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9話 旅と旅行は紙一重
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「私の呪いは、簡単に言うと複雑な魔法が撃てないことなの」
私は目を強く瞑った。少しでもルクスの顔が引き攣りを見せた瞬間、もう私は怖くなって旅を続けられなくなるような気がしたのだ。
勿論、私が忌み子と知った後も全く態度を変えずに接してくれたルクスなら、きっと大丈夫と理解している。理解しているから話そうと決心したのだから。
なのに、どうしてかいざ言うとなると途端に不安になっていく。無能だと気付いた私をルクスが見捨てて先に行ってしまうことを。
確かに、私には前衛職のような運動神経も、後衛職のような器用さも持ち合わせていない。戦闘以外に関しても、社交性も計画性も他のパーティメンバーと比べるとまったく持って落ちぶれていた。
勇者パーティから私を追放する時にプロダシアが言い放った「無能」というのは、何も違っていないのだ。
私は勝手な被害妄想で初めから低めだった視線をさらに下げる。今の私はルクスの有罪宣言を待つ、哀れで無様な忌み子だ。
そしてほんの少しの空気の氷付きがルクスの言葉によって解除される。
「…ぇそれだけ?」
だけど、私がそんな事を考えていることなんて知りもしないルクスは全く持って素っ頓狂な声を出した。
少し驚いてルクスの顔を見上げると、「大した事ない」と言いたげな表情で目を丸くしていた。
「それだけって言うけれど。つまり私は初級魔法以外の魔法を使えないということよ?冒険者なら初心者でも中級レベルを持ってる人だっているのに」
「だけど、それなら頑張ればいくらでも強くなれるじゃん」
ルクスのその台詞は、まるでもっと苦しんでる人を知っているかのような反応だった。
私がは本気でその呪いについて悩んでいると言うのに、ルクスはそれを「その程度」で軽々しく片付ける。
わかってる、ルクスに悪気はない。確かに、ここまで忌み子が嫌われていると成るともっと特別なものがあると勘違いしても不思議じゃないのだ。
だけど、「頑張れば強くなる」。ルクスのこの言葉だけは少し怒りを覚えた。まるで追放された私がそこまで努力してこなかったからと言われたような気がしたのだ。
「あっいや。別にイルさんの気持ちを否定したいわけじゃないぜ?ほんとに苦労してるってのは近くで見てれば分かる。ただ」
「ただ?」
私の表情を見てなんとなく心が読めたのか、ルクスは両手を顔の前に出して大きく否定を表現する。
だけど、無意識に本音が漏れかけたのか、最後に気になる一言を漏らして口を噤んだ。
ルクスは言わないほうが良いと判断したらしいが、生憎私はそれをされると不安が積もるので、怯えながらも問いただす。
すると、ついに諦めた様子のルクスがもう一度口を開いた。
「俺が昔出会った忌み子の呪いと比べたら、イルさんの呪いはまだ希望があるって言いたかったんだ。これを言ったら悩んでるイルさんが馬鹿馬鹿しいって思ってるように聞こえるかなってやめたんだけど。俺が言いたいのは…まだ諦めるには早いってことだ」
ルクスは苦笑いを浮かべながらとても言いにくそうにそう語る。私はそんなルクスの唇をじっと見つめながらそれを聞いていた。
もし、ルクスの言うことが本当ならば、その昔会った忌み子はよっぽど酷い呪いにかかっていたんだろうと思うと心が痛くなる。
よく考えれば、忌み子の障がいの中で私が特別酷いというわけではない。中には日常生活に影響があった呪いもあったかもしれない。夢で見たとおり、過去に忌み子はたくさんいたのだから、私よりも苦しい人はいるはず。少なくとも、その人達は海に身を投げる覚悟で幸せに縋り付いていた。
もう、勝手な被害妄想で自分を押さえつけるのはやめよう。私はそう思ってもう一度ルクスの目をよく見て口を開く。
「ごめんなさい。ルクスの言う通り、私はもしかしたら忌み子の中では軽い方なのかもしれない。もし、そのルクスの昔出会った人っていうのが、ルクスと仲良しだったなら、こちらが無粋だったわ」
「いやいや、謝るんはこっちだって。そいつとイルさんは違うし、別にそいつも自分の人生を恨んだりしてなかったから」
