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12話 変色した瞳
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私が凍死仕掛けたこの山は、普段はとても穏やかな陽気を放っており、する人こそいないが軽装でも簡単に越えられるほど安全な道のりになっているらしい。
ただ、私が遭遇したように数ヶ月に1度、何処かからやってくる大きな雪雲に覆われると危険度は一気に跳ね上がり、重装の人でも遭難の危険があるそうだ。
こんな事が起きるもの、ここを守護するフロストドラゴンの影響が強いらしく、私の中の心当たりが少しトラウマのように疼いたが話すとややこしくなりそうなので黙っておいた。
因みに、どうしてあんなに年老いたおじいさんが1人で歩いていたのか聞いてみたところ、実はおじいさんも天候を読み違えて遭難しかけていたらしい。吹雪で視界を奪われていつの間にか道を外れて彷徨っているとたまたま別ルートの道で私に潰されるルクスを見つけたようで、そのまま道を歩いて山小屋までたどり着いたらしい。偶然に偶然が重なった奇跡の生還ということだ。
私的には、あの極寒の環境下をタンクトップで歩き続けられたことの方も不思議で仕方がなかったが、訊いてみても「肉体美」で片付けられてしまった。まぁ、実際会ってまだ一日も経ってない私たちに情報全て明け渡す方が特殊なので、そこまで隠されたことに不満は感じない。
「さぁ、ワシのターンは終わりじゃ。早く旅の話を聞かせてくれ」
おじいさんは少し咳を挟んだあと、そう言って淹れたてのホットミルクの湯気に顔を埋める。
私が正気に戻ってからずっと話していたから喉がつかれたのだろう。どれだけ体表が強靭でも内側はしっかり年を取っているみたいだ。
「なら、俺の出番ってわけだな。ちゃんと聞いといてくれよ?」
おじいさんの期待の眼差しを受けて、ルクスがニヤリと笑みを浮かべて口を開いた。
ルクスの言う「旅の話」というのは、私と出会う前に別の人たちと旅をした思い出の数々だった。今は離れ離れになったみたいだけど、ルクスの笑顔を彩る思い出の数々はどんな話もしょうもなくも常に笑いの隣りにある私の夢にまで見た「冒険」そのものだった。
基本ルクスが話し、それにおじいさんが質問をしてるクスが答える。これの繰り返しであっという間に2日が過ぎ、ルクスがある1枚の写真を出したことによって話題の雰囲気が変わってしまった。
「ん?こいつホントに坊主であってるのか?」
「当たり前だろ?俺等で取ったんだから。知らないやっとなんか取ってもらわねぇよ、高いのに」
ルクスはそう言ってジュースをかき混ぜながらおじいさんを見る。
私は底の方に沈殿したジュースの成分が全体に溶けていくのを見ながらおじいさんの手に持っている写真をのぞみさきこむ。
ルクスを含めた4人の冒険者が装備を着て各々のポーズを取って立っている写真だ。
おじいさんは私も見たのを確認して徐ろに真ん中に立つ写真の中のルクスを指さした。
「坊主の右目、写真の坊主と色が違うじゃないか」
おじいさんに指摘され写真で笑みを浮かべるルクスを良く見てみると、確かに目の色が今のルクスと違っていた。
今のルクスの目の色はどちらも赤色で情熱と炎を連想させるが、写真のルクスは左目が赤で右目が水色という所謂オッドアイになっている。
「ちょいと見してみ、何かあるやもしれぬ」
おじいさんは急にルクスとの目線距離をごく僅かにまで縮める。
突然のことで固まったルクスは為すすべもなくおじいさんと見つめ合っていて、私は目をそらしてコーヒーカップを傾けた。
「ふむ。呪いの類かの」
おじいさんはその言葉と共にルクスから離れて自分の席に座り直す。
何を言い出すかと思えば急にそんな言葉が舞い込んできて、ルクスは困惑を隠せないでいる様子だった。
「ちょ、爺さん冗談はやめてくれよ。見てくれよ俺の体、どこも悪いところねぇだろ?」
おじいさんは必死に勘違いを主張するルクスをスルーして今度は私の方を向く。
まさか私にもするつもりだろうか。
「何じゃそのワシが変態みたいなことしようとしてるみたいな目は」
。
これは私が悪いのだろうか。なんの断りもなく急に人の顔に急接近してきた人に見つめられたら私の反応のほうが正しい気がするのだけれど…。解せない。
「安心せい。ここまでの歳も食えばもはやそんな気も起きんわい。」
「ご、ごめんなさい」
「…流石にワシも急すぎたかの、許してくれ」
流石に失礼だったかと謝ると、おじいさんも同じように謝ってくれた。こんな変なおじいさんも、性格はしっかりとした常識人なのかもしれない。
「じゃあ本題に戻ろう。とにかく百聞は一見にしかずじゃ。ちょっとこっちへ来い」
おじいさんはゆっくりルクスの背後に回り、脇に腕を回して抵抗できないよう椅子に固定して私を呼ぶ。
