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115ページ目∶
おかしい
光る玉が全く見つからない
過去の私が閉じ込められていた部屋にも、小児科の診察室にも
もう全ての部屋を探したと思う
ソレなのに見つからないなんて、これじゃ続きが見れない
取り敢えず、悪霊を殺せたからあとは操っていた主を根絶するだけ
だけど、そのためには夢を見ないことには何も出来ない
私に夢を見せないこと
これが主の対策なら、少し矛盾が残る
主はリナーシタの過去を買えたいのに私が夢を見ないとリナーシタは運命を辿るだけ
このままだと決して主の思う過去は作れないはずなのに、どうして夢を見せさないようにしたのか
リナーシタを復活させるのは誰かを介して過去を変えさせないといけない
もしかして私以外の宛が見つかったということ?
でも、ダンジョンにいるのは私たちだけ
狩人が危ない
今更気付いた、主が取り憑いているのは私じゃない、本なんだ
この本も夢の狭間で書いたものなら現実ではない
つまり、主の真に憑いてる本はあの寺院にある
まずい、90ページで主が言っていたことの意味がようやくわかった
急いでここから出ないと、狩人は1度洗脳されているから、主にも洗脳されやすい
少し歩きながら考えて私は気付いたの
ここが主の手中なら、主を殺さないとここから出られないんじゃないかって
主を止めたりリナーシタを救うだけじゃ駄目
しっかりとどめをささないといけないんだ
今のリナーシタが荒廃しているのは、本来は悪霊が殺されずに過去の私の中にとどまり続けていたからだと思う
あのまま坊を小さなモンスターと認識して、なぜ抱きつかれたのか分からずに悪霊の指示に従っていて坊を殺していた
でも、それだとリナーシタは崩壊しないはず、もしかしたら坊はあそこで逃げて何かするはずだったのかな
もしそうならどうしてあの時私を正気に戻そうとしたんだろう
本来のリナーシタを知らない私には何もわからない
けど、坊が殺される危険を顧みてまで私を正気に戻そうとしたのは事実
私の存在意義がその理由にあったなら私は嬉しい
ようやく方法を見つけたかも知れない
もしこの世界が私の予想通り主の好きなように改造された世界なら、何らかの魔法を使って管理していてもおかしくない
ただでさえ夢の狭間で実体があるのかも怪しい場所
だから、幻影魔法が使われていると思って夢にあったのになくなってる部屋のところで対魔結界を張ってみたら、案外すんなりと部屋を暴くことができたの
向こうでは魔法が使えなくても、こっちではしっかり魔法を使うことが出来る
ここが夢でもないんだからそんなの当たり前なのに、最近夢に行き過ぎて婚前に忘れてしまっていた
何もない部屋が隠されていることはないはずだから、探せばきっとどこかに見られたくないなにかがあるはず
探してみよう
◇◇ ◇◇
116ページ目∶
対魔結界で暴けた部屋は今のところ2つ
ゾンビの居た部屋と小児科の診察室
今思えば夢で診察室に行ったときは主も予想していなかったからか光る玉を用意して居なかったから、現実での私はずっとルーエで眠っていたんだった
診察室にはしっかり友人が息をした証として飛び散った血たちがシミついて残っている
何気に過去と繋がってること実際に目で見たのは初めてだったから少し安心してしまった
安心していい場面じゃ、なかったのが問題だけどね
やっぱり部屋を隠すことはできても有るものをなくすとかはできないらしい
案の定隅の方に本を見つけた
今は薄くなっているようだけど微かに降霊魔法やら幻影魔法が掛けられている痕跡があるから、これが洗脳の正体といった感じだと思う
一応持ってきたから、もしなにかの拍子で必要になってもこれで大丈夫
そしてここからが本題
私は、過去へ行く方法を見つけらることが出来た
ゾンビの居た部屋―どうしてゾンビたちはこんな所に閉じ込められていたのか
ずっと引っかかっていたのよ
答えは意外と簡単だった
主が病院に干渉するのに必要なものがが隠されていたから
忘れていたけど、過去のリナーシタでここに来たとき、ゾンビは部屋から出ようとしても出ることができなかった
つまり出られないように主によってある小細工がされているということ
その小細工というのは、魂を閉じ込めてそれを代償に時空を歪ます複雑な魔法陣
ゾンビたちがこの廃病院を修復できていたのもそれが理由
リナーシタを支配していた主だからこそ作れた魔法陣でしょうね
で、その魔法陣を利用して私の魂を代償に掲げれば、一時的に過去の世界に行けるかもしれないという話
急いで用を終わらして契約を解けば、代償にした魂も戻ってくるはず
私一人の魂じゃそんなに長い時間は持たないでしょう
次にこの日記に触れるのはここに戻ってきてからになるでしょうね
◇◇ ◇◇
117ページ目∶
狩人は死んだ
私はほんとうの意味で生きる理由を失った
僧侶には悪いけど、彼女がいてくれるからきっと平気
私はは起きたこと全てを書き起こして、戦士と狩の後を追う
最後の記録だけは、小説で書くことにする
生前最期の戯れに
おかしい
光る玉が全く見つからない
過去の私が閉じ込められていた部屋にも、小児科の診察室にも
もう全ての部屋を探したと思う
ソレなのに見つからないなんて、これじゃ続きが見れない
取り敢えず、悪霊を殺せたからあとは操っていた主を根絶するだけ
だけど、そのためには夢を見ないことには何も出来ない
私に夢を見せないこと
これが主の対策なら、少し矛盾が残る
主はリナーシタの過去を買えたいのに私が夢を見ないとリナーシタは運命を辿るだけ
このままだと決して主の思う過去は作れないはずなのに、どうして夢を見せさないようにしたのか
リナーシタを復活させるのは誰かを介して過去を変えさせないといけない
もしかして私以外の宛が見つかったということ?