「…ありがとう」
「おう!」
私が謝ると、ルクスは少し微笑みを浮かべてこちらを向いた。
少し場所の雰囲気が温まったことで、私も少し勇気が湧いたので、1つルクスに質問をする。
「そういえば、その忌み子っていうのは、どういう人だったの?」
「え?、え~と…」
ルクスは頭を掻きながら記憶を探ろうとする。
しかし、いつになってもルクスの顔は明るくならない。時期に諦めてきたルクスが突然目を見開いて上へ目をそらした。
「…忘れた!」
考えるのをやめて開き直ったのか頭から手を離して私を見る。
昔のことだからしょうがないのかもしれないけど、忌み子は結構インパクトあると思うんだけど、なにか特別なことでもあったのかもしれない。
どっちにしろと忘れたならこれ以上掘り返しても意味はなさそうだ。どうせ旅の目的に別の忌み子と会うというのは入ってないしね。
「まぁ、ルクスっぽいわね。頭に花も咲いているし…っ!?」
私は不意にパッと現れた、今のルクスを表す表現するのにぴったりな言葉を口にする
しかし、どうしてそれがでてきたのか一瞬考えた結果、私は驚いて近くの杖を構えた。
「ど、どうして頭に花が!?」
私が慌ててルクスの頭を凝視すると、小さな花がニ輪頭から風に揺られて生えていた。
「えっチョッ、何?寄生!?燃やすの?燃やせば良いのね…!、動くな?っ!…」
「えっちょまっ!ダアァァストップ!ストップイルさん!ほら、見て。カチューシャ!これカチューシャ!」
私が混乱のデバフをかけられたように火球魔法を飛ばそうと魔法陣を展開すると、ルクスが焦ったように頭についていたカチューシャと呼ばれたそれそれを外す。
カチューシャは花以外の部分が全て朱色でルクス髪色と同化しているのに加えて、大きさ的にも髮の毛の下に隠せるものだったから、本気で気付くことができなかった。
状況を理解して急いで魔法陣を解除すると、ルクスの目の前で燃えた石が真下の焚き火に落下して、炭に着地する音が私を正気に戻してくれた。
「…もう、驚かせないでよ。せっかく人が落ち込んでたのに」
「へへへ。でも、旅に暗い気持ちは不要だろ?」
さっきまで本気の目をして焦っていたルクスは、もう既に笑顔に戻っていて、そのまま何も言わずに花のカチューシャを私に被せた。
そんなルクスを見ていたら、少しずつ重苦しかった空気が軽くなっていくのを肌で感じる。
「色が違うからカチューシャってのはバレバレだけど、やっぱり頭に花がついてるとかっこいいイルさんも可愛くに見えるな」
風に吹かれて揺れる花びらを触りながらルクスは私に笑いかける。
台詞だけ聞くと、温かくて微笑ましい雰囲気。だけど、ふとルクスの顔を見てみるとその表情は明らかにいたずら好きの少年の見せるそれだった。
完全にバカにされてる。
「…もう十分でしょ」
私は小さくため息を付いてルクスの腕を振り払う。
なんの未練もなくカチューシャを頭から外す私を見て、ルクスは少し不服そうな顔をしてカチューシャを受け取った。
「せっかく村の子供たちに絶対似合うって貰ったのに、勿体ない」
「バカみたいなこと言ってるんじゃないわよ、全く」
「へーい」
ジュー
「ん?なんの音?」
渋々といった様子でカチューシャをカバンに入れるルクスを見ていると、急に焚き火の方から何かが焦げる音が聞こえ始める。
その瞬間にルクスのヘラヘラした表情が焦り始めた。
「やばっ魚が!」
ルクスが急いで土の地面に刺して焚き火に曝していた棒を引き抜くと、黒焦げになった魚が顔がルクスを見つめていた
「せっかく川で取ったのに、カチューシャのせいで焦げちったよ…」
首をガックシと落とすルクスを横目に私の方にもあった棒を抜いてみると、こっちは丁度良い火加減だった。
「あっイルさん笑った!こっちは今日の晩御飯が半分炭になったんだぜ!?」
必死そうな顔をして訴えるルクスに私はまた笑ってしまう。
「旅に暗い気持ちは不要でしょ?」
「いやそれとこれとはまた違うだろ!…まぁでも、こうやって笑ってられる旅が最高なのは確かだよな」
「そうね」
さっきのルクスの言葉をそのまま返すと、ルクスはしっかりツッコミを入れてくれる。
旅に出てから、こんなに笑ったのは初めてかもしれない。