またもや突然動きを封じられたルクスは今度は暴れて逃れようとするが、それを見越して固定されているわけで全く抵抗ができずに次第に大人しくなっていった。
「ちょっと嬢ちゃんに目を見せるだけじゃ。そう興奮するでない」
元凶がそれを言うのは少し違うような気もするけど、ルクスは諦めたのか呆れたのか何も言わずに完全におじいさんに身を任せ始めた。
ルクスの私を見る目は「早く終わらせて開放して」という分かりやすいものだ。私は直ぐにルクスの横まで移動して椅子に座っているルクスに視線を合わせる。
「ほい、これでよく見えるはずじゃ」
私がルクスの右目をまじまじと見るとおじいさんがルクスの瞼を優しく開いて瞳の全体がよく見えるようにしてくれた。
小さく頷いたおじいさんを横目にもう1度ルクスの目に焦点を当てる。すると、さっきまで赤一色だったルクスの瞳に別の色が浮かび上がってきた。写真で見た水色だ。
単に色が混ざって見えるとか、混在してるというわけではない。言葉で表すのは到底難しいが、強いて言うなら赤色の外側に青い霧がかかっているような感じで、じっと見つめていると瞳の中の水色が強くなったり弱くなったりとぼんやり点滅しているようだった。
「分かるか?出てきたり戻っていったり、まるで行き先を失った放浪者のような動きじゃろ?」
暫くルクスの目を見続けて椅子に戻ると、ルクスを開放したおじいさんがテーブルに肘をつけて私に問いかける。
私が肯定するとおじいさんはさらに続ける。
「詳しいことは分からぬが、何らかの呪いでこの坊主の右目の光が表へ出ないように蓋をされているみたいじゃ」
「…確かに、とてもぼやけていたけれど、顔を近づけていたときだけほんの微かにルクスとは違う魔力の波長を感じたわ」
「えっ、イルさんそれホントなの?えっ冗談じゃないの?えっえっ?」
自分の目を見ていないルクスだけはまだ冗談だと信じて否定を私に求めてきたが、、この目で見たルクスの目とおじいさんの真面目な表情が私を肯定へと傾けた。
ルクスが小さくテーブルに突っ伏して唸り声を上げると、不意におじいさんの顔が笑顔になりルクスの背中をに叩き出した。
「大丈夫。そこまで危篤というわけではないわい。普通に旅する分にゃなんの支障もきたさんよ」
するとルクスはゆっくりと顔を上げ少し涙ぐんだ表情でおじいさんを見つめる。
おじいさんは笑顔を崩さずに胸を張るように腕を組んだ。
「ホントじゃて。ワシは少し呪いの類に詳しくてな、掛けた意図や直し方はわからんくともそれの性質くらいは理解できる」
「ホントか?てことは俺は死んだりしないのか?」
さっきと立場が逆転したように詰め寄るルクスにおじいさんは怖気づくことなく続ける。
「無論。結界とも思えるほど丁寧で細かい呪いじゃから、きっとこれを掛けた本人に坊主を殺す気はないと思うぞ。そしてここからは完全に胡散臭い話になる。信じるかどうかは嬢ちゃん次第じゃ。坊主をどうするかも、な。」
不意に目を鋭くして私に視線を移す。これから先も支えていく覚悟を訊いているのだろう。
勿論イエスだ。
「何が来ても、私は負けない。」
「そうか、なら大丈夫そうじゃの。それでは単刀直入に言う。呪いの効果は」
『魔眼の封印だ』
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こんな事が起きるもの、ここを守護するフロストドラゴンの影響が強いらしく、私の中の心当たりが少しトラウマのように疼いたが話すとややこしくなりそうなので黙っておいた。
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私的には、あの極寒の環境下をタンクトップで歩き続けられたことの方も不思議で仕方がなかったが、訊いてみても「肉体美」で片付けられてしまった。まぁ、実際会ってまだ一日も経ってない私たちに情報全て明け渡す方が特殊なので、そこまで隠されたことに不満は感じない。
「さぁ、ワシのターンは終わりじゃ。早く旅の話を聞かせてくれ」
おじいさんは少し咳を挟んだあと、そう言って淹れたてのホットミルクの湯気に顔を埋める。
私が正気に戻ってからずっと話していたから喉がつかれたのだろう。どれだけ体表が強靭でも内側はしっかり年を取っているみたいだ。
「なら、俺の出番ってわけだな。ちゃんと聞いといてくれよ?」
おじいさんの期待の眼差しを受けて、ルクスがニヤリと笑みを浮かべて口を開いた。
ルクスの言う「旅の話」というのは、私と出会う前に別の人たちと旅をした思い出の数々だった。今は離れ離れになったみたいだけど、ルクスの笑顔を彩る思い出の数々はどんな話もしょうもなくも常に笑いの隣りにある私の夢にまで見た「冒険」そのものだった。
基本ルクスが話し、それにおじいさんが質問をしてるクスが答える。これの繰り返しであっという間に2日が過ぎ、ルクスがある1枚の写真を出したことによって話題の雰囲気が変わってしまった。
