした声が喉から出てきたので、私は急いで初級回復魔法をルクスにかけ続けた。
◇◇ ◇◇
今では回復魔法をかけたかいがありルクスは回復し、魔力切れで空を飛べなくなった私と一緒にこうして出口を求めて歩いているのだ。
たまたまルクスが落ちたクレバスがまだ浅い方だったから良かったものの、運悪く深いものにあたってしまっていたら命はなかったので不幸中の幸いだったと言えるだろう。
「せっかく初めてのところに来たんだし、暗いこと考えるよりも探検を楽しもうぜ」
私の心配も気づいていないルクスは私にそれだけ言ってランプの光が届く範囲で壁や床を興味津々に観察している。
出られるかもわからないのに呑気なものだとは思うけど、何が起きるかわからない私たち旅人には必要なものなのかもしれない。因みにその精神に少しだけ羨ましいと思ったのはのはまた別の話だ。
「イルさーん!こっちになんか見つけた!」
いつの間にか少し遠くまで進んでいたルクスは今度はこちらの方を向いて呼びかけている。
歩いて近づこうとすると急かされたので速歩きに変えてルクスの方まで進む。
そしてルクスの方までたどり着いて、ルクスの見る視線の先を追うと私は息を呑んだ。
「なにここ…」
「知らねぇけど、なんかすごい綺麗じゃね?」
私が自然トルクスの方を振り向くと、ルクスはそれに笑みで応える。
私はもう一度見えた景色に視線を移す。そこはクレバスのような狭くて圧迫感のある渓谷ではなく、とても開けた洞窟の丸い大部屋のようなところで、天井には青白く光る鉱石や鍾乳石、そして少し坂のようになった底には奥から流れてくる小さな川が流れていた。真ん中に巨大な円柱型のような天然の石柱が立っていて、その側面には紫色の宝石やたまに見かける旅の商人でしか見たことのないヒカリゴケも群生している。まさに神秘を感じる景色だった。
暫く私が圧倒されて動けないでいると、ルクスが天井の方を指さして口を開く。
「なぁ、アレどうやって光ってんだ?」
「確かに見たことないわね。一つちぎってみようかしら」
ルクスが指さして示した先には、天井から垂れ下がる植物に実っている金色の果実があった。
私が試しに風魔法で採って見ると、先端から付け根のあたりまで濃い桃色から金色へとグラデーションがついていて、よく見るとランプに負けないほどの強さで光を放っている。
所々にマーブル状に金色が区切られていて、食料というより観葉植物のイメージが強い。
「なぁ、もしかして食えたりしないのかな」
「それはやめときなさい。そんなところでお腹壊したりしたらおしまいよ」
「ちぇっじゃいらないや」
「あっ」
ルクスはがっくりした様子で口をとがらして果実を洞窟へ投げ捨てた。
持っておけば高く売れたのに―私の出かかったはこの言葉はその果実が地面に落ちて潰れた瞬間に何処かへ言ってしまった。
果実が地面と衝突して形が崩れる瞬間、果実はパキッという音とともに植物の蔓のような緑色の触手がいくつも果実の中から生えてきたのだ。
果実から生えてきた触手たちは乱暴にその身を振り回し、内一本が石柱にぶつかった瞬間全ての触手たちが石柱に巻き付いて固定される。そして動かなくなった触手から更に分岐したように新しい触手が生えて洞窟内を散策しだした。
「うわぁ!あれ魔物の卵だったのかよ!」
「みたいね、道理で少し重かったのね」
せっかく見つけた私たちの秘境は今や産まれさせてしまった魔物の巣窟となってしまった。出してしまったからには斃すしかない、私は腰に挿した杖を抜き取り、魔物の方へ掲げる。
「見たことない魔物だし。いい素材落としてくれるんでしょうね」
『コルティルフト』
私がそう投げ捨てて徘徊する触手の一本を切り落とし、戦闘は幕を上げた。
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「私は独り、このまま誰にも救われず消えてしまうのだわ」
ここに居ると、サモネアの村のことを思い出す。どうしてまたこんなところに来たのかは分からない。ここに来るまではきっと幸せで、絶望なんて一つもなかったはずなのに。
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私は合わせた腕を降ろして声の聞こえた方を振り向く。すると、私の杖の先も見えないような暗闇で霞んだ視界の中から薄っすらと朱色の髪の毛が浮かび上がってくる。
それは徐々に原型を留めていき、遂にはルクスの顔が完成した。
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「このまま重い雰囲気で元気がなくなっていくのと、暗闇で発狂するのと。どっちも状態異常みたいになるのは変わらないと思うけどな…」
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さっきまで考えていたことはあながち間違いではない。たしかに、ここはあそことは違って絶望から見る精神世界ではなく、ルクスもいてくれる。だけど、暗闇で目を凝らして漸く見えるルクスの姿など、前を歩いてしまえばあそこと環境は何も変わらない。
少々茶番が過ぎたところもあるかもしれないけど、こんなことでも考えていないとおかしくなってしまうので、少しは許容して欲しいところである。
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「そんなこと言ったって、俺もどこだか。というより、ただでさえ暗闇で嫌なのにそれに加えてイルさんの絶望物語を延々と聞かされる俺の身にもなってくれよ」
「それは、ごめん」
暗闇のトラウマで少しおかしくなっていたのかもしれない自分を諌めて口を閉じる。いつもな太陽の下で元気な反応を示すルクスが、さっきから口数を減らし黙々と歩き続けていて静寂が続いていたのも理由の一つかも知れない。
「…そういやさ、何でランプつけてないんだ?」
ルクスの一言で私はハッとした。すぐに鞄を漁り、忘れていた手提げランプを一つ取り出して橙色の光を灯す。
ランプの光によって周りの視界が回復してくると少し黄色がかった青色の岩肌が視界の全体を覆い尽くす。
「洞窟だもんなぁ…まさか…」
ルクスが肩を落として唯一ランプの光が届かない真上を見上げる。
「クレバスに落ちるなんてね」
そして私も上を向く。どうしてこんなところを歩くことになったのかを思い出しながら。
◇◇ ◇◇
「イルさん、あそこに狼の群れいない?」
誕生日の聞いた休憩所のベンチを立ち上がるとルクスが少し道を外れたところを指さして言う。
真昼の眩しい空の光を手をかざして遮ると、少し遠くの斜面を降りた先に、雪の上を移動する狼の群れが見えた。
羊の魔物のときの素材を売った路銀はマントで使い切ってしまったから、狼を狩って素材を補充するのは良いかもしれない。
「本当だ。もしかして一人でやるつもり?危ないでしょ」
ルクスは山小屋での事を根に持っているかのように声を張った。
「見せてやるよ。俺が足手まといじゃないってな!」
ルクスは左腰の鞘から剣を抜いて狼の方へ走り出す。そして三歩目を踏んだ瞬間ルクスは足元の雪と共に私の視界から姿を消した。
私が驚いてルクスのいた所まで走り下を見下ろすと、深くて狭い溝の底に頭からはまっていた。
「ちょっと!ルクスー!?大丈夫なの!?」
必死に捻り出した私の声は、顔の埋もれたルクスには聞こえていそうになかった。
基礎魔法しか使えない私には応用的な念力魔法などは使えないので、風魔法と重力魔法を上手く重ね掛けして無理やり雪からルクスを引き抜いて救出する。
ルクスの肩を揺すって意識を確認すると、なんとか意識の残っていたようでボソボソとした声が喉から出てきたので、私は急いで初級回復魔法をルクスにかけ続けた。
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