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刑の執行 1 (エロ注意)

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「む、無理だ。リアナ、マール。助けてくれ」
「駄目っす」
「それは無理な相談ですわ」

 裁判の後、エリはゲストルームに連行された。
唯一の救いは、部屋自体はとてもきれいで、不自由はなさそうだった事。
風呂もトイレもついているとの事だった。
 正直、馬小屋とかを想像していた。今のマールならやりかねないと、思っていた。
「エリ、おやすみ。俺、エリのこと忘れたりしないから」
「純平。おやすいなさい。私もよ」
 まるで今生の別れの様な、おやすみの挨拶だった。

「エリさん。これは罰ですので、自由に出入りされては困ります。中に必要な物は揃っていますので、魔術的なロックをさせて頂きます」
 そういって、マールは扉を閉めて。呪文を唱え始めた。
魔法が発動すると、扉全体がうっすら光り始めた。
「これで、もう大丈夫ですわ」
 一体何が大丈夫なのだろうか?
「もちろん、絶対に出る事が出来ない、という意味ですわ」
 昼間の、エリの破壊行為を見た後に言うのだから、相当な自信があるのだろう。

「じゃあ、お、俺はこれから、どうしたら良いのでしょうか?」
 何を要求されるか、分かったものではないので、取り敢えず下手に出てみる
「今日から、純平様は私の寝室で寝て頂きます。リアナも一緒です」
 そうだよな、そういう判決だった。
「その前に、三で一緒にお風呂に入ります」 
 え!? こんなロリ二人と風呂! そんな楽し……いや、犯罪めいた事できる訳がない。
 神楽坂さんの部屋の方から、ガンガン音が聞こえてくるが、多分気のせいだろう。
「いやいや。二人とも見た目は子供だけど、淑女だろ? 気安く男と風呂に入るなんて言ったら駄目だぞ」
 お! 扉を叩く音が消えた。どうも、本当に扉は開けないようになっているが、音と感情は伝わるようだ。
 これは、ある意味一番恐ろしい状態だ。
俺の行いと、思いによっては、ストレスとエネルギーをため込んだエリが、明日扉を開けた瞬間に、エルフの里を消滅させる事になりかねない。
 俺は試されているのだ!

「何を言っておりますの純平様。私たちは婚約者なのですよ、お風呂に入る位当たり前の事です。それとも、先ほどの映像を、未来永劫エルフの里で、流し続けても構わないのですよ?」
 これほど清々しい、権力の乱用があっただろうか?
「ウチは旦那様の妻っす。一緒に入るのは当然っす」
 リアナだけを断るのも無理だろうな。
 エリ! ごめん。
 マールと脅しと、俺の気持ちが通じたらしい。
コンコンと、エリの部屋から聞こえる。

「さあ、参りましょう。洗いっこですわ」
「行くっす旦那様。洗いっこするっす」
 な、なん、だと!? 
洗いっこ。こんな幼女たちと洗いっこだと。
ここは、天国だとでもいうのか!
 再び、エリの部屋のドアが、物凄い音を立て始めたが、俺にはもう聞こえなくなっていた。
きっと、マールが俺に魔法でもかけたのだろう。難聴の魔法……そういう事にしておこう。

 マール邸のお風呂は、それなりの大きさだった。
日本の家庭用だったら、かなり多き方という感じ。
三人で一緒に入る為に、用意されたような広さだった。
 リアナは元々服を着てないのでそのままだが、マールは服を脱ぐと、タオルで隠すことなく浴室に入っていく。
普段はメイドさんが身体を洗うので、人に見られるのはいつもの事だと言っていた。
 いやいや。メイドさんは、男性じゃあないですよね?
しかし、見事なつるぺたボディー。とある趣味の方々には、たまらない光景だろう。
 かくいう自分も、そうなりつつある自覚がある。俺はもうだめかもしれない。
 神楽坂さん色んな意味で僕を助けてください。

「さあ、純平様ここに座ってくださいな。まずは私達で、純平様を洗って差し上げます」

「む、無理だ。リアナ、マール。助けてくれ」
「駄目っす」
「それは無理な相談ですわ。それとも……」
 だめだ、俺に拒否権は無いらしい。

 俺は言われた通り、バスチェアに座る。
「では、私は髪の毛を」
「ウチは背中を洗うっす」
 二人がかりで、身体を洗われる。二人の小さな手で洗われるのは、少しこそばゆいが、気持ちがいい。
「純平様。どうですか?」
「気もいいっすか? 気持ちいいっすか?」
 なんだかとても楽しそうだ。
「うんうん。マール、リアナありがとう。気持ちいよ」

「うーん。なんか違うっす。エリの時みたいな、甘々の声じゃないっす」
「おかしいですわね」
 二人が求めているリアクションではなかった。
一応言っておくが、俺だって本物の変態ではない。
髪と背中を幼女に洗われたくらいで、野獣になったりしない。紳士なのだ。

「仕方ありませんわね」
そういうと、ピッと。前を隠していたタオルを取られてしまった。
「うお!!!!! マールちょっとまれ、シャレにならん。そこは自分で洗う」
「だめっす。今度は前を洗うっす」
 ぬおおおおおおおおおおお!!!!!
首から順に下へ下へ、二人の小さなてが、俺を泡泡にしていく。
 だ、駄目だ。純平。堪えるだ。死ぬぞ、社会的に死ぬことになるぞ!!