でも、ダンジョンにいるのは私たちだけ
狩人が危ない
今更気付いた、主が取り憑いているのは私じゃない、本なんだ
この本も夢の狭間で書いたものなら現実ではない
つまり、主の真に憑いてる本はあの寺院にある
まずい、90ページで主が言っていたことの意味がようやくわかった
急いでここから出ないと、狩人は1度洗脳されているから、主にも洗脳されやすい
少し歩きながら考えて私は気付いたの
ここが主の手中なら、主を殺さないとここから出られないんじゃないかって
主を止めたりリナーシタを救うだけじゃ駄目
しっかりとどめをささないといけないんだ
今のリナーシタが荒廃しているのは、本来は悪霊が殺されずに過去の私の中にとどまり続けていたからだと思う
あのまま坊を小さなモンスターと認識して、なぜ抱きつかれたのか分からずに悪霊の指示に従っていて坊を殺していた
でも、それだとリナーシタは崩壊しないはず、もしかしたら坊はあそこで逃げて何かするはずだったのかな
もしそうならどうしてあの時私を正気に戻そうとしたんだろう
本来のリナーシタを知らない私には何もわからない
けど、坊が殺される危険を顧みてまで私を正気に戻そうとしたのは事実
私の存在意義がその理由にあったなら私は嬉しい
ようやく方法を見つけたかも知れない
もしこの世界が私の予想通り主の好きなように改造された世界なら、何らかの魔法を使って管理していてもおかしくない
ただでさえ夢の狭間で実体があるのかも怪しい場所
だから、幻影魔法が使われていると思って夢にあったのになくなってる部屋のところで対魔結界を張ってみたら、案外すんなりと部屋を暴くことができたの
向こうでは魔法が使えなくても、こっちではしっかり魔法を使うことが出来る
ここが夢でもないんだからそんなの当たり前なのに、最近夢に行き過ぎて婚前に忘れてしまっていた
何もない部屋が隠されていることはないはずだから、探せばきっとどこかに見られたくないなにかがあるはず
探してみよう
◇◇ ◇◇
116ページ目∶
対魔結界で暴けた部屋は今のところ2つ
ゾンビの居た部屋と小児科の診察室
今思えば夢で診察室に行ったときは主も予想していなかったからか光る玉を用意して居なかったから、現実での私はずっとルーエで眠っていたんだった
診察室にはしっかり友人が息をした証として飛び散った血たちがシミついて残っている
何気に過去と繋がってること実際に目で見たのは初めてだったから少し安心してしまった
安心していい場面じゃ、なかったのが問題だけどね
やっぱり部屋を隠すことはできても有るものをなくすとかはできないらしい
案の定隅の方に本を見つけた
今は薄くなっているようだけど微かに降霊魔法やら幻影魔法が掛けられている痕跡があるから、これが洗脳の正体といった感じだと思う
一応持ってきたから、もしなにかの拍子で必要になってもこれで大丈夫
そしてここからが本題
私は、過去へ行く方法を見つけらることが出来た
ゾンビの居た部屋―どうしてゾンビたちはこんな所に閉じ込められていたのか
ずっと引っかかっていたのよ
答えは意外と簡単だった
主が病院に干渉するのに必要なものがが隠されていたから
忘れていたけど、過去のリナーシタでここに来たとき、ゾンビは部屋から出ようとしても出ることができなかった
つまり出られないように主によってある小細工がされているということ
その小細工というのは、魂を閉じ込めてそれを代償に時空を歪ます複雑な魔法陣
ゾンビたちがこの廃病院を修復できていたのもそれが理由
リナーシタを支配していた主だからこそ作れた魔法陣でしょうね
で、その魔法陣を利用して私の魂を代償に掲げれば、一時的に過去の世界に行けるかもしれないという話
急いで用を終わらして契約を解けば、代償にした魂も戻ってくるはず
私一人の魂じゃそんなに長い時間は持たないでしょう
次にこの日記に触れるのはここに戻ってきてからになるでしょうね
◇◇ ◇◇
117ページ目∶
狩人は死んだ
私はほんとうの意味で生きる理由を失った
僧侶には悪いけど、彼女がいてくれるからきっと平気
私はは起きたこと全てを書き起こして、戦士と狩の後を追う
最後の記録だけは、小説で書くことにする
生前最期の戯れに
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