「ん?こいつホントに坊主であってるのか?」
「当たり前だろ?俺等で取ったんだから。知らないやっとなんか取ってもらわねぇよ、高いのに」
ルクスはそう言ってジュースをかき混ぜながらおじいさんを見る。
私は底の方に沈殿したジュースの成分が全体に溶けていくのを見ながらおじいさんの手に持っている写真をのぞみさきこむ。
ルクスを含めた4人の冒険者が装備を着て各々のポーズを取って立っている写真だ。
おじいさんは私も見たのを確認して徐ろに真ん中に立つ写真の中のルクスを指さした。
「坊主の右目、写真の坊主と色が違うじゃないか」
おじいさんに指摘され写真で笑みを浮かべるルクスを良く見てみると、確かに目の色が今のルクスと違っていた。
今のルクスの目の色はどちらも赤色で情熱と炎を連想させるが、写真のルクスは左目が赤で右目が水色という所謂オッドアイになっている。
「ちょいと見してみ、何かあるやもしれぬ」
おじいさんは急にルクスとの目線距離をごく僅かにまで縮める。
突然のことで固まったルクスは為すすべもなくおじいさんと見つめ合っていて、私は目をそらしてコーヒーカップを傾けた。
「ふむ。呪いの類かの」
おじいさんはその言葉と共にルクスから離れて自分の席に座り直す。
何を言い出すかと思えば急にそんな言葉が舞い込んできて、ルクスは困惑を隠せないでいる様子だった。
「ちょ、爺さん冗談はやめてくれよ。見てくれよ俺の体、どこも悪いところねぇだろ?」
おじいさんは必死に勘違いを主張するルクスをスルーして今度は私の方を向く。
まさか私にもするつもりだろうか。
「何じゃそのワシが変態みたいなことしようとしてるみたいな目は」
。
これは私が悪いのだろうか。なんの断りもなく急に人の顔に急接近してきた人に見つめられたら私の反応のほうが正しい気がするのだけれど…。解せない。
「安心せい。ここまでの歳も食えばもはやそんな気も起きんわい。」
「ご、ごめんなさい」
「…流石にワシも急すぎたかの、許してくれ」
流石に失礼だったかと謝ると、おじいさんも同じように謝ってくれた。こんな変なおじいさんも、性格はしっかりとした常識人なのかもしれない。
「じゃあ本題に戻ろう。とにかく百聞は一見にしかずじゃ。ちょっとこっちへ来い」
おじいさんはゆっくりルクスの背後に回り、脇に腕を回して抵抗できないよう椅子に固定して私を呼ぶ。
またもや突然動きを封じられたルクスは今度は暴れて逃れようとするが、それを見越して固定されているわけで全く抵抗ができずに次第に大人しくなっていった。
「ちょっと嬢ちゃんに目を見せるだけじゃ。そう興奮するでない」
元凶がそれを言うのは少し違うような気もするけど、ルクスは諦めたのか呆れたのか何も言わずに完全におじいさんに身を任せ始めた。
ルクスの私を見る目は「早く終わらせて開放して」という分かりやすいものだ。私は直ぐにルクスの横まで移動して椅子に座っているルクスに視線を合わせる。
「ほい、これでよく見えるはずじゃ」
私がルクスの右目をまじまじと見るとおじいさんがルクスの瞼を優しく開いて瞳の全体がよく見えるようにしてくれた。
小さく頷いたおじいさんを横目にもう1度ルクスの目に焦点を当てる。すると、さっきまで赤一色だったルクスの瞳に別の色が浮かび上がってきた。写真で見た水色だ。
単に色が混ざって見えるとか、混在してるというわけではない。言葉で表すのは到底難しいが、強いて言うなら赤色の外側に青い霧がかかっているような感じで、じっと見つめていると瞳の中の水色が強くなったり弱くなったりとぼんやり点滅しているようだった。
「分かるか?出てきたり戻っていったり、まるで行き先を失った放浪者のような動きじゃろ?」
暫くルクスの目を見続けて椅子に戻ると、ルクスを開放したおじいさんがテーブルに肘をつけて私に問いかける。
私が肯定するとおじいさんはさらに続ける。
「詳しいことは分からぬが、何らかの呪いでこの坊主の右目の光が表へ出ないように蓋をされているみたいじゃ」
「…確かに、とてもぼやけていたけれど、顔を近づけていたときだけほんの微かにルクスとは違う魔力の波長を感じたわ」
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自分の目を見ていないルクスだけはまだ冗談だと信じて否定を私に求めてきたが、、この目で見たルクスの目とおじいさんの真面目な表情が私を肯定へと傾けた。
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「無論。結界とも思えるほど丁寧で細かい呪いじゃから、きっとこれを掛けた本人に坊主を殺す気はないと思うぞ。そしてここからは完全に胡散臭い話になる。信じるかどうかは嬢ちゃん次第じゃ。坊主をどうするかも、な。」
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