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10話 人殺しの山
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「この山、下から見たらすげぇ高かったけど、いざ登るともっと高いな」
ルクスは私の少し前を歩きながらひとりでに呟いた。
「山道って結構きついんだな。大変だな」
私はひとりごとかと思ってスルーしたけど、ルクスは不意にこちらを振り向き歩くスピードを遅める。そしてそのまま私の横につき、身長差を利用して上目遣いでこちらを見つめてきた。
「まだ歩いて1時間しか経ってないわよ」
大体言いたいことはわかるので、言葉にされる前に軽くあしらう。
流石のルクスでも反対されたことを理解したのか、徐ろに不機嫌な顔になって「ちぇっ」と声を漏らしていた。
大げさにがっかりする姿を見て、やっぱり休憩をさせてあげようかと思ったが、私が訂正するよりも早くにルクスが諦めたように口を開く。
「なら、山頂になら休憩してもいいよな?それなら早く行こうぜ」
「ええ、勿論。それは好きなだけ」
まさかこんなに早く引き下がると思っていなかった私は少し驚き気味にそう返す。
するとルクスは直ぐ上機嫌に戻り、さっきよりも速いペースで私の前にポジションを戻して歩き始めた。
因みに、それから徐々に歩くスピードが上がっていったことで私が久しぶりの全力疾走を披露したのはまた別の話。
それから暫く登り続け、私たちを覆い隠す勢いで伸びていた木も私たちより背が低くなってきた。
ここまでは順調に進めていたのだが、私たちは目的地にたどり着く前に1つの問題を抱えることになった。
「なぁ、なんか寒くね?さっきまで日陰が恋しいほど暑かったのに」
「そうね。そろそろ日も落ちて来たみたいだし、これからもっと寒くなりそうよ」
山頂まで直ぐにたどり着いてやると意気込んで歩いていたルクスも、気温の低さと横から絶え間なくやってくる風に吹かれては、流石に元気もなくなっていき、今では歩くこともままならないようでその場で腕を交差させて立ったまま前屈みに震えている。
空を見上げると雲一つない晴天の遥か遠くで太陽がオレンジ色に染まっていた。山頂からまだ距離のある私たちを置いて、空は悠々と眠りにつく用意をしているらしい。
「えっ、いやたぜ?凍死って苦しそうじゃん!」
ルクスは少し大げさに体を揺さぶって無理やり体を温めようとしている。
それを横目に私はあらかじめ買っておいた毛皮のマントを鞄から取り出して、腕を隠す用のマントの変わりに服の上から羽織る。
「なぁイルさん。それ何?」
私がマントを取り替えている途中、ルクスが不意にこちらを振り向き目を細めた。
半袖しか持っていなくて、この極寒をそれで乗り越えようとしている目の前でこんな服を着られると、それは言いたいこともでてくるだろう。
「…人の着替え見るなんて変態ね」
「いやそれ着替えに入らないだろ!」
私が冗談交じりにマントで体を隠すと、ルクスは分かりやすく顔を赤くしてツッコミを入れてくれる。
思った通りの反応が返ってくると誰しも機嫌が良くなるもので、自然と溢れた笑いとともに私は鞄から1つのマントを取り出した。
「ちゃんとルクスの分もあるわよ。まさか本当に何も持った来てないとは思っていなかったけど」
「う、うるせー。こんな寒いなんて知らなかったんだよ」
ルクスは私の挑発にしっかり引っかかり、少し不貞腐れたような表情でマントを受け取った。
「…あったけぇな」
「適当に選んだものだけど、気に入ってくれてよかったわ。」
ルクスは受け取ったマントに直ぐ腕を通しマントの中に忍ばせる。
本当は長く使ってもらうためにルクスに似合いそうなものを吟味したのだけれど、これくらいはカッコつけてもいいだろう。
ルクスがしっかりマントを着こなし余裕ができたことを確認してから再度歩き始める。山頂までたどり着けば登山用の山小屋が建てられているそうなので、そこまで行けば安全に夜が越せるだろう。
それからさらに歩き始めたが、状況は私が思っていた以上に悪かったようで、山頂が顔を出さないまま日は完全に落ちきってしまった。
