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肆 望月
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――昔から双子の兄に対する感情は複雑だった。
優しく、聡明で穏やかな兄は、不幸なことにひどく体が弱かった。
対して健康体のボクは、王の器ではないと物心ついた頃にはわかっていた。
かといって、兄が恵まれていたかといえばそういうこともない。王になるための勉強と称されて、ほとんど城から外に出ることも許されなかったし大量の薬を飲む必要もあった。
ある意味では自由に城下町を彷徨いて遊び回れたボクの方がずっと幸せだっただろう。
「まあ、もう人間じゃなくなったわけだけど」
あの都があったのはもう百年は昔のこと。
それなのに、今でもおぼえている。
燃え盛る炎、焼け落ちる都。
兄の最期の言葉。
「大丈夫。もう時間がないから、君の罪は全部ぼくが連れて行く。君は、逃げ延びて。たった一人の、ぼくの弟」
その言葉に従って逃げ延びて、あやかしと愛し合って、半分だけだけれど人ではなくなって、長く生きてきた。
けれど本当の目的は、ただひとつだった。
「あの滅びた都の記憶は要らない。下落理の浄化装置をあの都に捧げて核を浄化して、異層へ飛ばす。その術式の構築に百年近くかかったけれど」
弟はため息を吐く。
「まさか浄化装置に逃げられるなんてね。術式で縛り上げておいたのに」
**
出会いは本当にたまたまだったのだ。
あの月の夜。たまたま滅びた都の近くに立ち寄ることになって。
結界の外側の森で、下落理に貪られている兎の青年を見て、助けた。
その顔を見た時に絶句した。
「……兄さん」
兄と同じ顔で兎月と名乗ったその青年を見てボクは全てを悟った。
「誰?君もぼくが欲しいの?」
「……欲しいって言ったら、ボクのものになるの?」
否定してほしかった。兄と同じ声で、言葉でボクのような言葉を吐かないで。
純潔のままで逝った兄に、どこかで安心もしていたから。
清廉潔白で病弱だけど優しい兄の記憶を穢さないで。
「いいよ。……契約しても」
「……っ……お前、契約のやり方わかっていってる?つまり体を、」
「……いつもぼくが下落理を浄化するためにやってることでしょ?」
淡々と応えるその様子に、ああ、違うんだなと確信した。
確かに素体は間違いなく兄だ。生きていた頃と何も変わらない。
「研究所でこうやるんだって教え込まれて。お前は下落理を浄化して生きていけって。でも、鎖で縛られるの、嫌だったなあ。動けないし、なんか気持ち悪くて」
「その首」
「ああ、起きてたら生えてた。なんだっけ。兎石?この姿のまま生み出されたんだって。素体は大罪人の体だから、お前は自分の生み出した下落理を、贖罪として浄化し続けろって。ちょっとでも体が楽になるように兎のあやかしの心晶術式を組み込んだとか」
見た目だけは兄なのに、思考も行動も兄ではなくて、おまけに見慣れない石まで首に生やしていたその存在がひどく不愉快で、だから――
「……契約してやるから、足開けよ」
「……あれ、君、女の子じゃないんだ?ま、こうして巡り合ったのも何かの縁……っ!?」
――ぐちゃぐちゃにしてやりたくて。
「……ボクのものにしてやるよ。下落理の浄化装置」
「う……あっ」
勢い任せにひどく手荒に扱って、契約をした。綺麗な声で泣き喚くその姿を、堪らなく美しいと思った。
――そう、本来なら契約なんていうのは無理矢理行うものじゃない。
だから、力で縛りつけた。逆らえないように、逃げ出せないように。
反面、その顔を見るたびに苛立った。
この存在を作り出した研究所の術師たち。おそらく下落理を浄化するためになると偽って美しい浄化装置を何度も穢した奴ら。
最悪の置き土産を残して逝った兄。
そして、自らの罪を償うことすらしない自分自身に。
「力でいつまでも押さえつけるのは無理だとは思っていたけどね」
その性質上、響都からあの浄化装置は離れられない。数日情報を集めると協会からすぐに居場所を探り当てることができた。
「狼夜……か」
