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11話 勘違い
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「え?あれ、ルク…おじ…え?」
目に映った光景を理解できない…いや、受け止めたくない私はもう一度目を強く瞑り、再度そのその方向をみる。ただし結果は変わらない。
暖炉の明かりを反射させたスキンヘッドと無駄に伸ばされた白いヒゲに隠れた顔が目尻にシワを寄せて笑っている。
「まだ1夜も明けておらぬのに。まだ寝てて良かったのじゃよ?」
私は言葉の通り空いた口が塞がらなかった。明らかに私の知っている姿から何十年と経っているその口から「1日も経ってない」なんて、誰が信じられるだろう。
私はしばらく経って漸く理解した。そう、これは夢なのだ。全く持ってしょうもない夢。
もう一生会えることのないと確信したルクスと年を取ってから運命の再開、なんて馬鹿げた夢を見てしまっているのだろう。
早く目覚めないと。こんな性もないような夢を見ている間もルクスが死ぬ気で私を運んでいるかもしれないのだから。
私はそんな事を考えながらベッドから立ち上がった。
昔、本で読んだことがある。獲物に睡眠魔法をかけて、獲物が寝ている間に襲いかかる魔物がいるそうだ。そんな魔物たちへの対処法は、とにかく眠らされた瞬間に起きること。その方法も本には書いてあった。
それは、夢の中で自害すること。
「ちょっ、嬢ちゃん何しとるんじゃ!」
私がふらついた足取りで暖炉へ頭をつき刺そうとすると、おじいさんになったルクスが慌てた様子で私の腰を掴み後ろへ投げ飛ばしす。
どうして夢の中の人物に邪魔されないといけないのだろう。このルクスも私の夢なのだから、私の思い通りに動いているはずなのに。
考えていたって仕方がない、暖炉を邪魔されるなら別の止められないような死に方をすれば良いのだ。
「ちょい。坊主の連れは自殺願望者じゃったのか?」
私が頭の中で自殺のラインナップを作っている途中、不意に目が機能した。そしてその信じられない光景に私の思考は一度完全に停止してそれを唖然と見つめる。
「そんな訳ないって、爺さんがなんか変なもん飲ませたとかじゃないよな?」
「そんなもん飲ますわけねぇだろ。ワシがそんな頭のネジが外れてるように見えるか!ってかそんな薬ないわ!」
「まぁたしかに人殺す見た目はしてねぇけど…別の意味でぶっ飛んではいそうだけど」
さっきまで2人しかいなかった空間に私だけが知っているルクスが追加されていた。
「…ルクスが…2人?」
左はおじいさんになったルクス。こっちはまだ姿を見る前にルクスの声で聞こえたので、たしかにルクスのはずなのだ。しかし、その老ルクスに見降ろされていてる年老いていないルクスは、私が眠りにつく前の記憶に生きるルクスそのままなのだ。
どんどん夢がおかしな方向へ右往左往していく。自殺ができなければ目覚めることは出来ないのに、目覚めなければどんどんと夢の世界がおかしくなってしまう。
私はどうすればいいかわからなくなり、徐々に頭が回らなくなっていった。そして混乱が限界まで達したのか、急に頭が痛くなり視界も回り始める。
「お、おい!嬢ちゃん大丈夫か?」
「イルさん?イルさん!」
急にふらつき出した私に気付いた2人のルクスは、大きな声で私を呼びながら近づいてくる。直ぐ近くで動いている口から出てくる声は何故か遠くから聞こえるように霞んでしまう。
足はすでに立ち方を忘れ、空中を歩く。それにつられて頭が床に叩きつけられ更には視界がぼやけて黒く靄がかかり始めた。
眠たいわけではないのに、少しずつまぶたが下がっていき、体の自由が利かなくなっていって、私は夢の中でも意識を手放した。
◇◇ ◇◇
私が目を覚ますと夢で見た景色と同じ屋根が視界に入る。
私は荒い息のまま無理やり上半身を持ち上げ、夢の中で老ルクスが寝転がっていた床に目をやる。すると、そこに老ルクスの姿ではなく私のよく知った方のルクスだった。
目が覚めたルクスが私に気づき近寄ってくる。
「…さっきは、なんか色々ごめんな」
私は今夢から覚めたばかりで〝さっき〟が何なのか全く分からない。ルクスの言うさっきは何があったのだろう。
私が気になりルクスに質問しようと口を開きかけた所で、今度は後ろからまた聞いたことのある声が飛んできた。
「嬢ちゃん無理するもんじゃ無い。もっと寝ていたほうがいいんじゃないかの?」