楽しい、パラと遊んでいた頃もこうだったかしら。
…もうパラとは会えないのに、こんなこと考えていても虚しいだけね。
「食べたらもう行くわよ、流石に2日連続で野宿は疲れるわ」
「了解」
次は向かい側の村へ行く、店主と話をしながら書いた地図には向かい側の方が魔王城へ行きやすいのだ。
プロダシアと同じルートを行くことになるけど、絶対に抜け道を探して先に到着してやる。
私はそう心に誓い、魚の腹を荒々しくかじった。
私は目を強く瞑った。少しでもルクスの顔が引き攣りを見せた瞬間、もう私は怖くなって旅を続けられなくなるような気がしたのだ。
勿論、私が忌み子と知った後も全く態度を変えずに接してくれたルクスなら、きっと大丈夫と理解している。理解しているから話そうと決心したのだから。
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「…ぇそれだけ?」
だけど、私がそんな事を考えていることなんて知りもしないルクスは全く持って素っ頓狂な声を出した。
少し驚いてルクスの顔を見上げると、「大した事ない」と言いたげな表情で目を丸くしていた。
「それだけって言うけれど。つまり私は初級魔法以外の魔法を使えないということよ?冒険者なら初心者でも中級レベルを持ってる人だっているのに」
「だけど、それなら頑張ればいくらでも強くなれるじゃん」
ルクスのその台詞は、まるでもっと苦しんでる人を知っているかのような反応だった。
私がは本気でその呪いについて悩んでいると言うのに、ルクスはそれを「その程度」で軽々しく片付ける。
わかってる、ルクスに悪気はない。確かに、ここまで忌み子が嫌われていると成るともっと特別なものがあると勘違いしても不思議じゃないのだ。
だけど、「頑張れば強くなる」。ルクスのこの言葉だけは少し怒りを覚えた。まるで追放された私がそこまで努力してこなかったからと言われたような気がしたのだ。
「あっいや。別にイルさんの気持ちを否定したいわけじゃないぜ?ほんとに苦労してるってのは近くで見てれば分かる。ただ」
「ただ?」
私の表情を見てなんとなく心が読めたのか、ルクスは両手を顔の前に出して大きく否定を表現する。
だけど、無意識に本音が漏れかけたのか、最後に気になる一言を漏らして口を噤んだ。
ルクスは言わないほうが良いと判断したらしいが、生憎私はそれをされると不安が積もるので、怯えながらも問いただす。
すると、ついに諦めた様子のルクスがもう一度口を開いた。
「俺が昔出会った忌み子の呪いと比べたら、イルさんの呪いはまだ希望があるって言いたかったんだ。これを言ったら悩んでるイルさんが馬鹿馬鹿しいって思ってるように聞こえるかなってやめたんだけど。俺が言いたいのは…まだ諦めるには早いってことだ」
ルクスは苦笑いを浮かべながらとても言いにくそうにそう語る。私はそんなルクスの唇をじっと見つめながらそれを聞いていた。
もし、ルクスの言うことが本当ならば、その昔会った忌み子はよっぽど酷い呪いにかかっていたんだろうと思うと心が痛くなる。
よく考えれば、忌み子の障がいの中で私が特別酷いというわけではない。中には日常生活に影響があった呪いもあったかもしれない。夢で見たとおり、過去に忌み子はたくさんいたのだから、私よりも苦しい人はいるはず。少なくとも、その人達は海に身を投げる覚悟で幸せに縋り付いていた。
もう、勝手な被害妄想で自分を押さえつけるのはやめよう。私はそう思ってもう一度ルクスの目をよく見て口を開く。
「ごめんなさい。ルクスの言う通り、私はもしかしたら忌み子の中では軽い方なのかもしれない。もし、そのルクスの昔出会った人っていうのが、ルクスと仲良しだったなら、こちらが無粋だったわ」
「いやいや、謝るんはこっちだって。そいつとイルさんは違うし、別にそいつも自分の人生を恨んだりしてなかったから」
「…ありがとう」
「おう!」
私が謝ると、ルクスは少し微笑みを浮かべてこちらを向いた。
少し場所の雰囲気が温まったことで、私も少し勇気が湧いたので、1つルクスに質問をする。
「そういえば、その忌み子っていうのは、どういう人だったの?」
「え?、え~と…」
ルクスは頭を掻きながら記憶を探ろうとする。