一匹狼の孤高の欲喰師。めんどくさがりで口も悪いが仕事はできるし、街での評判も悪くはないという。
「……きっとそんな奴ならあの浄化装置も、道具ではなく「兎の鉱妖」として見るんだろうな」
鉱石まんの屋台で聞いた話でもふたりは幸せそうに笑っていたという。
ずきり、と胸が痛んだ。
「協会からの機密文書によれば過去が過去だけど、それでも兄さんは……そいつのそばでなら笑っていられるんだろうな」
ボクは怯えさせることしかできない。力で無理矢理縛った契約だから定期的にあの浄化装置を手荒くめちゃくちゃにして、かろうじて従わせていただけだ。そのことに罪悪感すらなくて、下落理を倒すための「道具」としてしか見ることができない。
「……じゃあ、試させてもらうよ。狼夜。滅びた都で君と兄さんの全てを見せよう。それでも立ち向かってくるのなら、真の大罪人のボクが全てを終わらせてあげる」
**
その日オレは、たまたま買い出しに出掛けていた。
兎月はまだ本調子ではないようなので宿屋の部屋に寝かせてきた。いくら下落理を浄化できるといっても限界はあるだろうし、トラウマまで呼び起こされた心の傷も深いに違いない。意識が朦朧とするまでひたすらに穢された姿を思い出すと、今でも後悔と怒りが込み上げてくる。
「大丈夫。もう少ししたら元気になるよ。ちょっと、下落理の欲がオーバーフローして……変換に時間がかかってる……だけ……」
兎月は時折耳慣れない言葉を使う。それはきっと「研究所」に関連するのだろう。
あの時兎月は「死ねない」とも言った。鉱妖は特別変異で謎が多いとは言われているが……死ねないあやかしなど聞いたことがない。
兎月は過去も自分のことも語ろうとしない。面倒ごとの気配がするからと避けてはいたが、兎月と共にいるのならば、好きであるならばそろそろ覚悟を決めなくてはいけない。
「兎月」
買い出しのついでに鉱石まんを買って宿に戻りながら考える。
下落理に体を捧げるほどの大罪とはなんなのか。なぜ響都以外に行ったことがないのか。なぜ「死ねない」のか。
戻ったら聞こうと思い、いつもの用に宿に戻って、絶句した。
「……おや、おかえり。狼夜」
見知らぬ男に、兎月が抱かれている。打ちこまれている楔がなければ女に見えるほどの中性的な顔立ちだった。問題は相手がこの宿の結界を破れたということだ。只者ではない。
「……あ、……ふあっ!ろう、や……」
「テメエ!」
素早く刀を一閃するが、術式に弾かれる。
「この子の本来の契約者が誰なのか、思い出させてやっていたところだ」
「……兎月は縛られるのが嫌いなんだよ!とっととその鎖と、埋め込んだ楔を引き抜きやがれ。これ以上兎月を泣かせるな。理不尽に穢すな!」
「ろうや……やだ……いやだ……ろうやがいい……こんな姿みられたくなかったのに。下落理は……ぼくの罪。贖罪だから受け入れられるけど。こんなの、嫌だ。気持ち悪い……痛くて冷たい……っあ……あああっ!」
「クソ……月が登れば……喰い殺してやるのに……また俺は見てるだけなのかよ」
「ごめん……ろうや……」
男の張った結界の中で無情に蜜を散らして兎月が果てる。
「ごめん……ね……」
その肌は傷だらけで、赤い花に混じって、傷跡まであった。
「……なんで、お前が謝るんだよ。謝るのはオレだろうがっ……!」
悔しいけれど、相手の結界は強力すぎてオレでは壊せない。そもそも術の類は不得手なのだ。
「……狼夜。覚悟があるなら【堕ちた都】へおいで。そこで君の真実とこの浄化装置がどういう存在なのかを知るといい。ボクはこの浄化装置を【道具】にしか思えない。けど君は違うようだから」
「待て……!行ってやる。行ってやるからこれ以上兎月を傷つけるな!頼むから……」
「さあね。じゃ、待ってるよ」
堕ちた都の王城廃墟で兎月を寝台に横たえ、傷を癒す。
体は濡れたままで、自分が何をしたのかを思い知らされた気分だった。
「……兄さんは狼夜と幸せになりなよ。悪役ならいくらでも演じてあげるし、下落理を生み出した本当の大罪人はボクだから。悪は……裁かれないといけない。百年生きたらもう充分。あのあやかしは……少し前に逝ってしまったしね」