それだけならまだ可能性はあったかもしれない。だけど、他にも私に襲いかかってきた脅威があるのだ。
「なんか降ってきた…雪?」
ルクスがそう呟いて上を見上げる。
私もルクスに言われて上を見ると、白い綿が丁度私の頬にあたり体温で水に変わっていった。
「いよいよ急がないとまずそうね」
「そうだな」
私はルクスを追い越す勢いで歩みを早めていく。
積もるほどの勢いではないから急げばまだ間に合う。そう思って私たちは山小屋を目指した。
だけど、現実は残酷なようで天候が悪化しないよう祈る私たちを尻目に空はより一層黒色に塗りつぶしてしいった。はじめは少し方による程度だった雪も、今ではもうどの空を見ても星の光は存在せず、私達が歩いている道も豪雪に包まれたホワイトアウトに近い世界になっている。
マントに掛かった雪は少しずつ体温で溶け、陽の光で乾燥することなくマントを濡らしていく。マントが濡れると染み込んだ氷水が私の服にも入り込んでゆき、いつの間にか肌にまで到達していた。
さっきからこんな状態だと、もちろん体温も維持できるわけもなく、今となってはもう既に腕の感覚などなくなっている。
不意に視界が斜めになっていく。少し目に力が入らなくなって瞬きをすると、右目が積雪に埋もれていた。
「ん?っおい、イルさん!?大丈夫か?」
倒れた私に気付いたルクスは急いで私のもとへ駆け寄って背中に腕を回した。
私はルクスに支えられながら漸く立ち上がり、視線を自分の足に向ける。
「ごめんなさい。少し足がもつれて」
「もうガタガタじゃねぇかよ…山頂まであとどれくらいだ?」
ルクスは私のマントに付いた雪を手で払いながら後ろを振り向いて白に覆われた道の先を見据えている。
「分からない。雪のせいで何もわからなくて、もう少しかもしれないし、まだまだ先かもしれないわ」
「まじかよ…とにかく、一回ここで休憩しよう、寒さ以外でもやっぱり歩き続けたのが良くなかったのかも」
ルクスはそう言うともう一度私の背中を持ちながらゆっくり腰を低くしていく。
身も心も限界の私とは違い、流石は前衛職といったところか私の心配をする程度には余裕があるようだった。
「先に休憩したいって言ったのはそっちなのに…本当にごめんなさい」
今思うと休憩を渋っていた自分が馬鹿馬鹿しくて仕方がない。結局こんなことになるのなら少しずつ休憩を挟んで様子を見ながら進んでいたなら、きっと今よりかは状況は悪くなかったはずだ。
完全に私の判断ミス。判断ミスというより、我儘を言った末路のほうが正しいのかもしれない。
もうこんな事になってしまっては後の祭りだけれど、もし過去に戻れるならもっと警戒しろと思いっきり殴ってしまいたい。
「私たち、もうおしまいなのかな」
「おい、縁起でもない子も言うなって。分からないならもう少しかもしれないだろ?」
私が弱音を吐くと、ルクスは肩を揺らしながら少し声を荒げる。
こんな自己中な私にここまで慈悲を傾けてくれるルクスに私はどんどんと申し訳なくなってくる。それでもまだ自己中な私は不安を和らげようと腕を広げると、ルクスは無言で私を抱きしめてくれる。
「大丈夫、ここまで運んでくれたのはイルさんだろ?ならここからは俺が運ぶ番だ」
ルクスは最期の一瞬だけ抱きしめる力を強めて私を包み込む。痛いはずなのに、痛覚がなくなっている今は確かなぬくもりと安心だけが感じられた。
「もう限界なんだろ?俺がおんぶするから、今はひとまず休んでろ」
「…ありがとう」
そこからの記憶は殆どない。
ルクスが雪を踏む音と、限りなく小さくなった歩く揺れの中で私の意識を保っていた細い糸は静かに途切れ、気付くと私は知らない天井で目を覚ました。
「どうして、こんなところに…」
屋根は巨大な丸太を組んだような設計をしていて、家というより小屋のイメージが強い場所だ。
ここが天国じゃなければ山頂の山小屋以外にありえない。ルクスは間に合ったということだろうか。
「あっ、イルさんもう起きたのか?」
未だ朦朧とする意識の中で暫く木造りの天井を眺めていると、不意に横からルクスの声が聞こえた。
顔を動かして声の方を向くと、ルクス…ではなく知らないおじいさんが地面に寝転がっているのが視界に映った。