「あらあら」
「これっす。こういうのっす」
 俺は負けた。身体は正直だった。幼女二人の目の前で、ギンギンにしてしまった。

 一斉に二人がそこに手を伸ばす。小さな手が、俺の純平を一生懸命に洗っている。
「だ、だめだ。ホント、だめだ。ヤバい、ヤバいって!」

「旦那様から、良い感じの匂いが出てきたっす」
「あらあら、まあまあ。こちらの方もいい感じですね」

 もう限界だ! 俺は立ち上がり、浴槽に飛び込んだ。危なかった、もうちょっとだった。

「旦那様! 何で逃げるっすか?」
「石鹸を落とさずに入浴するなんて、いけませんよ純平様」
「無茶言うな! 今危ないところだったんだぞ!」
 俺の言葉に、二人は顔を見合わせて、ニヤリと笑う。

「純平様、では、次は私たちの身体を洗ってくださいまし」
「旦那様、ウチも、ウチもっす」
 どうせ断っても、またマールに脅される。
しかし今はマズイ。とにかくまずは納めるところを、納めなければ。
そうだ、素数だ。素数を数えるんだ。
「分かった。マール、リアナ。少しだけ、少しだけ待ってくれ」
 まずは深呼吸、次に素数を数えるんだ。
1.3.5.7.11.13.17.19.23.29………
 よし。良い感じだ。もう大丈夫。次何かあったら、円周率を暗唱しよう。
二人はその間、どちらが先に洗ってもらうか、順番を決めていた。

「よし、もう大丈夫だ。誰から先に洗ったらいいんだ?」
「私になりましたわ」
マールはそう言って、バスチェアに座る。
 と、取り敢えず髪からだ、次に背中……
「なあ、マール」
「だめですわ。ちゃんと前も洗ってくださいませ」
 言わせてももらえなかった。
し、仕方ない。首、肩、と、取り敢えずお腹。

「ちゃんと洗っていただけないと、お風呂に入れず風邪をひいてしまいます」
「はい」
 足の下から太ももまで。
む、胸……。自分でも手が震えているのが分かる。これはいけない!
「早くお願いできますか? そんなに上映会が宜しいのですか?」
「わ、わかった」
 震える手で、マールの胸を洗う。
「はうっ」
 マールが小さく、声を上げる。俺はサッと手を離してしまった。

「駄目です。純平様。つ、続きを」
 そう言ったマールの顔も赤くなっている。
 俺はまた、マールの胸に手を伸ばす。手はまだ振えている。完全に性犯罪者になった気分だ。
いや、日本だったら性犯罪者になった瞬間だと言えるのか?

「純平様の手が、わたくしの。き、気持ちいです。もっと、もっとお願いします」
 もうロリコンでもいいや。遂に俺は、覚醒してしまったのかもしれない。
いやいや、相手は二十歳だ何の問題もない筈だ。合法だ、合法ロリだ。
「ああ、純平様、純平様。マールは、マールはおかしくなってきました」
 まずい、また俺の純平が反応してきている。
 マールは、俺が触るたびに体を震わせている。

「純平様、次はまだ洗っていない部分を、お願いします」
 そう言って、ゆっくり、少しだけ足を広げるマール。
青い瞳がウルウルしている。息遣いも荒い。
 え?わかんないよ?どこまで洗ったらいいの?
と、取り敢えず中は危険だ。童貞の俺には未知の領域過ぎる。表面だ表面だけ洗うんだ。
 そっと、表面を撫でる様に洗ってみる。
「うっ、ふ、うん」
 マールは身体をピクリ、ピクリとさせながら、声を上げている。
何か少し突起物の様なものが当たるし、他の部分よりぬるぬるしてる。

「あ、あっ、あ。純平様。もっと、もっとお願いします」
 マールはそういうと、使っていない俺の左手を自分の胸にもっていく。
もう、俺も理性は吹き飛んでしまっている。もうギンギンだ。
 俺も誘われるまま、マールの左胸の乳首をいじりながら、秘部を洗う。

「くう、うん。あぁ。純平様、純平様。マールは、マールはもう」
 マールはギュッと俺の右腕にしがみつく
「ああ、純平様、このまま、このまま、止めないでくださいまし、お願いします。はふ、ああ、マールは、マールは、うぁ、ああああぁぁぁ」
 ブルッと震えたかと思うと。マールは急に脱力した。
え?これってもしかして……
 涙を流しながら、マールが俺を見上げる。
「マールは初めての体験を致しました。純平様、愛しております」

 は!俺は何をしてるんだ!? 
「そ、そうか、マールが気持ち良かったのなら、良かった。身体を洗う才能でもあるのかなー」
 もう自分でも、訳が分からない言い訳をしながら、マールの身体を流す。
「では、湯船に失礼します。純平様」
 俺にキスをして、マールは浴槽に浸かった。

 「じゃあ、次はウチの番っすよ旦那様」
 俺の地獄(天国)の第二ラウンドが始まろうとしていた。
もう、頭がおかしくなりそうだ。
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