寂しそうにそう呟いて、弟は、滅びた都の最後の末裔は崩れた玉座に腰を下ろす。
「……さあ、終わらせよう」
優しく、聡明で穏やかな兄は、不幸なことにひどく体が弱かった。
対して健康体のボクは、王の器ではないと物心ついた頃にはわかっていた。
かといって、兄が恵まれていたかといえばそういうこともない。王になるための勉強と称されて、ほとんど城から外に出ることも許されなかったし大量の薬を飲む必要もあった。
ある意味では自由に城下町を彷徨いて遊び回れたボクの方がずっと幸せだっただろう。
「まあ、もう人間じゃなくなったわけだけど」
あの都があったのはもう百年は昔のこと。
それなのに、今でもおぼえている。
燃え盛る炎、焼け落ちる都。
兄の最期の言葉。
「大丈夫。もう時間がないから、君の罪は全部ぼくが連れて行く。君は、逃げ延びて。たった一人の、ぼくの弟」
その言葉に従って逃げ延びて、あやかしと愛し合って、半分だけだけれど人ではなくなって、長く生きてきた。
けれど本当の目的は、ただひとつだった。
「あの滅びた都の記憶は要らない。下落理の浄化装置をあの都に捧げて核を浄化して、異層へ飛ばす。その術式の構築に百年近くかかったけれど」
弟はため息を吐く。
「まさか浄化装置に逃げられるなんてね。術式で縛り上げておいたのに」
**
出会いは本当にたまたまだったのだ。
あの月の夜。たまたま滅びた都の近くに立ち寄ることになって。
結界の外側の森で、下落理に貪られている兎の青年を見て、助けた。
その顔を見た時に絶句した。
「……兄さん」
兄と同じ顔で兎月と名乗ったその青年を見てボクは全てを悟った。
「誰?君もぼくが欲しいの?」
「……欲しいって言ったら、ボクのものになるの?」
否定してほしかった。兄と同じ声で、言葉でボクのような言葉を吐かないで。
純潔のままで逝った兄に、どこかで安心もしていたから。
清廉潔白で病弱だけど優しい兄の記憶を穢さないで。
「いいよ。……契約しても」
「……っ……お前、契約のやり方わかっていってる?つまり体を、」
「……いつもぼくが下落理を浄化するためにやってることでしょ?」
淡々と応えるその様子に、ああ、違うんだなと確信した。
確かに素体は間違いなく兄だ。生きていた頃と何も変わらない。
「研究所でこうやるんだって教え込まれて。お前は下落理を浄化して生きていけって。でも、鎖で縛られるの、嫌だったなあ。動けないし、なんか気持ち悪くて」
「その首」
「ああ、起きてたら生えてた。なんだっけ。兎石?この姿のまま生み出されたんだって。素体は大罪人の体だから、お前は自分の生み出した下落理を、贖罪として浄化し続けろって。ちょっとでも体が楽になるように兎のあやかしの心晶術式を組み込んだとか」
見た目だけは兄なのに、思考も行動も兄ではなくて、おまけに見慣れない石まで首に生やしていたその存在がひどく不愉快で、だから――
「……契約してやるから、足開けよ」
「……あれ、君、女の子じゃないんだ?ま、こうして巡り合ったのも何かの縁……っ!?」
――ぐちゃぐちゃにしてやりたくて。
「……ボクのものにしてやるよ。下落理の浄化装置」
「う……あっ」
勢い任せにひどく手荒に扱って、契約をした。綺麗な声で泣き喚くその姿を、堪らなく美しいと思った。
――そう、本来なら契約なんていうのは無理矢理行うものじゃない。
だから、力で縛りつけた。逆らえないように、逃げ出せないように。
反面、その顔を見るたびに苛立った。
この存在を作り出した研究所の術師たち。おそらく下落理を浄化するためになると偽って美しい浄化装置を何度も穢した奴ら。
最悪の置き土産を残して逝った兄。
そして、自らの罪を償うことすらしない自分自身に。
「力でいつまでも押さえつけるのは無理だとは思っていたけどね」
その性質上、響都からあの浄化装置は離れられない。数日情報を集めると協会からすぐに居場所を探り当てることができた。
「狼夜……か」
一匹狼の孤高の欲喰師。めんどくさがりで口も悪いが仕事はできるし、街での評判も悪くはないという。
「……きっとそんな奴ならあの浄化装置も、道具ではなく「兎の鉱妖」として見るんだろうな」