「ルクスが…おじいさんに…?」
ルクスは私の少し前を歩きながらひとりでに呟いた。
「山道って結構きついんだな。大変だな」
私はひとりごとかと思ってスルーしたけど、ルクスは不意にこちらを振り向き歩くスピードを遅める。そしてそのまま私の横につき、身長差を利用して上目遣いでこちらを見つめてきた。
「まだ歩いて1時間しか経ってないわよ」
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流石のルクスでも反対されたことを理解したのか、徐ろに不機嫌な顔になって「ちぇっ」と声を漏らしていた。
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するとルクスは直ぐ上機嫌に戻り、さっきよりも速いペースで私の前にポジションを戻して歩き始めた。
因みに、それから徐々に歩くスピードが上がっていったことで私が久しぶりの全力疾走を披露したのはまた別の話。
それから暫く登り続け、私たちを覆い隠す勢いで伸びていた木も私たちより背が低くなってきた。
ここまでは順調に進めていたのだが、私たちは目的地にたどり着く前に1つの問題を抱えることになった。
「なぁ、なんか寒くね?さっきまで日陰が恋しいほど暑かったのに」
「そうね。そろそろ日も落ちて来たみたいだし、これからもっと寒くなりそうよ」
山頂まで直ぐにたどり着いてやると意気込んで歩いていたルクスも、気温の低さと横から絶え間なくやってくる風に吹かれては、流石に元気もなくなっていき、今では歩くこともままならないようでその場で腕を交差させて立ったまま前屈みに震えている。
空を見上げると雲一つない晴天の遥か遠くで太陽がオレンジ色に染まっていた。山頂からまだ距離のある私たちを置いて、空は悠々と眠りにつく用意をしているらしい。
「えっ、いやたぜ?凍死って苦しそうじゃん!」
ルクスは少し大げさに体を揺さぶって無理やり体を温めようとしている。
それを横目に私はあらかじめ買っておいた毛皮のマントを鞄から取り出して、腕を隠す用のマントの変わりに服の上から羽織る。
「なぁイルさん。それ何?」
私がマントを取り替えている途中、ルクスが不意にこちらを振り向き目を細めた。
半袖しか持っていなくて、この極寒をそれで乗り越えようとしている目の前でこんな服を着られると、それは言いたいこともでてくるだろう。
「…人の着替え見るなんて変態ね」
「いやそれ着替えに入らないだろ!」
私が冗談交じりにマントで体を隠すと、ルクスは分かりやすく顔を赤くしてツッコミを入れてくれる。
思った通りの反応が返ってくると誰しも機嫌が良くなるもので、自然と溢れた笑いとともに私は鞄から1つのマントを取り出した。
「ちゃんとルクスの分もあるわよ。まさか本当に何も持った来てないとは思っていなかったけど」
「う、うるせー。こんな寒いなんて知らなかったんだよ」
ルクスは私の挑発にしっかり引っかかり、少し不貞腐れたような表情でマントを受け取った。
「…あったけぇな」
「適当に選んだものだけど、気に入ってくれてよかったわ。」
ルクスは受け取ったマントに直ぐ腕を通しマントの中に忍ばせる。
本当は長く使ってもらうためにルクスに似合いそうなものを吟味したのだけれど、これくらいはカッコつけてもいいだろう。
ルクスがしっかりマントを着こなし余裕ができたことを確認してから再度歩き始める。山頂までたどり着けば登山用の山小屋が建てられているそうなので、そこまで行けば安全に夜が越せるだろう。
それからさらに歩き始めたが、状況は私が思っていた以上に悪かったようで、山頂が顔を出さないまま日は完全に落ちきってしまった。
それだけならまだ可能性はあったかもしれない。だけど、他にも私に襲いかかってきた脅威があるのだ。
「なんか降ってきた…雪?」
ルクスがそう呟いて上を見上げる。
私もルクスに言われて上を見ると、白い綿が丁度私の頬にあたり体温で水に変わっていった。
「いよいよ急がないとまずそうね」
「そうだな」
私はルクスを追い越す勢いで歩みを早めていく。