驚いて体を後ろへ捻じるとまたもやゆめでみた「様子のルクスが私を心配そうな目で見つめていた。しかし、何故かこっちのルクスは声が少し低めでルクスとは別自分のようの様子だった。
「爺さんやめてやってくれ。またさっきみたいなるだろ?」
「うっ、悪かったわい」
全く持って夢と同じ様子のこの空間に私は発狂しそうになるが、若い方のルクスが私の手を握り、必死に説得してくれたことでなんとか我を取り戻すことが出来た。
ルクスによると、私は勘違いをしてしまっていたらしい。
私がおじいさんになったルクスと思っていたその人はルクスではなく、吹雪の中で倒れていた私たちをこの山小屋まで避難させてくれた張本人。つまりは命の恩人だったらしい。
話を聞いた瞬間はこんなお年寄りにそんな事ができるはずがないと信じられなかったが、私と目があった瞬間におじいさんがマッスルポーズをしたことでなんとなく納得することが出来た。
ちなみに、私が目を覚ます前に見ていた夢、のように見えたあれも実は現実だったようで、おじいさんと抱き合ってねていたら丁度おじいさんの影に隠れてしまっていた、ということだったらしい
「こんなことになったの、私のせいじゃない」
話の全貌を聞いた私は自分のバカさ加減に呆れて膝から崩れ落ちた。
今は暖炉前の丸テーブルの椅子に座っているから実際に座り込んでいるわけではないが、頭の中での私はそうして小さく座り込み、何倍にも大きくなった2人に説教をされている。
「ま、まぁ。偶然に偶然が重なることもないことはないし。俺は怒ってないからそんな気にすんなって」
私の妄想で顔を真赤にして怒鳴りつけているルクスは、現実では真反対の優しい表情で私を慰めようとしてくれている。
隣りに座っているおじいさんも似たような言葉を並べて私を養護しようとしてくれる。
流石は見ず知らずの私たちを助けるだけあって、とても優しい性格をしているようだった。
「ありがとう、2人共。おかげで少し気分が楽になったわ。」
2人の優しさにさらされて私も少しずつ顔が上がってくる。
2人の表情に怒りは全く感じられずむしろ安心が思っているようにも感じられた。
「そういえば、1度目に私が目覚めた時、ルクスとおじいさんが抱き合って寝ていたみたいだけど…もしかしてそういう趣味…?」
しかし、ここまで優しくされると逆に調子に乗ってしまうのが悪い癖で、私はつい口が滑ってルクスを煽り始める。
自分のせいとはいえ私ばかり恥ずかしい思いをするのは少し納得いかなかったわがままな私の唯一の仕返しだ。
「いや、ほんとに引かないでって。アレは仕方なかったんだ!」
ルクスはしっかりと顔を赤らめておじいさんの方を強く指差して反論する。
おじいさんは少し照れたような仕草をしたあと、「仕方ないじゃろう」といってから口を開いた。
「この小屋にはベッドは1つしかないのじゃ。じゃから肌と肌をこすりつけてあったまるしかなかったのじゃ」
口では全くの正論を言っているようだが、それを語る目が明らかに真面目ではない。
「ワシは嬢ちゃんでも良かったんじゃが、ルクスがどうしてもっていうから、ルクスとしてやってたのじゃ―」
おじいさんはさらに淡々と話を続けている。
不意にルクスの方を向くと、少し涙目になりながら片手に握りこぶしを作りながらプルプルと震えていた。これ以上話を掘り下げるのはどうやら野暮なようなので話題を変えることにする。
「そういえば、おじいさんは私たちの命の恩人になるわけだから、出来ることならなにかお礼がしたいのだけれど、希望はあるかしら」
話題を変えようとしてはじめに出てきた言葉を直ぐに口にする。
私たち冒険者にとって、借りは返すもの。
人助けしたあとはギルドで報酬を受け取っているんだもの、逆がないだなんて許されない。
流石に無茶振りで命がかかるようなことをさせられると本末転倒なので、一応「私たちの出来る範囲」と制限はつける。
すると、おじいさんは少し悩むように髭をなぞり、その後に豪快に笑った。
「なら、嬢ちゃんたちの旅の話なんてどうじゃ?いくつになっても夢くらい見てもいいじゃろ」
思ったよりも簡単なお願いで私は少拍子抜けした。
「本当にそれだけでいいの?」
「この悪天候は明後日くらいには晴れるわい、それまで楽しい話を聞かせてくれ。これが嬢ちゃんたちに求める報酬じゃ。二言はない」
おじいさんは私の前に手を差し出す。握手をしろのサインのようだ。
おじいさんがそれでいいなら私たちはそれに全力を注ぐまでだ。私はおじいさんの手を取り、腕を前後に振る。