しかし、いつになってもルクスの顔は明るくならない。時期に諦めてきたルクスが突然目を見開いて上へ目をそらした。
「…忘れた!」
考えるのをやめて開き直ったのか頭から手を離して私を見る。
昔のことだからしょうがないのかもしれないけど、忌み子は結構インパクトあると思うんだけど、なにか特別なことでもあったのかもしれない。
どっちにしろと忘れたならこれ以上掘り返しても意味はなさそうだ。どうせ旅の目的に別の忌み子と会うというのは入ってないしね。
「まぁ、ルクスっぽいわね。頭に花も咲いているし…っ!?」
私は不意にパッと現れた、今のルクスを表す表現するのにぴったりな言葉を口にする
しかし、どうしてそれがでてきたのか一瞬考えた結果、私は驚いて近くの杖を構えた。
「ど、どうして頭に花が!?」
私が慌ててルクスの頭を凝視すると、小さな花がニ輪頭から風に揺られて生えていた。
「えっチョッ、何?寄生!?燃やすの?燃やせば良いのね…!、動くな?っ!…」
「えっちょまっ!ダアァァストップ!ストップイルさん!ほら、見て。カチューシャ!これカチューシャ!」
私が混乱のデバフをかけられたように火球魔法を飛ばそうと魔法陣を展開すると、ルクスが焦ったように頭についていたカチューシャと呼ばれたそれそれを外す。
カチューシャは花以外の部分が全て朱色でルクス髪色と同化しているのに加えて、大きさ的にも髮の毛の下に隠せるものだったから、本気で気付くことができなかった。
状況を理解して急いで魔法陣を解除すると、ルクスの目の前で燃えた石が真下の焚き火に落下して、炭に着地する音が私を正気に戻してくれた。
「…もう、驚かせないでよ。せっかく人が落ち込んでたのに」
「へへへ。でも、旅に暗い気持ちは不要だろ?」
さっきまで本気の目をして焦っていたルクスは、もう既に笑顔に戻っていて、そのまま何も言わずに花のカチューシャを私に被せた。
そんなルクスを見ていたら、少しずつ重苦しかった空気が軽くなっていくのを肌で感じる。
「色が違うからカチューシャってのはバレバレだけど、やっぱり頭に花がついてるとかっこいいイルさんも可愛くに見えるな」
風に吹かれて揺れる花びらを触りながらルクスは私に笑いかける。
台詞だけ聞くと、温かくて微笑ましい雰囲気。だけど、ふとルクスの顔を見てみるとその表情は明らかにいたずら好きの少年の見せるそれだった。
完全にバカにされてる。
「…もう十分でしょ」
私は小さくため息を付いてルクスの腕を振り払う。
なんの未練もなくカチューシャを頭から外す私を見て、ルクスは少し不服そうな顔をしてカチューシャを受け取った。
「せっかく村の子供たちに絶対似合うって貰ったのに、勿体ない」
「バカみたいなこと言ってるんじゃないわよ、全く」
「へーい」
ジュー
「ん?なんの音?」
渋々といった様子でカチューシャをカバンに入れるルクスを見ていると、急に焚き火の方から何かが焦げる音が聞こえ始める。
その瞬間にルクスのヘラヘラした表情が焦り始めた。
「やばっ魚が!」
ルクスが急いで土の地面に刺して焚き火に曝していた棒を引き抜くと、黒焦げになった魚が顔がルクスを見つめていた
「せっかく川で取ったのに、カチューシャのせいで焦げちったよ…」
首をガックシと落とすルクスを横目に私の方にもあった棒を抜いてみると、こっちは丁度良い火加減だった。
「あっイルさん笑った!こっちは今日の晩御飯が半分炭になったんだぜ!?」
必死そうな顔をして訴えるルクスに私はまた笑ってしまう。
「旅に暗い気持ちは不要でしょ?」
「いやそれとこれとはまた違うだろ!…まぁでも、こうやって笑ってられる旅が最高なのは確かだよな」
「そうね」
さっきのルクスの言葉をそのまま返すと、ルクスはしっかりツッコミを入れてくれる。
旅に出てから、こんなに笑ったのは初めてかもしれない。
楽しい、パラと遊んでいた頃もこうだったかしら。
…もうパラとは会えないのに、こんなこと考えていても虚しいだけね。
「食べたらもう行くわよ、流石に2日連続で野宿は疲れるわ」
「了解」
次は向かい側の村へ行く、店主と話をしながら書いた地図には向かい側の方が魔王城へ行きやすいのだ。
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