積もるほどの勢いではないから急げばまだ間に合う。そう思って私たちは山小屋を目指した。
だけど、現実は残酷なようで天候が悪化しないよう祈る私たちを尻目に空はより一層黒色に塗りつぶしてしいった。はじめは少し方による程度だった雪も、今ではもうどの空を見ても星の光は存在せず、私達が歩いている道も豪雪に包まれたホワイトアウトに近い世界になっている。
マントに掛かった雪は少しずつ体温で溶け、陽の光で乾燥することなくマントを濡らしていく。マントが濡れると染み込んだ氷水が私の服にも入り込んでゆき、いつの間にか肌にまで到達していた。
さっきからこんな状態だと、もちろん体温も維持できるわけもなく、今となってはもう既に腕の感覚などなくなっている。
不意に視界が斜めになっていく。少し目に力が入らなくなって瞬きをすると、右目が積雪に埋もれていた。
「ん?っおい、イルさん!?大丈夫か?」
倒れた私に気付いたルクスは急いで私のもとへ駆け寄って背中に腕を回した。
私はルクスに支えられながら漸く立ち上がり、視線を自分の足に向ける。
「ごめんなさい。少し足がもつれて」
「もうガタガタじゃねぇかよ…山頂まであとどれくらいだ?」
ルクスは私のマントに付いた雪を手で払いながら後ろを振り向いて白に覆われた道の先を見据えている。
「分からない。雪のせいで何もわからなくて、もう少しかもしれないし、まだまだ先かもしれないわ」
「まじかよ…とにかく、一回ここで休憩しよう、寒さ以外でもやっぱり歩き続けたのが良くなかったのかも」
ルクスはそう言うともう一度私の背中を持ちながらゆっくり腰を低くしていく。
身も心も限界の私とは違い、流石は前衛職といったところか私の心配をする程度には余裕があるようだった。
「先に休憩したいって言ったのはそっちなのに…本当にごめんなさい」
今思うと休憩を渋っていた自分が馬鹿馬鹿しくて仕方がない。結局こんなことになるのなら少しずつ休憩を挟んで様子を見ながら進んでいたなら、きっと今よりかは状況は悪くなかったはずだ。
完全に私の判断ミス。判断ミスというより、我儘を言った末路のほうが正しいのかもしれない。
もうこんな事になってしまっては後の祭りだけれど、もし過去に戻れるならもっと警戒しろと思いっきり殴ってしまいたい。
「私たち、もうおしまいなのかな」
「おい、縁起でもない子も言うなって。分からないならもう少しかもしれないだろ?」
私が弱音を吐くと、ルクスは肩を揺らしながら少し声を荒げる。
こんな自己中な私にここまで慈悲を傾けてくれるルクスに私はどんどんと申し訳なくなってくる。それでもまだ自己中な私は不安を和らげようと腕を広げると、ルクスは無言で私を抱きしめてくれる。
「大丈夫、ここまで運んでくれたのはイルさんだろ?ならここからは俺が運ぶ番だ」
ルクスは最期の一瞬だけ抱きしめる力を強めて私を包み込む。痛いはずなのに、痛覚がなくなっている今は確かなぬくもりと安心だけが感じられた。
「もう限界なんだろ?俺がおんぶするから、今はひとまず休んでろ」
「…ありがとう」
そこからの記憶は殆どない。
ルクスが雪を踏む音と、限りなく小さくなった歩く揺れの中で私の意識を保っていた細い糸は静かに途切れ、気付くと私は知らない天井で目を覚ました。
「どうして、こんなところに…」
屋根は巨大な丸太を組んだような設計をしていて、家というより小屋のイメージが強い場所だ。
ここが天国じゃなければ山頂の山小屋以外にありえない。ルクスは間に合ったということだろうか。
「あっ、イルさんもう起きたのか?」
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顔を動かして声の方を向くと、ルクス…ではなく知らないおじいさんが地面に寝転がっているのが視界に映った。
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※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
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