鉱石まんの屋台で聞いた話でもふたりは幸せそうに笑っていたという。
ずきり、と胸が痛んだ。
「協会からの機密文書によれば過去が過去だけど、それでも兄さんは……そいつのそばでなら笑っていられるんだろうな」
ボクは怯えさせることしかできない。力で無理矢理縛った契約だから定期的にあの浄化装置を手荒くめちゃくちゃにして、かろうじて従わせていただけだ。そのことに罪悪感すらなくて、下落理を倒すための「道具」としてしか見ることができない。
「……じゃあ、試させてもらうよ。狼夜。滅びた都で君と兄さんの全てを見せよう。それでも立ち向かってくるのなら、真の大罪人のボクが全てを終わらせてあげる」
**
その日オレは、たまたま買い出しに出掛けていた。
兎月はまだ本調子ではないようなので宿屋の部屋に寝かせてきた。いくら下落理を浄化できるといっても限界はあるだろうし、トラウマまで呼び起こされた心の傷も深いに違いない。意識が朦朧とするまでひたすらに穢された姿を思い出すと、今でも後悔と怒りが込み上げてくる。
「大丈夫。もう少ししたら元気になるよ。ちょっと、下落理の欲がオーバーフローして……変換に時間がかかってる……だけ……」
兎月は時折耳慣れない言葉を使う。それはきっと「研究所」に関連するのだろう。
あの時兎月は「死ねない」とも言った。鉱妖は特別変異で謎が多いとは言われているが……死ねないあやかしなど聞いたことがない。
兎月は過去も自分のことも語ろうとしない。面倒ごとの気配がするからと避けてはいたが、兎月と共にいるのならば、好きであるならばそろそろ覚悟を決めなくてはいけない。
「兎月」
買い出しのついでに鉱石まんを買って宿に戻りながら考える。
下落理に体を捧げるほどの大罪とはなんなのか。なぜ響都以外に行ったことがないのか。なぜ「死ねない」のか。
戻ったら聞こうと思い、いつもの用に宿に戻って、絶句した。
「……おや、おかえり。狼夜」
見知らぬ男に、兎月が抱かれている。打ちこまれている楔がなければ女に見えるほどの中性的な顔立ちだった。問題は相手がこの宿の結界を破れたということだ。只者ではない。
「……あ、……ふあっ!ろう、や……」
「テメエ!」
素早く刀を一閃するが、術式に弾かれる。
「この子の本来の契約者が誰なのか、思い出させてやっていたところだ」
「……兎月は縛られるのが嫌いなんだよ!とっととその鎖と、埋め込んだ楔を引き抜きやがれ。これ以上兎月を泣かせるな。理不尽に穢すな!」
「ろうや……やだ……いやだ……ろうやがいい……こんな姿みられたくなかったのに。下落理は……ぼくの罪。贖罪だから受け入れられるけど。こんなの、嫌だ。気持ち悪い……痛くて冷たい……っあ……あああっ!」
「クソ……月が登れば……喰い殺してやるのに……また俺は見てるだけなのかよ」
「ごめん……ろうや……」
男の張った結界の中で無情に蜜を散らして兎月が果てる。
「ごめん……ね……」
その肌は傷だらけで、赤い花に混じって、傷跡まであった。
「……なんで、お前が謝るんだよ。謝るのはオレだろうがっ……!」
悔しいけれど、相手の結界は強力すぎてオレでは壊せない。そもそも術の類は不得手なのだ。
「……狼夜。覚悟があるなら【堕ちた都】へおいで。そこで君の真実とこの浄化装置がどういう存在なのかを知るといい。ボクはこの浄化装置を【道具】にしか思えない。けど君は違うようだから」
「待て……!行ってやる。行ってやるからこれ以上兎月を傷つけるな!頼むから……」
「さあね。じゃ、待ってるよ」
堕ちた都の王城廃墟で兎月を寝台に横たえ、傷を癒す。
体は濡れたままで、自分が何をしたのかを思い知らされた気分だった。
「……兄さんは狼夜と幸せになりなよ。悪役ならいくらでも演じてあげるし、下落理を生み出した本当の大罪人はボクだから。悪は……裁かれないといけない。百年生きたらもう充分。あのあやかしは……少し前に逝ってしまったしね」
寂しそうにそう呟いて、弟は、滅びた都の最後の末裔は崩れた玉座に腰を下ろす。
「……さあ、終わらせよう」
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