ここでわかったことは、おじいさんの優しさと、握力が化け物だったということだった。
目に映った光景を理解できない…いや、受け止めたくない私はもう一度目を強く瞑り、再度そのその方向をみる。ただし結果は変わらない。
暖炉の明かりを反射させたスキンヘッドと無駄に伸ばされた白いヒゲに隠れた顔が目尻にシワを寄せて笑っている。
「まだ1夜も明けておらぬのに。まだ寝てて良かったのじゃよ?」
私は言葉の通り空いた口が塞がらなかった。明らかに私の知っている姿から何十年と経っているその口から「1日も経ってない」なんて、誰が信じられるだろう。
私はしばらく経って漸く理解した。そう、これは夢なのだ。全く持ってしょうもない夢。
もう一生会えることのないと確信したルクスと年を取ってから運命の再開、なんて馬鹿げた夢を見てしまっているのだろう。
早く目覚めないと。こんな性もないような夢を見ている間もルクスが死ぬ気で私を運んでいるかもしれないのだから。
私はそんな事を考えながらベッドから立ち上がった。
昔、本で読んだことがある。獲物に睡眠魔法をかけて、獲物が寝ている間に襲いかかる魔物がいるそうだ。そんな魔物たちへの対処法は、とにかく眠らされた瞬間に起きること。その方法も本には書いてあった。
それは、夢の中で自害すること。
「ちょっ、嬢ちゃん何しとるんじゃ!」
私がふらついた足取りで暖炉へ頭をつき刺そうとすると、おじいさんになったルクスが慌てた様子で私の腰を掴み後ろへ投げ飛ばしす。
どうして夢の中の人物に邪魔されないといけないのだろう。このルクスも私の夢なのだから、私の思い通りに動いているはずなのに。
考えていたって仕方がない、暖炉を邪魔されるなら別の止められないような死に方をすれば良いのだ。
「ちょい。坊主の連れは自殺願望者じゃったのか?」
私が頭の中で自殺のラインナップを作っている途中、不意に目が機能した。そしてその信じられない光景に私の思考は一度完全に停止してそれを唖然と見つめる。
「そんな訳ないって、爺さんがなんか変なもん飲ませたとかじゃないよな?」
「そんなもん飲ますわけねぇだろ。ワシがそんな頭のネジが外れてるように見えるか!ってかそんな薬ないわ!」
「まぁたしかに人殺す見た目はしてねぇけど…別の意味でぶっ飛んではいそうだけど」
さっきまで2人しかいなかった空間に私だけが知っているルクスが追加されていた。
「…ルクスが…2人?」
左はおじいさんになったルクス。こっちはまだ姿を見る前にルクスの声で聞こえたので、たしかにルクスのはずなのだ。しかし、その老ルクスに見降ろされていてる年老いていないルクスは、私が眠りにつく前の記憶に生きるルクスそのままなのだ。
どんどん夢がおかしな方向へ右往左往していく。自殺ができなければ目覚めることは出来ないのに、目覚めなければどんどんと夢の世界がおかしくなってしまう。
私はどうすればいいかわからなくなり、徐々に頭が回らなくなっていった。そして混乱が限界まで達したのか、急に頭が痛くなり視界も回り始める。
「お、おい!嬢ちゃん大丈夫か?」
「イルさん?イルさん!」
急にふらつき出した私に気付いた2人のルクスは、大きな声で私を呼びながら近づいてくる。直ぐ近くで動いている口から出てくる声は何故か遠くから聞こえるように霞んでしまう。
足はすでに立ち方を忘れ、空中を歩く。それにつられて頭が床に叩きつけられ更には視界がぼやけて黒く靄がかかり始めた。
眠たいわけではないのに、少しずつまぶたが下がっていき、体の自由が利かなくなっていって、私は夢の中でも意識を手放した。
◇◇ ◇◇
私が目を覚ますと夢で見た景色と同じ屋根が視界に入る。
私は荒い息のまま無理やり上半身を持ち上げ、夢の中で老ルクスが寝転がっていた床に目をやる。すると、そこに老ルクスの姿ではなく私のよく知った方のルクスだった。
目が覚めたルクスが私に気づき近寄ってくる。
「…さっきは、なんか色々ごめんな」
私は今夢から覚めたばかりで〝さっき〟が何なのか全く分からない。ルクスの言うさっきは何があったのだろう。
私が気になりルクスに質問しようと口を開きかけた所で、今度は後ろからまた聞いたことのある声が飛んできた。
「嬢ちゃん無理するもんじゃ無い。もっと寝ていたほうがいいんじゃないかの?」
驚いて体を後ろへ捻じるとまたもやゆめでみた「様子のルクスが私を心配そうな目で見つめていた。しかし、何故かこっちのルクスは声が少し低めでルクスとは別自分のようの様子だった。
「爺さんやめてやってくれ。またさっきみたいなるだろ?」
「うっ、悪かったわい」
全く持って夢と同じ様子のこの空間に私は発狂しそうになるが、若い方のルクスが私の手を握り、必死に説得してくれたことでなんとか我を取り戻すことが出来た。
ルクスによると、私は勘違いをしてしまっていたらしい。
私がおじいさんになったルクスと思っていたその人はルクスではなく、吹雪の中で倒れていた私たちをこの山小屋まで避難させてくれた張本人。つまりは命の恩人だったらしい。
話を聞いた瞬間はこんなお年寄りにそんな事ができるはずがないと信じられなかったが、私と目があった瞬間におじいさんがマッスルポーズをしたことでなんとなく納得することが出来た。
ちなみに、私が目を覚ます前に見ていた夢、のように見えたあれも実は現実だったようで、おじいさんと抱き合ってねていたら丁度おじいさんの影に隠れてしまっていた、ということだったらしい
「こんなことになったの、私のせいじゃない」
話の全貌を聞いた私は自分のバカさ加減に呆れて膝から崩れ落ちた。
今は暖炉前の丸テーブルの椅子に座っているから実際に座り込んでいるわけではないが、頭の中での私はそうして小さく座り込み、何倍にも大きくなった2人に説教をされている。
「ま、まぁ。偶然に偶然が重なることもないことはないし。俺は怒ってないからそんな気にすんなって」
私の妄想で顔を真赤にして怒鳴りつけているルクスは、現実では真反対の優しい表情で私を慰めようとしてくれている。
隣りに座っているおじいさんも似たような言葉を並べて私を養護しようとしてくれる。
流石は見ず知らずの私たちを助けるだけあって、とても優しい性格をしているようだった。
「ありがとう、2人共。おかげで少し気分が楽になったわ。」
2人の優しさにさらされて私も少しずつ顔が上がってくる。
2人の表情に怒りは全く感じられずむしろ安心が思っているようにも感じられた。
「そういえば、1度目に私が目覚めた時、ルクスとおじいさんが抱き合って寝ていたみたいだけど…もしかしてそういう趣味…?」
しかし、ここまで優しくされると逆に調子に乗ってしまうのが悪い癖で、私はつい口が滑ってルクスを煽り始める。
自分のせいとはいえ私ばかり恥ずかしい思いをするのは少し納得いかなかったわがままな私の唯一の仕返しだ。
「いや、ほんとに引かないでって。アレは仕方なかったんだ!」
ルクスはしっかりと顔を赤らめておじいさんの方を強く指差して反論する。
おじいさんは少し照れたような仕草をしたあと、「仕方ないじゃろう」といってから口を開いた。
「この小屋にはベッドは1つしかないのじゃ。じゃから肌と肌をこすりつけてあったまるしかなかったのじゃ」
口では全くの正論を言っているようだが、それを語る目が明らかに真面目ではない。
「ワシは嬢ちゃんでも良かったんじゃが、ルクスがどうしてもっていうから、ルクスとしてやってたのじゃ―」
おじいさんはさらに淡々と話を続けている。
不意にルクスの方を向くと、少し涙目になりながら片手に握りこぶしを作りながらプルプルと震えていた。これ以上話を掘り下げるのはどうやら野暮なようなので話題を変えることにする。
「そういえば、おじいさんは私たちの命の恩人になるわけだから、出来ることならなにかお礼がしたいのだけれど、希望はあるかしら」
話題を変えようとしてはじめに出てきた言葉を直ぐに口にする。
私たち冒険者にとって、借りは返すもの。
人助けしたあとはギルドで報酬を受け取っているんだもの、逆がないだなんて許されない。
流石に無茶振りで命がかかるようなことをさせられると本末転倒なので、一応「私たちの出来る範囲」と制限はつける。
すると、おじいさんは少し悩むように髭をなぞり、その後に豪快に笑った。
「なら、嬢ちゃんたちの旅の話なんてどうじゃ?いくつになっても夢くらい見てもいいじゃろ」
思ったよりも簡単なお願いで私は少拍子抜けした。
「本当にそれだけでいいの?」
「この悪天候は明後日くらいには晴れるわい、それまで楽しい話を聞かせてくれ。これが嬢ちゃんたちに求める報酬じゃ。二言はない」
おじいさんは私の前に手を差し出す。握手をしろのサインのようだ。
おじいさんがそれでいいなら私たちはそれに全力を注ぐまでだ。私はおじいさんの手を取り、腕を前後に振る。
ここでわかったことは、おじいさんの優しさと、握力が化け物だったということだった。
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